教育リーグ
教育リーグ(きょういくリーグ)は、プロ野球の2軍組織のチームによるオープン戦のことをいう。
目次
沿革
以前は春季の公式戦開幕前にのみ開催されていたが、1990年代からは秋季(10月)にも開催されるようになった。1991年から高知県各地を舞台にして12チーム集結型の「黒潮リーグ」という大会がスタートし、その後沖縄県で春季キャンプを行う球団を中心にして構成される「ハイサイ・沖縄リーグ」が1996年から開始。黒潮リーグは高知県でキャンプを張るチームを中心に展開されてきたが、何れも2000年度を最後に一旦廃止された(この当時はアメリカ合衆国で行われた教育リーグに派遣されたために、一部の球団が参加しなかった年もある)。
2001年からは関東近県のスタジアムを舞台にして最大12球団集結の「コスモスリーグ」がスタート。この大会は2003年からイースタン・リーグ加盟各チームによる大会となり、ウエスタン・リーグ参加チームは2003年に復活した高知県での教育リーグ「よさこい・高知リーグ」へ参加されるようになった。そして2004年からイースタン参加球団による教育リーグの舞台が宮崎県に変更され「フェニックスリーグ」へと一新した。2005年からウエスタンを含む全12チームが宮崎に集結して行うこととなった。
2006年は韓国プロ野球から斗山ベアーズ、LGツインズの2チームも参加した。2007年と2008年は四国・九州アイランドリーグの選抜チーム、06年と同じく斗山が参加した。2009年はプロ野球の若手選抜チーム・フューチャーズ、四国・九州ILの選抜チーム、韓国プロ野球から斗山、ハンファ・イーグルスが参加し、16球団に規模が拡大された。 2010年も16球団での開催であった。
2011年は韓国から斗山ベアーズ、ハンファイーグルス、LGツインズの3チームが参加し、四国アイランドリーグplus選抜を加え、16チームでの開催となった[1]。2012年、2013年も同様の16チームでの開催となった。
近年は社会人野球とのプロ・アマ交流戦が開催されるようになった。また一軍選手がクライマックスシリーズや日本シリーズといったポストシーズンゲームに向けた調整の場として出場することもある。
試合会場
黒潮リーグ&よさこい・高知リーグ
- 安芸市営球場
- 高知県立春野運動公園野球場
- 高知市野球場
- 高知市東部総合運動場野球場
- 土佐山田町立球場(土佐山田スタジアム)
ハイサイ・沖縄リーグ
コスモスリーグ
基本的にはイースタン・リーグの本拠地球場を中心に開催、2002年に西武が1軍の選手全員をスターティングメンバーにする等、日本シリーズ対策をしたが、2003年からはウエスタンリーグとの交流戦は、よさこいリーグの誕生により、ウ・リーグは撤退となり、また2004年からはフェニックスリーグが九州地方で開催される様になった為、コスモスリーグは廃止された。
フェニックスリーグ
- 宮崎市生目の杜運動公園野球場(アイビースタジアムおよび第2球場)
- 宮崎県総合運動公園硬式野球場(サンマリンスタジアム宮崎)
- 宮崎県総合運動公園第二硬式野球場(ひむかスタジアム)
- 西都原運動公園野球場
- 日南市天福球場
- 南郷町中央公園野球場(南郷スタジアム)
- 清武町総合運動公園野球場
- 串間市総合運動公園野球場
- 綾町錦原運動公園野球場
- 久峰野球場(佐土原町)
- お倉が浜総合運動公園野球場(日向市)
大会特別ルール(フェニックスリーグ)
- 2002年のコスモスリーグ時代の西武ライオンズ同様、クライマックスシリーズ、日本シリーズ対策として1軍のスターティングメンバーにしてもよい。
- 延長戦は原則行わない。対戦チーム同士の合意でイニング数を調整できる。
- スピードアップの観点から投球ルールは15秒、投手交代の準備投球は原則5球まで(審判員が必要と認めた場合は5球を越えてもよい)、捕手と投手のマウンドでの打ち合わせは1試合3回まで、野手が2名以上マウンドに集まることは禁止
- 指名打者制度採用
- ベンチ入りメンバーが少なく、野手が怪我をしたチームについては特別ルールとして相手チームと審判員の許諾を得ることを条件に一度退いた野手の再出場(リエントリー)を認める
その他の特例はメンバー表交換前に対戦チーム間、審判員との協議が必要である。また、この特例については場内アナウンスでも告知する。
2004年には以下の指名代走制度があった。
- 1試合2名までの指名代走を指名できる。指名代走は予め打順表に併記する。
- 指名代走は試合中いつでも代走として出場できる。
- 指名代走の使用は1試合につき各チーム4回まで。