九四オレンジフェリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
九四オレンジフェリー株式会社(きゅうしおれんじフェリー)は、豊後水道にフェリー航路を持つ海運会社。四国開発フェリーとオレンジフェリーグループを形成している。内航貨物船・近海船のオーナー・オペレータである瀬野汽船傘下のグループ企業である。
所在: 〒796-0087 愛媛県八幡浜市沖新田1586番地[1]
沿革
航路
船舶
運航中の船舶
仕様がほぼ同じ「おれんじ九州」「おれんじ四国」の2隻が就航している。
両船ともフィンスタビライザーを装備。船内はバリアフリー対応となっており、車椅子にも対応できるエスカレーターを設置している[2]。また、全便でうどん等の軽食を提供している。
- おれんじ九州
- 2007年7月3日就航。2,924総トン、全長119.9m、幅16.4m、出力6,618kw、航海速力19.85ノット(最大21.7ノット)。
- 旅客定員485名。車両積載数:トラック(8t換算)37台・乗用車37台。西造船(愛媛県今治市)建造。瀬野汽船が所有。
- おれんじ四国
- 2008年4月24日就航。2,918総トン、全長119.9m、幅16.4m、航海速力19.85ノット(最大21.7ノット)。
- 旅客定員485名。車両積載数:トラック(8t換算)37台・乗用車37台。
過去に就航していた船舶
- ニュー四国
- 1988年7月竣工。2,182総トン、全長110.0m、幅16.0m、出力9,000ps、航海速力20.0ノット(最大22.8ノット)。
- 旅客定員460名。車両積載数:トラック36台・乗用車12台。臼杵造船所建造。
- 2008年4月、「おれんじ四国」就航に伴い引退。テンプレート:要出典範囲。
- ニュー九州
- 引退後、Sea World Express Ferry社(大韓民国)へ売却。
- はやぶさ
- 「ジェットフェリー」の愛称で呼ばれていた。引退後は日本国外に売却され、テンプレート:要出典範囲。
- 九州
- 1986年6月竣工、2004年改装。2,286総トン、全長98.6m、幅17.2m、出力8,000ps、航海速力18.7ノット(最大20.8ノット)。
- 旅客定員456名。車両積載数:トラック35台。内海造船瀬戸田造船所建造。
- 元「びすば」(東日本フェリー)。2007年、「おれんじ九州」就航に伴い引退後は日本国外に売却され、現在はギリシャ ANMEZ の「ADAMANTIOS KORAIS」に改名している。
おれんじ会
九四オレンジフェリー・四国オレンジフェリーに共通した会員割引システム。年度単位の会員制度をとっており、年度途中の入会した場合は当該年度末までとなる。乗船当日の申し込みは出来ず、事前申し込みが必要。
会員証は青色発色のリライタブルカードで、会員番号、会員氏名、年齢と、割引制限期間(九四オレンジフェリーは無し)が記載される。家族会員の登録も可能。
- 入会金:無料
- 年会費:1,000円
- 主な特典
- 旅客運賃1割引
- 電話予約の際、会員番号を申し出ることによりスムーズな予約が可能
※特典や申し込み方法など詳細は、公式サイトを参照。
参考文献
- 日本船舶明細書I 2008年版 - 社団法人 日本海運集会所(2007年12月30日発行)
脚注
- ↑ 九四オレンジフェリー(株)(八幡浜~臼杵) - 九州旅客船協会連合会
- ↑ エスカレータ取り付け場所(新造船情報) - 九四オレンジフェリー(2007年1月11日付)