新潟大学前駅
新潟大学前駅(にいがただいがくまええき)は、新潟県新潟市西区坂井砂山四丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)越後線の駅。
1984年(昭和59年)、越後線の電化完成と共に開業した。駅名は近くにある新潟大学五十嵐キャンパスに由来する。地元では「新大前駅(しんだいまええき)」「新大前」「新大駅」などといった略称が使われている(新潟大学の略称については新潟大学#概観を参照)。
目次
駅構造
築堤上に単式ホーム1面1線を有する地上駅。東西に走る線路に対して南側にホームが設けられている。
駅業務をジェイアール新潟ビジネスが受託する業務委託駅である。駅舎2階、ホーム中央部の改札口には自動改札機が3通路設置されており、全通路でSuicaが利用できる。以前は有人改札口を兼ねるみどりの窓口を設置していたが、指定席券売機の設置に伴い2010年(平成22年)2月9日をもって出札業務を終了し、現在は改札業務のみを行っている。改札口周辺にはこの他に自動券売機と指定席券売機(営業時間:7:00 - 20:00)が1台ずつ、改札内に待合室とトイレが設けられている。
砂丘の南斜面に位置するため、ホームと駅前広場との間に高低差がある。また地平部が狭隘でスペースの確保が難しいため、駅の機能のほとんどがホーム上に集中して設けられている。出入口には東側(新潟寄り)・西側(内野寄り)の2本の階段が設けられている。バリアフリー対策として、東側出入口にはエレベーターが設置されている(駅舎写真の「JR新潟大学前駅」とある付近である)。直線通り抜け方式(11人乗り)で、車椅子の利用者は折り返すことなく駅前とホームを往来できる。
新潟市道曽和インター信濃町線1号(西大通り、旧国道116号)や新潟大学五十嵐キャンパス、新潟清心女子高校など、駅北側(線路を挟んで反対側)へ向かう場合は、一旦東側階段を下りて駅構内から出た後、東側にある地下通路を利用することになる。概ね徒歩約5分前後で西大通りに出る。
利用状況
2013年度の1日平均乗車人員は2,962人。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1991 ? | 4,320(乗降客) |
2000 | 2,759 |
2001 | 2,726 |
2002 | 2,725 |
2003 | 2,714 |
2004 | 2,742 |
2005 | 2,863 |
2006 | 2,911 |
2007 | 2,900 |
2008 | 2,926 |
2009 | 2,895 |
2010 | 2,874 |
2011 | 2,788 |
2012 | 2,789 |
2013 | 2,962 |
駅周辺
駅周辺は住宅地となっており、また大学の隣接地域であることから学生向けのアパートが数多く軒を連ねる。ただし駅自体には駐輪場以外にこれといった施設は無い。また新潟県道16号新潟亀田内野線(弥彦街道、旧国道116号)から駅周辺の宅地に通じる市道が、駅へのロータリーを兼ねている形となっている。
駅構内にはキオスクやNEWDAYSが設置されていない(但し後述の通り、当駅の開業時には売店が設けられていた)。但し駅から徒歩5分圏内にはスーパーマーケットやコンビニエンスストア、各種飲食店が立地している。
県道16号と西大通りの沿線には、飲食店やスーパーマーケット、パチンコ店、書店などの各種店舗が並ぶ。またこれら店舗は「新大前店」という店舗名を使用しているところが多いが、下記にもあるとおり「新大前」という店名であっても必ずしも新潟大学の五十嵐キャンパスの近くに立地しているわけではないので注意が必要である。
新潟大学へのアクセス
- 当駅から新潟大学五十嵐キャンパスの正門までは、徒歩で約15 - 20分かかる(順路は上記「駅構造」参照)。大学までの順路には案内標識があるが、この案内標識に従うと著しい遠回りを余儀なくされる。
- 当駅からバスを利用して新潟大学へ向かう場合は、駅北側を通る西大通りにある新潟交通「新大入口」バス停から新潟大学方面行き(601・602・606系統)のバスを利用して5分弱。降車停留所は学部・キャンパスによって「新大正門」「新大中門」「新大西門」の3箇所となる(新大入口 - 新大西門間「100円バス運賃区間」、運賃:大人100円・小人50円。なお新大入口 - 清心学園前間も100円区間が適用されている)。
- 五十嵐キャンパスのうち工学部はキャンパスの西側に配置されているため、越後線から徒歩の場合は当駅よりも隣駅の内野駅が最寄り駅となる。また、当駅よりバス利用の場合は、上記「新大入口」バス停から新潟大学経由内野行き(602・606系統)のバスを利用して「新大工学部前」下車(運賃:大人190円。前述の100円区間は対象外)。
- なお新潟大学のうち、医学部・歯学部及び医歯学総合病院(新大病院)は五十嵐キャンパスにはなく、中央区中心部の旭町キャンパスにある。最寄り駅は白山駅より徒歩約25分(但し、経路がやや煩雑である上、案内標識も乏しいため注意を要する)。また新潟駅からは万代口バスターミナル発の路線バス各方面で「市役所前」下車、徒歩3分前後。
周辺の主な施設・店舗
駅南側
駅北側 (地下通路経由)
- 新潟大学 五十嵐キャンパス・・・上記参照
- 清水フードセンター 大学前店
- かっぱ寿司 新潟坂井店
- ガスト 新潟五十嵐店
- 新潟清心女子中学校・高等学校・・・徒歩約20分
バス
駅南側、北側に新潟交通のバス停留所が設けられている。新潟大学へは徒歩の他、駅北側の「新大入口」バス停からバス乗換えによるアクセスも可能。
- 西坂井バス停(駅南側徒歩約4分)
- 郊外方面
- 630 内野営業所 行
- 631 上新町 行
- 新潟市中心部方面
- 630・631 寺尾経由 新潟駅前 行
- 郊外方面
- 新大入口バス停(駅北側、地下通路経由徒歩約5分)
- 郊外方面
- 600・603・605 坂井経由 内野営業所 行
- 601 新潟大学前(新大西門)行
- 602・606 新潟大学・新大工学部・五十嵐二ノ町経由 内野営業所 行
- 607・612 坂井経由 信楽園病院 行
- 新潟市中心部方面
- (下記を除く系統) 西小針経由 新潟駅前 行
- 603 (快速)西小針経由 新潟駅前 行
- 605・606 西小針経由 県庁前・美咲合同庁舎 行
- 612 有明経由 新潟駅前 行
- 郊外方面
歴史
開業当初は無人駅であったが、ホーム上には国鉄新潟鉄道管理局が直営する売店「ハローしんだいまえ」が設けられ、乗車券は券売機の管理も含めて売店で委託販売する形がとられていた。JR移管後、乗客数の増加に伴って売店を閉鎖し昼間に限り有人(集札のみ)となってからは、1997年(平成9年)にはみどりの窓口が開設され、2009年(平成21年)には新潟市の「交通バリアフリー事業」の一環で、市の助成によりエレベーターを増設、2010年(平成22年)2月にはみどりの窓口に代わって指定席券売機を設置するなど、その後も設備の増設・改善が図られている。新興住宅地の新設駅が徐々に設備内容を充実させていった顕著な例といえる。
なお2010年(平成22年)2月に設置された指定席券売機は、越後線の中間駅としては初めて設置されたものである。
- 1984年(昭和59年)4月8日 - 越後線・内野 - 寺尾間に新設開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 1997年(平成9年)1月23日 - みどりの窓口設置。
- 2005年(平成17年)2月17日 - 自動改札機導入。
- 2006年(平成18年)1月21日 - 新潟都市圏でICカード「Suica」のサービスを開始。
- 2009年(平成21年)3月14日 - エレベーター供用開始。
- 2010年(平成22年)2月10日 - 指定券自動券売機稼働開始。これに伴い2月9日をもって、みどりの窓口の営業を終了。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- テンプレート:Color越後線