中山寺駅

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中山寺駅(なかやまでらえき)は、兵庫県宝塚市中筋四丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線である。

アーバンネットワークおよび「JR宝塚線」の愛称区間に含まれている。

概要

宝塚駅が管理し、ジェイアール西日本交通サービスが駅業務を行う業務委託駅ICOCA(および相互利用対象のICカード)が利用可能。

駅名の通り、JRにおける中山寺への玄関口だが、当駅からは1km以上離れている(徒歩で約15分)。同様に最寄駅となる阪急宝塚本線中山観音駅山本駅への対抗や乗降客の増加により、2003年12月1日からは快速の停車駅に格上げされた。

かつての駅名は「中山」だったが、国有化後、総武線の「下総中山駅」や横浜線の「中山駅」と区別するため、現在の「中山寺」に改称された。

駅構造

2面2線の相対式ホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。

現在の駅舎は、宝塚駅までの区間が電化された時に旧来の古い木造駅舎に代わって建てられたもので、基本構造は川西池田駅と同じである。

エレベーターは上下ホーム、また改札外の南北に各1か所、計4か所ある。エスカレーターは上下ホームそれぞれの西側(宝塚寄り)に昇り用・降り用が各1ヶ所ずつ設けられている。

自動改札機は入場専用・出場専用・入出場兼用がそれぞれ1通路、計3通路あるが、快速の停車開始などで乗客が増えてからも増設されておらず、ラッシュ時にはしばしば通行客の流れが滞ってしまう。

快速の停車開始と共にみどりの窓口も設置されたが、大阪駅 - 新三田駅間の快速停車駅の中では唯一、みどりの券売機や継続定期券発行機は未設置のままである。また、キヨスクはない。

中山寺駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 テンプレート:ColorJR宝塚線 下り 宝塚三田方面
2 テンプレート:ColorJR宝塚線 上り 尼崎大阪北新地方面

上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

ダイヤ

日中は1時間あたり8本で、快速(丹波路快速含む)と普通がそれぞれ4本ずつ停車する。

朝晩はJR東西線に直通する快速も停車するほか、朝のラッシュ時の大阪方面は本数が多くなる。

利用状況

兵庫県統計書[1]によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り。前述の通り、快速の停車を機に利用客は増加傾向にあり、15年間で3倍増加している。

年度 一日平均
乗車人員
1995年 2,827
1996年 3,017
1997年 3,685
1998年 3,960
1999年 4,157
2000年 4,276
2001年 4,400
2002年 4,552
2003年 5,471
2004年 6,526
2005年 6,496
2006年 7,429
2007年 7,792
2008年 7,961
2009年 8,057
2010年 8,404

駅周辺

北口

南口

バス路線

駅の南北にロータリーが整備されており、その双方に阪急バス、南口のみに伊丹市営バスが乗り入れている。

阪急バス

  • 南口(JR中山寺停留所)
    • 宝塚市内線
      • 72系統 - 阪急逆瀬川 行(宝塚市立病院(玄関前)・宝塚市役所前経由) ※平日のみ
      • 76・77系統 - 阪急山本→口谷東→野里循環 ※平日のみ
      • 73系統 - 阪急逆瀬川 行(宝塚市立病院(国道)・宝塚市役所前経由)・阪急山本 行 ※土日祝のみ
    • 武庫川新橋線
  • 北口(JR中山寺北口停留所、全て宝塚市内線)
    • 61系統 - 宝塚市立病院(玄関前)・宝塚営業所前 行
    • 161系統 - 阪急中山・宝塚市立病院(国道) 行
    • 65系統 - 阪急中山北口→桜台六丁目→五月台六丁目→五月台三丁目 循環
    • 166系統 - 山手四丁目→桜台六丁目→五月台六丁目→五月台三丁目 循環
  • 桜台・五月台発の阪急中山方面直行便は昼間帯の時間以外、阪急中山発桜台・五月台方面直行便は朝ラッシュ時、当バス停には乗り入れない。
  • 当バス停に乗り入れない時間帯に乗車する場合は、国道176号沿いにある「国道中筋」バス停を利用する必要がある(北東に約300m)。なお、阪急中山発の便は国道中筋には停車しない。

伊丹市営バス

  • 4系統 - JR伊丹 行(西野昆陽里阪急伊丹経由)
  • 5系統 - JR伊丹 行(伊丹病院住友前・裁判所前・阪急伊丹経由)
  • 55系統 - 三師団・交通局前 行(荒牧公園荻野・伊丹病院住友前経由)
  • 52系統 - JR伊丹 行(鶴田団地・荻野・総監部前・春日丘西・阪急伊丹経由)

歴史

国鉄時代は早くから無人駅化されていた。この頃は跨線橋がなく、下り(福知山)方面の乗降客は線路を横断して駅舎に向かう必要があった。国道176号を挟み、駅北側の山手を走る阪急宝塚本線沿線に比べ、田畑が一面に広がり、駅前も寂しい状態だった。

1980年12月の複線化と1981年4月の電化に合わせ、駅舎は橋上化されたが、相変わらず駅は無人なままで、周囲も大きく変化しなかった。しかし、JR民営化後に行われた宝塚市の土地区画整理事業により、バスやタクシーが乗り入れる駅南側広場や地下自転車駐車場、商業施設が整備された。

その結果、住宅開発が急速に行われて乗降客が著しく増え、駅員配置化や快速が停車するまでになった。

その他

  • 第二次世界大戦中には、旧大阪陸軍獣医資材支廠長尾分廠(伊丹市北野1丁目)及び野里兵器廠(宝塚市山本野里2丁目、跡地は陸上自衛隊山本宿舎)に向けて専用線が分岐していたが、戦後に廃止され、路線跡は道路になっている。天井川である天神川の鉄道時代のトンネルも残されており、2013年現在も生活道路として使われている。
  • 2013年1月31日までは、みどりの窓口で『昼間特割きっぷ』を販売していた。元々は当駅発着の区間設定はないが、快速の停車を機により利便性を向上させるため、特例として隣の宝塚駅発着分を取り扱っていた[2][3]

隣の駅

西日本旅客鉄道
テンプレート:ColorJR宝塚線(福知山線)
テンプレート:Color丹波路快速・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color普通
川西池田駅 - 中山寺駅 - 宝塚駅
  • 当駅 - 宝塚駅間に新駅の設置計画がある(開業時期未定)。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

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  1. 兵庫県統計書
  2. JR西日本では、原則として自駅発着分以外の『昼間特割きっぷ』や普通回数券を販売していない。JR西日本の公式サイト『JRおでかけネット』にも、昼間特割きっぷの販売駅に当駅は記載されていなかった。
  3. ちなみに、JR東日本では指定席券売機で他駅発着の普通回数券が販売されている。