佐久駅
佐久駅(さくえき)は、北海道(上川総合振興局)中川郡中川町大字佐久にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。駅番号はW63。電報略号はサク。
急行列車が運転されていた時代は急行「宗谷」の上りが停車した。
歴史
- 1922年(大正11年)11月8日 - 国有鉄道天塩線音威子府駅 - 誉平駅(後の天塩中川駅)間開通に伴い開業[1][2]。一般駅。
- 1924年(大正13年)6月25日 - 線路名を天塩南線に改称、それに伴い同線の駅となる[1]。
- 1926年(大正15年)9月25日 - 天塩南線と天塩北線を統合し線路名を天塩線に改称、それに伴い同線の駅となる[1]。
- 1930年(昭和5年)4月1日 - 天塩線を宗谷本線に編入、それに伴い同線の駅となる[1]。
- 1982年(昭和57年)11月15日 - 貨物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物取扱い廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 無人化[3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 1990年(平成2年) - 駅舎改築[4]。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅となっている[5]。互いのホームは駅舎側ホーム南側と対向側ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡している[5]。駅舎側(西側)が下りの1番線、対向側ホームが上りの2番線となっている[5]。分岐器の形状は2番線からの方開き分岐となっている[5]。そのほか1993年(平成5年)3月時点では2番線の旭川方から分岐した、対向側ホーム外側への行き止りの側線を1線有していた[6]。この短い側線は1983年(昭和58年)4月時点では副本線であり[6]、この副本線からさらに貨車のために使用された長い引き上げ線が分岐していた(北側、南側に行き止りの線を各1線、及び副本線の外側にもう1線)[6]。また1番線の稚内方から分岐し駅舎北側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線有していた[6]。これらの側線は1993年(平成5年)3月までには撤去された[5]。
無人駅となっている。駅舎は構内の西側に位置しホーム南側に接している[5]。開業時からの駅舎は中川町により1990年(平成2年)に改築され、「佐久ふるさと伝承館」と名付けられた公共施設となっている[4]。舎内には旧駅舎を描いた絵画や、当地の古道具や農機具、出土したアンモナイトの化石、馬橇の絵画などが展示されている[4]。2階には研修室が併設されている[4]。駅舎内にトイレを有する[4]。
かつては「DISCOVER JAPANスタンプ」が設置されていた[7]。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「サク・コタン・ナイ」(夏の村のある所)の上部分に由来する[8]。昔は漁のため夏だけ川岸で生活していたことによる[8]。
利用状況
駅周辺
- 国道40号
- 北海道道218号板谷佐久停車場線
- 北海道道541号問寒別佐久停車場線
- 北海道道118号美深中川線
- 北海道道119号遠別中川線
- 佐久橋
- 美深警察署佐久駐在所
- 佐久郵便局
- 天塩川
隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- 宗谷本線
脚注
関連項目
外部リンク
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)179-180ページより。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介、新潮社、2008年5月発行)47ページより。
- ↑ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社、2011年6月発行)149ページより。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)217ページより。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)148ページより。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)183ページより。
- ↑ 書籍『国鉄監修 スタンプノート 改訂6版』(弘済出版社、1979年7月発行)8ページより。
- ↑ 8.0 8.1 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)123ページより。