朝敵

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朝敵(ちょうてき)は、日本において天皇とその朝廷に敵対する勢力を意味する呼称である。

意味

各々の時代において、自己の正当性を主張し、政治的敵対者を非難するために唱えられた語であり「逆賊」などと同義語。多くの場合、唱えた側からの討伐対象とされた。官軍を主張する側が有力な場合には、いかなる経緯があろうとも、この呼称で呼ばれた者は日本の歴史上絶対的な「」とされる。特に幕末明治初期には尊王論が高まり、「朝敵」という名での政敵へのテロが横行した。

親王同士が対立した場合などにも相互に朝敵と呼び合う場合があり、正統性の主張や宣戦布告であるとみなされる。

また、必ずしも官軍が朝敵を打ち破るとは限らず、承久の乱のように逆賊が官軍に勝利したり、南北朝時代のように自称・官軍同士が戦うこともある。

歴史上「朝敵」と呼称された勢力

関連項目