本広克行
テンプレート:存命人物の出典明記 テンプレート:ActorActress 本広 克行(もとひろ かつゆき、1965年[1]7月13日 - )は、日本の映画監督で、テレビディレクターや舞台の演出家。香川県丸亀市出身[1]。2013年から、株式会社PRODUCTION I.G 企画部所属。
目次
経歴
丸亀市立城西小学校、香川県立丸亀西中学校を経て香川県立琴平高等学校卒業。横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)卒業後[1]、電通映画社(現、電通テック)、共同テレビでのアルバイトを経て、共同テレビの子会社であるベイシスに入社。バラエティ番組のアシスタントディレクターからディレクター、ドラマ番組のディレクター、映画作品の監督を経て、1998年、株式会社ROBOT映画部を経て、現在、2013年、株式会社PRODUCTION I.G 企画部所属。
1992年にフジテレビ・共同テレビ制作の深夜ドラマ『悪いこと』にて監督デビュー[1]。その後、同じ系列のオムニバスドラマ『世にも奇妙な物語』にて「見たら最期」を監督。『お金がない!』のサード演出として織田裕二と知り合い、織田の推薦により『踊る大捜査線』のチーフ演出に抜擢された。このドラマの映画版シリーズを監督し、第22回および第27回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。
2009年12月、映画『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』のオフィシャルサイト立ち上げと同時にプロモーションのため、Twitterの使用を開始。 2011年4月、四国学院大学「身体表現と舞台芸術マネジメント・メジャー」(略称・「演劇コース」)客員教授に就任。2012年10月、アニメ作品『PSYCHO-PASS』の総監督デビューを果たす。故郷香川県の映画祭『さぬき映画祭』のディレクターを2013年より務めている。
人物
- うどんに関する造詣が深く、常にうどんを食べていると言われている。2006年に公開された、うどんを題材とした映画『UDON』を制作するにあたり、本広は実弟を脱サラさせ讃岐うどんの修行をさせており、劇中に登場した「松井製麺所」のうどんは実弟がうっている。また実際に実弟がオーナーの「松井うどん」が香川県三豊市で営業している。
- 本人は典型的なアニメオタクで、アニメを語ることが多い。ファンである富野由悠季、押井守、庵野秀明、渡辺信一郎といったアニメ監督たちと対談している。
- 『踊る大捜査線』のドラマ本放送では『エヴァンゲリオン』のBGMを使用したり、映画『サマータイムマシン・ブルース』ではガンダムのBGMを使用するなどしている。また『踊る大捜査線』内では『エヴァンゲリオン』や『セーラームーン』を元ネタとした設定やセリフが数多くみられる。
- 多くの作品において押井守作品を摸倣している。本広はこれについてエッセイで「僕がやっていることは押井さんがやったことを追っかけているだけ」などと述べている[2]。本広の『踊る大捜査線』では、押井が警察内部のドラマを描いた『機動警察パトレイバー』からの影響が随所に認められ、本広自身も本作の文庫版第一巻巻末に寄せたコメントにおいて「踊る大捜査線は機動警察パトレイバーに影響を受けた」と告白している。(『キネマ旬報』テンプレート:いつテンプレート:要出典範囲)。その影響で、2013年に始動したパトレイバー実写化プロジェクトで監督の依頼があり、特撮担当に樋口真嗣、音楽担当に川井憲次というスタッフでミーティングまで行ったものの、メガホンをとるまでには至らなかったという。[3]
- さぬき映画祭で若手自主映画サミットを開くなど、後進の育成に非常に熱心な事で知られ、踊る大捜査線の助監督だけでも、海猿の羽住英一郎をはじめ、河合勇人、七高剛、波多野貴文、長瀬国博、真壁幸紀などの監督を輩出している。
作品
バラエティ
- アメリカの夜
- 深夜は踊る(1991年10月、フジテレビ) - 3日間にわたって放映された番組。第1夜は1987年まで、第2夜は1988年から1989年、第3夜は1990年から1991年のフジテレビの深夜番組についてまとめた番組。
- MAESTRO(1993年 - 1994年、フジテレビ)
テレビドラマ
- 悪いこと「放課後」「表裏」「道徳」「安息」(1992年、フジテレビ)
- 上品ドライバー(1992年 - 1998年、フジテレビ)
- NIGHT HEAD (1992年 - 1993年、フジテレビ)
- 世にも奇妙な物語(フジテレビ)
- 「見たら最後」(1992年)
- 「友子の長い朝」(1994年)
- 「追っかけ」(1996年)
- If もしも「誘拐するなら男の子か女の子か」(1993年、フジテレビ)※諸事情のため2012年現在未放送
- 17才-at seventeen-(1994年、フジテレビ)
- お金がない!(1994年、フジテレビ)
- ヘルプ!(1995年、フジテレビ)
- 木曜の怪談「サイボーグ」「爆裂!分身娘」(1996・1997年、フジテレビ)
- 踊る大捜査線(1997年、フジテレビ)
- 踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル(1997年、フジテレビ)
- 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル(1998年、フジテレビ)
- 深夜も踊る大捜査線 湾岸署史上最悪の3人!(1998年、フジテレビ)
- 深夜も踊る大捜査線 2(2003年、フジテレビ)
- 警護官 内田晋三(2007年、フジテレビ)
- 踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件(2012年、フジテレビ)
- 蘇える金狼(1999年、日本テレビ)
- アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜(2001年、フジテレビ)
- SP 警視庁警備部警護課第四係(2007年、フジテレビ・総監督)
- SP スペシャルアンコール特別編(2008年、フジテレビ・総監督)
- 2夜連続SP 警視庁警備部警護課第四係 アンコール特別編(2011年、フジテレビ・総監督)
- スープカレー(2012年、TBS・総監修)
テレビアニメ
- PSYCHO-PASS サイコパス(2012年、フジテレビ・総監督)
映画
- 7月7日、晴れ(1996年)
- ぼくたちの映画シリーズ 友子の場合(1996年)
- 踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!(1998年)
- スペーストラベラーズ(2000年)
- サトラレ TRIBUTE to a SAD GENIUS(2000年)
- 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年)
- BAYSIDE SHAKEDOWN 2(2003年)
- 交渉人 真下正義(2005年)
- サマータイムマシン・ブルース(2005年)
- UDON(2006年)
- 少林少女(2008年)
- 曲がれ!スプーン(2009年)
- 踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!(2010年)
- 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年)
舞台
- 舞台も踊る大捜査線 ザッツ!! スリーアミーゴス(2003年8月15日 - 17日)
- Fabrica[10.0.1]「LIFE FILM」(2007年1月20日 - 28日、赤坂RED THEATER)
- FABRICA[12.0.1]「BABY BLUE」(2007年10月4日 - 14日、新宿THEATER TOPS)
- FABRICA[11.0.1]「LOST GARDEN」(2008年9月13日 - 23日、赤坂RED THEATER)
- 演劇入門(2010年11月27日 - 12月13日、こまばアゴラ劇場)
プロデュース
- サマータイムマシン・ブルース(2005年)
- 逃亡者 木島丈一郎(2005年)
テレビゲーム
- Xbox360用ゲーム「ロストオデッセイ」オープニングムービー
書籍
- 本広本(キネマ旬報社、2006年9月29日)ISBN 4-87376-638-9
- 踊る監督日誌(講談社、2010年8月27日)ISBN-10: 9784062164436 ISBN-13: 978-4062164436
ミュージック・ビデオ
- AKB48「Everyday、カチューシャ」(2011年)
受賞歴
- 第22回日本アカデミー賞優秀監督賞
- 第27回日本アカデミー賞優秀監督賞
- 第54回四国新聞文化賞[4]
関連項目
参考文献
外部リンク
テンプレート:スタジオジブリ- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 テンプレート:Cite web
- ↑ 『熱風』2004年2月号
- ↑ THE NEXT GENERATION パトレイバー スペシャルトークイベント マモルの部屋第3回より
- ↑ 四国新聞文化賞・本広さん、県内の映画界に新風四国新聞2014年3月7日