旧車會

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テンプレート:混同 旧車會(きゅうしゃかい)とは、旧車と呼ばれる古いオートバイ暴走族風の改造を施し、集団走行などの暴走族と類似した行動をとる組織団体である。「会」の旧字体である「」が用いられるが、「旧」の旧字体である「舊」は用いられないのが表記上の特徴。旧字体を用いるのは不良であることを誇示するためであるテンプレート:要出典。なお、「旧車会」と呼ばれる古いオートバイや自動車などの愛好者の集まりとは、同じように旧車を愛好する点では共通性があるものの、その構成メンバーの性質や行動において差異が見られる。

概要

旧車會の活動は、主に古いオートバイを所有してレストアや改造を行ったり、歓談やツーリングと称する「暴走族に類似した集団走行」などを行う。集団走行は主に休日の昼間や週末の夜間に行われる。その構成員は、少年期に暴走族に参加経験がある成人が主体となるが、暴走族への参加経験がない成人が加わることもある。1980年代の最盛期に比べて縮小した国内二輪市場の中では活気を呈しているようであるが、その直接的ルーツが違法行為を働いていた暴走族であり、中年暴走族と目される場合もある[1]

1990年代半ばから2000年前後の時期においては共同危険行為はしないのが建前であったが、2000年代初頭から構成メンバーの粗暴な一面が発露し、結果的に成人版暴走族と化してきている[2]。集団暴走による騒音をまき散らす行為や違法改造、共同危険行為などの犯罪行為によって大きな社会問題となっている[2][3]

2000年代に入ってから警察の調査が進む事により、旧車會は暴走族の一類型とみなされている。一方で、旧車會のメンバー自身は自分達が旧来の暴走族と同じ違法集団であるという認識が欠如しており、高速道路サービスエリアを堂々と占拠するなど、一般市民に対し迷惑をかける事例が増大している[1]2005年の時点で全国に約200の団体[3]2011年の時点では約650団体があり増加傾向にあるという[2]。暴走族を「珍走団」と呼び換える運動にならい、ごく一部では「珍古會」「珍古会」とも揶揄されているテンプレート:要検証

人気の高い車種

ファイル:Honda CBX400F.jpg
旧車會で人気が高いとされるホンダ・CBX400F1981年型)

主体となるのは1970年代から1980年代に製造されたオートバイ、特にカワサキ・Z400FXKH250スズキ・GS400EGT380ホンダ・CB400TホークIICB400NホークIIIなどが人気のある車種である[1]。なかでも1981年から1984年に販売されたホンダ・CBX400Fは最も人気がある車種であり、販売当時の新車価格をはるかに上回る高値で取引されるため盗難被害率が高く、盗難保険の加入を拒否されたことで話題となった[4]。こういった希少車を、保安基準を満たさない違法改造マフラー三段シート、布タレ風防あるいはロケットカウルなどを装着するなど典型的な“族車”に改造して旧車が台無しにしてしまう等、紛らわしい同音の名称を名乗り迷惑行為をはたらく他にも、本来の「旧車会」たるオートバイ愛好家に迷惑をかける結果となっている。 テンプレート:-

関連項目

  • チャンプロード - 暴走族・旧車會を主に取り扱う専門雑誌。誌名で直接的に「旧車會」を謳った別冊ムックも刊行している。
  • 旧車会 - 「旧車會」以前より存在する旧車の愛好家の集まり。
  • 旧車 - クラシックカー・ビンテージカー・絶版車などとも呼ばれる古い車両。オートバイだけでなく自動車も含めて呼ばれる。

出典

  1. 1.0 1.1 1.2 整然と走行中「中年暴走族」 『AERA』2012年12月17日号
  2. 2.0 2.1 2.2 イザ!:「改造バイク集団で料金所突破 大阪府警、旧車會メンバー逮捕」(2011年2月1日) - iZA - データなし。(2012年1月6日時点のアーカイブ
  3. 3.0 3.1 レスポンス - 2005年07月19日 - 旧車会は暴走族に近い…警察庁が実態把握急ぐ Response.
  4. 読売新聞 - 2012年9月6日 - 狙われる名車CBX 盗難率他車種の3倍 - YOMIURI ONLINE - データなし(2012年9月9日時点のアーカイブ)