平成ウルトラセブン

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テンプレート:Pathnav テンプレート:告知 平成ウルトラセブン(へいせいウルトラセブン)は、平成6年(1994年3月21日放送の『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』から始まる一連のテレビスペシャル及びオリジナルビデオとして円谷プロダクションが製作した特撮ドラマ。

概要

1967年のTBSのTVドラマとして製作された『ウルトラセブン』と異なり、バップ日本テレビのTVドラマ及びオリジナルビデオとして企画された。『電光超人グリッドマン』のスタッフも多数参加して制作されている[1]

本シリーズは『ウルトラセブン』の本放送当時の設定である、『ウルトラマン』や以降のシリーズとは切り離した世界観の上で展開されたストーリーであり、セブン以外のウルトラ戦士は地球を訪れておらず、セブンが地球を去った後の地球防衛はウルトラ警備隊がずっと担っていたという設定[注 1]

バブル崩壊後、数多くの映像作品が低予算で製作される事態になったが、平成不況期に企画された本シリーズもこの構図に当てはまり、ビデオ撮影だったり、CGシーンが無いといった、低予算体制での製作となった。

そのような悪条件でありながらも、『ウルトラマンレオ』以来のセブン=モロボシ・ダンの約20年ぶりの復活や旧作レギュラー陣の再登場、世代交代したウルトラ警備隊のメンバー、などといった話題の多い意欲作であり、『セブン』の強いメッセージ性などは健在である。

製作された作品は以下の通り(記順は発表順)。

テレビスペシャル
  • ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦
  • ウルトラセブン 地球星人の大地
オリジナルビデオシリーズ
  • ウルトラセブン誕生30周年記念3部作
  • ウルトラセブン1999最終章6部作
  • ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作

このうち、テレビスペシャルと『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』は、かつての『ウルトラセブン』を彷彿させる明るい作風であったが、『ウルトラセブン1999最終章6部作』はやや重い物語となり、『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』ではダンが登場しないばかりか地球防衛軍が実質壊滅しているなどハードな物語を展開している。

劇伴音楽は『誕生30周年記念3部作』まではテレビシリーズのものを流用していたが、テレビシリーズがモノラル放送で当時は劇伴の商品化を考慮していなかったため、楽曲はモノラルで録音されていた。そのため『1999最終章6部作』では冬木透の手によりテレビシリーズのオリジナルスコアを用いて新たにステレオによる録音が行われテンプレート:Sfnテンプレート:Refnest、『“EVOLUTION”5部作』ではこれを流用している(オープニングテーマのみリミックスされた)。

シリーズ構成作品の紹介

ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦

通商産業省資源エネルギー庁とタイアップして製作し、1994年3月21日(太陽の日)の午前10:30-11:25に日本テレビ系列で全国放送された。

テレビ作品としては『ウルトラマン80』以来の新作。通産省(当時)とのタイアップ番組であり、環境問題と、未来に於けるエネルギー問題を軸に話が展開された。

ウルトラセブンの起用は、太陽エネルギーを吸収する胸部のプロテクターを通産省が振興事業として進めるソーラーシステムに見立てたことによる[2]テンプレート:Refnest

本作においてウルトラ警備隊では世代交代によるメンバーチェンジが行われ、モロボシ・ダンの先輩格であるフルハシ・シゲル(毒蝮三太夫)が隊長を務めている。また、モロボシ・ダンの恋人・友里アンヌはウルトラ警備隊を退職し、一児の母となっている。その他、「地球環境保全委員会」における解説者として東京大学名誉教授の竹内均が特別出演(視聴者向けの温暖化問題の解説を兼ねたシーンでの登場)した他、同委員会のメンバーとして、初代『ウルトラマン』で出演した黒部進桜井浩子二瓶正也、『ウルトラQ』に出演した西條康彦佐原健二、当時の円谷プロダクション社長・円谷皐が、ゲスト出演している。

放映時には、作品が終わった後に政府の広報コーナーがついた。登場した官僚は後に大阪府知事になる太田房江

あらすじ
ウルトラセブンが去ってから約30年後の地球。何者かの攻撃によって負傷したセブンが、墜落という形で地球に再来する所から物語が始まる。地球環境保全委員会に出席したフルハシ隊長は、そこでハイパーソーラーシステムの爆破事故に遭遇する。原因不明の爆破事故を宇宙人の仕業と考えたウルトラ警備隊は調査を開始。そしてその夜、アンヌの息子ダンは森の中で謎の少女と怪獣を目撃する。それはピット星人の新たなる侵略計画の始まりだった。
備考
  • 使われたセブンのスーツはアトラク用のもの。プロテクターが薄く、溝で分割されておらず、凹部が金で塗られている。
  • 撮影は編集やアフレコの手間を省略するためにビデオ撮影で行われたが、回想シーンで過去のフィルム映像を挿入する必要があったことから、フィルム映像に近く見えるように加工されている[3]
  • 後日バップより発売されたビデオソフト版には、「TV放映サイズ版」と「完全ノーカット版」がある。

ウルトラセブン 地球星人の大地

前作同様資源エネルギー庁がタイアップし、1994年10月10日の午前10:30-11:25に、日本テレビ系列で全国放送された

今回はゴミ問題とリサイクルを軸に話が展開し、前作では、ナレーター及びウルトラセブンの声でのみの出演となった森次晃嗣が、モロボシ・ダンとして26年ぶりに出演した。昭和版のセブンでもナレーションを担当した浦野光がナレーションを担当。

あらすじ
北川市郊外の湖に突如として恐竜が出現。ウルトラ警備隊は恐竜を冷凍化し、環境生態学のトネザキ教授に調査を依頼する。しかし、その夜恐竜は忽然と姿を消してしまう。
同じ頃トネザキの前には謎の2人の男女が現れ、恐竜を復活させたのは自分達だと言う。ゴミの出ない理想の未来都市「エコポリス」を見せた彼らに、地球環境の悪化に思い悩んでいたトネザキは理想実現のために協力するが、それはメトロン星人の恐るべき罠だった。

ウルトラセブン誕生30周年記念3部作

1998年6月から8月にかけてバップオリジナルビデオとして発売。全3巻。

前作で消息不明となったウルトラセブン(=モロボシ・ダン)はこのシリーズで復活し、最終回で地球防衛軍の参謀に昇格したフルハシ・シゲルと約30年ぶりの再会を果たすこととなる。

基本的には、ダンが旅をしながら遭遇した怪事件を調査していくロードムービーである。既にウルトラ警備隊を離れているダンが怪事件の捜査活動に関わるには様々な支障があることから、本シリーズではウルトラ警備隊の新人隊員であるカザモリ・マサキの姿を借り、従来のダンの姿と併用しつつ、地球の平和を守るべく活動することとなる。ウルトラ警備隊メンバーはテレビスペシャルから一新され、初代と同じ六人編成となっている。

製作
プロデューサーの円谷昌弘や監督の神澤信一は『地球星人の大地』のあともう一本やりたいと考えており、テレビドラマ『ムーンスパイラル』で関係の深まったバップに働きかけオリジナルビデオとして製作されることとなったテンプレート:Sfn。神澤の提案による「放浪するモロボシ・ダン」という設定を軸にプロットが作成された[4]
テレビ番組ではなくなったため、撮影では黒の色調をテレビ放送では許可が出ない極限レベルまで下げるなどして明暗のコントラストをはっきりとさせた画面作りが意識された[3]
キャスティング
ウルトラ警備隊隊員役の出演者は、シラガネ隊長役の南条弘二以外オーディションで選出された[2]。オーディションの応募総数2000人におよんだ[2]
テレビスペシャルでカジ隊員役を演じた影丸茂樹は、シンジョウ隊員役で出演した『ウルトラマンティガ』から間もない時期であったため出演を見送られている[2]

ウルトラセブン1999最終章6部作

1999年7月から12月にかけてバップのオリジナルビデオとして発売。全6巻。

物語冒頭部分でのフルハシ参謀の戦死を発端として、地球防衛軍による積極的排外的防衛政策「フレンドシップ計画」をめぐっての地球人と異星人、そして地球人同士の対立と葛藤を軸に話が展開する。

また第1話では前シリーズでモロボシ・ダン=ウルトラセブンがその体を借りたこともあるカザモリ隊員がセブンの前で戦死、カザモリを治癒カプセルに収納したダンは再びカザモリの姿に変身し、ウルトラ警備隊の隊員として専ら行動することとなる。そのためダンはあまり登場せず、第3話では一度も登場していない。

そして最終回でかつて地球人の祖先が犯した大罪が明らかとなり、ダン=ウルトラセブンは愛し愛された地球人を守るために、悲しく重大な決断をせざるを得ない状況に追い込まれることとなる。

タイトルの通り、本来は平成ウルトラセブンの最終章となるはずであったが[5][1]、3年後に続編である『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』が製作されることとなる。

製作
ストーリーは子供向けを意識せず、これまでよりも高度な内容が目指された[4]
フルハシが死亡するという展開は、前作のダンとフルハシの別れのシーンを受けてセブンが地球に戻ってくるための理由付けとして用意された[4]。しかしスタッフの中にはフルハシの死に反対する声もあり、それに応えるために第6話の展開が考えられた[4]。第6話の脚本では、フルハシの顛末について本来脚本には不要なSF設定解説が2ページに渡り記載されている[4]
第6話は脚本第2稿まで旧作のキリヤマ隊長が登場することになっておりテンプレート:Sfn、キリヤマ隊長役だった中山昭二が出演する予定であったがテンプレート:Sfn、中山が撮影期間中の1998年の12月に死去した為に出演は叶わなかった[6]。キリヤマ隊長の登場は後に発売された小説版『ウルトラセブン EPISODE:0』にて描写されている[4]
前作よりも予算と製作時間が増えており、撮影用テープはBETACAMからDigital BETACAMに変更され、編集システムもインフェルノが導入されるなど、撮影機材の向上によりビデオ撮影でもより高度な映像効果が用いられている[3]
ウルトラホーク3号のミニチュアは本作のために造られたものではなく、前作の後に井口昭彦が率いる特撮美術会社GAMで独自に制作していたものである[2]
テレビ放送
第5話が『ウルトラマン列伝』内で2013年4月3日地上波テレビ初放送。30分番組である同番組に合わせて編集された上で放送された[7]

ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作

2002年5月から9月にかけてバップのオリジナルビデオとして発売。全5巻。

前作『ウルトラセブン1999最終章6部作』の最後で、宇宙の掟に背いて地球人を救ったことでM78星雲の同胞に断罪され、馬の首暗黒星雲の闇の中に幽閉されたウルトラセブンの復活を描く。

「EPISODE:1 - 3」では、セブンは宇宙空間で幽閉されているシーンが映るだけとなっており、第1巻は「EPISODE:4」を収録して復活したセブンの雄姿と地球防衛軍の壊滅という事実を提示し、第2巻以降は「EPISODE:1~3、5」を順に収録することでそこに至る経緯を示すという構成となっている。

本作でセブンは馬の首暗黒星雲のある惑星に幽閉されながらも、地球に残した自らの分身とも言うべきカザモリ・マサキと合体し、地球への帰還を果たす。地球へ帰還した後も人間体は合体したカザモリとなっているので、モロボシ・ダンは登場しない(ダンを演じた森次晃嗣はナレーターとして出演している)。

製作
前作でセブンが幽閉されるという結末であったため、企画当初はセブンが登場しないウルトラ警備隊を主役とした作品として考えられていたが、セブンを登場させたいという要望が多かったためにセブンが復活するという内容に変更されたテンプレート:Sfn

登場怪獣・宇宙人

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『ウルトラセブン 地球星人の大地』に登場。
メトロン星人が DNA の情報を解析して再生させた太古の生物。元はジュラ紀後期に棲息していた獣脚亜目科に属する恐竜で、その骨格の化石は北川市郊外の地層から多数発見されていた。一時はウルトラ警備隊の活躍で氷付けにされるものの、その後メトロン星人によって回収され、星人と共にウルトラセブンと戦った。これといった特殊能力は持っていないが、メトロン星の科学技術で強化された為、怪獣と同じくらいの怪力を誇っておりセブンを苦しめたが、セブンに怯えて星人に蹴られ、最期はメトロン星人の秘密基地「エコポリス」の大爆発に巻き込まれて跡形もなく吹き飛んだ。
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『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』第1話「失われた記憶」に登場。
  • 身長:1.6~43メートル
  • 体重:55キログラム~3万2千トン
動物と植物の両方の特徴を持つ宇宙人。自然破壊を行う地球人を嫌悪し、ヴァリエル植物と呼ばれる宇宙植物を用いてテクノシティの人間達の脳を麻痺させ、洗脳し、その後地球を自らが美しいと思っている太古の姿に戻そうとした。地球上では女性の姿に変身して暗躍した。円盤はカブトガニによく似た形状をしており、射出口からは赤いレーザー光線を発射。遺跡発掘現場から出現した。星人が母星の仲間を呼び寄せるべく、いったんはヴァリエル星へ帰ろうとしたところで、ウルトラホークとの空中戦に突入し、ホークの攻撃を受けて爆発する。星人の戦闘能力はかなり高く、エメリウム光線を2回受けても、まだ活動できるだけの力を残していた。武器として両手から発射するエネルギー弾「シードミサイル」や、相手の神経を麻痺させる緑色の花粉「パーティクルビーム」を撒き散らす。人間体の時には光線銃を使用する。最後はエメリウム光線でダメージを受けたところに、ワイドショットを撃ち込まれて止めをさされた。
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『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』第2話「地球より永遠に」に登場。
  • 身長:50メートル
  • 体重:4万7千トン
不動岳の地下から出現した怪獣。秘密基地を地球防衛軍に急襲されたガッツ星人が、切り札として出現させた。もともとは火山地帯付近の地底に生息する地底怪獣だが、ガッツ星人の手によって硫黄細菌を植え付けられ狂暴化し、さらに脳波をコントロールされて操られた。元は地底怪獣であるため、高速で地底を掘り進むことが可能。耐久力が非常に優れており、セブンのワイドショットを受けて一度は倒されたかに見えたが、その後何事もなかったかのように再び立ち上がった。口からはガッツ星人の作り上げた黄色の硫黄細菌ガス、全身からは高温の蒸気を放つ。蒸気で発生させた雲で空を覆い太陽光を遮ることでセブンをピンチに追い込んだが、ウルトラホークの活躍で雲を払われ形勢が逆転。最期にはウルトラセブンの新必殺技であるネオワイドショットを受けて倒された。その後、ガッツ円盤もウルトラホークによって撃墜された。
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『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』第3話「太陽の背信」に登場。
  • 身長:1.1~48メートル
  • 体重:20キログラム~3万8千トン
バンデラス星系の太陽の化身で、宇宙意識が具現化したものである。100億年間バンデラス星系の太陽として輝いていたが、太陽としての寿命が尽き、滅亡する事が近い事を知り、地球人の欲望のエネルギー(マイナスエネルギー)を吸収して再び輝こうとした。他の惑星の様子を観察するときは、スターゲイトを使用する。全身から大気中の水素を核融合させて放つ高熱「シャイニングヒート」を発するほか、胸部から発射するビームが強力。
バンデラスが自らの生命に固執したのは、太陽である自分が滅びれば、自分の星系に棲む生物たちが死滅してしまうためであり、バンデラスなりの生物達への愛情があったからだが、バンデラス星系の生物たちは、既に絶滅の状態にあり、高度な文明を誇る知的生命体達は、他星系へ逃れたようである。
最期はセブンの新技パーフェクトフリーザーで氷付けにされ、宇宙空間でワイドショットを浴び爆破された。
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『ウルトラセブン1999最終章6部作』第1話「栄光と伝説」に登場。
  • 身長:58メートル(最大時)
  • 体重:3万9千トン(最大時)
地球防衛軍の急進派が推し進めるフレンドシップ計画により母星を探査されたことに腹を立て、攻撃される前に地球侵略と地球防衛軍内で最も侵略の障害となるウルトラ警備隊の無力化を狙った宇宙人。外見は臓器と血管を融合させたような姿。普段は実体を持たず、他の生物に憑依して自由に操るが、憑依せずとも周りの生物を複数同時に操ることができる。
地球防衛軍の月基地を襲撃し、基地内の隊員たちを精神支配して同士討ちで全滅させた。また、このとき月基地に居合わせたフルハシ参謀を殺害し、親友を殺されたダン=セブンの怒りを買うこととなる。その後、地球に侵入し、民衆を操りマスコミを煽動してウルトラ警備隊への信頼を失わせ、活動停止に追い込んだ。
地球人を侵略者だと考えており、あくまで地球人を信じ続けるダンとは意見が対立したまま、巨大化してウルトラセブンと戦う。瞬間移動能力でセブンを翻弄したが、最後はワイドショットで爆破された。その後、フレンドシップ計画は、計画に反対していたフルハシの死を契機にさらに推進が決定され、ヴァルキューレ星はそのテストケースとしてワープ航法ミサイルにより破壊された。
  • スーツアクター:横尾和則テンプレート:Sfn
  • 当初は青い体色であったが、人体模型のような不気味さを求める監督の神澤信一の意見により、筋肉を思わせる赤い体色に変更されたテンプレート:Sfn
  • フレンドシップ3号のコクピットに現れた影は型紙で表現している[6]
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『ウルトラセブン1999最終章6部作』第2話「空飛ぶ大鉄塊」に登場。
  • 身長:175センチメートル
  • 体重:88キログラム
善良で平和的な宇宙人で、20年以上前に地球に漂着した。地球上では辺見芳哉という人間に化けており、母星に帰るための宇宙船を建造できる技術力を持つ者を探すため、宇宙船の重力遮断システムの設計図が記された「空飛ぶ大鉄塊」という小説の上巻を出版した。その後、大鉄塊を完成させるために必要な下巻も書き上げたが、こちらは世間の理解を得られず未出版のまま終わる。そのため未完成の大鉄塊を操るガロ星人に狙われることとなる。サトミの父であり、早川科学出版のハヤカワ・イチロウと知り合い。
大鉄塊は、キュルウ星人をエネルギーとして取り込むことで、初めて完全体として活動できる。大鉄塊に自らエネルギーとして取り込まれ、ガロ星人のコントロールを奪った後に、ウルトラセブンに大鉄塊を自分ごと倒すよう申し出、大鉄塊やガロ星人と運命を共にした。
  • 本来の姿はシルエットでしか登場しなかったため、詳細な姿は不明。
  • 演(辺見芳哉):赤星昇一郎
テンプレート:Anchor
『ウルトラセブン1999最終章6部作』第2話「空飛ぶ大鉄塊」に登場。
  • 全長:40センチメートル
  • 体重:1.1キログラム
「宇宙昆虫」の異名を持つ宇宙人。体長はわずか40センチで、肉体的には虚弱な種族だが、代わりに他の生物や機械を操る能力を有しており、その能力を駆使して惑星間の激しい生存競争を勝ち抜いてきた。とはいえ、個体としてはやはり弱いことに違いが無いため、複数で活動することが多い。黒衣の謎の男(演:大滝明利)を操る。
地球側の推し進めるフレンドシップ計画を恐れ、元はキュルウ星人の乗り物であった大鉄塊を、「空飛ぶ大鉄塊」という小説の上巻を元に建造し、地球を先に征服しようと考えた。釣りをしていた若者3人を操ってサトミ隊員を襲わせたこともあり、未完成だった大鉄塊を完全にコントロールすることはできなかったため、キュルウ星人の書いた小説の下巻を探し出して完全体にしようとした。大鉄塊に搭乗してセブンを追い詰めるが、大鉄塊ごと倒された。
テンプレート:Anchor
『ウルトラセブン1999最終章6部作』第2話「空飛ぶ大鉄塊」に登場。
  • 身長:67メートル
  • 体重:6万4千トン
ダイテッカイと読む。地球に不時着したキュルウ星人が母星に帰るために作り上げようとしていたロボット。円筒状の宇宙船に変形したり、地底を掘り進むこともできる万能ロボットで、キュルウ星人は「完璧な兵器」と称しセブンでも倒すのは無理だと忠告していた。胸部にある量子エネルギー変換システムにより、あらゆるエネルギーを量子レベルに変換して取り込むことができ、取り込んだエネルギーを利用して強力な粒子ビームを発射できる。しかしここが弱点でもある。
後にフレンドシップ計画を恐れ、母星が地球に攻撃される前に逆に地球を征服しようとしたガロ星人によって未完成なまま奪われてしまった。セブンの必殺技ですら吸収してしまったが、最期はキュルウ星人にコントロールを奪われ動きを止めた隙に、セブンの手によって量子エネルギー変換システムを抜き取られ破壊された。
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『ウルトラセブン1999最終章6部作』第3話「果実が熟す日」に登場。
遥か宇宙の彼方にあるレモジョ星系からきた宇宙人。護送されていたテロリストだったが、護送船内で反乱を起こし、生き残った3体が生体兵器であるボラジョの実を地球に持ち込んだ。変身能力があるが完全なものではないため、変身した状態は1日に10数時間くらいしか維持できない。また、ポワンのみ頭の形状が異なっている。
3体のうち、1体の個体の名前はポワン(劇中未呼称テンプレート:Refnest)で、女性歯科医・葉室サエコに化けていた。他の2体はそれぞれの名は、ボクサー風の青年に変身したゲイル(一時的にカザモリにも変身した)、サラリーマン風の男に変身したムーピョ。カプセル怪獣ウインダムとも戦ったことがある。その後、全員ウルトラガンで射殺された。
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『ウルトラセブン1999最終章6部作』第3話「果実が熟す日」に登場。
レモジョ星系人の囚人輸送船に乗せられていた実験用生体兵器。レモジョ星系に育成する植物ボラジョの実が元になっている怪獣。溶解力の強いガスを放出し、体を回転させてサンドストームを巻き起こす。また腕は前後どちらにも曲げる事ができ背後からの攻撃にも対応できる。
実は囚人の反乱によって墜落した輸送船から逃げ出した囚人とは別に、南米から貨物として運ばれた。ウルトラ警備隊にほとんど焼かれたが、残った一個がゲイルのエネルギーによって成長し巨大化した。自在に伸びる触手でウルトラセブンを苦しめるが、ウルトラホーク3号に援護されたセブンのワイドショットで倒された。
  • スーツアクター:横尾和則テンプレート:Sfn
  • スーツは上から被る方式となっており、スーツアクターが後ろ向きに入っても操作できる構造となっているテンプレート:Sfn。デザイン段階では足が存在したが、監督の髙野敏幸の要望によりオミットされた[1]
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『ウルトラセブン1999最終章6部作』第4話「約束の果て」に登場。
ダイリュウカイと読む。乙姫(妹)を守り、そして乙姫(妹)に使役される怪獣。300年前に乙姫(姉)の約束を破った人間・浦島太郎に対し、失望した乙姫(妹)が海へ捨てた貝殻から発生した竜巻の中から出現し、龍ノ宮市で大暴れした。白い煙幕や爆裂弾を吐きウルトラセブンと戦ったが、約束を思い出した浦島太郎によって鎮静化、セブンに倒されることもなく黄金の水滴となって消滅した。
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『ウルトラセブン1999最終章6部作』第6話「わたしは地球人」に登場。
  • 身長:59メートル
  • 体重:8万6千トン
遥か昔に現在の地球人類によって滅ぼされたノンマルトたちの守護神とも言うべき怪獣。守護神というだけあって恐るべき能力を誇る怪獣で、得意技は口から吐き出す強力な破壊熱線。
自らをノンマルトと名乗る女性の呼びかけに応じて出現。オーパーツ保管施設へ進撃し、それを防ぐためダンが向かわせたカプセル怪獣ミクラスウインダムの二体を圧倒し戦闘不能に追い込む。オメガファイルの全容が宇宙へ向けて公開されたのち、ウルトラセブンが躊躇いながらも抜いたアイスラッガーの一撃で倒された。
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『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』全EPISODEに登場。
円盤竜の姿をした存在であり、その正体はガルト星人が詐称していた恒点観測員。EPISODE:3においてセブンとは異なる惑星から来た恒点観測員であるとカザモリに名乗っており、アカシックレコードに記された植物生命体と現生地球人類との共存を見守る役目を持っていたらしい。
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『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』EPISODE:4「イノセント」とEPISODE:5「アカシックレコード」に登場。
  • 身長:150センチメートル[9]
  • 体重:40キログラム[9]
アカシックレコードにおいて将来地球を統治するとされている新人類。その名の通り植物が進化した存在で、見た目は人間と変わらないが、植物と同様に種子から生まれ、成長が人間より速い。争いは好まず、枯れた草木を蘇らせる能力を持つ。
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『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』EPISODE:3「ネバーランド」とEPISODE:5「アカシックレコード」に登場。
  • 身長:2~50メートル
  • 体重:150キログラム~4万トン
ウルトラセブンと同じ「恒点観測員」を名乗り、普段は地球人の姿をとり宇宙観測センターの職員“タシロ”という名で活動している。一連の事件の首謀者で、ペガッサ星人やゴドラ星人の防衛軍基地占領、スワという男が操るネオパンドンも、この宇宙人の差し金である。当初はセブンと争おうとはせず、「自分は誰も直接見たことのない生物の進化の幸運な目撃者になりたいだけ」と嘯いていたが、その真の目的は植物生命体がいずれは地球を統治するだろうというアカシックレコードの内容から植物生命体の存在を利用して、影の支配者として地球に君臨しようとすることだった。そのために、「地球は植物生命体が統治するが、新たな段階へと進化する人類と平和的に共存していく」というアカシックレコードの内容を「植物生命体は進化の袋小路に陥った人類を滅ぼして地球を統治する」というように書き換えるという大罪を犯していた。
武器として、両手からエネルギー弾やエネルギーを凝縮した光球を発射することが可能。EPISODE:5の冒頭では、セブンの放ったアイスラッガーを瞬間移動で回避するなどの実力者でもある。また、メタル宇宙人の別名通り、皮膚は鋼鉄で覆われている。
怪獣ガイモスを操り、最後にはガイモスとともに巨大化してウルトラセブンと対決した。己の切り札であるガイモスとの共闘で、一時的にセブンをダウンさせるものの、後にどうにか体勢を立て直したセブンにガイモスを倒され、残った星人はワイドショットで止めを刺された。
ラストシーンで、本来のアカシックレコードの内容は人類が植物生命体に滅ぼされる方であり、それを進化と共存に書き換えた存在がいる(例えば、セブンと同じように地球人を愛してしまったアカシックレコードにすら干渉できる力を持つ未知の存在)という暗示もなされている。この説を証明するように、ガルト星人はセブンにアカシックレコードの書き換えを糾弾された際本当に心当たりがないような様子を見せていた。
  • ガルト星人の声を演じた声優関智一は、顔出しの俳優としてガルト星人の変身したタシロも演じている。
  • スーツアクター:平井敬太
  • 当初は人間大での登場のみの予定であったが、スタッフがデザインを気に入ったため脚本打ち合わせの終盤で巨大化するシーンが追加された[6]
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『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』EPISODE:5「アカシックレコード」に登場。
  • 体長:60メートル
  • 体重:5万9千トン
植物生命体統治後の地球での支配権の獲得を狙っているガルト星人が操り、ネオパンドンの次にウルトラセブンに差し向けた怪獣。竜のような頭は真っ二つに割れており、そこからさらに別の頭が覗いているという不気味な容姿を持つ(横から見ると蛇の様な怪獣がめり込んでいるように見える)。かなりの怪力の持ち主で、武器は口や両肩から発射する強力な火炎弾。セブンとの戦いは当初こそ劣勢だったが、ガルト星人の援護を受け一度はセブンをダウンに追い込む。しかし星人の命令で止めを刺そうとして、逆に息を吹き返したセブンにアイスラッガーを突き刺されて絶命した。
  • デザインは井口昭彦。図書館で偶然目にした京都・西住寺の宝誌和尚立像に影響を受けてデザインした[11]
  • スーツアクター:横尾和則

キャスト

テレビスペシャル
オリジナルビデオ
1999最終章6部作
"EVOLUTION"5部作

スタッフ

テレビスペシャル

オリジナルビデオ

  • 企画:円谷一夫
  • プロデュース:円谷昌弘、近貞博、穂山賢一(Evolution5部作)
  • シリーズ構成(Evolution5部作):武上純希
  • 特撮アドバイザー(1999最終章):大岡新一
  • 音楽:冬木透
  • 音楽プロデュース(1999最終章):玉川静、高島幹雄
  • キャラクターデザイン:井口昭彦(新怪獣)
  • 企画制作:バップ

作品リスト

テレビスペシャル
放送日 話数 タイトル 登場怪獣・宇宙人 ゲスト 監督 特撮監督 脚本
1994年
3月21日
1 ウルトラセブン
太陽エネルギー作戦
変身怪人 ピット星人(2代目)
宇宙怪獣 エレキング(三代目)
神澤信一 右田昌万
10月10日 2 ウルトラセブン
地球星人の大地
幻覚宇宙人 メトロン星人(三代目)
恐竜
ウルトラセブン誕生30周年記念3部作[12]
発売日 話数 サブタイトル 登場怪獣・宇宙人 ゲスト 監督 特撮監督 脚本
1998年
6月5日
1 失われた記憶 洗脳宇宙人 ヴァリエル星人 神澤信一 神澤信一 神澤信一
7月5日 2 地球より永遠に 分身宇宙人 ガッツ星人(2代目)
硫黄怪獣 サルファス
武上純希
8月5日 3 太陽の背信 太陽獣 バンデラス 高野敏幸 右田昌万
ウルトラセブン1999最終章6部作
発売日 話数 サブタイトル 登場怪獣・宇宙人 ゲスト 監督 特撮監督 脚本
1999年
7月7日
1 栄光と伝説 寄生生命体 ヴァルキューレ星人 神澤信一 神澤信一 神澤信一
武上純希
8月5日 2 空飛ぶ大鉄塊 帰化宇宙人 キュルウ星人
宇宙昆虫 ガロ星人
鉄鋼ロボット 大鉄塊
満留浩昌 武上純希
お〜いとしのぶ
9月5日 3 果実が熟す日 犯罪宇宙人 レモジョ星系人
植物獣 ボラジョ
カプセル怪獣 ウインダム
高野敏幸 高野敏幸 右田昌万
11月5日 4 約束の果て 時空怪獣 大龍海 神澤信一 神澤信一 太田愛
12月5日 5 模造された男 宇宙ロボット キングジョーII 高野敏幸 満留浩昌 右田昌万
原案:秋廣泰生
12月31日 6 わたしは地球人 地球原人 ノンマルト
守護神獣 ザバンギ
カプセル怪獣 ウインダム
カプセル怪獣 ミクラス
神澤信一 武上純希
ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作
発売日 話数 サブタイトル 登場怪獣・宇宙人 ゲスト 監督 特撮監督 脚本
2002年
5月22日
1 EPISODE:4 イノセント 植物生命体
双頭合成獣 ネオパンドン
高野敏幸 高野敏幸 武上純希
神戸一彦
6月21日 2 EPISODE:1 ダーク・サイド 放浪宇宙人 ペガッサ星人 小原直樹 神戸一彦
7月24日 3 EPISODE:2 パーフェクト・ワールド 反重力宇宙人 ゴドラ星人 吉田伸
8月21日 4 EPISODE:3 ネバーランド メタル宇宙人 ガルト星人
双頭合成獣 ネオパンドン
武上純希
9月25日 5 EPISODE:5 アカシックレコード 植物生命体
メタル宇宙人 ガルト星人
妖邪剛獣 ガイモス
高野敏幸

主題歌

テレビスペシャル - 誕生30周年記念3部作
オープニングとエンディングで異なるバージョンが使われている。いずれもテレビシリーズからの流用。
1999最終章6部作
  • オープニングテーマ:「ウルトラセブンの歌99」
    • 作詞:東京一/作曲、編曲:冬木透/歌:佐々木功
  • エンディングテーマ:「ウルトラセブンのバラード」
    • 作詞:佐々木功/作曲、編曲:冬木透/歌:佐々木功
エンディングテーマは、バップのディレクターの要望で佐々木が作詞したが、『ウルトラマンタロウ』の冒頭部と似通ったものになったため、レコーディング前に歌詞が変更されている[13]。2000年に元の歌詞で再度レコーディングされ、「ウルトラセブンのバラード〈Real Spirit Version〉」のタイトルで佐々木功のベスト・アルバム『佐々木功ソングブック トライアル・ベスト』に収録された。そのライナーノーツには作曲者の冬木透がコメントを寄せている。
"EVOLUTION"5部作
  • オープニングテーマ:「ウルトラセブンの歌99」(リミックス版)
    • 作詞:東京一/作曲、編曲:冬木透/歌:佐々木功
  • エンディングテーマ:「ULTRA SEVEN 99」

小説版

両作共に著:武上純希、挿絵:丹野忍(二作とも絶版)。

ウルトラセブン EPISODE:0
『ウルトラセブン1999最終章6部作』の第1巻・第6巻を中心にダイジェスト化した小説。『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』の発売が開始された2002年5月にソノラマ文庫朝日ソノラマ)より刊行された。
タイトルの通り『EVOLUTION』のEPISODE:1に繋がるプロローグ的内容だが、フルハシのもとを訪れたモロボシ・ダンがTVシリーズ当時のままの若い姿であったり、ザバンギを操るノンマルトがダンの記憶をコピーしたアンヌの若い頃の姿であったり、ウルトラ警備隊の元隊長キリヤマ老人が登場したりと、実写ドラマでは役者の老化や死去によって不可能であった小説ならではの演出が随所に見られる。
ISBN 4-257-76962-9
ウルトラセブン EVOLUTION
『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』をダイジェスト化した小説で、上述の『EPISODE:0』から繋がる内容になっている。2002年11月にソノラマ文庫(朝日ソノラマ)より刊行。
ISBN 4-257-76985-8

映像ソフト

  • テレビスペシャルから『ウルトラセブン1999最終章6部作』までのDVDは1999年4月21日から8月23日にかけてバップから発売されたテンプレート:Sfn。『わたしは地球人』はディレクターズカット版が収録されている[14]
  • 2012年4月18日にテレビスペシャルとオリジナルビデオシリーズを全て収録したDVD-BOXが『ウルトラセブン 1994~2002 パーフェクト・コレクション DVD-BOX』としてバップより発売された。

脚注

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注釈

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出典

テンプレート:Reflist

参考文献

関連項目

外部リンク

テンプレート:ウルトラシリーズ
  1. 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Harvnb
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 テンプレート:Harvnb
  3. 3.0 3.1 3.2 テンプレート:Harvnb
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 テンプレート:Harvnb
  5. 5.0 5.1 テンプレート:Harvnb
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「ISM34」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  7. テンプレート:Citeweb
  8. 『ウルトラマン大辞典』(中経出版・2001年)p.108.
  9. 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「ISM」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  10. テンプレート:Harvnb
  11. テンプレート:Cite book
  12. ゲストの表記は『てれびくんデラックス ビデオ版ウルトラセブン 超全集』(小学館1998年)に基づく。
  13. テンプレート:Cite book
  14. テンプレート:Cite book


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