認可
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認可(にんか)とは、行政法学においては、行政行為のうち私人の契約、合同行為を補充して法律行為の効力要件とするものをいう。(補充行為)
認可の申請があった場合、行政は、当事者が必要とする要件を満たしていると認めれば認可を行う。許可とは異なり、行政が意図的に認可を行わないことが認められていない。
講学上は「認可」に分類されるものでも、法令上「許可」と呼ばれている行政行為がある。
認可の例
- 農地の権利移転の許可(農地法3条)
- 河川占用権の譲渡の承認
- 一般ガス事業者への供給約款の認可(ガス事業法17条)
- 運賃の認可(道路運送法6条)
- 建設業許可
- 日本郵政株式会社の総務大臣による役員認可(日本郵政株式会社法第9条)
- 医薬品及び医薬部外品の製造販売承認(薬事法第14条)
認可法人
事前協議
事前協議(じぜんきょうぎ)とは、ある許認可をともなう事業を行うに当たり、当該政庁が許認可の判断を行う前に事業の計画を事前に審議審査し、必要に応じて是正を求め、許認可に適合するよう協議すること。開発行為の許可(都市計画法)や廃棄物処理施設の設置許可(廃棄物処理法)などにおいて導入されているケースが多く、その手続きは地方自治体の条例や要綱で定められている。