田切駅
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田切駅(たぎりえき)は、長野県上伊那郡飯島町田切にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の駅である。
駅構造
単式ホーム1面1線を持ち、築堤上にある高架駅。伊那市駅管理の無人駅で、駅舎はないがホーム上に待合所がある。
かつては現在よりも150mほど北側の地上にあったが、急カーブの途中にあり車掌の安全確認が困難だったため、1984年(昭和59年)に移転した。旧駅には駅舎もあった。なお、旧駅のホーム上にあった保線用列車監視ヤグラが、旧ホームが撤去された現在でも残っている。
駅周辺
歴史
- 1918年(大正7年)2月11日 - 伊那電車軌道(1919年に伊那電気鉄道へ改称)の伊那福岡終点 - 飯島間延伸時に田切停留場として開業。旅客駅。
- 1918年(大正7年) - 初代駅長は、倉澤 泰十郎
- 1943年(昭和18年)8月1日 - 伊那電気鉄道線が飯田線の一部として国有化され、国鉄が継承。同時に駅に昇格し、田切駅となる。
- 1954年(昭和29年)12月1日 - 東京都区内の各駅や長野駅を発着する旅客も利用可能となる。
- 1970年(昭和45年)2月1日 - 旅客発着駅の制限を廃止。
- 1984年(昭和59年)6月1日 - 移転。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となる。
- 1998年(平成10年)5月30日現在の待合室が完成。
隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 飯田線
- テンプレート:Color快速「みすず」
- テンプレート:Color普通
※国有化以前は飯島駅と当駅の間に伊那赤坂停留場が存在した。
その他
漫画『究極超人あ〜る』のOVAは飯田線を舞台にしていて、田切駅も登場している。テンプレート:要出典範囲
1993年に結成された田切ネットワークにより、テンプレート:要出典範囲、2012年現在に至るまでに待合室・駅周辺の定期的な清掃活動が行われている[1]。 落書きを解消すべくノートと駅スタンプを設置したり、JR東海がイベント用に保有していたクモハ12041号電車やユーロライナー (鉄道車両)を使用した貸切列車イベントも開催された。現在も多くのファンが訪れて、駅待合室に置かれたノートに書き込みをしている[2]。。
平成25年5月現在では、ノートやスタンプはかつて下村酒店として営業していた近隣の民家で保管されており[1]、近年では伊那市駅開業100周年記念イベント[3][4]にも活用されている。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 無人駅に200名以上が集結!? 『究極超人あ~る』聖地の盛り上がりが、どうにもとまらない、日刊サイゾー、2012年7月16日、2012年7月30日閲覧
- ↑ 「元旦から聖地巡礼したことも」20年も巡礼し続ける「田切ネットワーク」の軌跡、日刊サイゾー、2012年8月3日、2012年8月31日閲覧
- ↑ 伊那市駅開業100周年記念イベント、伊那市観光協会ホームページ、2012年7月30日閲覧
- ↑ アニメにちなんだ自転車イベント 田切-伊那市駅、80人が走破、信濃毎日新聞、2012年7月29日、2012年7月30日閲覧
関連項目
外部リンク
- JR東海 田切駅時刻表
- 田切ネットワーク 2013年4月からNPO法人となった。