海保博之
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海保 博之(かいほ ひろゆき、1942年[1]10月1日[2] - )は、日本の心理学者。専門は認知心理学[3]。
来歴
千葉県出身[4]。千葉県立第一高等学校[1]、東京教育大学教育学部心理学科卒業[3]、東京教育大学大学院博士課程中退[3]。
1968年、徳島大学教育学部助手に就任[5]。その後、1975年7月に筑波大学に転任[2]、心理学系教授となる[5]。筑波大学では心理学研究科長を務め[2]、加えて2002年から2005年まで筑波大学附属高等学校の校長を務めた[6]が、2006年3月をもって筑波大学を定年退職する[2]。
2006年4月、東京成徳大学応用心理学部健康・スポーツ心理学科教授に就任。同年5月23日、筑波大学より名誉教授の称号を授与される[7]。
2011年4月1日、國分康孝の後任として東京成徳大学の副学長に就任[8]。
著書
単著
- 『心理・教育のためのデータ解析入門 Q&A』(日本文化科学社、1980年11月発行、テンプレート:ASIN)
- 『「誤り」の心理を読む』(講談社、1986年11月発行、ISBN 4-06-148836-8)
- 『こうすればわかりやすい表現になる 認知表現学への招待』(福村出版、1988年12月発行、ISBN 4-57-121025-6)
- 『パワーアップ集中術 仕事に勉強にスポーツに』(日本実業出版社、1987年7月発行、ISBN 4-53-401266-7)
- 『読ませる・見せる表現のコツ わかりやすい文章・図表の書き方からイラスト・地図の描き方まで 3分間トレーニング』(日本実業出版社、1989年10月発行、ISBN 4-53-401514-3)
- 『わかりやすいマニュアルをつくる 企画から評価まで』(日本規格協会、1991年3月発行、ISBN 4-54-233009-5)
- 『一目でわかる表現の心理技法 文書・図表・イラスト』(共立出版、1992年3月発行、ISBN 4-32-000879-0)
- 『説明を授業に生かす先生』(図書文化社、1993年9月発行、ISBN 4-81-003231-0)
- 『説明と説得のためのプレゼンテーション 文章表現、図解、話術、議論のすべて』(共立出版、1995年1月発行、ISBN 4-32-000888-X)
- 『自己表現力をつける』(日本経済新聞社、1997年5月発行、ISBN 4-53-214530-9)
- 『人はなぜ誤るのか ヒューマン・エラーの光と影』(福村出版、1999年2月発行、2006年4月新装版発行、ISBN 4-57-121032-9)
- 『連想活用術 心の癒しから創造支援まで』(中央公論新社、1999年11月25日初版発行、ISBN 4-12-101506-1)
- 『失敗を「まあ、いいか」にする心の訓練』(小学館、2001年6月発行、ISBN 4-09-417671-3)
- 『くたばれ、マニュアル! 書き手の錯覚、読み手の癇癪』(新曜社、2002年9月発行、ISBN 4-78-850818-4)
- 『心理学ってどんなもの』(岩波書店、2003年3月20日発行、ISBN 4-00-500427-X)
- 『学習力トレーニング』(岩波書店、2004年4月20日発行、ISBN 4-00-500468-7)
- 『集中力を高めるトレーニング』(あさ出版、2004年10月発行、ISBN 4-86-063075-0)
- 『「ミス」をきっぱりなくす本』(成美堂出版、2005年6月2日発行、ISBN 4-41-507377-8)
- 『ミスに強くなる! 安全に役立つミスの心理学』(中央労働災害防止協会、2005年7月22日発行、ISBN 4-80-591010-0)
- 『認知と学習の心理学 知の現場からの学びのガイド』(培風館、2007年2月発行、ISBN 978-4-56-305862-3)
- 『仕事日記をつけよう』(WAVE出版、2012年4月発行、ISBN 978-4-87-290555-7)
共著
- 『漢字情報処理の心理学』(野村幸正と共著、教育出版、1983年5月発行、ISBN 4-31-632640-6)
- 『事例で学ぶ教育心理学』(杉原一昭と共著、福村出版、1986年4月発行、ISBN 4-57-122019-7)
- 『ユーザ・読み手の心をつかむマニュアルの書き方』(加藤隆・堀啓造・原田悦子と共著、共立出版、1987年9月発行、ISBN 4-32-000858-8)
- 『認知的インタフェース コンピュータとの知的つきあい方』(原田悦子・黒須正明と共著、新曜社、1991年4月発行、ISBN 4-78-850386-7)
- 『心理学フロンティア 心の不思議にせまる』(松田隆夫・藤原清・穐山貞登と共著、教育出版、1992年3月発行、ISBN 4-31-632770-4)
- 『人に優しいコンピュータ画面設計 ユーザ・インタフェース設計への認知心理学的アプローチ』(加藤隆と共著、日経BP、1992年10月6日発行、1994年5月新装版発行、ISBN 4-82-227148-X)
- 『プロトコル分析入門 発話データから何を読むか』(原田悦子と共著、新曜社、1993年11月発行、ISBN 4-78-850469-3)
- 『クイズと体験でわかる心理学』(倉沢寿之・神村栄一・古川聡と共著、福村出版、1995年10月発行、ISBN 4-57-120054-4)
- 『Q&A心理データ解析』(服部環と共著、福村出版、1996年2月発行、ISBN 4-571-20055-2)
- 『ヒューマン・エラー 誤りからみる人と社会の深層』(田辺文也と共著、新曜社、1996年10月発行、1996年10月25日発売[9]、ISBN 4-78-850575-4)
- 『事例とクイズでわかる教育の心理学 発達・学習・生徒指導』(加藤厚・正保春彦・柏崎秀子・渡部玲二郎・金沢吉展と共著、福村出版、1997年11月発行、ISBN 4-57-122041-3)
- 『認知研究のための技法』(加藤隆と共著、福村出版、1999年2月発行、ISBN 4-57-120581-3)
- 『人を動かす文章づくり 心理学からのアプローチ』(山本博樹と共著、福村出版、2001年9月発行、ISBN 4-57-121036-1)
- 『日本語教育のための心理学』(柏崎秀子と共著、新曜社、2002年6月10日発行、ISBN 4-78-850811-7)
- 『キャリアアップのための発想支援の心理学』(松尾太加志と共著、培風館、2003年7月発行、ISBN 4-56-305672-3)
- 『心理学の切り口 身近な疑問をどう読み解くか』(森正義彦・藤永保・松原達哉・織田正美・繁枡算男と共著、培風館、2006年7月発行、ISBN 4-56-305861-0)
- 『安全・安心の心理学 リスク社会を生き抜く心の技法48』(宮本聡介と共著、新曜社、2007年2月発行、ISBN 978-4-78-851034-0)
- 『心理学研究法』(大野木裕明・岡市廣成と共著、放送大学教育振興会、2008年3月発行、ISBN 978-4-59-530807-9)
- 『養護教諭のコミュニケーション 子どもへの対応、保護者・教師間連携のポイント』(田村節子と共著、少年写真新聞社、2012年3月発行、ISBN 978-4-87-981417-3)
編集
- 『漢字を科学する』(有斐閣、1984年11月発行、ISBN 4-64-102431-6)
- 『心理・教育データの解析法10講 基礎編』(福村出版、1985年10月発行、ISBN 4-57-120035-8)
- 『心理・教育データの解析法10講 応用編』(福村出版、1986年5月発行、ISBN 4-57-120036-6)
- 『「温かい認知」の心理学 認知と感情の融接現象の不思議』(金子書房、1997年7月31日発行、ISBN 4-76-082126-0)
- 『瞬間情報処理の心理学 人が二秒間でできること』(福村出版、2000年9月発行、ISBN 4-57-121033-7)
共編
- 『患者を知るための心理学』(次良丸睦子と共編、福村出版、1987年3月発行、ISBN 4-57-120028-5)
- 『教育心理学』(佐藤泰正・新井邦二郎と共編、学芸図書、2002年11月30日初版発行、ISBN 4-76-160370-4)
監修
- 『東スポの戯法 爆笑見出しの知の理論』(ワニブックス、1995年10月発行、ISBN 4-84-701243-7)
- 朝倉心理学講座(朝倉書店、全19巻)
- 朝倉心理学講座1 心理学方法論(2007年9月25日発行、ISBN 4-25-452661-X)
- 朝倉心理学講座2 認知心理学[注釈 1](2005年11月20日発行、ISBN 4-25-452662-8)
- 朝倉心理学講座3 発達心理学(2007年5月15日発行、ISBN 978-4-25-452663-9)
- 朝倉心理学講座4 脳神経心理学(2006年1月20日発行、ISBN 4-25-452664-4)
- 朝倉心理学講座5 言語心理学(2006年4月13日発行、ISBN 4-25-452665-2)
- 朝倉心理学講座6 感覚知覚心理学(2008年5月25日発行、ISBN 978-4-25-452666-0)
- 朝倉心理学講座7 社会心理学(2005年10月28日発行、ISBN 4-25-452667-9)
- 朝倉心理学講座8 教育心理学(2006年4月13日発行、ISBN 4-25-452668-7)
- 朝倉心理学講座9 臨床心理学(2007年4月15日発行、ISBN 978-4-25-452669-1)
- 朝倉心理学講座10 感情心理学(2007年9月25日発行、ISBN 978-4-25-452670-7)
- 朝倉心理学講座11 文化心理学(2008年2月20日発行、ISBN 978-4-25-452671-4)
- 朝倉心理学講座12 環境心理学(2007年4月10日発行、ISBN 978-4-25-452672-1)
- 朝倉心理学講座13 産業・組織心理学(2006年11月25日発行、ISBN 4-25-452673-3)
- 朝倉心理学講座14 ジェンダー心理学(2006年6月1日発行、ISBN 4-25-452674-1)
- 朝倉心理学講座15 高齢者心理学(2008年1月25日発行、ISBN 978-4-25-452675-2)
- 朝倉心理学講座16 思春期・青年期臨床心理学(2006年8月25日発行、ISBN 4-25-452676-8)
- 朝倉心理学講座17 対人援助の心理学(2007年6月25日発行、ISBN 978-4-25-452677-6)
- 朝倉心理学講座18 犯罪心理学(2005年10月28日発行、ISBN 4-25-452678-4)
- 朝倉心理学講座19 ストレスと健康の心理学(2006年2月20日発行、ISBN 4-25-452679-2)
- 朝倉実践心理学講座(朝倉書店、既刊8巻)
- 朝倉実践心理学講座1 意思決定と経済の心理学(2009年11月20日発行、ISBN 978-4-25-452681-3)
- 朝倉実践心理学講座4 発想と企画の心理学(2010年5月20日発行、ISBN 978-4-25-452684-4)
- 朝倉実践心理学講座5 わかりやすさとコミュニケーションの心理学[注釈 1](2010年2月20日発行、ISBN 978-4-25-452685-1)
- 朝倉実践心理学講座6 コンピテンシーとチーム・マネジメントの心理学(2009年10月25日発行、ISBN 978-4-25-452686-8)
- 朝倉実践心理学講座7 感情マネジメントと癒しの心理学(2011年4月10日発行、ISBN 978-4-25-452687-5)
- 朝倉実践心理学講座8 対人関係と恋愛・友情の心理学(2010年10月5日発行、ISBN 978-4-25-452688-2)
- 朝倉実践心理学講座9 運動と健康の心理学(2012年1月15日発行、ISBN 978-4-25-452689-9)
- 朝倉実践心理学講座10 感動と商品開発の心理学(2011年6月10日発行、ISBN 978-4-25-452690-5)
- 『心理学総合事典』(楠見孝と共同監修、朝倉書店、2006年6月27日発行、ISBN 978-4-25-452015-6)
- 『ポジティブマインド スポーツと健康、積極的な生き方の心理学』(新曜社、2010年4月発行、2010年4月5日発売[10]、ISBN 978-4-78-851195-8)
- 『感情と思考の科学事典』(松原望と共同監修、朝倉書店、2010年4月15日発行、ISBN 978-4-25-410220-8)
翻訳
- ハワード・ガードナー『認知革命 知の科学の誕生と展開』(佐伯胖と共訳、産業図書、1987年8月発行、ISBN 4-78-280037-1)
- フィリップ・ジョンソン=レアード『心のシミュレーション ジョンソン・レアードの認知科学入門』(横山昭一・中溝幸夫・守一雄と共訳、新曜社、1989年11月発行、ISBN 4-78-850355-7)
- J・ラスムッセン『インタフェースの認知工学 人と機械の知的かかわりの科学』(赤井真喜・加藤隆・田辺文也と共訳、啓学出版、1990年2月発行、ISBN 4-76-651063-1)
- N・A・スティリングス、J・L・ガーフィールド、D・A・ローゼンバウム、L・B・ベーカー・ワード、 M・H・ファインシュタイン、E・L・リスランド、S・E・ワイスラー『認知科学通論』(新曜社、1991年2月発行、ISBN 4-78-850383-2)
- P・チャンス、T・G・ハリス『頭の働きを科学する 学習・記憶・脳』(村越真・高田理孝・古川聡と共訳、マグロウヒル出版、1991年10月発行、ISBN 4-89-501433-9)
- P・チャンス、T・G・ハリス『心の働きを科学する 感情・性格・心理療法』(村越真・次良丸睦子・渡辺弥生と共訳、マグロウヒル出版、1991年10月発行、ISBN 4-89-501432-0)
連載
社会的活動
- 学校法人 東京成徳学園 理事・評議員[13]
- 大学設置・学校法人審議会 大学設置分科会専門委員会 委員(2001年 - 2003年)[14][15][16]
- 日本教育心理学会 理事[17]
- 一般社団法人 次代の教育を共に拓く会 理事[18]
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 テンプレート:Cite web
- ↑ 3.0 3.1 3.2 テンプレート:Cite web
- ↑ 4.0 4.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 5.0 5.1 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
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外部リンク
- 海保博之 - ブログ
- 認知的体験 - 旧ブログテンプレート:Scientist-stub