東京都立航空工業高等専門学校

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東京都立航空工業高等専門学校(とうきょうとりつ こうくうこうぎょうこうとうせんもんがっこう)は、かつて東京都荒川区南千住に存在した公立高等専門学校。設置者は公立大学法人首都大学東京であった。

英語表記はTokyo Metropolitan College of Aeronautical Engineering(略称 TMCAE)である。学生や近隣住民からは、「航空高専」、「航専」等と呼ばれていた。

2006年度に東京都立工業高等専門学校と統合され、新たに東京都立産業技術高等専門学校が誕生したことで、都立航空高専は2010年3月に閉校した。

概要

設置課程

本科(準学士課程)

2005年度入学生まで

  • 航空工学科
  • 機械工学科
  • 電子工学科

学生の所属はないが、上記学科の他に一般教養科目(外国語、文学、数学等)を担当する一般科があった。

沿革

  • 1938年4月1日 - 東京府航空工業学校として設立。機体製作科、航空機関科、精密機械科を設置。
  • 1943年4月1日 - 東京府航空工業専門学校を併置。航空機工学科、航空発動機工学科を設置。
  • 1946年2月7日 - 東京都立城北工業学校、理工専門学校とそれぞれ改称。設置学科をそれぞれ工業理科、機械科に改組。
  • 1948年4月1日 - 学制改革により、東京都立城北工業高等学校となった。機械科とし、機械工作課程、機械設計課程、製造機械課程、工場経営課程を設置。
  • 1951年3月17日 - 東京都立理工専門学校を発展的解消(東京都立大学の一部として昇格)。
  • 1954年4月1日 - 製造機械課程及び工場経営課程をそれぞれ航空機体、航空原動機の両課程に改組。
  • 1955年4月1日 - 東京都立航空工業高等学校と改称。
  • 1958年4月1日 - 機械工作課程、機械設計課程を機械科とし、航空機体課程及び航空原動機課程をそれぞれ航空機体科、航空原動機科に改組。
  • 1962年4月1日 - 東京都立航空工業高等専門学校となった。航空機体工学科、航空原動機工学科、機械工学科を設置。
  • 1964年3月31日 - 東京都立航空工業高等学校閉校。
  • 1972年4月1日 - 東京都立航空工業短期大学校舎を移管。
  • 1989年4月1日 - 航空機体工学科及び航空原動機工学科を航空工学科に改組。電子工学科を設置。
  • 1993年4月1日 - 現住所の新校舎へ移転。
  • 2006年4月1日 - 東京都立産業技術高等専門学校へ改組。東京都立航空工業高等専門学校の敷地は東京都立産業技術高等専門学校荒川キャンパスとなった。
  • 2010年3月31日 - 東京都立航空工業高等専門学校 閉校

交通

ファイル:Koukuukosen.jpg
東京都立航空工業高等専門学校全景

鉄道

バス

南千住駅東口より都営バス上46で都立航空高専前停留所まで8分。停留所からは徒歩0分

学生生活

  • 航専祭(学園祭)
  • 体育祭
  • 部・サークル活動

体育系の団体はアリーナ棟、文化系の団体は部活棟に部室があり、多くの学生が部・サークル活動に参加をしている。 鳥人間コンテスト選手権大会での3位入賞経験がある人力飛行機同好会やアイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(ロボコン)全国大会優勝、ロボコン大賞受賞経験のあるロボット研究会などが有名である。

  • 寮・寄宿舎

都民であることが入学条件となっている[1]都立高専であるため、学生寮は設置されていない。

  • 食堂

見晴らしのよい全面ガラス張りの食堂が実験棟2階にある。

付属施設

  • 総合情報センター
  • 共同研究センター
  • 汐黎(せきれい)ホール
  • 科学技術展示館
  • 図書館

他、屋上にヘリポートがある。

著名な卒業生

脚注

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外部リンク

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  1. 産業技術高専は平成21年度より東京都以外からも入学者の募集を開始した。