戸田駅 (愛知県)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:駅情報 戸田駅(とだえき)は、愛知県名古屋市中川区水里三丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線の駅。
駅構造
相対式2面2線のホームを持つ地上駅。ホーム有効長は3両。駅舎(改札口)は2番ホーム側名古屋寄りにあり、反対側の1番ホームへは地下道で連絡している。
便所は改札内にあり、男女別の水洗式。かつては男女別の汲み取り式であったが、水洗化された。
自動改札機は日本信号製で、すべて出場時2枚一括処理・PiTaPa・ICOCA・回数券カードに対応。自動精算機は回数券カードへ対応しているほか、PiTaPa・ICOCAへのチャージができる。
従前の入鋏手段はスタンプ、また駅員不在時は改札口に木箱を設置して集札していたが、平成18年8月21日に自動改札機が設置されたことにより共に廃止された。ちなみにこの件はPiTaPaの導入に起因しているものと考えられる(近鉄名古屋線の項を参照)。
スルッとKANSAI及びJスルーカードはエリア外のため上記の設備での利用はできない。ただし、正式にアナウンスされてはいないが、券売機(高額紙幣対応タッチパネル式)に同カードを挿入することにより切符を購入することができる。
のりば
1 | テンプレート:Color名古屋線(下り) | 津・大阪・賢島方面 |
---|---|---|
2 | テンプレート:Color名古屋線(上り) | 名古屋行き |
- 構内の方面表記では上記のように記載されているが、下り列車は大阪方面と賢島方面へは直通列車が停車しないため、優等列車の停車駅で必ず乗り換えを必要とする。
利用状況
- 主として通学・通勤用に利用される。
- 2001年(平成13年)3月3日、北東約1.5kmの地にJR東海関西本線の春田駅が開業したことにより、最近では利用客が減少している。具体的な理由は下記の通り。
- 運賃格差(戸田駅~近鉄名古屋駅:250円、春田駅~JR名古屋駅:190円)※2006年9月1日現在
- 名古屋駅までの乗車時間(戸田駅~近鉄名古屋駅:約15分、春田駅~JR名古屋駅:約10分)※2006年9月1日現在
- 桑名駅や弥富駅と異なりJRとの運行本数の格差が小さい(近鉄毎時3本、JR毎時2本)。
- 2002年(平成14年)3月20日に隣の近鉄蟹江駅が急行停車駅に格上げとなり、そちらに利用客が流れた。
- また、戸田駅周辺の宅地化が進んでおらず、ここ数年開発が著しい戸田明正周辺の住民が主に春田駅や市バスを利用していることも要因のひとつである。
- 戸田駅の利用状況の変遷を下表に示す。
- 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
- 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
- 2008年11月18日の調査結果によると、1日の利用客は4,018人(前回2005年11月8日の調査では3,726人)。
- 近鉄の全調査対象駅(287駅)中、143位。
- 名古屋線の駅(44駅、他線接続駅含む)の中では、19位。
- 愛知県内の近鉄の駅(11駅)の中では、7位。
- 2008年11月18日の調査結果によると、1日の利用客は4,018人(前回2005年11月8日の調査では3,726人)。
- 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年 度 | 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 | 乗降人員調査結果 人/日 |
特 記 事 項 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 合 計 | 調査日 | 調査結果 | ||
1978年(昭和53年) | 678,660 | ←←←← | 280,347 | 959,007 | |||
1979年(昭和54年) | 739,170 | ←←←← | 296,071 | 1,035,241 | |||
1980年(昭和55年) | 805,440 | ←←←← | 307,639 | 1,113,079 | |||
1981年(昭和56年) | 870,540 | ←←←← | 302,629 | 1,173,169 | |||
1982年(昭和57年) | 847,020 | ←←←← | 298,334 | 1,145,354 | 11月16日 | 6,175 | |
1983年(昭和58年) | 841,950 | ←←←← | 279,734 | 1,121,684 | 11月8日 | 6,257 | |
1984年(昭和59年) | 808,680 | ←←←← | 257,447 | 1,066,127 | 11月6日 | 6,094 | |
1985年(昭和60年) | 791,070 | ←←←← | 253,866 | 1,044,936 | 11月12日 | 5,829 | |
1986年(昭和61年) | 807,390 | ←←←← | 247,970 | 1,055,360 | 11月11日 | 5,787 | |
1987年(昭和62年) | 808,050 | ←←←← | 236,610 | 1,044,660 | 11月10日 | 5,755 | |
1988年(昭和63年) | 769,380 | ←←←← | 234,934 | 1,004,314 | 11月8日 | 5,637 | |
1989年(平成元年) | 748,890 | ←←←← | 225,675 | 974,565 | 11月14日 | 5,439 | |
1990年(平成2年) | 744,000 | ←←←← | 226,614 | 970,614 | 11月6日 | 5,783 | |
1991年(平成3年) | 739,980 | ←←←← | 225,973 | 965,953 | |||
1992年(平成4年) | 742,020 | ←←←← | 224,693 | 966,713 | 11月10日 | 5,644 | |
1993年(平成5年) | 744,450 | ←←←← | 238,044 | 982,494 | |||
1994年(平成6年) | 724,500 | ←←←← | 233,607 | 958,107 | |||
1995年(平成7年) | 724,710 | ←←←← | 236,495 | 961,205 | 12月5日 | 5,576 | |
1996年(平成8年) | 729,720 | ←←←← | 233,073 | 962,793 | |||
1997年(平成9年) | 709,530 | ←←←← | 228,658 | 938,188 | |||
1998年(平成10年) | 704,820 | ←←←← | 224,927 | 929,747 | |||
1999年(平成11年) | 687,810 | ←←←← | 233,778 | 921,588 | |||
2000年(平成12年) | 651,990 | ←←←← | 224,832 | 876,822 | |||
2001年(平成13年) | 543,990 | ←←←← | 168,130 | 742,120 | |||
2002年(平成14年) | 509,820 | ←←←← | 192,669 | 702,489 | |||
2003年(平成15年) | 492,360 | ←←←← | 184,532 | 676,892 | |||
2004年(平成16年) | 493,410 | ←←←← | 177,292 | 670,702 | |||
2005年(平成17年) | 481,410 | ←←←← | 186,728 | 668,138 | 11月8日 | 3,726 | |
2006年(平成18年) | 483,210 | ←←←← | 196,638 | 679,848 | |||
2007年(平成19年) | 481,170 | ←←←← | 206,457 | 687,627 | |||
2008年(平成20年) | 483,180 | ←←←← | 206,794 | 689,974 | 11月18日 | 4,018 | |
2009年(平成21年) | ←←←← |
駅周辺
- 公共施設
- 名古屋市立供米田中学校
- 名古屋市立戸田小学校
- 名古屋市立豊治小学校
- 富田地区会館
- その他
バス路線
- 名古屋市営バス「戸田」バス停(駅から西に徒歩10分程)
- 金山22 金山 - 春田駅 - 戸田
- 金山22 地下鉄高畑 - 寺腰 - 春田駅 - 戸田
- 金山22 地下鉄高畑 - 中川商高 - 春田駅 - 戸田
- 富田巡回 戸田 - 春田駅 - 戸田荘
- 三重交通「かの里富田病院前」バス停(駅から東に徒歩10分程)
歴史
- 1938年(昭和13年)6月26日 - 関西急行電鉄の関急名古屋(現・近鉄名古屋) - 桑名間開通時に開業。
- 1940年(昭和15年)1月1日 - 参宮急行電鉄が関西急行電鉄を合併。参宮急行電鉄の駅となる。
- 1941年(昭和16年)3月15日 - 大阪電気軌道が参宮急行電鉄を合併、関西急行鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 関西急行鉄道が南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身)を合併、近畿日本鉄道の駅となる。
- 2007年(平成19年)4月1日 - PiTaPa使用開始(PiTaPaと相互利用を実施しているICOCAも使用可能)。
隣の駅
- 近畿日本鉄道
- 名古屋線
- テンプレート:Color急行・テンプレート:Color準急
- 通過
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color急行・テンプレート:Color準急
また、1992年(平成4年)運輸政策審議会答申第12号によれば、市交金山線との相互乗り入れ駅となる予定だが、この路線については、ほとんど事業化の動きがない。