ピット星人
テンプレート:Pathnav ピット星人とは特撮テレビ番組『ウルトラセブン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の宇宙人。別名「変身怪人」。
目次
『ウルトラセブン』でのピット星人
『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」にて登場。
- 身長:1.55 - 2メートル
- 体重:60キログラム
ピット星からやってきた侵略者で、劇中では2体(黄色い目の個体と赤い目の個体)が確認されている。ピット星人は女性しかいない種族であり、地球の美しさに魅せられて、女性が宝石を求める程度の軽い感覚で地球侵略を企画する。地球人に変身することが可能で、人間の少女(2体とも同じ顔)に化け木曾谷近くで滞在。地球襲来時に乗ってきた円盤を川のほとりに着陸させる。拠点である木曾谷にある吾妻湖にエレキングを放流して成長を待ちつつ、何時でも出撃可能な準備を整える。1体が目的であるウルトラアイの奪取を実行するべく、ウルトラ警備隊のモロボシ・ダンとフルハシ隊員を巧みに自分達の円盤へと誘い込み、催眠ガスで眠らせて難なく奪取に成功する。
ウルトラアイを盗んだ個体は催眠ガスの被害者と勘違いされてフルハシによってメディカルセンターへ収容され、アンヌ隊員と一般隊員1名を襲撃。アンヌを気絶させ、手からの光線で隊員を硬直化させた後、警備隊基地の計器類を狂わせることに成功する。残る1体は円盤から湖に放ったエレキングを巨大化させて操るが、ダンによって妨害され、ウルトラアイも奪還される。
警備隊基地から1体がウルトラホーク2号を奪って木曽谷に戻り合流するが、エレキングがウルトラセブンに敗れたため、円盤にて逃亡。「地球人の男は美少女に弱いことが判明した」と楽しげに再侵略を語りつつ変身を解いて正体を現すが、セブンに追いつかれ、エメリウム光線で円盤もろとも塵と化す。
- 出演:高橋礼子テンプレート:Refnest
- 名前は、キューピッドの様な可愛い女の子に化けて相手を惑わすことから付けられた。
- 準備稿の名称はマーガレット星人。決定稿でピット星人に変更された。
- 川のほとりに着陸していた円盤のシーンは原寸大レプリカを作成して河原に置いて撮影したという[1]。
- 放送当時に朝日ソノラマより発売されたソノシート『ウルトラセブン 恐怖の怪獣狩り!』では、本編と同様、エレキングを操る。アンヌに化け、ハイドランジャー内でダンを襲おうとするが、セブンに変身され、返り討ちにされる(声はアンヌと同様、菱見百合子が担当)。
『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』でのピット星人
『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』に登場。
- 身長:1.55メートルテンプレート:Refnest
- 体重:60キログラム
劇中以前に宇宙空間でセブンと対戦し、一度はセブンに重傷を負わせている。相手に触れただけで手から電流を流す。改造強化したエレキングを引き連れて地球に襲来する。初代同様に、地球人の少女に変身し、地球人達の目を欺く一方で、エレキングを使い、地球の二酸化炭素を増加させて環境を悪化させ、地球を滅ぼそうとする。偶然に遭遇したダン少年(アンヌの息子)を拉致し、抵抗をすると電流を流して苦しめた後、エレキングが敗れたために、円盤内部に侵入したセブンと戦うが敵わず、ダンを奪還され、円盤ごとワイドショットで爆破される。
今回のピット円盤は以前のものと比べて遥かに強力な武器を装備しており、太陽熱を集積し、その熱をエネルギーに変換して、破壊光線として発射できる仕組みになっている。だが、最終的にはこの仕組みが仇となり、結果的にはセブンに太陽エネルギーを与えて蘇らせて、墓穴を掘ることになる。
- 出演:実佳(二役)
- スーツアクター:梛野素子、吉尾亜希子[2]
- 着ぐるみは『私が愛したウルトラセブン』に登場するピット星人を修復したもの[3]。
- 書籍によってはピット星人(2代目)と表記している[4][2]テンプレート:Sfnテンプレート:Sfn。
『ウルトラマンマックス』でのピット星人
『ウルトラマンマックス』第27話「奪われたマックススパーク」に登場。
- 体長:1.7メートル
- 体重:52キログラム
エレキングを地球に持ち込んだ張本人。ピット・レオールとピット・ノヴーの二体が登場。容貌・円盤ともに初代とは変わりないが、変身すると紺のドレスを纏ってヒールを履いた、美しい大人の女性の姿となる。人間の姿では蹴り技を主体とする格闘戦能力が高くなり、腕から衝撃波を放つこともできる。また、倒れたカイトをさらに痛めつけるなど、可愛いというより「女王様」に近い印象となっている。変身を解くと戦闘力は下がる。エレキングの幼体を使ってカイトとミズキを誘き出し、ミズキを失神させ、カイトを倒してマックススパークを奪うも、最期は円盤に突入したカイトによって2体とも倒される。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』でのピット星人(RB)
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第1話「レイオニクスハンター」に登場。
ピット星人のレイオニクス。今回は一人で登場。バトルナイザーを手に宇宙の支配を目論み、レイオニクスバトルに参加するために円盤で惑星ハマーに向かうが、突如円盤内に現れたペダン星人ダイルに射殺され、直後に円盤も爆破される。操る怪獣は不明。
- 演:櫻井暦 / 声:石嶋久仁子
- テンプレート:要出典範囲
『ウルトラゾーン』でのピット星人
『ウルトラゾーン』内の第15話「怪獣職務質問」および第14・15話「東京ジュラ紀」(前編、後編)に登場。また第15話のアイキャッチでは友達とベッドで遊んでいる姿が描かれている。
「怪獣職務質問」では、2人組のギャル風の星人として登場し、警察官に職務質問される。最優秀怪獣賞を受賞したエレキングをペットとして飼い、円盤に住んでおり、ウルトラアイを奪うことを目的にしている(声:田村たがめ)。警察官の眼鏡をウルトラアイと間違え、警察官から「無駄な時間を過ごした」と言われる。
「東京ジュラ紀」
怪盗赤色からオーパーツ「アカンバロの瞳」を守るために集められた4人の名探偵の1人、女子高生探偵・仲谷マユに化けて潜入する。シャワーを浴びることで頭が冴えて名推理をし、スケバン刑事のようなヨーヨーを武器にする。歩く百科事典探偵・西園寺ユウヤ(地底人)の推理では胸はDカップ。依頼人で元怪獣特捜隊の隊員だった白石深月に正体を見破られ防衛軍に連行される。それでも、テレスドンと暴れるエレキングに「地球の怪獣に負けないで」と応援する。
その他
- 漫画『決戦!ウルトラ兄弟』ではイカルス星人を利用してウルトラ警備隊全滅を企む。本作では少年の姿に変身する。
- テレビドラマ『私が愛したウルトラセブン』では撮影用スーツの一つとして登場。ヒロインのアンヌ(演:田村英里子)がアルバイトでスーツアクターを務めていた[8]。
- 映画『新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE』ではウルトラマンキングの誕生日を怪獣達と共に祝福する。過去の作品同様2体で登場。怪獣ダンサーの個体ピット・フラッシュも登場し、ダンスを披露するが、こちらの個体は女性ではなく男性。
- 映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、百体怪獣ベリュドラの右腕を構成する怪獣の一体として姿が確認できる。
- 『ウルトラマンフェスティバル2012』では地球人である女性司会者と、ウルトラマンダイナにも擬態する。ピット星人がウルトラマンに化けるのは今回が初である。ウルトラ戦士たちを倒すためにバット星人と共闘戦線を張るが、敗北後はバット星人に「ピット星人と手を組んだのがそもそもの間違い」と見捨てられる。
脚注
- ↑ バンダイ「ウルトラ怪獣名鑑 ウルトラセブン2」チェックリストの満田かずほの解説より。
- ↑ 2.0 2.1 テンプレート:Harvnb
- ↑ テンプレート:Harvnb。同書では『私の愛したウルトラセブン』と誤記している。
- ↑ 『ウルトラマン画報 下巻』(竹書房)など。
- ↑ 5.0 5.1 テンプレート:Harvnb
- ↑ 6.0 6.1 テンプレート:Harvnb
- ↑ 第15話『怪獣ジュラ紀 後編』のみ足達仁美と誤記。
- ↑ アンヌは『ウルトラセブン』でのアンヌ役ひし美ゆり子に相当するが、ひし美がスーツアクターを務めていたという事実はない。