和倉温泉
テンプレート:日本の温泉地 和倉温泉(わくらおんせん)は、石川県七尾市に位置する温泉である。
温泉街
全国有数の高級温泉街として知られ、七尾湾に面して旅館が並ぶ。また、能登観光の玄関口でもあり、海のレジャーゾーンで知られる能登島にも近く、七尾市街にもフィッシャーマンズワーフなど見所がある。毎年1月と8月に花火大会、6月に能登よさこい祭りが開催され、宿泊客や地元の人々でにぎわう。
宿泊施設
【和倉温泉旅館協同組合加入旅館】 ◎和倉温泉5号8号10号13号源泉使用
- 加賀屋
- あえの風・・加賀屋姉妹館
- 虹と海・・・加賀屋グループ
- ホテル海望
- なおき
- 天空の宿大観荘
- 多田屋
- 奥田屋
- ゆけむりの宿美湾荘
- 旅亭はまなす
- 宿守屋寿苑
- お宿すず花
- 湯の華
- 味な宿宝仙閣
- 宝仙閣別館渡月庵
- 能州いろは
- 花ごよみ
- 日本の宿のと楽
- 湯快リゾート和倉温泉金波荘
◎和倉の源泉ではありません
- ゆのくに
- 十番館
【和倉温泉旅館協同組合に加入していない宿】
- 青海荘
- HOTEL α-1能登和倉
- 岡田屋
- みかさホテル
泉質
ナトリウム・カルシウム塩化物泉。弱アルカリ性(泉源によっては中性)高張性高温泉。
無色透明だが塩分は非常に強く、よく温まる。神経痛や関節痛・腰痛などに効能が高い。
歴史
開湯1200年とされる歴史の古い温泉で、傷ついた白鷺が癒しているのを漁師が発見したと伝えられる[1]。
地名の和倉とは「湧く浦」、つまり湯の湧く浦(入り江)であり、海の中から発見された。そのため、潮が退いている時でないと湯を利用することができなかったが、近世には七尾城主の畠山氏、加賀藩の前田氏によって温泉が整備され、共同浴場が置かれた。
温泉地として本格的に開発されたのは明治時代になってからであり、戦後になって交通アクセスの向上に伴い、温泉街も大規模化した。高度経済成長期になって能登半島方面に観光ブームが沸き起こり、その後七尾線の電化に伴う特急乗り入れが開始し、急速に宿泊客が増加した。一時は同じ石川県内加賀温泉郷や隣県である福井県の芦原温泉と同じく歓楽要素を持っていたが今日その傾向は薄く、「日本一の旅館」と言われる加賀屋の影響もあって各旅館とも高級指向を全面に打ち出している。今日では山代温泉と並び、県内温泉地における宿泊客トップを競う形となっている。
2007年(平成19年)3月に発生した能登半島地震では大半の旅館が被災しほとんどの旅館が営業停止なったが、大部分の旅館は4月1日までに営業を再開した。
沿革
- 806年 - 809年(大同年間) 温泉湧出。
- 1046年 - 1052年(永承年間) 「湯の湧き出づる浦」(湧浦)発見。
- 1641年 - 前田利常(加賀藩第3代藩主)により、湯島整備事業着工。
- 1674年 - 「和倉」に改名。
- 1654年 - 「宿方稼」認可、温泉街が整備される。
- 1871年 - 村の共有地として湯権を認められる。
- 1880年 - 湯島周辺の埋め立てにより、陸続きとなる。
- 万国鉱泉博覧会開催、三等賞受賞。
交通アクセス
- 鉄道
- JR西日本和倉温泉駅下車、車で5分。
- バス
- 北鉄能登バス・能登島交通「和倉温泉バスターミナル」下車、徒歩5分。
- イルカ交通きときとライナー「和倉温泉観光会館」下車。
- 車
- 能越自動車道和倉ICから車で5分。
脚注
関連項目
外部リンク
- 和倉温泉~わくらづくし~ - 和倉温泉観光協会、和倉旅館協同組合(公式サイト)
- 和倉温泉 総湯
- 和倉温泉の宿