マツダ・AZ-ワゴン

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テンプレート:Pathnav AZ-ワゴンAZ-WAGON)は、マツダが販売していた軽トールワゴンである。スズキ・ワゴンROEM車種。ラインナップは基本的に同一で、エアログレードの「カスタムスタイル」(スズキ名:ワゴンRスティングレー)も設定していた。

歴史

初代 CY21S/CZ21S/CY51S/CZ51S型(1994年-1998年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 1994年9月、発売。当初はオートザム・AZ-ワゴンとして発売された。ワゴンRとはバッジ以外全く同一である。グレードは標準グレードの「ZG」と上級グレードの「ZX」、「ZG」の4WD仕様車である「ZG-4」の3グレードが用意されていた。

1995年10月、マイナーチェンジ。F6A型SOHCターボエンジンを搭載する「ZTターボ(FF車)」、「ZVターボ(4WD車)」を追加。また、「ZG-4」は「ZG-4S」に改名。

1997年5月、マイナーチェンジ。5チャンネル構想廃止に伴い、車名が「マツダ・AZ-ワゴン」に変更され、エンブレムもマツダのものに変更。5ドア車(「FX」、「FTターボ」)とK6A型ターボエンジンを搭載した「ZSターボ」を追加。同時に「ZTターボ」、「ZVターボ」を廃止。

1998年6月18日、「FM」、「コラムFX」、「RR-Fターボ」の3グレードを追加(いずれも5ドア)。

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2代目 MD11S/MD12S/MD21S/MD22S型(1998年-2003年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 1998年10月13日、軽自動車規格改正と共にフルモデルチェンジ。前期型はMC系ワゴンRとはバッジ以外全く同じであった。グレード体系が大きく変わり、「FG」(2WDのみ)、「FX」、「FX-T」、「RR-Fターボ」の4グレードに。ワゴンRはこのモデルの前期型まで4ドア車があったが、AZ-ワゴンに関しては全て5ドアの設定となった。そのためワゴンRの最廉価グレードの「Rc」に相当するパワーステアリング、エアコンが装備されないグレードは存在しない。

1999年10月15日、マイナーチェンジ。外内装の変更により、質感が向上。「FX」のエンジンが可変バルブタイミング機構を用いたVVTとなり、高出力と低燃費を実現。MT車全車にはクラッチスタートシステムが新たに装備された。また、従来の「FG」に代わって、低価格グレードの「FM」を追加。「FX-T」はこれまでの3AT車/5MT車から4AT車に変更。「RR-Fターボ」にはコラム4AT車を追加。

2000年2月1日、「RR-Fターボ」をベースに、アルミホイールや専用グリル、2DINサイズのCDプレイヤーを装備しながら、ベース車よりも求めやすい価格に設定した特別仕様車「RR-FSターボ ポッパー」を発売。

2000年5月、仕様変更。「FX-T」は「FX-TL」に名称変更。「FM」に3AT車と5MT車が追加され、「FX」を廃止。「RR-Fターボ」の5MT車を廃止し、「RR-FLターボ」を追加。

2000年6月30日、「FM」と「FX-TL」をベースに、エアロパーツを装備して、スポーティな外観とし、2DINサイズのMD・CD付カセットを装備した特別仕様車「FM FUN2エディション」、「FX-TL FUN2エディション」を発売。

2000年12月18日、マイナーチェンジ。顔が専用デザインになりマツダ車特有のファイブポイント(ペンタゴン型)グリルとなる。また、「軽量衝撃吸収ボディ」の採用や排ガス性能の向上、便利装備も充実された。グレード体系が見直され、「FM」の上級仕様「FM-X」とターボエンジン搭載の「FM-T」を追加(いずれも、コラム4ATのみ設定)し、特別仕様車の「RR-FSターボ ポッパー」は「RRポッパー」に改名の上、カタロググレードに昇格、「RR-Fターボ」と「RR-FLターボ」も「RR-T」、「RR-TL」に改名された。

2001年2月27日、充実装備ながらお求めやすい価格に設定した特別仕様車「FM-G」、エアロパーツと2DINサイズの上級オーディオも装備した特別仕様車「FM-TX」の2グレードを発売。

2001年7月18日、マツダオートザム12周年を記念し、2DINサイズのMD・CDオーディオ、運転席・助手席エアバッグなどを装備ながら、97.8万円(2WD・5MT車)からのお求めやすい価格に設定した特別仕様車「FM-Gリミテッド」を発売。

2001年11月21日、一部改良。特別仕様車として発売していた「FM-G」がカタロググレードに昇格。アルミホイールのメタリック舗装やディスチャージヘッドランプ、2DINサイズのオーディオを装備した「RR-Z」を追加するとともに、従来のRRラインは「RR」に一本化。また、「FM-X」と「FM-T」は「FZ」と「FZ-T」に改名し、「FZ-T」にはDOHC Mターボエンジンが搭載された。この変更により「FM」が廃止される。(また、この一部変更で、全グレードがMD22型となり、F6A型エンジン並びに3AT仕様が廃止された。)

2002年4月、2WD・4AT車の「FM-G」、「FZ」を仕様変更。

2002年9月13日、一部改良。運転席まわりやリヤシートを改良し、操作性・快適性を向上。「FM-G」の2WD・5MT車は「超-低排出ガス(☆☆☆)」認定を受けた。また、「FM-G」にDOHC Mターボエンジンを搭載した新グレード「FM-Gターボ」を追加。

2003年4月23日、83万円(2WD・5MT車)からのお買い得グレード「FM-A」を追加。

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3代目 MJ21S/MJ22S型(2003年-2008年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 2003年10月8日、フルモデルチェンジ。ワゴンRとの違いはマツダ特有のペンタゴングリルと専用デザインのリアコンビランプ(3代目から、RRを除く)が与えられている。グレード体系が変更となり、「FA」・「FX」・「FT」・「FS」・「RR」・「RR-DI」の6グレードに。「RR-DI」はDOHC 直噴ターボエンジンを搭載する。全車コラムオートマ。

2004年2月2日、「FX」をベースにエアロパーツやアルミホイールなどを装着し、よりスポーティーな外観とした特別仕様車「FX-Special」を発売。

2004年4月、仕様変更。

2004年7月13日、「FT」をベースにエアロパーツを装備し、よりスポーティーな外観とした特別仕様車「FT-Special」を発売。同時に仕様変更を行い、「FS」を廃止。

2004年12月20日、一部改良。シート表皮(「RR-DI」を除く)の変更などインテリアを一部変更。特別仕様車として発売されていた「FX-Special」と「FT-Special」はメッキ仕様のフロントグリルやブルーリフレクター内蔵ヘッドランプなどの新たな装備を加え、「FX-Sスペシャル」、「FT-Sスペシャル」に改名し、カタロググレードに昇格。また、「RR」を廃止。

2005年9月15日、一部改良。一部グレードで外内装を変更。また、ターボ車の「FT」、「FT-Sスペシャル」が「平成17年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得。

2007年2月23日、「ワゴンRスティングレー」のOEMモデル「カスタムスタイル」を追加。グレードは「X」と「DI」の2グレードで、ボディカラーの内「スパークブラックパール」はOEMされない。

2007年5月29日、一部改良。一部グレードでシート・ドアトリム表皮の変更を行い、「FX-Sスペシャル」、「FT-Sスペシャル」にはアドバンストキーレスエントリー&スタートシステムが装備された。また、ノーマルタイプの「FT」と「RR-DI」を廃止し、「カスタムスタイル」にターボエンジン搭載の「T」を追加。

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4代目 MJ23S型(2008年-2012年)

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 2008年9月29日、フルモデルチェンジ。ワゴンRとの違いはペンタゴングリルと専用のフロントバンパー(吹き抜けになっている部分が五角形)が与えられている程度でほかはワゴンRと共通である。グレード体系はノーマルタイプが「XF」・「XG」・「XS」・「XT」の4グレード、「カスタムスタイル」が「XS」・「XT」・「XT-L」の3グレードとなった。なお、この代からターボ車(XT、カスタムスタイルXT、カスタムスタイルXT-L)と「カスタムスタイルXS」にCVTが搭載された(「カスタムスタイルXS」は4AT車も用意されている。なお、この時点でターボ車を除くノーマルタイプにはCVT車の設定が無かった)。また、廉価グレードの「XF」は2WD・4ATのみの設定である。(ワゴンRの廉価グレードである「FA」では、5MT車(2WD/4WD)や4AT・4WD車も設定されている)

2009年6月5日、「XS」をベースに、LEDサイドターンランプ付ドアミラー、フルオートエアコン、本革巻ステアリングホイール、タコメーター付き自発光式メーターパネル(カスタムスタイルと同一品)、シートリフター&チルトステアリング等を装備し、質感や快適性を向上した特別仕様車「XSスペシャル」を発売(特別装備の内容は同年5月に発売されたワゴンRの「FXリミテッドII」とほぼ同等である)。なお、「XSスペシャル」の2WD車には4AT車と共に、CVT車が設定された。

2009年10月、仕様変更。ノーマルタイプは「XF」・「XS」・「XT」を廃止する替わりに、特別仕様車として発売していた「XSスペシャル」をカタロググレードに格上げした(同時に4WD車をCVTに変更)。「カスタムスタイル」は「XS」の4WD・4AT車を廃止。また、ボディカラーの整理も行われ、「クリアベージュメタリック(ノーマルタイプ専用)」と「クラッシーレッドパール(「カスタムスタイル」専用)」を廃止した。

2010年8月23日、一部改良。CVT車(「XSスペシャル」・「カスタムスタイルXS」)は6代目マツダ・キャロルにも採用されている副変速機構付CVTに置換され、加速性能と燃費性能を向上。これにより、4WD・CVT車において、既に適合されている環境対応車普及促進税制における自動車取得税自動車重量税の減税額を75%に引き上げた。また、5MT車を除く全車にエコドライブインジゲーターを追加し、シートとドアトリムのデザインを変更。「XG」にはボディカラーに「アクアベールブルーパールメタリック」を追加。「カスタムスタイルXT」も副変速機構付CVTに置換されて加速性能を向上させ、15インチタイヤ&アルミホイールを採用すると共に、オーディオレス化。また、2WD車は「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆)」を取得し、新たに環境対応車普及促進税制に適合した。なお、グレード体系が一部見直され、「カスタムスタイルXT-L」を廃止、「カスタムスタイルXS」はCVTのみの設定となった。

2011年12月21日、特別仕様車「XSリミテッド」・「カスタムスタイルXSリミテッド」を発売。「XSスペシャル」・「カスタムスタイルXS」をベースに、ヘッドランプをブラックメッキに変更し、セーレンの「ラックススエード」を採用したシート表皮、ブルーステッチ付専用本革巻ステアリングホイール、リモート格納ミラー、運転席シートヒーター(2WD車のみ、4WD車はベース車に標準装備)を装備し、オーディオレス化。さらに、前者はディスチャージヘッドランプ(ロービーム、オートレベリング機構付)、ルーフアンテナ、ガンメタリック塗装の14インチアルミホイール、アームレストボックスも装備し、インパネやドア内側をブラックで統一。後者はドアミラーLEDサイドターンランプと15インチアルミホイールも装備し、インパネ・フロントドアトリム・フロントスピーカーにブルーイルミネーションを施した。

2012年10月25日、販売終了。OEM元のワゴンRのフルモデルチェンジに伴い、マツダが販売するOEM車種もフルモデルチェンジされた際、車名をフレアに変更し、AZ-ワゴンの車名は18年の歴史に幕を降ろした(エアロシリーズの名称「カスタムスタイル」は継承)。

車名の由来

  • AZは、マツダのディーラー網のひとつであるオートザムの略。

関連項目

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外部リンク

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