フレッドとジョージ・ウィーズリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

フレッドとジョージ・ウィーズリー(Fred and George Weasley)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズ、及びその派生作品に登場する架空の魔法使いである。

概要

主人公ハリー・ポッターの親友ロン・ウィーズリーの兄。一卵性双生児であり、常に二人一緒に行動している。陽気で悪戯好きな、作中屈指のムードメーカー

登場巻

全巻

人物

外見

髪は赤毛で、顔はそばかすだらけ。ウィーズリー家の中では比較的背が低いが(弟のロンよりも低い)、体格はがっしりとしている。

外見は瓜二つで、家族でさえ区別が付かないほど。なおジョージは7巻で左耳を失うが、この時「これでもう間違わない」と冗談を言っている。

来歴

1978年4月1日アーサー・ウィーズリーモリー・ウィーズリー夫妻の四男・五男として生まれる。

1989年ホグワーツ魔法魔術学校に入学、グリフィンドール寮生となる。

1994年夏、悪戯用品専門店「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ(WWW)」を開業。開業当初はホグワーツ校内で生徒に直接販売していたが、1995年、ハリーから三大魔法学校対抗試合の優勝賞金を手渡され、後にそれを元手にダイアゴン横丁に店舗を構える。

1995年、既にWWWの開店資金を得ていたためホグワーツに戻るか迷うものの、悪戯用品の市場調査とクィディッチのためにホグワーツに戻る。その後、ハーマイオニー・グレンジャーの呼びかけに応じてダンブルドア軍団に参加する。

しかしドローレス・アンブリッジにクィディッチを禁止されたため退学を決意、その後アルバス・ダンブルドアを追放して校長に就任したアンブリッジを悪戯で困らせた後、彼女に没収されていた箒を魔法で取り戻し、それに乗って大勢の生徒や教授陣の目の前で学校を去った(この事件は多くの生徒の尊敬を集め、後に伝説になるとハリーは推測している)。退学後はWWWの経営・悪戯用品の開発に専念する。復活したヴォルデモート死喰い人の脅威が高まると、商品の一つが護身グッズとして着目され大ヒットし、成功を収める。これによって母親から快く思われていなかったWWWが認められるようになった。

1997年7月26日、ハリーの「隠れ穴」への移送作戦に揃って参加するが、作戦中にジョージは左耳を失う重傷を負う。

翌年5月2日ネビル・ロングボトムから連絡を受けてホグワーツの戦いに参加するが、フレッドは戦死してしまう(ジョージは生き残る)。

決戦後、WWWは生き残ったジョージがロンと続けた。

性格

陽気で好奇心旺盛、加えて行動的な性格。好奇心から危険なことに首を突っ込むこともあり、過去にはロンと破れぬ誓いを結ぼうとしたこともある。

ホグワーツでは教授・生徒を問わず「悪ガキ大将」として広く認知されており、3巻では教授陣に「過去に最も手を焼いた二人組(=ジェームズ・ポッターシリウス・ブラック)とも互角」とまで言わせている。ただしほとんどの悪戯に悪意はなく、また厨房やホグズミード村から食べ物を持って来て寮でパーティを開くなど、兄貴分的な行動も多々見られた。

基本的に性格は同じだが、細かいところで違いも見られる。フレッドはジョージよりも行動的で冗談を飛ばす回数が多く、ジョージはフレッドよりも冷静で周囲を気遣う発言が多い。たとえば2人がハリーと知り合ったのは、キングズ・クロス駅でハリーがトランクを持ち上げようとしているところへジョージが「手伝おうか?」と声をかけたのがきっかけであり、また2巻ギルデロイ・ロックハートの本が教材になっているのを受けて、フレッドは「新しい先生はロックハートのファンだぜ」と冷やかしたのに対し、ジョージは「この一式は安くないぞ」と発言していた。

賢者の石の時の最初の煉瓦をすり抜ける場面でもふざけていたのはフレッド。

割とフレッドのほうがジョージより上回っていたり、目立っていたりすることが多く、重要な発言や普段の会話でもフレッドの方が話している事が多い。ジョージは(フレッドに比べると)無口な場面が多い。 恋愛に関してもダンスパーティの時、アンジェリーナに軽く声をかけてokを貰うなどプレイボーイな一面もあり、彼らの兄の結婚式には率先してフラーの可愛い従姉妹をエスコートするなど、ジョージよりも上手と感じとれるような一面もあった(おかげでハリー達が残りのエスコートする人は、おばさんだけになってしまった)。

才能

クィディッチが得意で、グリフィンドール代表チームのビーターを務めている。オリバー・ウッドからは「人間ブラッジャー」と評された。

学業成績はウィーズリー兄弟の中で最も悪く、O・W・Lでは3科目しか合格しなかった。(「かなりの科目をすれすれでパスした」という記述もあるので、正確には「履修継続が認められた」科目が3科目だったものと思われる)。ただし学業成績は将来の進路を左右する面が強く、その点、ホグワーツ卒業後に悪戯用品専門店を開く計画を立てていた彼らは単に好成績を取る必要がなかったと推測できる。

実際にロンは「フレッドとジョージはいたずらばかりしてるけど成績はいい」と発言しており、ハーマイオニー・グレンジャーも彼らの発明した悪戯用品を「すばらしい魔法」とたびたび賞賛している。第2巻に登場するフォード・アングリアについても「5回も6回も飛ばしてるのに一度も見つかっていないんだ」とロンは発言している。

また2巻でハリーを迎えにダーズリー家を訪問したとき、ジョージはヘアピンを使って鍵を開ける技を披露しており、純血の魔法使いには珍しくマグルが使う技術も習得していることが分かる。

人間関係

家族・親戚についてはロンの家族を参照。

同級生のリー・ジョーダンとは親友で、作中では三人で連れ立って行動する描写も少なからず見られる。

ウィーズリー家の中ではロンに次いでハリーと親しく、3巻ではホグズミード村への外出が許可されなかったハリーに「忍びの地図」を譲渡している。

フレッドは4巻のクリスマスパーティーで、同級生でありクィディッチ代表チームのチームメイトでもあるアンジェリーナ・ジョンソンと参加している。その後、7巻発売後の作者インタビュー[1]で、後にジョージとアンジェリーナが結婚し、息子フレッドと娘ロクサーヌをもうけたことが明らかになった。

映画

賢者の石」から登場。フレッドをジェームズ・フェルプス、ジョージをオリバー・フェルプスが演じている。なお、ジェームズとオリバーはフレッドとジョージ同様双子である。

日本語版の吹き替えははどちらも尾崎光洋が担当。

関連項目

脚注

  1. J.K.ローリング「ハリー・ポッターと死の秘宝」ブルームズベリー・ライブ・チャット 2007 ネタバレ和訳 - ポッターマニア

テンプレート:ハリー・ポッターシリーズcs:Weasleyovi#Fred a George Weasleyovi en:Dumbledore's Army#Fred and George Weasley fr:Ron Weasley#Famille no:Familien Wiltersen#Fred og Frank Wiltersen pl:Weasleyowie#Fred i George Weasleyowie sv:Familjen Weasley#Fred och George Weasley vi:Quân đoàn Dumbledore#Fred và George Weasley