愛の戦士レインボーマン
テンプレート:Redirectlist テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『愛の戦士レインボーマン』(あいのせんしレインボーマン)は川内康範原作、東宝製作の特撮テレビ番組[1]。1972年(昭和47年)10月6日から1973年(昭和48年)9月28日までNET系で毎週金曜日19:30 - 20:00に全52話が放送された。平均視聴率は関東地区で15.5%、関西地区で20.5%。その放送に合わせて漫画が雑誌連載されている。
映像でのタイトルは『レインボーマン』だが、最終話のエンディングでのテロップ、映像ソフトのタイトル、関連商品の記述などでは『愛の戦士レインボーマン』とされている[2]。
目次
概要
レインボーマンに変身するヤマトタケシと、死ね死ね団の戦いが描かれたテレビドラマ。作者の川内康範は千葉真一が主演した1960年のテレビドラマ『新七色仮面』、『アラーの使者』を本作品の基としているが[3]テンプレート:Refnest、単純な勧善懲悪ものではなく、川内の東南アジアにおける旧日本兵の遺骨収集の体験が反映された、数々の特徴をもっている。すなわち、かつて日本に虐待されたと自称する外国人が組織立って日本人に復讐しようとするという敵の設定、祖国が外国から迫害を受けている現実を目の当たりにしながらも、共に戦う仲間を得ることもなく、日本を守るために孤独な戦いを続けるレインボーマンの「祖国愛」、主人公の私生活やヒーローとしての苦悩に重点を置き、主人公をヒーロー番組の人物設定にありがちな完全無欠な性格としていない点、などである。
『レインボーマン』の企画を東宝に提案したのは、『月光仮面』の時代から川内康範と関わりの深かった企画者である萬年社の衛藤公彦であるがテンプレート:Refnest、衛藤によれば当作は番組そのものの人気もさることながら商品化収入の面でも莫大な利益を上げたことで、二年目以降の放映延長も可能だった。一年で放送を終えたのは、原作者である川内の意向があったためと語っている。
製作者側が望んだ川内康範のポリティカルな姿勢は、衛藤プロデューサーの期待通り番組制作全体に及び、有川貞昌は特撮の演出面に関しても、川内から様々な叱咤激励があったと語っている。
レインボーマン
レインボーマンとは、変身ヒーローの名前である。レインボーマンは必要とする能力に合わせて、七曜にちなむ7種類の姿に変化(へんげ)し、それぞれの姿にちなんだ超能力を発揮する。単独ヒーローが状況に応じて様々に姿や能力を変化させるという要素は、のちの特撮番組にも応用されている。キャラクターデザインは、後年のアニメ版で監督、キャラクターデザイン、作画監督を務めた岡迫亘弘によるものである。レインボーマンの七つの衣装は、造形会社「開米プロダクション」が担当している。予算の関係で皮革素材は使えず、開米栄三社長自身が浅草の専門店へ足を運んで伸縮性のある生地(ビニールレザー)を購入し、衣装屋に縫製してもらったそうである。開米によると、原作者の川内が多忙で、打ち合わせはホテルのロビーで行なったとのこと。
敵
敵対する勢力は、日本人を憎悪し、日本という国家と日本人皆殺しを企む組織、死ね死ね団。宇宙人や怪物などではない、外国人(ただし演じる俳優の多くは日本人)による組織である。第2クールで魔女イグアナと殺人プロフェッショナルを送り込んだのを皮切りに、第3クールでは悪魔武装戦隊(DAC)を結成、第4クールでは部下などを次々とサイボーグ化しレインボーマン抹殺を目論んだ。ほかの変身ヒーロー番組のように、いわゆる怪人は登場しない[4]。しかし殺人プロフェッショナルは、人間とはいえ、特殊な能力と異形の怪人的な存在である。
物語の進行
戦いは、変身ヒーローなどに多い一話完結による「怪人対主人公」ではなく[4]、約1クール(13話)からなる「政治的結社の陰謀対それを阻止する主人公」であり、登場する怪人はレインボーマン打倒が目的で送り込まれるケースが多い。第2話の「この一年間、よくぞ耐え抜いた」というダイバ・ダッタのセリフ、第40話の「娘・イグアナが死んでから666日が経った」というゴッドイグアナのセリフから、作中では第2話の間に1年、第25話から第40話までの間に、2年近い時間の経過があったことになる。 ヒーロー誕生から敵組織との戦いに至る流れも従来のヒーロー番組とは異質であり、第1話においてはレインボーマンは幻影のみの登場、2 - 4話ではレインボーマンとなったタケシの人間ドラマが中心で、敵組織の「死ね死ね団」は4話目にして初めて登場する。
あらすじ
アマチュアレスリングで名をはせた高校生・ヤマトタケシは小学生のころ、妹を自分の不注意で交通事故に遭わせ、脚に障害を負わせてしまう。その治療費を稼ぐため、格闘技にさらに磨きをかけプロレスラーとなり、有名になって金持ちになるべく、インドの山奥に住む奇蹟の聖者「ダイバ・ダッタ」のもとへと旅立った。折しも第三次印パ戦争の真っ只中であり、負傷したタケシだったが、年老いたダイバは彼に長年夢に見た伝説の七色の戦士、「レインボーマン」の素質を見出し、タケシを弟子に迎える。
タケシが長く厳しい修行をしながらその地で見たものは、同じ人間同士が傷つき殺しあう民族間の紛争だった。ダイバは死んだ兵士を超能力を用いて蘇らせるが、生き返ったにもかかわらず、再び争いを始める兵士たち。ダイバが諭すと、その神々しさに感銘した兵士たちは武器を捨て故郷へ帰っていった。
タケシはダイバの偉大な力に改心し、自分の力を人々の役に立てようと誓う。やがて月日は流れ、ダイバは老衰し、その魂をタケシに委ねて果てる。その直後帰国したタケシは、自分が通っていたレスリングジムの経営者である正造が借金の保証人になっていることを知り、賭博レスリングで資金を稼ぐために単身マカオに飛ぶ。そこでタケシを待ち受けていたのは、日本没落と日本人抹殺を企む秘密結社、死ね死ね団だった。
キャスト
主人公側
- ヤマト タケシ / レインボーマン - 水谷邦久
- 17歳の城東高校生でアマチュアレスリングの選手。「必殺回転落とし」という技を持ち「下町の黒豹」との異名をとるが、規定の試合に飽き足らず関東大会の決勝戦でこの技を使用し、4人もの怪我人を出してしまったためにレスリング部を除名された。その後プロ入りを目指すも、プロには「必殺回転落とし」が通用しなかった。アマチュアレスリング時代の先輩・堀田からインドの山奥に住む聖人ダイバ・ダッタの話を聞き、強くなるため日本を離れて彼の弟子となった。一年間の苦しい修行の末、人類愛に目覚めてレインボーマンとなる。当初は典型的な軽い感じの若者で、しかも自信過剰な乱暴者だったが、死ね死ね団との死闘を繰り広げていくことで人間的に成長し、沈着冷静になった一方、次第にどこか陰のある青年となり、正体を明かすこともできずに苦悩する。スーツから顔が見える(変身後はターバンに覆面)ことから水谷本人が衣装を着けて演技している。
- ダイバ・ダッタ - 井上昭文
- インドの山奥に住む150歳の聖者であり、提婆達多がモチーフ。現地の人々にも信仰されており、様々な超能力を持つ。タケシに七色の戦士「レインボーマン」の素質を見出し、修行させる。やがて老衰を悟り、死に際にレインボーマンを伝授する。死後も霊体がタケシの夢枕に立ち助言を与える。また、タケシの最大の弱点であるヨガの眠りの最中のピンチには、実体化しタケシを温泉に漬け凍傷から救ったり、タケシの目の前に現れ新しい技を伝授したりすることもある。「寿命が来た」と語り一度は完全に消滅したが、その後の素行から、生きているのか死んでいるのか判らない、得体の知れない存在となっている。タケシには「お師匠」と呼ばれている。
- ヤマト たみ - 本山可久子
- タケシとみゆきの母。「おふくろ」というおにぎり屋を一人で経営している。タケシがレインボーマンだとは知らず、危ない目に遭い夜になっても度々帰ってこない息子を常に心配している。
- ヤマト みゆき - 石川えり子
- タケシの妹。兄思いの優しい少女。幼少の頃タケシと遊んでいる時に交通事故で怪我をし、足に障害を負ってしまい松葉杖の生活を強いられている。タケシはみゆきが怪我を負ったのは自分のせいだと常に自分を責め続け、いつか格闘技で大金を稼ぎ治療してやろうとしている。最終話にて、足の手術を受けるために海外へ旅立った。
- ヤマト 一郎 - 小泉博
- タケシとみゆきの父。日洋新聞社の記者。海外特派員として東南アジアに出張してから消息が絶え、8年もの間行方不明になっていたが、実は死ね死ね団の存在を知って、彼らの手掛かりを追っていたために囚われていた。レインボーマンをおびき出すために利用され、タケシは日本国民の未来と父親を天秤に掛けざるを得なくなり苦悩する。26話にてタケシと共に死ね死ね団の海堡基地を壊滅させるも、ミスターKの凶弾を浴びて死亡。22 - 26話に登場。
- ヤマト 久蔵 - 増田順司
- タケシの祖父。九州の朝霧高原で、示現流剣道部師範剣王塾を主宰する。怪我の影響で術が使えなくなったタケシの焦りを看破し、無の心を示唆する。43 - 45話に登場。
- 淑江 - 伊藤めぐみ
- タケシの恋人。父である正造の経営する保育園「どんぐり園」の保母を務めている。父と二人暮し。芯が強くしとやかな性格。死ね死ね団と戦うタケシを案じつつも見守っている。本名は水野淑江。
- レスキの正造 - 村田正雄
- タケシの通うレスリングジムと保育園「どんぐり園」の経営者。べらんめえ口調。「レスキ」とは、「レスリングきちがい」の意味。借金の抵当として保育園を取られようとしていた。タケシをプロレスラーに育て上げたかったらしい。本名は水野正造。
- 堀田 - 黒木進
- タケシの先輩で良き相談相手。ガソリンスタンドに勤めている(ロケ地は日本石油砧給油所)。ダイバ・ダッタの噂をタケシに教えた。アマチュアレスリングのチャンピオンであり、「逆噴射投げ」という得意技を持っていたらしい。友人の北村刑事と共に死ね死ね団の存在を知るが、しだいにタケシとは疎遠になっていった。28話まで登場。
- 吉岡 - 倉田始
- 城東高校レスリング部のキャプテン。タケシのレスリングを野獣の格闘と批判し、タケシに退部を言い渡した。しかし27話でタケシと再会した際には、2人はまるで親友のように接し合っている。また47話では死ね死ね団によって人間サイボーグにされてしまい、タケシを襲撃したが、レインボーマンの解毒の術で元に戻った。1話のOPクレジットでは「片山」と表記されていた(劇中未呼称)。1、27 - 29、47話に登場。
- ヤッパの鉄 - 山崎純資
- 元は仁侠一家という暴力団に属し、レスキの正造に借金の取り立てに来たやくざだったが、タケシに惚れ込み足を洗い、おでん屋を開業した(副業として牛乳配達もしている)。事件の情報をいち早くタケシに伝える情報屋。タケシのことを「兄貴」と呼んでいる。イグアナに魔法で犬にされたこともあった。ちなみにヤッパとは刃物のこと。
- さくら - 鷲尾真知子
- 弟のロコとともにマカオに住む少女。父親は日本人の記者で5年前に殺人ショーを調査するうちに外国人の運転する自動車に轢かれて死亡。ヤマト一郎のことも知っていた。オートバイにも乗れる。チンピラに絡まれていた所をタケシに助けられ、以後タケシに協力するが、死ね死ね団の凶弾に倒れて死亡する。4、5話に登場。
- ロコ - 佐瀬陽一
- さくらの弟。タケシの上着を盗もうとしてタケシと出会い、姉を助けられたことで打ち解ける。さくらの死後孤児となり、その身を案じたタケシから日本に一緒に来るよう持ちかけられるも、一人マカオに残ることを決意する。パチンコが武器で、タケシのピンチを度々救った。4 - 7話に登場。
- 北村刑事 - 長島寛
- 堀田の大学の頃の友人で、城西署捜査課の刑事。堀田と共に死ね死ね団の存在を知る。死ね死ね団と銃撃戦の際に負傷し、手術に成功するも直後容態が急変、タケシに「がんばれ」と言い残し息を引き取った。9 - 11話に登場。
- 松前 源吉 - 木田三千雄
- 引退した腕利きの製版工で、死ね死ね団のM作戦のために偽札原版作りの技術者として誘拐された。どんな拷問にも屈しなかったが、孫のマー坊を人質にとられ、やむを得ず偽札作りに協力してしまう。しかし良心の呵責により偽札工場を爆破し、源吉自身も犠牲となった。タケシは源吉が爆破したとは知らず、「名も知らぬ正義の人」が実行したと思って感謝する。その後も、タケシが真実を知ることはなかった(さらにミスターKでさえレインボーマンの仕業と勘違いしていた)。くにという名の妻がいる。14 - 21話に登場。
- マー坊 - 梶浩昭
- どんぐり園の園児で、源吉の孫。泣き虫で甘えん坊な性格。38話で、死ね死ね団の仕掛けた爆破装置の爆発に巻き込まれ死亡した。
- 大臣 - 野口元夫
- 20話で初登場。22話ではレインボーマンの直訴に応じて死ね死ね団のM作戦に苦しむ国民に食料を無償で配給した。さらに39話ではレインボーマンの警告を聞き入れて都民に避難を呼び掛けた。
- 中道 辰雄 - 久野四郎
- たみや正造の知人で、中道工務店を経営している。子煩悩な性格で、娘の八重を可愛がっている。21話では空腹に泣く八重のためにパンを盗もうとし、33話や51話では死ね死ね団のテロに逃げ惑った。21、22、33、51話に登場。
- ダリンジャー - オスマン・ユセフ
- 超大国アリシア連邦の大統領補佐官。戦時中は情報部で活躍し、今も歴代大統領の黒幕と言われる大物である。死ね死ね団のテロ活動で、治安が悪化した日本を調査するために組織された委員会の代表として来日した。死ね死ね団に命を狙われるも、レインボーマンに助けられて彼を信用し、協力した。射撃の腕前はかなりのものである。34 - 39話に登場。
- 竜二 - 朝倉隆、明美 - 森るみ子
- タケシが九州に行く途上で知り合った新婚夫婦。フェリー内でサイボーグとなったダイアナとロリータを目撃したが、タケシの機転で助けられた。ギターを弾くのが得意。都内のアパートに住んでおり、後にタケシと再会する。なお、竜二の職業は自動車の修理工。竜二は50話でミスターKによって人間サイボーグにされてしまうが、レインボーマンの解毒の術で元に戻る。42、43、50話に登場。
死ね死ね団
本編における悪の組織たる秘密結社。初登場は4話。
原作では東南アジア系、とりわけフィリピン出身者を中心に構成されているとされるが、映像化作品では国籍不明の出身者による構成と設定を変えている。テンプレート:独自研究範囲戦争中に被占領地で日本軍の虐待を受け、以後日本と日本人に徹底的に憎悪を抱くようになったと自称するリーダーの下、日本の解体と日本人殲滅を目的として結成された組織である。謎の人物ミスターKを首領とし、ダイアナ、ミッチーなどの女性幹部、秘密研究所で鍛えられた殺人プロフェッショナルたちが所属、メンバーのことごとくが日本を憎悪罵倒し、日本の脅威を唱えている。
人間を狂気にする薬・キャッツアイによる社会混乱や、攻撃機ダッカーでの空爆などを仕掛けるも、ことごとくレインボーマンに阻まれ、やがては日本人殲滅ではなくレインボーマンの抹殺を至上命令とするようになった。
この他にも、宗教団体「御多福会(おたふくかい)」を通じて大量の偽札をばらまく「M作戦」により日本経済をハイパーインフレの大混乱に陥れ経済破綻を目指す、あるいは地底戦車「モグラート」による人工地震と人工津波により日本の国際的信用と国際競争力を失墜させ孤立させるなど、現実感のある作戦が行われた。
- ミスターK - 平田昭彦
- 秘密結社「死ね死ね団」のリーダー的人物。本名・国籍・経歴などは一切不明で、白髪・黒い服に黒いサングラスという容姿の謎の男。時折作中で日本人に変装することがあった[5]。
- 太平洋戦争中に家族を日本軍に殺害され、さらに自分も日本人に虐待されたため、日本と日本人を憎悪しており、地上から消し去ろうと企んでいる。
- 作戦に失敗した男性幹部をほかの隊員の目の前で処刑したり(処刑時にはバッハの「トッカータとフーガニ短調」が流れる)、男性DAC隊員に爆弾を持たせ、レインボーマンに近付いたところを狙撃・爆破したりなど、部下に対しても冷酷非情である。しかし、レインボーマンとの戦いで命を落としていった団員に哀悼の意を表するといった慈悲深い面も時折、見せている。女性幹部に対しては一度下した死刑宣告を取り消すことが多々あるなど、相当甘い面もある。変装術に長けており、堂々とタケシの前に現れたこともあった。普段は冷静沈着だが、ことが自分の思い通りにならない時は、ヒステリックになりがちである。ヤマト一郎との決闘で左腕を失い、以後はレーザー光線銃を内蔵する鉤状の義手となっている。第49話における戦闘時には仮面を着用して戦った。最終回でも死亡はしておらず、死ね死ね団も壊滅はしていない。
- このネーミング設定のネタは、原作者の川内の頭文字から取ったもの(Kawauchi)。メインライターの伊東恒久が半ば冗談でプロットに書いたものが、川内に気付かれずに、そのまま正式設定として通ってしまった。
- 女性幹部
- 現場で直接作戦を指揮するタイプ、ミスターKの秘書と役割は様々であるが、いずれもミスターKの側近的存在。指揮系統の上では後述の男性幹部より上位にあると思われる。
- 互いに激しいライバル心を燃やしているが、作戦遂行にあたっての結束は固い。ミスターKの信任も厚く、たびたびの作戦失敗にも処刑をまぬがれ、大半が終盤までレインボーマンとの死闘を繰り広げた。
- 本来は特殊能力を持たない生身の人間であったが、40話以降サイボーグとなってレインボーマンと対決する。
- ダイアナ - 山吹まゆみ
- 古株の女性幹部。覆面団員たちを指揮している。キャッツアイを配布するため、自ら街頭に立ってキャッツアイ入りの飲み物を配ったり、地底戦車モグラートの工場主任となったりした。冷徹な性格のうえ、非常にヒステリックである。最後はサイボーグとなってレインボーマンに挑むも、太陽の剣が首に命中して爆死した。
- 第12話では別人が声を吹き替えている。
- サイボーグダイアナ
- ドクターボーグの手でサイボーグ化されたダイアナ。両手から光線を発し、さらに踵に取り付けられたロケットで飛行可能。また、強化改造を受けた際に+の電流を発する放電装置を取り付けられ、-の電流を放つキャシーと連携して戦ったこともある。ほかに油を噴射する銃を持ち、最後の戦いの時には全身から熱エネルギーを発して特攻を仕掛けていた。42 - 46話に登場。
- ミッチー - 三枝美恵子
- ミスターKの秘書で連絡係の女性幹部。ほとんどの登場シーンが、マイクに向かって喋っている場面かミスターKの側にいる場面である。26話を最後に姿を見せなくなる。
- キャシー - 高樹蓉子
- 12話から登場した女性幹部。同話ではみゆきをさらった。また、戦闘機・ダッカーの製作を指揮していたこともある。なにかとダイアナと張り合うことが多く、また、ダイアナ同様ヒステリックな性格のため、部下からヒステリー女と揶揄されたこともある。ちなみに頭髪はカツラであり、本当はスキンヘッドである(32話で判明)。最初にサイボーグとなりレインボーマンを苦しめるも、ボーグ工場での戦いの際にアイビームを跳ね返されて爆死してしまった。
- サイボーグキャシー
- ドクターボーグの手による人間サイボーグ第1号。目からアイビームという光線を発射し、右手には小さなナイフを仕込み、左足のつま先には銃身が内蔵されている。またダイアナ同様踵のロケットで空も飛べる。強化改造後は手から-の電流と熱線も放てるようになった。なお、本人は自分がサイボーグとなってしまったことを悲しんでおり、黒いオイルの涙を流したこともある。40 - 45話に登場。
- オルガ - 藤山律子
- ミッチーの後任の秘書。バイクの運転が得意で、太陽フラッシュと同等の威力がある光線銃を武器に使う。初登場時では、ミスターKの娘に変装していた。人間複写装置を使って淑江に変装して接近し、タケシ暗殺を謀ったこともある。また、失敗が続いたため、一度処刑されかかったこともある(その時はロリータのとりなしでことなきを得た)。48話では、ほかの女性幹部の復讐に燃え、自らに人間をサイボーグ化する薬・ボーグαを投与してサイボーグとなりレインボーマンに挑むが、太陽フラッシュにより敗れ去った。28話より登場。
- サイボーグオルガ
- オルガが、先立っていった同僚たちの仇討ちのために、手持ちの最後のボーグαを自分に撃ち込んでサイボーグ化した姿。鬼面のような顔となり、両目からは光線を放つ。また、サイボーグ加速で素早く移動できる。48話に登場。
- ロリータ - 皆川妙子
- アフリカ基地からバゴラという黒人を連れて来た女性幹部。一振りであらゆる物を真っ二つに切り裂く殺人フルーレの使い手で、幹部の中では最も戦いが得意。オルガとコンビを組むことが多かった。後にサイボーグとなる。実はキャシー同様カツラであり、地毛は天然パーマ状の髪をしている(32話で判明)。最後はレインボーマンを探していたところをバッドシスターに攻撃され、これを倒すもゴッドイグアナの悪魔の矢を受けて絶命してしまう。32話より登場。
- サイボーグロリータ
- ドクターボーグにサイボーグにされたロリータ。両目から破壊光線を撃ち、左腕は銃、右腕は飛ばすことができる。また、殺人フルーレも使用した。ゴッドイグアナの分身であるバッドシスターを倒している。42 - 47話に登場。
- 男性幹部
- 死ね死ね団員を指揮して作戦行動の前線に立つ中堅幹部。テンプレート:独自研究範囲一般の死ね死ね団員と同じテンガロンハット・覆面姿。「メイジャー」は英語の少佐(Major)から。
- メイジャーアル
- キャッツアイ作戦に従事する男性幹部。キャッツアイ作戦実行に必要なキャッツアイの輸送を命じられるが、レインボーマンによって大半のキャッツアイが灰燼に帰してしまったために、その責任を問われて粛清された。7 - 11話に登場。
- メイジャーブル
- キャッツアイ作戦に従事する男性幹部。アルが粛清された後、残ったキャッツアイを用いて作戦を行うように命じられた。13話でヨガの眠りに入ったタケシの捜索に失敗して不動金縛りの術をうけたところをミスターKに処刑された。7 - 13話に登場。
- メイジャーチル
- キャッツアイ作戦に従事する男性幹部。13話ではブルとともにヨガの眠りに入ったタケシを捜索していたが失敗。不動金縛りの術をうけたところをブル共々ミスターKに処刑された。7 - 13話に登場。
- メイジャーボルト
- M作戦に従事する男性幹部。M作戦の要である偽札工場の責任者を務めていた。製版工の松前源吉を脅迫して偽札を作らせ、日本にインフレを引き起こした。しかし、最終的に源吉に工場を爆破され、その爆発で死亡した。14 - 21話に登場。
- イグアナ - 塩沢とき
- アフリカ基地から来たアマゾンの魔女。レインボーマンを倒すための殺人プロフェッショナルチームのリーダー。不気味な魔術を駆使してレインボーマンを苦しめた。血が好物で、光が弱点。最期は、レインボーマンと徹夜の死闘を繰り広げ、ヨガの眠りについたタケシを殺そうとした時に、背後から昇ってきた朝日を浴び絶命した。当初、掲載誌の記事で復活がほのめかされていたが塩沢のスケジュールの関係から叶わず、新キャラクター・ゴッドイグアナが新たに設定された。14 - 25話に登場。
- 化け猫
- イグアナの飼い猫にして彼女の分身体。夜陰に乗じてタケシを襲った。目を光らせて相手に猫の目催眠をかけることができる。遠当ての術をことごとくかわすなど非常に俊敏で、鋭い爪を武器としている。最後は不動金縛りの術を受けて元の黒猫に戻り、イグアナの所へ逃げ帰ってしまった。24話に登場。
- 殺人プロフェッショナル
- 初期はイグアナ、エルバンダを含む7人がレインボーマンの7種の超能力に対抗すべくアフリカから派遣されてきた。うち5人は棺の中からその奇怪な姿を現す。棺には、中で眠っている殺人プロのイニシャル(F、G、H、I、J、L)が刻まれている。
- テンプレート:要出典範囲、フドラ、ガルマ、ジェノバードの造形は、市販品(オガワゴム社製)の化け物ゴムマスクをそのまま使用した。
- フドラ
- 毒薬から毒蛇まで、あらゆる毒を使う毒殺のプロ。口から毒針、右手から毒糸を放つほか、毒蛇、毒蜘蛛、蠍を操りナイフや鎌も使用する。ダッシュ6に地中に引きずり込まれて最期を遂げる。14、15話に登場。
- ガルマ
- 「人間ポンプ」の異名を持ち、 火炎放射ガルマファイヤーと、人間を骨にする溶解液ガルマブルーが武器。攻撃力は高いが、レインボーマンのジャンプを見て「かっこいいなぁ」と呟いたり、不動金縛りの術に2度もかかってイグアナにも呆れられるなど間抜けな性格。それが災いして殺人プロでは唯一レインボーマンに有効打を与えられず、最後はダッシュ7に腹を破られ、自身の炎と溶解液によって白骨となり死亡した。15、16話に登場。
- ヘロデニア3世 - 江見俊太郎
- シルクハットに黒マントで現れる。自身の戦闘能力は低いが、怪物ヘドロンを操っており、ヘドロンのガスで敵を石化させてしまう。かなりの自信家。レインボーフラッシュで傷つき、その後少しレインボーマンと戦った末に死亡した。17話に登場。
- ヘドロン
- ヘロデニア3世が壷から召還する人間大のアメーバのような生物。触れた人間を化石にし、さらにレインボーマンの術を吸収して大きくなるという厄介な敵。最終的に3体現れるが、ヘロデニア3世の死と共に全て消滅した。17話に登場。
- アイスリー
- 3つの目をもち、氷結攻撃を得意とする魔女。頭部の一本角から冷気を発したり、氷の剣で相手を攻撃したりする。「星っ子」と呼ばれる口のきけない少女に変身し、南朝貴族の隠れ里に潜んでいた。最後はダッシュ5のフラッシュを浴びて倒された。17、18話に登場。
- 星っ子 - 斉藤理花
- 星空の夜に、南朝貴族の隠れ里にやって来た(そのために星っ子と呼ばれている)という口のきけない少女。よく一人で毬をついて遊んでいる。里の人々に育てて貰っていたが、その正体はタケシを監視していたアイスリーだった。17、18話に登場。
- ジェノバード
- マントにつけた麻酔ガス弾とナイフを武器とし、空転ムササビ殺法という身軽な体術を駆使する殺人プロ。マントを使って滑空することも可能。レインボーマンとの戦いでは分身して戦ったが、足音で本体を見破られ、遠当ての術の直撃をうけて爆死した。18、19話に登場。
- 電流人間(スパークマン)エルバンダ - 大月ウルフ
- 魔女イグアナの実の息子。電流を食って体内に蓄積、エネルギーとし、両腕の先端についたアンテナを接触させることによって、電撃を放つことができる。また、円盤状の物体に変形して火花を散らしながら飛行することも可能。かなりのマザコンで口癖は「はいママ」。頭もあまり良くない。最期は、皮肉にもダッシュ1の脳天稲妻落としを喰らって感電死してしまった。20、21話に登場。
- ゴッドイグアナ - 曽我町子
- 「アフリカの古い魔女」と呼ばれる、イグアナの母。外見的には娘・イグアナと同年輩のような容姿をしているが実際はかなりの老女。人間の生き血を吸うことで若い姿を保っており定期的に血を補給しないと急激に老化する。イグアナの仇討ちをして蘇らせるためにタケシの血を狙っており、登場当初は娘の死の一因となった死ね死ね団とは敵対しレインボーマンと死ね死ね団との三つ巴の様相を呈していたが、終盤にはレインボーマンを倒すという共通の利益のために互いに利用し合う(共闘を提案したゴッドイグアナに対して、ミスターKはだまし討ちでボーグαを撃ちこんだ。しかしゴッドイグアナは、Kの知らない所で自らの手でボーグαを引き抜き、粉々に吹き飛ばし、その後はサイボーグとしてKに忠誠を誓っている風を装った)。自らの血液からバッドシスター、ミイラシスターといった分身を生みだし、レインボーマンへの刺客として差し向けた。分身が傷つくと自分も傷つく。最後は、自身とレインボーマンとの戦いの最中、傷を負ったレインボーマンが流す血を必死で集めていたところを太陽の剣で倒された。40 - 52話に登場。なお、実年齢は塩沢ときが年長である。
- バッドシスターテンプレート:Refnest
- コウモリの能力を持った魔女。盲目であるため、レインボーマンの光の技が効かない。音を頼りにして空を飛び、さらに草木を枯らすガスを口から吐き、マントから放つ毒針を武器に戦う。レインボーマンによって地中に引きずり込まれそうになったときには、自ら足首を切断、逃げ延びた。レインボーマンだけでなく、サイボーグとなったロリータにも襲い掛かるが、返り討ちにされてしまった。46、47話に登場。マスクは、ジェノバードのものを、髪をパーマにするなど手を加えて流用している。
- ミイラシスター
- ピエロの姿で登場したが、その正体は全身を包帯でぐるぐる巻きにしたミイラ風。ナイフと左拳から噴き出す黒い霧で戦う。また、指先から毒ガスを噴射したり空中を浮遊したりする能力を持つ。命のない身体なので、剣で刺しても手応えがなく、攻撃が効かない強敵だったが、真空竜巻の術で体を粉々に吹き飛ばされて倒された。48話に登場。
- ドクターボーグ - 長沢大
- アフリカ基地から来た科学者。九州のサイボーグ工場の責任者となる。戦時中に日本軍の軍医に妻を殺されたことから日本人に強い憎しみを抱いている。一定時間だけ人間をサイボーグ化する薬・ボーグαを開発した。女性幹部たち(キャシー・ダイアナ・ロリータ)をサイボーグに改造したのも彼である。ボーグαの効力延長を図るが、研究の途中でレインボーマンの遠当ての術で倒され、怨みの言葉を遺して工場と共に自爆した。40 - 46話に登場。
- グルド博士 - エンベル・アルデンバイ
- 死ね死ね団アフリカ西海岸秘密研究所の殺人部長。レインボーマンの能力を研究していた。前述の殺人プロフェッショナルを仕立てあげた人物でもある。また、後にヤマト一郎を日本へ移送させた。その後の動向は不明。14、22話に登場。
- 御多福第一〇七号
- 松前源吉の妻・くにが通っていた御多福会江東支部の支部長を務める女性で、お多福の面を被っている(御多福会のメンバーは全員女性で、お多福の面を被っている)。信者達に大量の偽札をばら撒くが、タケシに怪しまれてしまったために責任をとらされ処刑されてしまった。15、16話に登場。
- クィーン - レナッタ・ヘラルド
- 御多福会(お多福の面を崇める新興宗教団体)の女王を名乗っているブロンド髪の女性。普段はお多福の面を被っている。気位がかなり高く、どのような時でも威張り散らしている。御多福会の本部・参覚寺に乱入してきたレインボーマンに機銃掃射で応戦するが及ばず、証拠を隠滅するために本部とともに自爆して果てた。17 - 19話に登場。
- マリンダ - 水野マリア
- アフリカ基地からヤマト一郎を護送してきた女性暗殺者。ミスターKがアフリカ基地に殺人プロフェッショナルを2名つけろと命じて派遣されてきた。かなりの破壊力を誇る拳銃とロープを放って相手を束縛する拳銃を使用する。レインボーマンを暗殺しようとし、相棒のノーマ亡き後もタケシを付け狙うが、ダッシュ5のレインボーフラッシュを浴びて果てた。22 - 24話に登場。
- ノーマ - メイ・ジュン
- マリンダの相棒を務める女の殺し屋。マシンガンと剣を武器として使う。最後はレインボーマンにマシンガンを奪われ、剣で戦おうとしたが遠当ての術で敗れ去った。22、23話に登場。
- パゴラ - チコ・ローランド
- アフリカ基地からロリータとともにやってきた殺し屋。人間複写装置の故障が原因で凶悪な改造人間となる。恐るべき怪力と強靭な身体を持ち、ダッシュ5のレインボーフラッシュもダッシュ2の高熱火炎も通じずレインボーマンを苦戦させた。しかし弱点である目を太陽の剣で刺されたため絶命した。32話に登場。
- ドクロマン
- 死ね死ね団に金で雇われ、アフリカ基地から派遣されてきたブードゥーの妖術師。ミスターKの命令で、ゴッドイグアナ討伐に向かった。ゴッドイグアナからは、「若造」「三流妖術師」呼ばわりされていたが、ゴッドイグアナと互角の妖力を持っていた。剣の使い手であり、剣先から放電したり、蝿に化けることも可能(そのため、Kに蝿の妖術師などと言われている)。最後はゴッドイグアナとの戦いの最中に、突如乱入してきたレインボーマンに攻撃され、ダッシュ7の雷光の剣の前に敗北。49、50話に登場。
- カマキリ男
- ボーグαを用いたサイボーグが次々失敗に終わり、ミスターKが自ら無差別にボーグαを用いて数多くのサイボーグを作りだした。その時に偶然にもカマキリと重ねてボーグαを農夫に撃ち込んだことで人間とカマキリが融合した異形のサイボーグ。ミスターK曰く、「これは素晴らしいサイボーグだ」。両手に持った鎌を武器とし、ゴッドイグアナと協力してレインボーマンに立ち向い、ゴッドイグアナの作り出した魔法ゾーンの中で戦うが、太陽フラッシュを浴びて死亡した。50、51話に登場。
- 死ね死ね団・団員
- 日本人を憎み、日本人を抹殺しようとする死ね死ね団の構成員。緑のスーツと白のタートルネックシャツに身を包み、組織のマークを象ったペンダントを付けている。
- 男性団員は幹部も含めて全員が同じマスクとテンガロンハットを被っている。ベルトのバックルは引き抜くと剣になり、更に白塗りの拳銃で武装している。ほかにも、マシンガンやボーガン、ナイフなどを装備している者もいる。いわゆる戦闘員的存在だが、DAC登場以後は彼らがレインボーマンと戦うようになり、出番は減少していった。
- 女性団員は幹部も一般の団員も素顔のままである。また制服姿(基本デザインは男性団員と共通しているがスカートを着用)のほか、私服で活動する場合も多い。
- DAC
- DACとはDevil Armed Combat unit(悪魔武装戦隊)の略称。レインボーマン抹殺とテロ遂行のために結成された精鋭部隊であり、耐火性に優れた黒い軍服とベレー帽を制服として着用している。ありとあらゆる武器や機器を装備し、ガードシルバー(遠当ての術も跳ね返す金属片)や専用戦闘機・ダッカーといった特殊な兵器も有している。また、スパイ活動も行っており、多数が人間複写装置を使って日本人になりすまし、日本に潜入している。戦闘のプロフェッショナルだけに、登場当初はレインボーマンも苦戦を強いられていた。28話より登場。
- ダック・ワン - 山内明
- DAC の隊長。レインボーマン暗殺を任務とする。切り替えによって強力な弾丸や毒針を放てる特殊なマシンガンを使う。結局レインボーマンを取り逃がしてしまい、部下を銃殺してその鬱憤を晴らしていた。29、30話に登場。
- デビラ - 村山憲三
- DAC の指揮官。レインボーマンを処刑しようとしたがその寸前でダイバ・ダッタの放った落雷を浴びてしまう。しかし生き残り、死ね死ね団の残党を率いて国際平和会議を襲撃した。その際にレインボーマンと戦うも敗れ、死ね死ね団の旗の上で息絶えた。事実上劇中でレインボーマンと戦った最後の敵である。52話に登場。
その他
- カリモス - 中村哲
- マカオから来た「金のためなら何でもやる」スカウトマンで、覆面レスラーを連れて日本人レスラーを探していた。タケシのレスラーとしての素質に注目してスカウトしたが、本当の目的は死ね死ね団の殺人ショーの見世物となる日本人を探すことだった。死ね死ね団の存在をタケシに言おうとしたため、ミスターKによって射殺された。第3、4話に登場。
- ナレーター - 納谷悟朗
レインボーマンの能力
日本人青年ヤマトタケシと聖者ダイバ・ダッタの魂が合体して生まれた愛の戦士であるレインボーマンは、七つの化身に変身し、様々な超能力を駆使して、平和のために戦う。変身時の呪文は「あのくたら さんみゃく さんぼだい(阿耨多羅三藐三菩提。阿弥陀経、妙法蓮華経、般若心経といった経文の一節。仏教における最高の正しい悟りの意=無上正等正覚〈むじょうしょうとうしょうがく〉。サンスクリット語の anuttara samyaksambodhih )」を三唱[6]した後、「レインボー・ダッシュ・○○(化身の名前)!」と叫ぶ。化身の名前は、世界を構成する陰陽五行の木・火・土・金・水に日(太陽)と月を加えた七曜に基づき、ダッシュ1 - 7までの順序は、月曜日から日曜日までの曜日の並びと同じである。
- ヨガの眠り
- レインボーマン最大の弱点で、力を使い果たすと身体が勝手に座禅を組みだし、やがて全身が石化し仮死状態になる(この時粉でも撒いたかのように、全身真っ白となる。毎回メイクで全身白塗りにするのは大変な作業だったという)。姿もタケシに戻ってしまう。全エネルギー回復にかかる時間はきっかり5時間。石のように全身が硬化するが、決して防御力があるわけではなく、銃弾や凶器を向けられたらひとたまりもない。この完全無防備な状態で5時間もの間身動きが取れないので、危険な状態のまま晒されてしまうことになる。仮死状態さながら呼吸も停止しているらしく、水中でもヨガの眠りが可能。また第47話ではロリータとDAC兵士の追跡を受ける中で一旦ダッシュ4に変身した後、木遁の術で森の中の木に同化しヨガの眠りを行っている。
ダッシュ7
ダッシュ7は太陽の化身。第1話で初登場(タケシが初めて化身したのは第2話)。様々な超能力を使うレインボーマンの本体。太陽をエネルギーとする攻撃技を体得している。名は太陽だが、カラーリングは白地に赤の襷がけで、物語の世界観と相まって「日本」の国旗をイメージさせるものとなっている。額には金色のサンランプが備わる。念をぶつけて相手を倒す「遠当ての術」や、相手の動きを止める「不動金縛りの術」などの多彩な術を誇る。デザイン上、目元が露出していることもあって、ほとんどの場合、タケシ役の水谷邦久本人がそのままダッシュ7を演じていた。
- レインボー合体の術(レインボークロス)
- 物語後半に出てくる技。本体であるダッシュ7の姿のままで、そのほかの化身の2種類までの能力を掛け合わせることができる。その際に、額のサンランプがその2つの化身の色と掛け合わされた模様となる。この技の登場後も、ダッシュ1・5・6は単体で登場した。この技は苦悩するタケシの前に現れたダイバ・ダッタの魂がタケシに伝授したものであるが、そのときダイバ・ダッタがタケシに見せた「レインボー合体の術の手本」は、残り6つの化身すべてと合体し、額のサンランプには同心円状に全化身の色が入るというものだった。
- レインボーフラッシュ
- 両手から放つエネルギー光線。頻繁に使用された。
- 遠当ての術
- 両手から念を放ち、敵を倒す。これも頻繁に使用された。
- サンランプ
- 額のサンランプから熱線を放つ。第3クール以降、必殺技として多用された。
- 太陽の剣
- サンランプの突起物を引き抜くと現れる、金色の剣。2本出現させて、二刀流で戦うことが多い。これを使用した二刀流必殺技レインボー剣の舞はゴッドイグアナを倒している。手裏剣に用いることもある。
- 太陽フラッシュ
- 死ね死ね団の高性能攻撃機ダッカーに対抗して、レインボーマンが第33話で編み出した必殺技。サンランプが吸収した太陽エネルギーを、交叉した太陽の剣でビームに変換して放つ強力光線。隙が少なく、威力も高い。
- 飛行能力
- 飛行する。主に移動のために使用し、戦闘時にはダッシュ5で使用することが多い。虹の玉のような状態になることも多い。その場で浮遊することも可能。
- バリヤー
- 第4話で初登場。前方にバリヤーを張り、敵の攻撃を防ぐ。弾丸、炎、ガルマブルーなどを防いだ。中盤以降は念力バリヤーが登場したためか、使われなくなる。
- 念力バリヤー
- 第23話で初登場。自分の周囲をバリヤーで包み込む。箱型タイプとカプセル状タイプがある。他人にかけることも可能で、人命救助に使用することが多い。
- 不動金縛りの術
- 敵に念を送り、一定時間動きを停止させる。主に退却のために使用された。
- 煙投の術
- 目くらましの術。第12話で使用。脚本では、土の化身が放つ予定だった。
- 雷光の術
- 雨と嵐を呼び、一点に稲妻を落とす。両手を結んで呪文を唱えなくても使える。十字架に張り付けられ、ヘリコプターに吊るされた際、脱出のために使用された。
- 念力移動の術
- 念力で大岩を動かし、敵の攻撃を岩で防ぐ。エルバンダの電撃を防いだ。別名・念動力の術。
- 空中七段蹴り
- 7人の敵に連続で飛び蹴りを決める。第26話で死ね死ね団員たちに使用。
- 真空竜巻の術
- 巨大な竜巻を引き起こす、レインボーマン最大の技。第34話で死ね死ね団が東京湾に引き起こした大津波を、全ての力を振り絞って食い止めた。第48話では再生能力を持つミイラシスターの体を吹き飛ばして倒した。
- 太陽スパーク
- 瞬間移動。第39話で、オルガとロリータの攻撃から退却するために使用。ただし画面上では、単なる目くらましのようにも見える。
- 雷光の剣
- 太陽の剣に雷のエネルギーを融合させ、剣を炎に包んで斬りつける。ドクロマンを倒した。
- 不動心の術
- 一種の自己催眠。イグアナの分身化け猫に惑わされないように自分にかけた。
- 解毒の術
- 「オンタタギャトードハンパヤソワカ」と唱えながら、自分または他人の体から毒を取り除く。この言葉は、真言宗など密教系の「護身法」の2番めに、<仏部三摩耶>印と共に唱えられる真言で、本来は「仏部の諸尊、行者を加持して、速やかに身業清浄なることを獲得せしめ、罪障消滅して、福恵増長す」と観想することから、自らの犯した業=カルマ浄化のためのものである。サイボーグ化された吉岡と竜二の体から、ボーグαを取り除いた。毒ガスを吸ったヤマト一郎の救助に使用したこともあるが、この時は気合を入れるだけで除去に成功している。
- 鳥よび・虫よせの術(本編未使用)
- 鳥や虫を呼び寄せる。多くの媒体で紹介されているが、本編でも漫画でも使用されなかった。
- 千里眼の術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。
- テレパシーの術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。
- 白熱化(本編未使用)
- 全身のエネルギーを放出して、自身を小型の太陽と化す大技。その熱エネルギーは、ダムの水を数瞬で沸騰、蒸発させるほど。漫画版のみ使用。
- 黒い太陽の化身(本編未使用)
- タケシが、レインボーマンの能力を最大限に高めた際にのみ化身できる、究極の化身。全身が真っ黒になり、太陽とは逆の力、すなわち、全てを凍結させることができる。その効果は、噴火寸前の火山のマグマを一瞬で完全に凍らせるほど、強力。漫画版のみ登場。
ダッシュ1
ダッシュ1は月の化身。第9話で初登場。ヨガの体術を極めた化身。緑のヤツデの葉(デザイン画では、頭の周囲を取り囲む「月桂冠」であった)に黄金の三日月をあしらった額のエンブレムに赤い縁のサングラスを身に付けたような姿。全体のカラーリングは黄色地に赤の襷がけで、頭部以外のデザインはダッシュ7に似ている。目の部分が明確に設定されている化身もダッシュ1と7だけである。何者もその体を貫くことができず、第12話で、落とし穴に仕掛けてあった剣山に背中から落ちても傷つかなかった。全ての関節をはずし、狭い通路などを通り抜けることができる「蛇変化の術」、風雨を操り稲妻を落とす「天地稲妻落とし」などを使う。出番はダッシュ4の次に少ない。
- 蛇変化の術
- 全身の関節を外し、自分の頭ほどの大きさの通路を通り抜ける術。何かに捕まえられていても逃れられる。第9話、13話、51話で使用。
- 解毒の術
- 第12話で使用。麻薬キャッツアイに侵された淑江の体から、口移しで毒を吸い出し、体外に放出した。
- 天地稲妻落とし
- 雷雲から稲妻を呼び、敵の近くに落とす。電気人間エルバンダの近くにある木を倒した。この技をダッシュ1が使用したのは第21話のみである。
- 脳天稲妻落とし
- 雷雲を呼び、敵の頭上に落雷を集中させる超必殺技。第21話でエルバンダを倒した。
- 浮遊能力
- その場に浮遊する。第12話では剣山の上から垂直に浮遊し、第51話では蛇変化したまま浮遊した。
- 雷雲呼び(名称不明)
- 晴れた昼間に雷雲を呼び出し、周りを夜のように真っ暗にする。天地稲妻落とし、脳天稲妻落としを使用するために第21話で使用。
- 指から光線(名称不明)
- 指先から光線を放つ。第12話で死ね死ね団アジトの配電盤を破壊した。
- 月を雲で隠す(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。夜の戦闘で、月が明るいときは雲で月を隠して辺りを真っ暗にすることが可能。
ダッシュ2
ダッシュ2は火の化身。雑誌によっては「炎の化身」と称される。明るい橙色の体色に、額には燃え立つ炎と銀色の剣を組み合わせた形状のエンブレムを持つ。第2話で初登場(ただしダイバ・ダッタが化身した。タケシが初めて化身したのは第4話)。高熱火炎を放射する「火炎の術」を使う。本編では、「火炎の術」以外の攻撃技が登場しなかった上に敵に破られたり効かないことが多く、初めて使用した第4話の鉄牢からの脱出時と、ジェノバードを一度撃退した時以外はほとんど役に立っていない。時速200kmで疾走可能という設定がありながらも本編では活かされなかった。しかし、この能力がレインボークロス形態においては、パワーアップした劇的な効果を見せて使用されている。
- 火炎の術
- 両手からバーナー状の炎を放射する。鉄格子の檻を溶かす威力がある。頻繁に使用されたが、敵に破られることが多かった。
- 空中浮遊
- 第4話で、ダッシュ7の空中浮遊状態を引き継いだ。
- 高速疾走(本編未使用)
- 炎が走るが如く時速200kmで地上を疾走することが可能。
ダッシュ3
ダッシュ3は水の化身。青と黒のカラーリングで、額には黒い王冠のようなエンブレムを持つ。第2話で初登場。タケシが本編内で最初に変身した化身で、インドでの修行中にダイバ・ダッタが変身したダッシュ2が発した火炎の術を消火した。あらゆる液体を自在に操り、両手から高圧水流を放つ「水冷砲の術」などを使う。水中戦に強いが、探知能力は無いらしく、海草爆弾を見逃し、タンカー爆破を許してしまったことがある。主に消火のために使用されることが多かった。出番は4番目に多い。
- 水冷砲の術
- 水をぶつける技。両手の間から水を噴射するタイプと、念動力で水を巻き上げるタイプがある。主に消火に使用された。前者は、一部では「噴流霊砲の術」と呼ばれている。
- 飛行能力
- 第30話でダッシュ5の飛行状態を引き継ぐ形で使用された。ダッカーの追跡をかわし、海に飛び込んだ。
- 雨を呼ぶ術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。晴れた日でも自由に雨を呼べる。
- 水を竜巻状にして火を包む術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。水冷砲の術とは少し違う。
- 深海水圧の術(本編未使用)
- 水中で敵の周辺に強力な水圧を掛けて圧殺する技。漫画版のみ使用。
- 昇竜竜巻の術(本編未使用)
- 水中で高速回転し、竜巻を起して敵を吸い上げる技。漫画版のみ使用。
ダッシュ4
ダッシュ4は木の化身。草木のような濃い緑色のカラーリングに、4枚の葉を組み合わせたようなエンブレムを額に持つ。第6話で初登場。木、林、森、山を使う化身。風や音、超音波を操る「木霊叩き」、松の葉で攻撃する「松葉手裏剣」、「木の葉嵐の術」による目くらましや木遁の術など忍者のような技を使う。出番は全化身中最も少ない。
- 木霊叩き
- 近くの木を叩き、その音を数倍に反響させて超音波に変え、敵の鼓膜を破壊する。
- つむじ風の術
- 両手指先からつむじ風を放出し、敵を吹き飛ばす。第6話で死ね死ね団員たちに使用。
- 松葉手裏剣
- 風を起こして松葉を大量に飛ばし、敵に突き刺す。第6話で死ね死ね団員たちに使用。
- 木遁の術
- 体を木や岩に同化させて姿を隠す。対ジェノバード戦で使用されたが、敵のガス弾を喰らって技を解いてしまった。
- 木の葉嵐
- 木の葉を旋風に乗せ、相手に叩きつける。ジェノバード、イグアナに使用。
- 木の葉と同化(名称不明)
- 第38話で使用。スーパーニトロン爆弾の爆風から逃れるため、飛行状態のダッシュ7が咄嗟にダッシュ4に化身し、木の葉のように空中を漂った。
- 草を波のように動かす術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。草を波のように動かし、敵の足元をぐらつかせる。
- 木霊しばりの術(本編未使用)
- 蔓状の木を操り、敵を縛り付ける技。漫画版のみ使用。
ダッシュ5
ダッシュ5は黄金の化身。原作の「少年マガジン」では「金の化身」と表記された。全身金色のシンプルなカラーリングで、額のエンブレムと胸から肩のデザインはエルドラドの黄金のコンドルのイメージ。第5話で初登場。鉱物のイメージよりも、天空を飛び回っての空中戦を得意とし、破壊光線を放つ「光」をイメージした化身。全身を光らせて目をくらませる「ゴールドフラッシュ」を使う。子供たちの人気が高かったためか、番組後半、出番が多くなり、ダッシュ7の次に出番が多い化身となった。一部書籍などでは「鷹の化身」という別名が紹介されている。アニメ「正義を愛する者 月光仮面」の敵・ドラゴンの牙にデザインのルーツを見ることができる。漫画版では敵の殺人光線の直撃にもに耐え得る、防御力の強い「鉱物」としての能力を有する化身であるという描写も見られる。
- レインボーフラッシュ
- 両手から放つエネルギー光線。ダッシュ7と共通の技で、頻繁に使用された。「フラッシュ」と呼ばれることもある。
- ゴールドフラッシュ
- 身体全体を光らせて敵の目をくらます。第5話で初使用。第49話ではゴッド・イグアナを老婆に戻した。第18話で使用した、全身を光らせてアイスリーの氷を溶かした技もゴールドフラッシュと思われるが、詳細不明。
- 飛行能力
- 飛行する。ダッシュ7でも飛行は可能だが、空中戦ではダッシュ5で使用することが多かった。初期企画書の段階では、ダッシュ5が飛行すると「七彩の珠」になる予定だった。
- 落雷の術
- 第43話でロリータに使用したが、効かなかった。
- 天地稲妻落とし
- 第45話で死ね死ね団の地下秘密基地を暴くために使用した。
- 銀蝶乱舞の術(本編未使用)
- 銀色の紙をまき散らして敵の電波を妨害する。一部の文献で、ダッシュ5の2大必殺技の一つとして紹介されたが本編では使用されず、放送当時の「少年マガジン」に連載されていた小島利明の漫画で使用された。
- 大回転キリモミ(本編未使用)
- 厚さ40ミリの扉を、回転しながら突き破る。一部の文献で、ダッシュ5の2大必殺技の一つとして紹介されたが本編では使用されず、放送当時の「少年マガジン」に連載されていた小島利明の漫画で使用された。
- ゴールデン・チョップ(本編未使用)
- 一部の文献で紹介された技。相手の骨格を一撃で粉砕する。
- 風を起こす術(本編未使用)
- 一部の文献で紹介された技。風を起こす。
- 手のヒレで切り裂く(本編未使用)
- 一部の文献で紹介された技。手のヒレで何でも切れる。
ダッシュ6
ダッシュ6は土の化身。第8話で初登場。頭部にエンブレムがなく、全身が茶色と黒の迷彩服のようなまだら模様というほかの化身とはイメージが異なるデザインである。体を高速回転させて地中を堀り進む「疾風土煙火の術」や、小さな地震を発生させる「地雷震の術」など効果的な技が多く、出番はダッシュ7,5に次いで多かった。土と影を利用した攻防能力に長け、本来は影を利用して地を行くという設定だった。地底戦車モグラートの登場により、第3クールから出番が多くなる。頭部のカラーリングには初期では目の周りにあった黒い輪が、3クール以降では目の上に来るといった差異が見られる。
- 疾風土煙火の術
- 体をドリルのように高速回転させて地中に潜る。主に緊急回避のために使用される。初登場の第8話のみ、使用時のポーズが違う。潜った後、敵の足元から手を出して、敵を地中に引きずり込むことも可能で、この戦法でフドラを倒している。
- 地雷震の術
- 念力で小型地震とともに地割れを起こす。戦闘のほかに、時限爆弾の処理にも使用された。
- 解毒の術
- 「オンタタギャトードハンパヤソワカ」(真言宗など密教系の「護身法」の2番めに、<仏部三摩耶>印と共に唱えられる真言。本来は「仏部の諸尊、行者を加持して、速やかに身業清浄なることを獲得せしめ、罪障消滅して、福恵増長す」と観想することから、自らの犯した業=カルマ浄化のための真言)と唱えながら、自分の体から毒を取り除く。地中に潜ってから使用することが多い。
- 天地雷同の術(本編未使用)
- 地雷震の強化版で、ダム全体の地面を割る威力がある。一部の文献で、ダッシュ6の2大必殺技の一つとして紹介されたが本編では使用されず、放送当時の「少年マガジン」に連載されていた小島利明の漫画で使用された。文献での紹介では「砂嵐を起こして、敵をうずめさせる」とある。2大必殺技のもう片方は「地雷神(「震」の誤植)の術」である。
- かげがくれの術(本編未使用)
- 放送当時の文献で、登場予定の技として紹介されていた技。影を利用して姿を隠す。
- 土煙、竜巻を起こす(本編未使用)
- 一部の文献で紹介された技。ダッシュ7の技として登場した「煙投の術」のことと思われる。
レインボークロス
第44話でサイボーグ化したダイアナとキャシーの同時攻撃(アベック作戦)に敵わなかったことで、新たな技を模索していた。7つの化身の技を同時に使えればと考えていたタケシは、ヨガの眠りの中でダイバ・ダッタから合体の術を授けられた。これによりダッシュ7の状態で他の6つの化身の技が使用できるようにパワーアップした。しかし、これが逆にレインボーマンの7変化の個性を殺してしまい、ダッシュ7以外の登場の機会が大きく減少することになり、視聴者からの反応はあまり好ましくなかった。タケシはダッシュ7の状態で他の2つの化身と融合することが可能になったが、ダイバ・ダッタがタケシに見せた時は全7つの化身との同時融合だった。レインボークロスによって生み出された超能力、合体技は下記の通り。ダッシュ1 - 4同士が組み合わされたことは一度もなく、必ずダッシュ5または6との組み合わせとなっている。
- 火炎の術(ダッシュ2 + ダッシュ5)
- ダッシュ2の「火炎の術」の強化版。第44話ではサイボーグダイアナを焼き払い、第45話では死ね死ね団の秘密基地のドアを焼き壊した。
- 水冷砲の術(ダッシュ3 + ダッシュ6)
- ダッシュ3の「水冷砲の術」の強化版。ゴッド・イグアナの火炎砲に対抗した。
- 木霊叩き(ダッシュ4 + ダッシュ6)
- ダッシュ4の「木霊叩き」の強化版。聴覚だけが頼りのバッドシスターの鼓膜を破った。
- 木遁の術(ダッシュ4 + ダッシュ6)
- ダッシュ4の「木遁の術」の強化版。体を木に同化させて姿を隠し、さらにその状態でヨガの眠りに入った。
- 地雷震の術(ダッシュ3 + ダッシュ6)
- ダッシュ6の「地雷震の術」の強化版。ゴッド・イグアナの魔法ゾーンを打ち破った。
- 疾風土煙火の術(ダッシュ4 + ダッシュ6、ダッシュ2 + ダッシュ6)
- ダッシュ6の「疾風土煙火の術」と変わらない。ダッシュ4 + ダッシュ6のものはバッドシスターを地中に引きずり込もうとしたが失敗した。
- 天地稲妻落とし(ダッシュ1 + ダッシュ5)
- 「天地稲妻落とし」の強化版。雷を操る術を持ったダッシュ1、5、7の合体であるため、威力絶大。
- 火炎火走りの術(ダッシュ2 + ダッシュ6)
- 炎の輪の中を火傷せずに走り抜ける。
- 闇時雨の術(ダッシュ3 + ダッシュ6)
- 暗雲・雨雲を呼び敵に集中豪雨を降らせて翻弄する。第48話でバイク・ロリータ号に乗る者たちに使用。
- 烈風の術(ダッシュ3 + ダッシュ5)
- 九州のサイボーグ基地で、キャシーとの最終決戦で使用した。
- 岩隠れの術(ダッシュ4 + ダッシュ6)
- 岩に化ける。第45話で使用したが、岩から目を覗かせたために、怯えた DAC に攻撃された。
- 矢状手裏剣(名称不明)(ダッシュ4 + ダッシュ6)
- サンランプの突起を引き抜いて投げつける。第45話で DAC に対し、木の上から使用。
- ナイフ形手裏剣(名称不明)(ダッシュ3 + ダッシュ5)
- 第45話で使用、キャシーの両眼を貫いたほか、ドクターボーグの腹に投げ込んだ。
- レインボー光返し(ダッシュ3 + ダッシュ5)
- 両腕を十字に組んで、敵の光線を反射する。両眼に手裏剣が刺さったキャシーのアイビームを跳ね返して倒した。
- 地中から太陽の剣を連続投擲(名称不明)(ダッシュ2 + ダッシュ6)
- 疾風土煙火の術で地中に潜った後、地中から太陽の剣を2本ずつ、次々と投げつけて DACを倒し、一気に地上に飛び上がった。
スタッフ
- 原作:川内康範
- 企画:衛藤公彦
- プロデューサー:片岡政義(NET)・野口光一(東宝)
- 監督:山田健・長野卓・砂原博泰・六鹿英雄・児玉進
- 脚本:伊東恒久・尾中洋一・吉原幸栄・田村多津夫・加瀬高之
- 音楽:北原じゅん
- 特撮監督:有川貞昌
- 撮影:田島文雄
- 照明:大野晨一
- 美術:儘田敏雄
- 整音:坂田通俊
- 助監督:六鹿英雄、増子正美
- 編集:平木康雄
- 操演:中代文雄
- 連絡担当:高木敏行
- ユニットマネージャー:久東晃
- 衣裳:京都衣裳
- 音響効果:伊藤克己(石田サウンドプロ)
- 現像:東京現像所
- 制作担当者:小林晋貮
- 擬斗:宇仁貫三・安川勝人
- 協力:国際放映・愛プロ・萬年社
- 制作:NET・東宝株式会社
主題歌
ワーナー・パイオニアより発売
- オープニングテーマ - 「行けレインボーマン」
- 作詞 - 川内康範 / 作曲 - 北原じゅん / 歌 - 安永憲自、ヤング・フレッシュ
- 当時劇団若草に所属していた安永憲自(水島裕)はこの歌で芸能界デビューをした。アニメ版では「水島裕」名義で歌っている。
- レコード用音源にはTVサイズでは省略されている掛け声が入っている。
- TVサイズのアレンジは第1話とそれ以降ではわずかに異なっている(第1話では前奏がなく後奏があり、それ以降はその逆)。
- 1987年頃、アサヒコーポレーションの学童向け運動靴「3×ε」(サザンサザン)のCMにて、明石家さんまが同曲の替え歌を歌っていた[7]。
- 本曲を含めた本作の歌曲には「カヴァーバージョンは存在しない」と『特撮ヒーロー大全集』(講談社・1988年)に誤った記述があるが、実際には当時の混載LPの大半に本作の歌曲のカヴァーが収録されている。
- エンディングテーマ
- 「ヤマトタケシの歌」(1話 - 13話)
- 作詞 - 川内康範 / 作曲 - 北原じゅん / 歌 - 安永憲自
- 手にした力を正義のために役立てねばならない宿命と、一人の人間としての世俗的な幸福の狭間で苦悩するタケシの心情が生々しく歌われる。
- 九州ロケ編の第43話で、劇中タケシ(水谷邦久)が、タイアップ先のホテルのステージショーでこの歌を熱唱するシーンがあった。
- 「あいつの名前はレインボーマン」(14話 - )
- 作詞 - 川内康範 / 作曲 - 北原じゅん / 歌 - キャッツアイズ、ヤング・フレッシュ
- レインボーマンの敵側からの視点で、強敵であるあいつ(=レインボーマン)を倒せと歌っている。
- 挿入歌 - 「死ね死ね団のテーマ」
- 作詞 - 川内康範 / 作曲 - 北原じゅん / 歌 - キャッツアイズ、ヤング・フレッシュ
- 日本人に対する憎しみをストレートに打ち出した容赦ない歌詞と、「死ね死ね、死んじまえ」と延々とリフレインされる過激なフレーズが強烈な印象を残す、死ね死ね団のテーマ曲。アレンジは16ビートのファンクをベースとしており、ブラスセクションが印象的である。また、中盤からは16ビートでクイーカ(ブラジル音楽などで使われるリズム楽器)の音を流し続けており、独特の雰囲気を醸し出す。歌詞は男女混声コーラスによって歌われている。
- なお、矢堀孝一(g)など、現在の有名若手ジャズ・ミュージシャンらのセッションバンドTV Jazzにより、「死ね死ね団のテーマ」が取り上げられ、彼らのCDアルバム「TV Jazz Seven」(SubConscious SUB-1009)に収録されている。
放映リスト
放送日 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
1972年 10月6日 |
1 | 奇蹟の聖者 | 伊東恒久 | 山田健 |
10月13日 | 2 | レインボーマン誕生 | 長野卓 | |
10月20日 | 3 | レインボー・ダッシュ・7 | ||
10月27日 | 4 | マカオの殺人ショウ | 山田健 | |
11月3日 | 5 | 死ね死ね団の陰謀 | ||
11月10日 | 6 | 魔の5時間がきた! | 長野卓 | |
11月17日 | 7 | キャッツアイ作戦上陸す | ||
11月24日 | 8 | ひとりぼっちの戦い | 山田健 | |
12月1日 | 9 | タケシを狂わせろ | ||
12月8日 | 10 | やつらを殺(け)せ! | 長野卓 | |
12月15日 | 11 | 罠をかけろ! | ||
12月22日 | 12 | 危機一発!! | 尾中洋一 | 山田健 |
12月29日 | 13 | レインボー大作戦 | 伊東恒久 | |
1973年 1月5日 |
14 | 恐怖のM作戦 | 長野卓 | |
1月12日 | 15 | 殺人プロフェッショナル | ||
1月19日 | 16 | 殺人プロ ガルマの復讐 | 伊東恒久 吉原幸栄 |
砂原博泰 |
1月26日 | 17 | 妖術・人間化石!! | 尾中洋一 | 山田健 |
2月2日 | 18 | 星っ子大変化 | 伊東恒久 | |
2月9日 | 19 | 空転! ムササビ殺法 | 長野卓 | |
2月16日 | 20 | M作戦をぶっ飛ばせ!! | ||
2月23日 | 21 | 電流人間(スパークマン)をやっつけろ!! | 山田健 | |
3月2日 | 22 | 一億人を救え!! | 砂原博泰 | |
3月9日 | 23 | 奴らの基地はあれだ!! | 長野卓 | |
3月16日 | 24 | 男の約束 | ||
3月23日 | 25 | 朝陽に魔女は消えた | 山田健 | |
3月30日 | 26 | 秘密基地大爆発!! | ||
4月6日 | 27 | 甦った死ね死ね団 | 田村多津夫 | 長野卓 |
4月13日 | 28 | 地底戦車モグラートを探せ! | ||
4月20日 | 29 | 悪魔の戦隊DAC | 伊東恒久 | 山田健 |
4月27日 | 30 | モグラート大破壊作戦 | ||
5月4日 | 31 | 恐怖の連続爆破 | 加瀬高之 | 六鹿英雄 |
5月11日 | 32 | 改造人間パゴラ | ||
5月18日 | 33 | ダッカー飛行隊出撃せよ! | 伊東恒久 | 砂原博泰 |
5月25日 | 34 | 真空竜巻の術 | 田村多津夫 | |
6月1日 | 35 | 姿なき黒い手 | 山田健 | |
6月8日 | 36 | 恋人は暗殺者 | 加瀬高之 | |
6月15日 | 37 | Xゾーン破壊命令!! | 伊東恒久 | 六鹿英雄 |
6月22日 | 38 | A.B.C.Dライン大爆発 | 田村多津夫 | 砂原博泰 |
6月29日 | 39 | 首都東京最後の日 | 伊東恒久 | 山田健 |
7月6日 | 40 | ダイアモンド略奪作戦 | 田村多津夫 | 六鹿英雄 |
7月13日 | 41 | サイボーグ1号との戦い | 伊東恒久 | |
7月20日 | 42 | 追跡1000キロ! | 田村多津夫 | 山田健 |
7月27日 | 43 | 太陽とみどりに誓う! | ||
8月3日 | 44 | レインボー合体の術 | 伊東恒久 | 六鹿英雄 |
8月10日 | 45 | ドクター・ボーグの執念 | 伊東恒久 田村多津夫 | |
8月17日 | 46 | サイボーグ奴隷部隊 | 田村多津夫 | 山田健 |
8月24日 | 47 | 黒い星は呪いのマーク | 伊東恒久 | |
8月31日 | 48 | 鬼面の決斗 | 田村多津夫 | 砂原博泰 |
9月7日 | 49 | 燃えろ! 大勝負 | 伊東恒久 | |
9月14日 | 50 | 狂った銃弾! | 田村多津夫 | 児玉進 |
9月21日 | 51 | 使命の十字架 | 伊東恒久 | 六鹿英雄 |
9月28日 | 52 | 虹に翔ける愛の戦士 | 田村多津夫 | 山田健 |
放映ネット局
映画
1973年8月1日、「東宝チャンピオンまつり」内で第15話のブローアップ版が上映された。 併映は、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(再映)『ウルトラマンタロウ』『科学忍者隊ガッチャマン』『山ねずみロッキーチャック』『おもちゃ屋ケンちゃん』の5本。
漫画
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これらのうち、小島利明版の内容がTV版(特撮版)に最も近いが、「キャッツアイ編」まではTV版と同じものの、その後はオリジナルの展開となっていき、最後は秘密兵器「バクテリアX」をレインボーマンの活躍で浴びせられ、構成員が全て(TV版では逃亡したミスターKも)死んで終わりとなるというものだった。
小島利明版は講談社コミックス(KC)として、テレビ放映中だった1973年7月から10月にかけて全4巻が順次刊行された。その後、1990年12月に全2巻に再構成され、大都社から再刊された(絶版)。KCの復刻版は、コミックパークのオンデマンド出版にて全4巻で入手できる。あだち充版は復刻の希望が出ているが、あだち自身が反対しているため、実現の可能性は低い。あだち版は『テレビマガジン70's ヒーロー創世期メモリアル』(講談社・1998年)に、『テレビマガジン』1973年6月号掲載分の全15ページが縮小して再録されたほか、数点の扉ページが掲載されていた。また、『Season's album - あだち充イラスト集』に当時のカラーイラストが1枚だけ収録されている。 テンプレート:節stub
映像ソフト
- DVDは2001年9月21日から同年10月25日に東宝ビデオより発売[8]。全4巻で各巻13話収録。2巻ずつ同時発売。
パチンコ
2008年11月にSANKYOよりCRフィーバー愛の戦士レインボーマン'70としてパチンコ化されることが発表され同年12月に全国のパチンコ店に設置された。なお演出・キャラは全てCGにて新たに製作されており、テレビ作品映像は使用されていない。
- 『Rフィーバー愛の戦士レインボーマン'70』(2008年) - SANKYO
ドラマCD版
2007年8月27日にドラマCDが発売された。
登場人物
脚注
参考文献
外部リンク
- ドラマCD 『サウンドシアター レインボーマン』 - モモグレ・オフィシャルサイト
- ↑ 本作は東宝がヒーロー物に初参入した番組である。
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 4.0 4.1 テンプレート:Harvnb
- ↑ 作中のミスターKの容姿はメイクであり、日本人への変装は逆に平田が素顔で演じている。
- ↑ 話数が進むと、二唱や一唱のことも増えた。
- ↑ 当時の子供たちの間で、この替え歌を元にさらに数多くの地域性のあるバリエーションに富んだ替え歌が全国各地で作られ、爆発的に流行した。http://www2s.biglobe.ne.jp/~kuririn/kaeuta/kaeuta.htm
- ↑ テンプレート:Cite journal