日之影温泉駅
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テンプレート:駅情報 日之影温泉駅(ひのかげおんせんえき)は、宮崎県西臼杵郡日之影町大字七折にあった高千穂鉄道高千穂線の駅である。2005年の台風14号被害により運転を休止し、2008年12月28日に廃止された。現在は、第三セクターの運営する温泉施設として営業している。
かつてのプラットホームには、高千穂鉄道から譲渡された車両(2両)が置かれ、改修の上で2010年に宿泊施設「TR列車の宿」としてオープンした。部屋名には町内に存在した駅名が採用されている。
目次
歴史
温泉施設としての日之影温泉駅は1994年5月に着工し、1995年1月12日に開業した。面積1,027平方メートル、総工費3億9,400万円であった。
- 1939年(昭和14年)10月11日 - 国鉄日ノ影線の日ノ影駅として開業。
- 1972年(昭和47年)7月22日 - 当駅・高千穂間が延伸開業。高千穂線に改称。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道の駅となる。
- 1989年(平成元年)4月28日 - 第三セクター移管により高千穂鉄道の駅となる。
- 1995年(平成7年)1月1日 - 日之影温泉駅に改称。
- 1995年(平成7年)1月12日 - 温泉施設としての日之影温泉駅が開業。
- 2005年(平成17年)9月6日 - 台風14号で五ヶ瀬川が溢水し、駅施設に壊滅的被害
- 2008年(平成20年)12月28日 - 槇峰-高千穂間の廃線に伴い廃駅。温泉施設としては営業を継続。
- 2010年(平成22年)4月22日 - 高千穂鉄道から譲渡された2両の車両を改修し、宿泊施設「TR列車の宿」としてオープン。
鉄道駅概要
鉄道駅としての日之影温泉駅は1939年に日ノ影線の終着駅として開業。1972年に高千穂まで延伸され、1989年に高千穂鉄道へ転換されたが、2005年の台風被害により休止され、2008年に廃止された。
駅構造
島式ホーム1面2線で列車交換が可能となっていた。
利用状況
1日平均乗車人員は183人であった(2003年度)
隣の駅
温泉概要
温泉データ
- 泉質:アルカリ性単純泉
- 泉温:38℃
- 液性:アルカリ性
- 効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、冷え性、病後回復期、疲労回復、健康増進
- 温泉施設:露天風呂、サウナ、癒しの足湯
施設
- 休業日:毎月第4月曜日
- 館内施設:休憩室、レストラン、TR鉄道資料室、物産販売コーナーなど
- 宿泊施設:あり(TR列車の宿)
- 駐車場:50台
アクセス
周辺
駅は五ヶ瀬川沿いにあり、周辺は日之影町役場が所在する日之影町における中心地である。高台を国道218号(青雲橋)が通る。駅前の道路(県道北方高千穂線)は旧国道218号であり、宮崎交通のバス路線が駅前に停留所を設けている。
関連項目
参考文献
- 「五ヶ瀬川眺め湯ったり 日之影温泉駅オープン」『宮崎日日新聞』1995年1月13日22面。