徳川家広
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テンプレート:Ambox-mini 徳川 家広(とくがわ いえひろ、旧字体:德川 家廣、1965年(昭和40年)2月7日 - )は、政治経済評論家[1]、翻訳家、作家。
人物
父は徳川宗家十八代目当主、元日本郵船副社長で徳川記念財団理事長の徳川恆孝。学歴は慶應義塾大学経済学部卒業(経済学士(慶応義塾大学))。大学院以上の学位は、経済学修士(ミシガン大学)、政治学修士(コロンビア大学)の二つを有している。大樹総研(大樹リサーチ&コンサルティング㈱)取締役・特別研究員を務めている。身長178センチ、体重105キロ[2]。
評論家の宮崎哲弥とは慶應大学時代の同級生。宮崎は徳川のことを「私の大学時代の親友」としている(『M2』)。
経歴
小学校1年から3年までをアメリカで過ごす[2]。その後、学習院高等科に進学、在学中は文芸部に所属していた。
その後慶應義塾大学経済学部卒業を経て、米ミシガン大学で経済学修士号を取得。財団法人国際開発高等教育機構(FASID)、国際連合食糧農業機関(FAO)のローマ本部、ベトナム(ハノイ)支部勤務。その後、コロンビア大学大学院政治学研究科を修了し、政治学修士号を取得(国際関係論)。2001年に帰国。
1997年頃、FAOベトナム支部勤務時代に11歳下のベトナム人女性と知り合い、恋仲となる[2]。早々にこの女性との結婚を決意し、2001年に日本へ帰国[2]。2006年頃、両親は猛反対したが意を曲げずこの女性と婚姻した[2]。
2012年10月、政策フォーラム「日本の選択」の設立に参加し、座長となる[3]。
翻訳・執筆活動のほかに、新聞、雑誌など各メディアで、評論活動も展開している。
発言ほか
- 「結局、日本のサブカルは、映画は黒澤、アニメは宮崎、漫画は手塚で言い尽くせる。それだけのものです」、「宮崎哲弥のトーキングヘッズ」(朝日ニュースター、2010年4月放映)にて。
- ハリウッド映画『グリーン・ゾーン』(2010年5月日本公開)の字幕翻訳を担当。
- 中学生の時に劇場公開で『ゾンビ』を観て以来、ゾンビ・ファン、ジョージ・A・ロメロ・ファンとなる[4]。
著書
- 『バブルの興亡 日本は破滅の未来を変えられるのか』 講談社BIZ、2009年
- 『自分を守る経済学』 ちくま新書、2010年
- 『なぜ日本経済が21世紀をリードするのか ポスト「資本主義」世界の構図』 NHK出版新書、2012年
邦訳書
- 『新上海』パメラ・ヤツコ、集英社インターナショナル、2003年
- 『戦争で儲ける人たち ブッシュを支えるカーライル・グループ』、ダン・ブリオディ、幻冬舎、2004年
- 『ドル暴落から、世界不況が始まる』、リチャード・ダンカン、日本経済新聞社、2004年
- 『ワイルドグラス 中国を揺さぶる庶民の闘い』、イアン・ジョンソン、日本放送出版協会、2005年
- 『新・世界戦争論 アメリカは、なぜ戦うのか』、ジョージ・フリードマン、日本経済新聞出版社、2005年
- 『「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史』、ウィリアム・バーンスタイン、日本経済新聞出版社、2006年
- 『マネー中毒 「もうお金に振り回されない」劇的回復法』、ロン・ガレン、光文社ペーパーバックス、2006年
- 『ラスト・ブレス 死ぬための技術』、ピーター・スターク、講談社文庫、2007年
- 『ヒトラー・マネー』、ローレンス・マルキン、講談社、2008年
- 『中国 危うい超大国』、スーザン・L・シャーク、日本放送出版協会、2008年
- 『暗殺の政治史 権力による殺人の掟』、リチャード・ベルフィールド、扶桑社、2008年
- 『ジョブズはなぜ天才集団を作れたか』、ジェフリー・L・クルークシャンク、講談社、2008年
- 『ソロスは警告する 超バブルの崩壊=悪夢のシナリオ』、ジョージ・ソロス、講談社、2008年
- 『ソロスは警告する2009 恐慌へのカウントダウン』 ジョージ・ソロス、講談社、2009年
- 『グリーン・ゾーン』 ラジブ・チャンドラセカラン 、集英社インターナショナル、2010年2月
- 『ソロスの講義録 資本主義の呪縛を超えて』、ジョージ・ソロス、講談社、2010年6月
- 『最強国の条件』、エイミー・チュア、講談社、2011年5月
- 『混乱の本質 叛逆するリアル 民主主義・移民・宗教・債務危機 』、ジョージ・ソロス、トニー・ブレア 他、土曜社、2012年8月
- 『訣別 ゴールドマン・サックス 』、グレッグ・スミス、講談社、2012年10月
- 『日本政治の大転換 「鉄とコメの同盟」から日本型自由主義へ 』、フランシス・ローゼンブルース , マイケル・ティース 、勁草書房 、2012年12月
- 『大いなる探求(上) 経済学を創造した天才たち 』、シルヴィア・ナサー、新潮社、2013年6月
- 『大いなる探求(下) 人類は経済を制御できるか 』、グレッグ・スミス、新潮社、2013年6月
英訳書
- ”The Edo Inheritance”(『江戸の遺伝子』) Tokugawa Tsunenari 、I-House Press、2009年
補注
- 元の位置に戻る ↑ 徳川家末裔が明かす細川家と小泉家の奇妙な縁dot.(ドット) 週刊朝日 2014年2月7日号
- ↑ 以下の位置に戻る: 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 『週刊新潮』2007年9月20日号pp.44-45「両親は猛反対「ベトナム人女性」と結婚した徳川家19代」
- 元の位置に戻る ↑ 木内たかたねブログ 2012-10-26 政策フォーラム「日本の選択」を設立しました。
- 元の位置に戻る ↑ 徳川家広ブログ 2009-11-29 ゾンビ映画今昔