ニール・ヤング

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テンプレート:Infobox Musician ニール・ヤングNeil Young, 1945年11月12日 - )は、カナダトロント出身のシンガーソングライターミュージシャンクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングバッファロー・スプリングフィールドのメンバーとしても活躍。1969年にソロデビューし、1995年にはロックの殿堂入りを果たした。

バンクーバーオリンピックの閉会式では、カナダ代表のミュージシャンとしてライブ・パフォーマンスをした。

「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第83位、2011年の改訂版では第17位。

「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第37位[1]

「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第34位。

Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第65位[2]

ソロ活動

ソロ活動で行動を共にすることが多いのが、クレイジー・ホース(Crazy Horse)である。元々は6人編成のバンドだったザ・ロケッツから、ダニー・ウィットン(ギター)、ラルフ・モリーナ(ドラムス)、ビリー・タルボット(ベース)の3人がニールに見初められて、彼のバックバンドとしてクレイジー・ホースが結成された。しかし、1972年12月、ギタリストのダニーが死亡したため(ヘロイン中毒のため)、新メンバーとしてギタリストのフランク・サンペドロが加入した(なお、ニールとの活動とは別に、クレイジー・ホースとしてのアルバムも発表している)。

しかし、このクレイジー・ホースと共に作り出す、ハードで豪快なロック・サウンドが、ニール・ヤングのすべてではない。時として、がらりとサポートメンバーを入れ替えて、フォークカントリーロカビリーテクノグランジなど、発表作品ごとにバラエティに富んだアプローチをとることも多い。とはいえ、一芸に安住せず、また(大ベテランでありながら)巷の評価に拘泥することなく、絶えず新しいものに挑戦し続ける姿勢こそ、ニールの真骨頂であるともいえよう。

ボーカルも個性的で、その鼻にかかったような弱々しい印象のハイトーンの声は、バラードには無垢な繊細さ、ハードなロックナンバーには悲痛な表情を与えている。 ギタープレイに関してはいわゆるテクニカルな側面は強くないが、歪ませた爆音の如きサウンドで多彩な情感を引き出すそのプレイは、まさにオンリー・ワンと言うべきものとして支持される。 また、武骨かつ繊細なアコースティック・ギターのプレイも人気が高い。

自身の子供が障害児であるという経緯から、障害者の支援にも積極的に関わっている。「ブリッジ・ベネフィット」というチャリティー・コンサートを継続的に開催し、障害者への理解・支援を訴えている。また、ニール・ヤング自身もてんかん発作の持病がある。その他、「ファーム・エイド」にも設立以来長くに渡って参加しており、農業経営者への支援を呼びかけている。

1995年にソロとして、1997年にはバッファロー・スプリングフィールドとしてロックの殿堂入りを果たした。

人物

ディスコグラフィー

発表年 アルバム名 名義
邦題 原題
オリジナル・アルバム
1969年1月 ニール・ヤング Neil Young Solo
1969年5月 ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース Everybody Knows This Is Nowhere Crazy Horse
1970年8月 アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ After The Gold Rush Solo
1972年 ハーヴェスト Harvest The Stray Gators
1972年 過去への旅路 Journey Through the Past Solo
1973年 時は消え去りて Time Fades Away The Stray Gators
1974年 渚にて On The Beach Solo
1975年6月 今宵その夜 Tonight's The Night The Santa Monica Flyers
1975年11月 ズマ Zuma Crazy Horse
1977年 アメリカン・スターズン・バーズ American Stars N' Bars Solo
1978年10月 カムズ・ア・タイム Comes A Time Solo
1979年7月 ラスト・ネヴァー・スリープス Rust Never Sleeps Crazy Horse
1979年11月 ライヴ・ラスト Live Rust Crazy Horse
1980年 タカ派とハト派 Hawk & Doves Solo
1981年 リアクター Reactor Crazy Horse
1982年 トランス Trans Solo
1983年 エヴリバディズ・ロッキン Everybody's Rockin Shocking Pinks
1985年 オールド・ウェイズ Old Ways Solo
1986年7月 ランディング・オン・ウォーター Landing On Water Solo
1987年 ライフ Life Crazy Horse
1988年4月 ディス・ノーツ・フォー・ユー This Note's For You The Bluenotes
1989年4月 エルドラド Eldorado (Mini-LP) Restless
1989年10月 フリーダム Freedom Solo
1990年9月 傷だらけの栄光 Ragged Glory Crazy Horse
1991年10月 ウェルド:ライブ・イン・ザ・フリー・ワールド Weld Crazy Horse
1991年11月 Arc Crazy Horse
1992年10月 ハーヴェスト・ムーン Harvest Moon Solo
1993年6月 MTVアンプラグド Unplugged Solo
1994年8月 スリープス・ウィズ・エンジェルズ Sleeps With Angels Crazy Horse
1995年6月 ミラー・ボール Mirror Ball Solo
1996年7月 ブロークン・アロー Broken Arrow Crazy Horse
1997年6月 イヤー・オブ・ザ・ホース Year Of The Horse Crazy Horse
2000年4月 シルヴァー・アンド・ゴールド Silver & Gold Solo
2000年11月 ロード・ロック Road Rock vol.1 Friends & Relatives
2002年3月 アー・ユー・パッショネイト? Are You Passionate? Solo
2003年8月 グリーンデイル Greendale Crazy Horse
2005年10月 プレーリー・ウィンド Prairie Wind Solo
2006年6月 リヴィング・ウィズ・ウォー Living With War Solo
2007年10月 クローム・ドリームスⅡ Chrome Dreams Ⅱ Solo
2009年4月 フォーク・イン・ザ・ロード Fork in the Road Solo
2010年9月 ル・ノイズ Le Noise Solo
コンピレーション
1977年11月 ディケイド:輝ける10年 Decade
1993年1月 ラッキー・サーティーン Lucky Thirteen
2004年11月 グレイテスト・ヒッツ Greatest Hits
アーカイブシリーズ
2006年11月 ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト Live At The Fillmore East Crazy Horse
2007年4月 ライヴ・アット・マッシー・ホール1971 Live At Massey Hall 1971 Solo
2008年12月 シュガー・マウンテン・ライヴ・アット・カンタベリー・ハウス・1968 Sugar Mountain: Live at Canterbury House 1968 Solo
2009年6月 Neil Young Archives Volume 1:1963-1972
2009年12月 ドリーミン・マン・ライヴ '92 Dreamin' Man Live '92 Solo

来日公演

3月3日・愛知県体育館、3月4日-3月6日・フェスティバルホール、3月8日・九電記念体育館、3月10日-3月11日・日本武道館
4月27日・横浜文化体育館、4月28日-4月30日・NHKホール、5月2日・フェスティバルホール、5月5日・名古屋市公会堂
7月28日・フジ・ロック・フェスティバル
  • 2003年(Crazy Horse - Greendale tour)
11月10日・大阪城ホール、11月12日・福岡サンパレス、11月14日-11月15日・日本武道館

脚注

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関連項目

外部リンク

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