永平寺口駅
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(東古市駅から転送)
永平寺口駅(えいへいじぐちえき)は、福井県吉田郡永平寺町東古市にあるえちぜん鉄道勝山永平寺線の駅。駅舎本屋は国の登録有形文化財に登録されている。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計3線を有する地上駅。このうち通常使用されるのは島式ホーム1面2線であり、駅舎に面している単式ホームは京福電気鉄道永平寺線の永平寺方面の列車が使用していた。現在は平日朝に1往復だけ運行される福井からの当駅止まりの列車のみ使用している。ホーム間は構内踏切で連絡している。駅本屋は1914年(大正3年)の開業時に建てられたものである。有人駅となっている。
その他、かつて京福永平寺線が当駅と金津駅(今の芦原温泉駅)との間を運行していた頃のプラットホームが残っている。
永平寺線があったころは、車両の夜間滞泊が設定されていたが、2007年(平成19年)9月1日改正現在では、この駅で滞泊する運用はない。
駅周辺
曹洞宗大本山永平寺へ向かうにはこの駅で京福バス(永平寺行き、永平寺門前行き)に乗り換える。
- バスのりば 「永平寺口駅前」停留所(3番ホーム北側)
歴史
- 1914年(大正3年)2月11日 - 京都電燈越前電気鉄道の駅として開業。開業時の駅名は永平寺駅。
- 1925年(大正14年)9月16日 - 永平寺鉄道の当駅 - 永平寺門前駅(後の永平寺駅)間が開通。
- 1926年(大正15年)4月26日 - 永平寺門前駅 - 新福井駅間の直通電車が運行開始。
- 1927年(昭和2年)1月1日 - 駅名を永平寺口駅に変更[1]。
- 1929年(昭和4年)12月10日 - 永平寺鉄道金津駅(現在の芦原温泉駅) - 当駅間開通。
- 1942年(昭和17年)3月2日 - 京都電燈が京福電気鉄道に事業譲渡。
- 1944年(昭和19年)12月1日 - 永平寺鉄道が京福電気鉄道に合併され、永平寺線となる。東古市駅に改称。
- 1969年(昭和44年)9月18日 - 永平寺線金津駅 - 当駅間が廃止。
- 2000年(平成12年)12月17日 - 駅の福井寄りで、ブレーキ故障による列車衝突事故発生(詳細は「京福電気鉄道越前本線列車衝突事故」を参照)。
- 2001年(平成13年)6月25日 - 越前本線で起きた二度目の事故により、当駅も営業休止になる。
- 2002年(平成14年)10月21日 - 永平寺線当駅 - 永平寺駅間が廃止。
- 2003年(平成15年)
その他
映画男はつらいよシリーズ第9作『男はつらいよ 柴又慕情』に登場している。
隣の駅
かつて存在した路線
脚注
- ↑ 「地方鉄道駅名改称」『官報』1926年12月7日(国立国会図書館デジタル化資料)