加賀一の宮駅
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加賀一の宮駅(かがいちのみやえき)は、石川県白山市白山町にあった北陸鉄道の駅(廃駅)。
駅前、「一の宮」バス停には白山ろく方面バスのほとんどが停車する(一部経由しない便あり)。
普段は静かな駅ではあるが、毎年大晦日から元旦にかけて白山比咩(しらやまひめ)神社の初詣に合わせた臨時列車を野町 - 加賀一の宮間で運行していた。多くの参拝客が鉄道を利用し訪れ、このときは一年で一番駅が賑やかになっていた。
利用可能だった鉄道路線
駅構造
1面1線の地上駅。かつては神社参拝客で賑わい自動券売機も備えられていたが末期は無人駅であった。無人化された後も窓口や券売機設置スペースは残されており、駅舎内床面に残る乗降客整理のための柵の跡など参宮駅としての名残が散見できた。2006年頃には地元のNPO法人が事務所を置き観光案内所業務を行っていたが、神社表参道に面した「おはぎや」へ移転している。
廃止前には夜間滞泊の設定はなく、列車は折り返しになっていた(朝の始発は回送列車の折り返し)。
金名線があったころは2面2線で、日中の列車はすべてここで折り返していた。
利用状況
- 1日平均乗降人員
駅周辺
- 白山比咩(しらやまひめ)神社
- 加賀国一宮。
- 道の駅しらやまさん
- 古宮公園
- 手取川七ヶ用水の父・枝権兵衛の顕彰碑がある。また、枝権兵衛が掘った当時の取水口もこの付近にある。
歴史
- 1927年(昭和2年)6月12日 - 金名鉄道神社前駅として開業。
- 1929年(昭和4年)3月11日 - 金沢電気軌道に譲渡。
- 1929年(昭和4年)9月14日 - 電化。
- 1937年(昭和12年)12月8日 - 加賀一の宮駅に改称。
- 1943年(昭和18年)10月13日 - 北陸鉄道設立に伴い同社石川線および金名線の駅となる。
- 1984年(昭和59年)12月12日 - 金名線が全線休止。
- 1987年(昭和62年)4月29日 - 金名線が廃止。
- 2009年(平成21年)11月1日 - 鶴来駅 - 当駅間(2.1km)が廃止され、廃駅となる。