塘路駅
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塘路駅(とうろえき)は、北海道川上郡標茶町にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。駅番号はB58。電報略号はトロ。
概要
塘路湖の近くに位置し、タンチョウやアオサギ・オジロワシなど貴重な生物が垣間見られることでも知られる。蒸気機関車が牽引する「SL冬の湿原号」のほか、トロッコ風列車「くしろ湿原ノロッコ号」が停車する。釧路川で盛んなカヌー下りの始発地点にも近い。
駅名は、アイヌ語の「ト・オロ(沼のある所)」に由来する[1](「沼」とは塘路湖を指す)。
歴史
- 1927年(昭和2年)9月15日 - 国有鉄道の駅として開業する[3](一般駅)。
- 1953年(昭和28年)1月31日 - 駅舎を改築する[4]。
- 1973年(昭和48年)2月5日 - 貨物取扱いを廃止し、運転要員のみの配置となる[5]。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物取扱いを廃止する[6]。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 社員の配置が無くなる[7]とともに、簡易委託駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承される。
- 1992年(平成4年)4月1日 - 簡易委託が廃止され、無人駅となる。
- 1998年(平成10年)7月1日 - 駅施設が改装される[8][9]。
駅構造
相対式ホーム2面2線をもつ地上駅である。かつては副本線および貨物ホームを有していた[1]。釧路駅管理の無人駅。テンプレート:要出典範囲。
駅舎はログハウスを模した外観となっており[8]、内には喫茶店「ノロッコ&8001」が入居している[1][2]。
駅周辺
周辺は小さな集落がある。
- 塘路湖
- 釧路湿原
- 塘路湖エコミュージアムセンターあるこっと(博物館)
- レイクサイド塘路(カヌーステーション、湿原カヌー下り)
- 標茶町郷土館(旧 釧路集治監本館)
- サルボ展望台
- 標茶町塘路住民センター
- 弟子屈警察署 塘路駐在所
- 塘路郵便局
- 塘路漁業協同組合
- 標茶町立塘路小中学校
- 国道391号
- 標茶町有バス 塘路バス停
隣の駅
脚注
参考文献
- グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年)
- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
- 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社(2008年) ISBN 978-4-89453-464-3
関連項目
外部リンク
- 塘路駅 - JR北海道釧路支社