田部井淳子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:参照方法 田部井 淳子(たべい じゅんこ、1939年9月22日 - )は、日本登山家。女性として世界で初めて世界最高峰エベレストおよび七大陸最高峰への登頂に成功したことで知られる。福島県田村郡三春町出身、埼玉県川越市在住。

プロフィール

エベレストの女性初登頂

  • ヒラリー・ステップを見たときに、髪の毛が逆立ったと表現した。
  • エベレスト登山の費用は当時、総額4300万円(自己負担150万円)。準備期間は実質4年。荷物を軽くするために乾燥食品を持参した。高所訓練中、隊長の久野英子が一時帰国、副隊長だった田部井に重圧がかかった。テントを飲み込んだ雪崩にあったにもかかわらず生還、下山をせずアタックすることを主張し計画は続行された。
  • 企業からの献金を使わないという方針転換で行われたので、予算が減少、当初2回アタックの予定が1回に変更になった。
  • 頂上の登頂にのみ高価なフランス製の軽量酸素ボンベが使われた。

主な登山歴

著書

  • 『エベレスト・ママさん 山登り半生記』(山と渓谷社,1978年)のち新潮文庫 
  • 『七大陸最高峰に立って』(小学館,1992年)『高いところが好き』文庫  
  • 『山の頂の向こうに』(佼成出版社 1995年)ISBN 4-333-01706-8
  • 『エプロンはずして夢の山』(東京新聞出版局 1996年)ISBN 4-8083-0567-4
  • 『さわやかに山へ』(東京新聞 1997年)
  • 『山を楽しむ』(岩波新書 2002年)ISBN 4-00-430803-8
  • 『はじめての山歩き 花、木、自然に会いに』(文化出版局 2002年)ISBN 4-579-30397-0
  • 『山からの贈り物』(角川学芸出版 2007年)ISBN 978-4-04-621304-4
  • 『いつでも山を 田部井淳子の実践エイジング登山』(小学館 2008年)ISBN 978-4-09-387776-3
  • 『日本人なら富士山に登ろう! 初心者のための安心・安全登山術』(アスキー・メディアワークス 2010年)ISBN 978-4048681261
  • 『田部井淳子のあんしん!たのしい!山歩きお悩み解決BOOK(マイコミムック)』(毎日コミュニケーションズ 2010年)ISBN 978-4839935948

編纂

  • 『エヴェレストの女たちWomen on Everest』(山と溪谷社,1998年)

関連書籍

  • 日本女子登山隊著『私たちのエベレスト:女性初登頂の全記録』(読売新聞社,1975年)
  • 落合誓子著『女たちの山:シシャパンマに挑んだ女子隊9人の決算』(山と渓谷社,1982年)ISBN 4-635-04136-0
  • NHKプロジェクトX制作班編『プロジェクトX挑戦者たち;6:ジャパンパワー、飛翔』(日本放送出版協会,2001年)ISBN 4-14-080574-9
  • 澤正宏ほか編,木村幸雄監修『福島県文学全集.第2期(随筆・紀行・詩編) 第4巻(現代編1)』(郷土出版社,2002年) ISBN 4-87663-586-2
  • 養老孟司著『話せばわかる!:養老孟司対談集:身体がものをいう』(清流出版,2003年)ISBN 4-86029-050-X
  • 毎日新聞社大阪本社学芸部編『わたしとおかあさん』(青幻舎,2004年)ISBN 4-86152-005-3
  • 日本エッセイスト・クラブ編『カマキリの雪予想:ベスト・エッセイ集;2006年版』(文藝春秋,2006年)ISBN 4-16-368380-1

主な出演

登山歴1年の内多勝康アナウンサーと共に、夏の北アルプスを3週間かけて縦走する模様を描いた紀行番組

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

  • テンプレート:Cite web