富士松駅
テンプレート:Mboxテンプレート:駅情報 富士松駅(ふじまつえき)は、愛知県刈谷市今川町一丁目にある名古屋鉄道名古屋本線の駅である。
目次
概要
普通列車のみが停車し、毎時ほぼ4本(土・休日の夜間は毎時2本)が設定されている。また、近隣にある豊明駅・前後駅または知立駅・新安城駅でおおむね緩急接続が図られている。
無人駅だが、刈谷わんさか祭りの開催場所の最寄り駅となり利用が多いことから、祭りの当日は駅員を数名配置しているほか、2007年(平成19年)からは通常は停車しない急行列車などを停車させている。
現在の駅名の由来は、周辺の昔の地名(「富士松村」)に由来しており、この地名の由来となった松の大木「お富士の松」(3代目)が、現在も駅前にある。また、当駅は1923年(大正12年)から1952年(昭和27年)までは「今川駅」と称していたが、それも周辺の地名(「今川町」)に由来する。
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南口駅舎
- MT-Fujimatsu Station-Ofuji no matsu.JPG
「お富士の松」
- MT-Fujimatsu Station-Platform 1.jpg
プラットホーム
(バリアフリー改修前)
駅構造
駅舎
- 以前は有人駅だったが、2004年(平成16年)9月15日 のトランパス導入と同時に、無人駅となった。
- 駅構内トイレはなく、駅舎前に公衆トイレがある。
- 北口駅舎や駅前広場はレンガを基調としたデザインとされている。
- 北口駅舎や駅前広場、周辺の道路は、1971年(昭和46年)から始まった刈谷市が行った衣浦東部都市計画事業刈谷富士松土地区画整理事業(駅周辺の整備事業)により整備され、現在の姿となっている。北口駅舎は1982年(昭和57年)7月6日に建て替えられたもの。
- manaca対応自動改札機が2台(1つは車椅子対応)と、自動券売機が2台(1つはトランパス対応であったが、トランパス廃止に伴い現在はその発売は終了)設置されている。
- 設置されているスロープは上り線ホームにしか対応していなかったため、名鉄では、車いす利用者は「名古屋方面は隣接駅で折返し乗車」するように案内していたが、下り線ホーム側に新たな改札口(南口駅舎)を設ける工事が行われ、上り線ホームもバリアフリー化された。
ホーム・配線
- 相対式ホーム2面2線の跨線橋を持つ地上駅である。ホームの一部は県道の上にある。
- 上下線とも、有効長は19m車両6両分であり、屋根はこのうち約3両分設置されている。なお、屋根が無い部分ではホームの幅が比較的狭隘であるほか、電柱が建てられていることや曲線を描いている線形とあわせてホーム前後の見通しは良くないが、乗務員支援のためのカメラなどは設置されていない。
- 南口駅舎建設にあわせて、ホーム嵩上げ、跨線橋改修、上り線ホーム上屋延伸、ホーム延伸、南口駅舎スロープ上屋設置が2014年(平成26年)3月に完了した。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■名古屋本線 | 下り | 名古屋・犬山・津島・岐阜方面 |
2 | ■名古屋本線 | 上り | 東岡崎・豊橋・豊川稲荷方面 |
- カーブの半径は800m。1番線は内カーブで見通しが悪いため通過列車に105km/hの速度制限がかかる。
- 当初は当駅に待避設備を設け主要駅とする動きもあったが、地元の反対に遭い阿野駅(現・豊明駅)に変更された経緯がある[1]。
配線図
刈谷市の取り組み
刈谷市の富士松駅への主な取り組みは、2003年(平成15年)に発行され、10年後の2013年までを計画期間とする『第6次刈谷市総合計画「FORWARD」』によると、以下のようなものである[2]。
- 第3章1節6項公共交通の施策の内容の(1)鉄道整備3に「名鉄名古屋本線富士松駅での停車本数の増加」を掲げている。なお、『刈谷市都市交通戦略』では富士松駅の急行停車を市から要望中とある[3]。
- 第3章1節6項公共施設の施策の内容の(2)バス事業の充実2に「民間活力を活用した新たなバス事業の誘導、支援などを検討する」と掲載しており、2007年(平成19年)4月1日に刈谷市の要請で名鉄バス刈谷・愛教大線が開設された。
このほか、刈谷市は2012年(平成24年)2月駅前に交番を設立、2013年(平成25年)3月に駅南側の踏切の拡張し歩道設置するなど、駅周辺の改善に取り組んでいる。また、刈谷市の実施計画書(平成23~25年度版)によると、今後も、駅西側の改札口新設を予定している。
利用状況
太字は各統計の最大値。2007年(平成19年)に名鉄バスの刈谷・愛教大線が開設したことで、愛知教育大学の生徒の利用も増えている。
- 愛知県の統計
1日平均の乗車人員
- 平成14年度787人
- 平成15年度868人
- 平成16年度950人
- 平成17年度1,020人
- 平成18年度1,075人
- 平成19年度1,262人
- 平成20年度1,294人
1日平均の乗降車人員(刈谷市の資料参考)
- 平成9年度1,682人
- 平成10年度1,605人
- 平成11年度1,572人
- 平成12年度1,581人
- 平成13年度1,583人
- 平成14年度1,575人
- 平成15年度1,740人
- 平成16年度1,910人
- 平成17年度2,050人
- 平成18年度2,156人
- 平成19年度2,534人
- 平成20年度2,589人
元の資料は1年間の乗降車人員で、単位がやや荒いので、多少の誤差は生じる。
定期券使用率(刈谷市の資料参考)
- 平成11年度60%
- 平成12年度60%
- 平成13年度62%
- 平成14年度63%
- 平成15年度63%
- 平成16年度63%
- 平成17年度62%
- 平成17年度62%
- 平成19年度62%
なお財団法人運輸政策研究機構から発刊されている『都市交通年報』によると、一日平均1,576人となっている。
駅周辺
改札口を出ると駅前広場がある。そこには噴水や公衆トイレ、バス停、伊勢湾台風で枯死したお富士の松(3代目)などがある。バス停には名鉄バスの刈谷・愛教大線や刈谷市公共施設連絡バスの西境線などが停車する。その他に駅周辺には託児所や薬局、歯科医院、不動産会社、タクシー営業所、富士松市民センターなどもある。また、2012年(平成24年)2月駅前に富士松駅前交番が開所した。
施設
- 国道1号
- 旧東海道
- 国道23号(知立バイパス)
- 愛知県道282号今川刈谷停車場線
- 愛知県道289号富士松停車場線
- 刈谷市役所富士松支所
- 刈谷市立富士松中学校
- 刈谷市立富士松南小学校
- 刈谷市立富士松北小学校
- 刈谷市立富士松東小学校
- 碧海信用金庫
- 刈谷市総合運動公園
- 富士塚公園
- お富士の松
- 小堤西池
バス・タクシー
バス
- 名鉄バス
- 刈谷市公共施設連絡バス
- 西境線
- 刈谷駅方面 ひまわり行き
- 刈谷ハイウェイオアシス方面 洲原温水プール行き
- 西境線
タクシー
- 刈谷交通
歴史
- 1923年(大正12年) - 4月1日 - 愛知電気鉄道の「今川駅」として開業。
- 1935年(昭和10年)8月1日 - 名古屋鉄道の駅となる。
- 1952年(昭和27年)3月1日 - 「富士松駅」に改称。
- 1971年(昭和46年)11月13日 - 駅周辺の整備事業(衣浦東部都市計画事業刈谷富士松土地区画整理事業)開始。
- 1993年(平成5年)5月21日 - 駅周辺の整備事業終了。ロータリーや噴水、道路など駅前が整備される。
- 1994年(平成6年) - 名古屋鉄道発足100周年記念で駅構内トイレ設置。
- 1997年(平成9年)12月1日 - 刈谷市公共施設連絡バスが「富士松支所」バス停留所(同駅より徒歩2分)新設。
- 2002年(平成14年)10月1日 - 刈谷市公共施設連絡バス「富士松支所」停留所廃止、駅前に「富士松駅」停留所を新設。
- 2003年(平成15年)3月27日 - ダイヤ改正で上下線とも停車本数が増加する。また名古屋方面の所要時間が短縮される。
- 2004年(平成16年)9月1日 - 上りホームへのスロープが完成。
- 2004年(平成16年) 9月15日 - トランパス対応工事完了。無人駅化。駅構内のトイレが廃止され、駅構外の公衆トイレに統合。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 名鉄バス刈谷・愛教大線新設。民間路線バスのバス停留所が駅前に出来る。
- 2010年(平成22年)3月4日 - 上りホーム上に中継信号機設置。
- 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
- 2012年(平成24年)2月29日 - 「トランパス」供用終了。
- 2013年(平成25年)3月25日 - 駅南側の踏切拡張(歩道設置)。
- 2014年(平成26年)3月23日 -南口駅舎設置[5]、下りホーム屋根延伸、ホーム嵩上げ、跨線橋改修、バリアフリー化。
隣の駅
関連項目
脚注
- ↑ “国鉄・名鉄の開通するとき” - 『続 刈谷風土記』刈谷郷土を学ぶ会、1990年
- ↑ 参考資料:第6次刈谷市総合計画「FORWARD」
- ↑ 刈谷市都市交通戦略 平成24年~平成42年 59頁。
- ↑ 愛知県統計年鑑
- ↑ テンプレート:Cite web