大内山動物園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大内山動物園(おおうちやまどうぶつえん)は、三重県度会郡大紀町大内山にある個人経営の動物園である。個人経営の動物園でありながら、ライオンやトラ等の猛獣を飼育している。
1973年にライオンの飼育を開始したが、猛獣飼育の認可基準が厳しくなっているため、現在個人経営の動物園で猛獣を飼育するのはほぼ不可能である。そう言う意味では非常に稀有な動物園と言える。
沿革
1970年(昭和45年)に、10種類ほどの動物をそろえて「大内山脇動物園」として開園[1]。以来、夫婦による経営が続けられたが、経営難であったため、1993年(平成5年)時点では、三重県多気郡多気町の五桂池ふるさと村が新たな目玉として建設していた「花と動物ふれあい広場」に統合することで合意していた[1]。また、ふるさと村と多気町は、脇動物園の経営者を園長として迎え、多気町内に新居を準備するという条件を提示していた[1]。しかし実際には統合されることなく、動物園は維持された。
2008年12月に前園長だった脇正雄が亡くなり、動物園が存廃危機となったのを受けて友人の山本清號が私財を投げ打って引き継いだ。2009年2月7日の紀勢大内山IC(紀勢自動車道)開業に合わせて、大内山脇動物園から大内山動物園にリニューアルした。
利用案内
入園料は大人1500円、子供500円(2014年4月01日より)。営業時間は午前9時から午後4時30分まで。年中無休。
また園内で100円で売っている餌を、飼育中の小動物に与える事が可能である。
主な飼育動物
- 哺乳類
- ライオン
- ベンガルトラ
- ピューマ
- カラカル
- ウマグマ
- ツキノワグマ
- アライグマ
- ホンドタヌキ
- コツメカワウソ
- ワオキツネザル
- フサオマキザル
- ナキガオオマキザル
- クモザル
- ニホンザル
- マントヒヒ
- チンパンジー
- ベネットアカクビワラビー
- プレーリードッグ
- ニホンジカ
- ラマ
- 鳥類
- ダチョウ
- エミュー
- フンボルトペンギン
- ヨーロッパフラミンゴ
- コブハクチョウ
- ニホンキジ
- キンケイ
- シチメンチョウ
- シロクジャク
- インドクジャク
- オニオオハシ
- オオサイチョウ
- コガネメキシコインコ
- ベニコンゴウインコ
- ルリコンゴウインコ
- キバタン
- ヨウム
- ハシボソカラス
- ハリスホーク
- アオバズク
- シロフクロウ
- ユーラシアワシミミズク
- その他
アクセス
脚注
参考文献
- 倉田 貞・山中 昇(1993)"農村活性化事業の事例的研究-三重県多気郡五桂池ふるさと村-"松阪大学地域社会研究所報(松阪大学地域社会研究所).5:83-104.
外部リンク
- 大内山動物園 公式サイト
- 大内山脇動物園 - 伊勢志摩きらり千選(財団法人伊勢志摩国立公園協会)
- 脇動物園(webarchive)