東村
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東村(ひがしそん)は、沖縄県の沖縄本島北部に位置し、太平洋に面する村である。
村の花となっているツツジでも有名で、毎年3月にはツツジ祭りが開かれる。山原の自然などで知られ、県内におけるエコツーリズムの草分け的な地域である。
目次
地理
沖縄本島北部、国頭郡の国頭半島東部に位置する。高江、宮城、川田、平良、慶佐次、有銘の6区からなり、役場をはじめとした村の施設は平良に集中している。
北東部には沖縄県最大のダムである福地ダムがある。一方、北部の国頭村との村界付近は在日米軍の演習場となっている。
地区
村内の大字は以下のとおり。
- 高江(たかえ)
- 宮城(みやぎ)
- 高江の西隣に位置。種苗管理センター沖縄農場がある。
- 川田(かわた)
- 平良に隣接。漁港、福地ダムがある。
- 平良(たいら)
- 村の中心地。公共施設が集中する。
- 慶佐次(げさし)
- 有銘(あるめ)
- 村の南部に位置し、名護市に接している。
隣接している自治体
人口
歴史
- 1923年 - 当時の久志村(現在の名護市の一部)から北部6集落(有銘・慶佐次・平良・川田・宮城・高江)が分村し、東村となる。役場は川田に置かれた。
- 1974年 - 沖縄最大のダム福地ダムが完成。
- 1981年 - 未開通だった主要地方道名護国頭線(県道70号・現在の国頭東線)の東村高江~国頭村安波間が開通し、沖縄本島一周道路が完成。
- 1993年 - 名護国頭線(県道70号線)の名護市二見~東村平良間と東大宜味線(県道80号線)全線が国道331号に昇格。
行政
村長部局に総務財政課、企画観光課、住民課、福祉保健課、建設環境課、農林水産課の6課を置く。また、村長部局の他に議会事務局、教育委員会、選挙管理委員会、農業委員会、監査委員事務局の各事務局を持つ。
- 村長 伊集盛久(いじゅ せいきゅう)(2007年5月から)
- 副村長 金城紀昭(きんじょう のりあき)
軍事施設
米軍専用施設
産業
主要産業は第一次産業。パイナップルや切花などの栽培が盛んで、近年はかぼちゃの栽培も増えてきた。
教育
全て公立(村立)である。
- 東幼小中学校
- 有銘幼小中学校
- 高江小中学校
交通
路線バス
テンプレート:Main 路線バスは、名護バスターミナル(名護市)より村の中心部の「平良」バス停まで2系統の路線バスが運行しているが、運行本数は限られている[1]。なお、いずれの系統も琉球バス交通と沖縄バスとの共同運行である。[2]
- 73番(川田線)塩屋経由
- 名護バスターミナル - 名護十字路 - 伊差川 - 真喜屋 - 源河 - 塩屋入口 - 平良 - 川田 - 魚泊 - 高江
- 78番(名護東部線)二見経由
- 名護バスターミナル - 名護十字路 - 世富慶 - 二見入口 - 瀬嵩 - 三原 - 嘉陽 - 天仁屋入口 - 慶佐次 - 平良 - 東村役場前
- かつて、78番は東村役場前終点ではなく塩屋経由で名護に戻る循環路線(名護東部(二見)線)となっていたほか、逆周りの路線(74番、名護東部(平良)線)も運行していた。また、73番は魚泊が終点であったが、2003年3月29日からテンプレート:要出典範囲運行区間が延長された。
主な道路
- 村外への道順
- 国道331号を北へ向かうと大宜味村塩屋へ至る(同地にある国道58号との交点が国道331の終点となる)。
- 国道58号を南下し、許田ICから沖縄自動車道を利用するとテンプレート:要出典範囲。
- 国道331号を南へ向かうと名護市東部へ、県道14号線を利用すると羽地方面へ至る。
- 国道331号を南下し、名護市二見から国道329号線を経由すると宜野座ICへ至る。
- 県道70号を北上すると国頭村奥地域に到達するが、国頭村の中心集落(辺土名)には大宜味村を経由した方が早い。
医療
- ランデブーポイント[3] 5箇所
※民間救急ヘリコプターMESHのヘリポートとして使用
名所・観光スポット・祭事・催事
- つつじ祭り(毎年3月)
- 村民の森つつじエコパーク
- 慶佐次湾のヒルギ林(日本の重要湿地500)
- ウッパマ
出身有名人
脚注・出典
外部リンク
テンプレート:Coord- ↑ 塩屋経由(73番)と、二見経由(78番)とを合わせて1日6便、往復計12本。
- ↑ 沖縄県国頭郡 東村への交通ご案内 ※サイト運営者不明。(2010年12月2日閲覧)
- ↑ 国頭消防管内 NPO法人MESHサポート2011年9月27日現在