中田はじめ
中田 はじめ(なかた はじめ、1963年7月23日 - )は、元漫才師。本名は大井肇(おおい はじめ)。大阪府岸和田市出身。血液型はA型。吉本興業所属の喜劇役者。正道会館貝塚支部長。
人物・略歴
大阪府立佐野高等学校卒業。
実家は喫茶店を営んでいる。血液型はA型。特徴はずんぐりした体型と、非常に短い首である。
空手の教師でもあり、高校時代に名門である、なんば大阪球場にあった極真会館芦原道場(芦原会館)に入門する。
中田ボタンの門をたたき芸能界入りした後は、NGK内に空手部を創部し吉本会館を名乗る。その後、正道会館に移籍し、同館の貝塚教室を開き、2012年に貝塚支部長となった。
現役選手時代は、極真西日本大会で後に世界チャンピオンになる緑健児とも対戦した経験をもち、元全日本極真カラテチャンピオンの増田章、大西靖人(元岸和田市議)らとはボディービルのジムでの練習仲間であった。
実家の喫茶店の名はベレット。これは中田の父が元レーサーであり、レースでいすゞベレットを操っていたことに由来する。
同じ新喜劇座員である安尾信乃助のブログに、舞台とプライベートに関係なく、頻繁に言い間違いをすることを「はじめさんかみ語録」としてネタにされている。
芸歴
中田カウス・ボタンのボタンに弟子入りする。1986年に「中田はじめ・圭祐」を結成し数々の賞を受賞するも、相方を変えて1991年に「ラッキースター」というコンビを結成・受賞・解散というお決まりのコースを繰り返す。
1995年に吉本新喜劇に入団。舞台後によく一緒に飲みに行く座長の内場勝則が出演しているとき、セリフの多い役であることが多い。共演者からはアンパンマンネタでいじられる。以前は首が非常に短いこともネタにされていたが(「首が無いやないか」といじられる)、これは空手(極真空手)を習っており、その補強トレーニングとして始めたボディービルで筋肉が非常についたため。日本チャンピオンを目指していた。もと正道会館師範・佐竹雅昭の先輩でもある。1991年には「吉本会館」の流派名で白蓮会館の全日本大会に出場経験もある(2回戦敗退)。
2007年に、糖尿病を患ったのをきっかけに、大阪府貝塚市内に空手道場を開いた。あまり似てないが石原裕次郎の物真似をする。最近では、石原裕次郎の物真似をしない時も、ロングコートを着て登場することがある。また平山昌雄やたいぞうと同じくアドリブに非常に弱く、劇中でも、共演座長から「普通やん」「みんな期待してんねんのに」などといった発言がみられ、それで笑われることもある。
ギャグ
- 短い首をネタにされる。頭を叩かれて「大丈夫か? 首めり込んでるやん」と言われたり(アンパンマンネタもない初期の頃だが)、中山美保の「若さを吸い取られた」ネタと同じ要領で、中田に触れた石田靖が首の短いのが伝染したということで肩を上げて小刻みに動き、他の人に触れると同様に伝染し、最後に中田本人に触れるとやはり伝染するが、石田に「変わらんやろ!」と突っ込まれる。
- 登場時や退場時にこけ、起き上がった後、「危な〜っ! もうちょっとでコケるとこやった」と言う(「コケたがな!」と突っ込まれる)。
- 「あ、石原裕次郎や!」と言われて、ワイングラスをまわす真似をしながら「こ〜れ〜でおよ〜しよ〜」と石原裕次郎の「ブランデーグラス」を歌いだすが、すぐ続けて「フフフフフン…」とハミングになってしまう(「(歌詞を)知らんのかい!」と突っ込まれる)
- 「オイラはドラマー」と歌いながら、ギターを弾く素振りをする。
- (人指し指を立てて)「ノープラモデル」(「ノープロブレムやろ」と突っ込まれる)
- 「はい、こちら七曲署。な、何!? ジーパンが…ジーパンが破れた?」(「『死んだ』や!」と突っ込まれる)
- 「アンパンマンでしょ?」としつこくいじられる。「いいかげんにしてください」と相手を小突く→「アンパンチや〜」「違うわ!」
- さらに「もうええ加減にせえよ!」と脚を出すと「アンキックや〜」といじられる。「アンパンマンなら弱点はこれだな!」と唾を顔に吐く振りをされると「ああ、顔が濡れて力が出ないよ〜…ってやかましわ!」とノリツッコミをする。
- 川畑泰史、烏川耕一らと体格がそっくりなため、3人がもみあいの喧嘩になったときには、共演者に(誰が誰なのかの)区別がつけられず、いじられることもある。3人並んで立っていて、石田靖に「お前ら三つ子か!!」と突っ込まれたことがある。今別府直之、たいぞう、牧野大介などとともに「5人そろって5デブジャー!」ともいじられる。
- 黒い長ズボンをはいているとき、何かの拍子で上半身裸になった後で周りのメンバーが「1、2、3、4、力道山!」とかけ声をかけると、それに合わせて体操〜力道山が腰に手を当てたポーズを取る。この後の流れとして「5、6、7、8、力道山!」「大きな栗の力道山」など、同様のやりとりが続く。アレンジとして「力道ちゃん!」のかけ声がかかったときは、同じポーズで左足を前に出す(元々はTBSテレビ「あらびき団」で、烏川耕一と競演した際に披露したネタ)
アンパンマン
上記の通り、アンパンマンと言われることが多い。現在は相手は内場である事が殆ど(かつては石田靖・辻本茂雄とも同じやり取りをしていたことがある)。
- 「今日はイベントか何かですか?」「うちの子、あなたの歯ブラシしか使わないんですよ」
- (悪人役で出演している場合)「やめとけ。子供達が悲しむぞ」
- (警察官役の場合)「流石は正義の味方ですね。そういうお仕事をするんですね」
- (中田)「何のことですか?」
- 「えっ、アンパンマンでしょ?」
- (中田)「誰がアンパンマンや!」
- 「ひとつ聞いていいですか?バタコさんっていくつ?(その他「ジャムおじさんって何才?」や「アンパンマン号って速い?」など」)
- (中田)「知りませんよ」
- 「秘密ですか?」と言いながら叩く
- (中田)叩き返す
- 「あ、アンパンチや」
- (中田)「違う! ちょっとええ加減にせえよ(胸ぐらを掴む)」
- 「あ、そんな事するん。あんたの弱点知ってるねんで、ペペペペペペペッ!(唾を飛ばす)」
- (中田)「顔が濡れて力が出ないよぅ!」
- 「あ〜、やっぱり〜!」
- (中田)「違う! あんまり言うから乗ったったんや! ちょっと何とか言うてくださいよ(上司などに助けを求める)」
- 「パン工場ってどこにあるん?」
- (中田)「あんたもかい!」
- 去り際には、他のメンバーから「バイバイキ〜ン」などと言われることもある。
- オリックス・バファローズとのコラボ公演を行なった時は、同じくアンパンマンに似ていると言われる北川博敏選手がこのやりとりを行なった。
- 烏川耕一の「ひょっとこから離れろ!」、伊賀健二の「新幹線から離れろ!」と同じように、「アンパンマンから離れろ!」と言うと、全員が中田から離れるパターンもある。「そういう意味ちゃうねん!」と突っ込む(過去には、ハゲなどといじられた島田一の介も同じように「頭から離れろ!」と言っていた)。
受賞歴
- 中田はじめ・圭祐
- ラッキースター
- 1991年 - 第22回NHK上方漫才コンテスト優秀賞