ミネルバ (ガンダムシリーズ)

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テンプレート:機動兵器 ミネルバ (Minerva) は、テレビアニメ機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空戦艦ザフトの宇宙戦闘母艦。

概要

C.E.73にプラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルが主導して開発されたセカンドステージシリーズの運用艦として開発され、ユニウス条約締結締結後初となるザフトの新鋭艦。 また、実際に開発と建造に関わっていたデュランダルは、ヘブンズベース攻略戦においては旗艦として自ら乗船するなどミネルバが戦後のザフト軍の象徴、又は「アークエンジェルに代わる平和の象徴」となることを望んでいたようである。

特徴

ミネルバはこれまで開発されたザフト系統の戦艦とは大きく異なる艦となっており、武装には陽電子砲やビーム砲、多数のミサイル発射口やCIWSを搭載、 単独での大気圏突入能力や巨大な可変翼、底部に巨大な推力装置を装備による大気圏内での飛行や垂直離着陸を可能とする等、外見や武装は、第2次ヤキン・ドゥーエ攻防戦においての激戦を生き残った連合軍製強襲機動特装艦アークエンジェル級を参考としている。

一方で機動性はナスカ級やエターナル等ザフトが開発した高速宇宙艦艇の流れを汲んでおり、劇中でも艦長のタリア・グラディスに『足自慢』と呼ばれている。

このほかにも戦後に開発され、セカンドステージシリーズに共通して採用されたデュートリオンビーム送電システム発信機やインパルスガンダム専用カタパルト、CICと一体化する戦闘ブリッジを採用するなど歴代のザフト艦艇には無い新システムを多数採用した試験艦としての意味も持ち合わせている。

武装

陽電子破砕砲 QZX-1「タンホイザー」
艦首中央に格納される陽電子砲で、本艦最強の武装。発砲時はハッチが開いて砲身が前方にせり出す。
2連装高エネルギー収束火線砲 XM47「トリスタン」
艦尾両舷に各1基ずつ格納される連装ビーム主砲。右舷が1番砲、左舷が2番砲。
42cm火薬式3連装砲 M10「イゾルデ」
艦首中央に格納される副砲。使用時は砲塔がせり上がり、砲身が伸長する。通常弾の他、ジャミング弾の発射も可能である。
40mmCIWS
艦体各所にされる近接防御機関砲。敵機及びミサイル迎撃に威力を発揮する。
ミサイル発射管
艦の両舷に多数設置される4連装ミサイル発射管。用途別に数種類のミサイルを選択発射する。
宇宙用ミサイル「ナイトハルト」
地上用ミサイル「パルジファル」
迎撃用ミサイル「ディスパール」
魚雷発射管
魚雷「ウォルフラムM25」を装填、射出する。水上艦艇としても運用できる本艦特有の兵装である。

艦載機

劇中での活躍

アーモリーワンにおいて進水式を控えていたミネルバは、停泊中にカオスアビスガイアのセカンドステージシリーズMSがファントムペインにより強奪され、急遽その追撃任務に着く。

ユニウスセブン落下テロ事件において、ユニウスセブンの地球への落下阻止に投入され、ユニウスセブンの破片をタンホイザーで破砕しながら地球へ降下した。地球連合プラントとの関係が緊張していく中、カーペンタリア基地ではセイバーを、ディオキアではグフイグナイテッドを、ジブラルタル基地ではデスティニーとレジェンドを受領するとともに、各地を転戦した。

オーブ侵攻戦の後、アルザッヘル基地レクイエムを発動させたロード・ジブリールを討つべく、カーペンタリア基地から再び宇宙へ上がった。

メサイア攻防戦において、レクイエムの1次中継ステーションを巡る戦闘ではアークエンジェルを追い詰めるも、タンホイザーの一撃をムウ・ラ・フラガ(ネオ・ロアノーク)搭乗のアカツキに防御され、さらにタンホイザー本体を破壊され、甚大な被害を受けた。

その後、ミネルバは月面上空においてアークエンジェルと正面から交戦するが、アークエンジェルが一瞬の隙を突いてバレルロールを敢行し、背面飛行で上空に占位した。そして、直上への攻撃手段を持たないミネルバは為す術も無く上からアークエンジェルの斉射を受けて主砲ビームとMSカタパルトを損傷し、更には機関部へインフィニットジャスティスのファトゥム-01の体当たり(小説版ではムラサメのビーム)を受けて大破、月面へ不時着した。その後の動静(曳航修理や退役・除籍など)は不明。

名称の由来

艦名の「ミネルバ」はローマ神話ミネルウァが由来。 このほかにも各種武装は、ドイツの音楽家リヒャルト・ワーグナーの音楽劇のタイトルから命名されている。

関連項目

テンプレート:コズミック・イラen:Minerva class battleship