大刀洗町
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テンプレート:Infobox 大刀洗町(たちあらいまち)は、福岡県南部筑後平野の北部にある町で、三井郡に属する。久留米市への通勤率は15.4%(平成22年国勢調査)。
目次
地理
福岡県の南部、久留米市から北東へ約15km、福岡市から南東へ約30kmの場所に位置している。町の南東部を筑後川が流れ、久留米市との境界を成している。
町域すべてが筑後平野に含まれており、地形は平坦である。
隣接する自治体
歴史
町名の由来
南北朝時代、菊池武光が小川を渉ったところを「菊池渡り」といい、太刀を洗った川を「太刀洗川」と称するようになったことが「太刀洗」という地名の由来だと言われている。ただし現在では「大刀洗」と「太刀洗」の2種類の表記が混在している。これは1889年に町村制が発足した際、村が「太刀洗村」と申請していたものが「大刀洗村」として官報に掲載されてしまったためである。
近現代
- 1955年3月31日 大刀洗村・本郷村・大堰村が対等合併し、大刀洗町が発足。当初、県が示した合併案では、大刀洗村・本郷村は立石村(現・小郡市)と、また大堰村は金島村・大城村(現・久留米市北野町)とそれぞれ合併する予定であり、大刀洗村と立石村は合併の仮調印をしていた。これは、かつて大刀洗・本郷・立石の3村が御原郡に、また大堰・金島・大城の3村が御井郡に所属していたためであった。しかし、立石村と合併することによって町の中心地から外れてしまうことを懸念した本郷村有力者の意向で、大刀洗村・本郷村に、立石村の代わりに大堰村を加えた3村の合併となった。現在、大刀洗町役場が、町の中心とは言い難い大字富多(旧・大堰村域)にあるのは、合併時の妥協の産物である。
- 1991年2月27日 甘木市と境界変更。
- 1993年4月30日 甘木市と境界変更。
- 1995年4月14日 三井郡北野町と境界変更。
- 1996年5月17日 小郡市と境界変更。
- 1997年4月23日 甘木市と境界変更。
- 1997年4月23日 三井郡北野町と境界変更。
- 2000年8月31日 三井郡北野町と境界変更。
- 2003年2月14日 三井郡北野町と境界変更。
歴代町長
- 平田糸次郎
- 矢永進
- 井上虎之助
- 四ヶ所靖登
- 柳武敏
- 平田喜次郎
地名
- 今(旧大刀洗村)
- 鵜木(旧大刀洗村)
- 上高橋(旧大刀洗村)
- 下高橋(旧大刀洗村)
- 高樋(旧大刀洗村)
- 山隈(旧大刀洗村)
- 春日(旧本郷村)
- 甲条(旧本郷村)
- 栄田(旧本郷村)
- 本郷(旧本郷村)
- 菅野(旧大堰村)
- 冨多(旧大堰村)
- 中川(旧大堰村)
- 西原(旧大堰村)
- 八幡(旧大堰村)
- 三川(旧大堰村)
- 守部(旧大堰村)
行政
町長
- 安丸国勝(2期目)
- 任期:2016年1月29日
町議会
- 条例定数:12人(法定上限議員定数:22人)
- 任期:2015年9月30日
消防
- 久留米広域消防本部
- 三井出張所
警察
地域
人口
教育
小・中学校
- 町立
- 大刀洗中学校
- 大刀洗小学校
- 大堰小学校
- 本郷小学校
- 菊池小学校
産業
大刀洗町に事業所を置く主な企業
交通
最寄り空港は福岡空港
鉄道路線
町役場へは大堰駅が最寄りとなる。なお、太刀洗駅は隣の筑前町に存在する。
道路
高速道路
大分自動車道が町内を通っているが、インターチェンジはない。パーキングエリアとして大刀洗パーキングエリアがある。最寄りのインターチェンジは筑後小郡インターチェンジ。
主な一般道路
バス路線
大刀洗パーキングエリアに併設された大刀洗バスストップ(高速大刀洗)に日田市と福岡市を結ぶ高速バス「ひた号」が停車する。
- 廃止路線
- かつては西鉄バスにより長崎本線肥前麓駅から西鉄天神大牟田線端間駅を経て本郷へ至る端間線(2001年3月廃止)と、西鉄鳥栖から西鉄小郡駅、松崎、上高橋・北野経由でJR久留米駅へ至る北野線(2004年3月廃止)、西鉄鳥栖から西鉄小郡駅、松崎、筑後十文字経由で甘木バスセンターへ向かう鳥栖・甘木線(2001年3月廃止)が存在した。いずれも末期は子会社へ移管されていた。また、2013年11月から2ヶ月間、無料でコミュニティバスを試行運転した。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 下高橋官衙遺跡(国の史跡)
- 今村教会堂(福岡県指定有形文化財)
- 三原城跡
- 旧日本陸軍太刀洗飛行場跡
- 筑前町立大刀洗平和記念館は隣の筑前町に存在する。
- 大刀洗公園(菊池公園)