トレド (オハイオ州)
テンプレート:世界の市 トレド(Toledo、トリ-ドと発音する)はアメリカ合衆国オハイオ州北西部に位置する工業都市。ミシガン州との州境、エリー湖の西端ルーカス郡に位置する。オハイオ州ではコロンバス・クリーブランド・シンシナティに次ぐ第4の都市で、全米でも第60位である。ルーカス郡の郡庁所在地で、トレド大都市圏の中心都市である。人口は313,619人(2000年国勢調査)。2006年推計では人口298,446人に減少していると見積もられている。大都市圏人口は659,188人である。古くはデトロイトなどの自動車産業発達に伴って、フロントガラスやウィンドウなどのガラス産業で大きく発展した。トレド美術館に収蔵するガラスコレクションは世界有数であり、往時の繁栄を物語っている。しかし、今日ではその座を自動車部品産業などに譲っている。トレドに本社を構える大手ガラス会社、オーウェンズ・イリノイ社も2006年に郊外に移転した。
市街地の空洞化が顕著になっており、1970年をピークに人口は減少傾向にある。1950年代まではコロンバスとほぼ同規模であったが、現在では大きく水を空けられている。クリーブランド・シンシナティ・デイトン同様、再開発が進むオハイオ州の中では治安は良くない方である。市名はスペインの古都トレドから来ており、そのトレド市とは姉妹都市となっている。
歴史
1794年にフォート・インダストリーという名で入植地が創設されたが、1812年の戦いで全住民が逃避した。1817年にシンシナティ・シンジケートによって974エーカーの土地が購入され、入植地が再建された。1820年に北隣のヴィスチュラ入植地と合併し、市名をトレドと改めた。市名の由来には地元住民の兄がスペインを探検したときに思いついた、地元の商人が発音しやすいという理由でトレドという名を勧めた、など諸説があるが不明である。
1936年にはオーウェンズ・イリノイ社の本社ビルとして、最初のガラス張りのビルが完成した。このビルはインターナショナル・スタイルと呼ばれる建築様式の先駆けとして、建築史上重要な建造物である。
トレド政争
- 詳細についてはトレド戦争を参照のこと
トレド政争とは、1835-36年にわたって繰り広げられた、オハイオ州とミシガン準州(現ミシガン州)の境界線をめぐっての争いである。このときに争点となった南北8~13km、インディアナ州境からエリー湖までの地帯はトレド・ストリップ(Toledo Strip)と呼ばれている。1787年のノースウェスト準州創設の際の州境を定める条例と、1802年のオハイオ州の州昇格の際の州境を定める条例が食い違っていたため、ミシガン州の州昇格にあたって政争の原因となった。結局、ミシガン準州が連邦政府から提示された州昇格の条件としてトレド・ストリップをオハイオ州に譲り、アッパー半島の2/3を併合することで決着し、現在の州境に落ち着いた。
トレド暴動
- 詳細についてはWikipedia英語版、2005 Toledo Riot を参照のこと
2005年10月15日、ネオナチのグループがトレドを訪れ、市内でのデモ行進を計画していた。ネオナチ集団はトレド市北部の地域を人種蔑称を連発しながら練り歩き、それに抗議する者が警察やネオナチに投石を始め、暴動になった。暴動が始まるとネオナチの集団は警察によって地域外へと連れ出され、一旦は市を離れた。
市長ジャック・フォードはこの日をDay of Peace(平和の日)と呼び、暴動を「ネオナチの思う壺」として非難した。市内に厳戒態勢を敷き、午後8時以降の外出を禁止した。同年12月1日までに、120人の抗議者が逮捕された。[1]
12月10日にネオナチ集団が市に戻り、ダウンタウンでデモ行進を始めた。26人の抗議者が逮捕されたが、このときは暴力的な行為には至らなかった。
地理
トレドは北緯41度39分56秒、西経83度34分31秒 (41.665682, -83.575337) に位置している。エリー湖の西端であり、市内をモーミー川 (Maumee River) が流れている。
アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積217.8 km² (84.1 mi²).である。このうち208.8 km² (80.6 mi²) が陸地で8.9 km² (3.5 mi²) が水域である。総面積の4.10%が水域である。
人口動静
トレド市 年代ごとの人口推移 [2] | |
1860年 | 13,768人 |
1870年 | 31,584人 |
1880年 | 50,137人 |
1890年 | 81,434人 |
1900年 | 131,822人 |
1910年 | 168,497人 |
1920年 | 243,164人 |
1930年 | 290,718人 |
1940年 | 282,349人 |
1950年 | 303,616人 |
1960年 | 318,003人 |
1970年 | 383,818人 |
1980年 | 354,635人 |
1990年 | 332,943人 |
2000年 | 313,619人 |
2006年(推計) | 298,446人 |
以下は2000年現在の国勢調査における人口統計データである。
基礎データ
- 人口: 313,619人
- 世帯数: 128,925世帯
- 家族数: 77,355家族
- 人口密度: 1,502.0人/km²(3,890.0人/mi²)
- 住居数: 139,871軒
- 住居密度: 669.9軒/km²(1,734.9軒/mi²)
人種別人口構成
- 白人: 70.23%
- アフリカン・アメリカン: 23.55%
- ネイティブ・アメリカン: 0.31%
- アジア人: 1.03%
- 太平洋諸島系: 0.02%
- その他の人種: 2.28%
- 混血: 2.57%
- ヒスパニック・ラテン系: 5.47%
年齢別人口構成
- 18歳未満: 26.2%
- 18-24歳: 11.0%
- 25-44歳: 29.8%
- 45-64歳: 19.8%
- 65歳以上: 13.1%
- 年齢の中央値: 33歳
- 性比(女性100人あたりの男性の人口)
- 総人口: 91.9
- 18歳以上: 87.7
世帯と家族(対世帯数)
- 18歳未満の子供がいる: 29.8%
- 結婚・同居している夫婦: 38.2%
- 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 17.2%
- 非家族世帯: 40.0%
- 単身世帯: 32.8%
- 65歳以上の老人1人暮らし: 11.0%
- 平均構成人数
- 世帯: 2.38人
- 家族: 3.04人
収入と家計
- 収入の中央値
- 世帯: 32,546米ドル
- 家族: 41,175米ドル
- 性別
- 男性: 35,407米ドル
- 女性: 25,023米ドル
- 人口1人当たりの収入: 17,388米ドル
- 貧困線以下
- 対人口: 17.9%
- 対家族数: 14.2%
- 18歳未満: 25.9%
- 65歳以上: 10.4%
教育
- The University of Toledo
- ボーリング・グリーン州立大学 (Bowling Green)
- Davis College
- Lourdes University (Sylvania)
- Mercy College
- Owens Community College (Perrysburg Township)
- Stautzenberger College (Maumee)
- Toledo Academy of Beauty
- Toledo Professional Skills Institute
姉妹都市
- テンプレート:Flagicon デルメンホルスト、ドイツ
- テンプレート:Flagicon ロンドリーナ、ブラジル
- テンプレート:Flagicon ポズナン、ポーランド
- テンプレート:Flagicon セゲド、ハンガリー
- テンプレート:Flagicon タンガ (タンザニア)、タンザニア
- テンプレート:Flagicon トレド、スペイン
- テンプレート:Flagicon 豊橋市、日本
- テンプレート:Flagicon 秦皇島、中華人民共和国
外部リンク
- The Official Toledo.com テンプレート:En icon
- City of Toledo テンプレート:En icon
- Greater Toledo Convention and Visitors Bureau テンプレート:En icon
- Toledo-Lucas County Public Library テンプレート:En icon
- Toledo Public Schools テンプレート:En icon
- Toledo Museum of Art テンプレート:En icon
- The Toledo Zoo テンプレート:En icon
- COSI Toledo テンプレート:En icon
- Tony Packo's Cafe Website テンプレート:En icon
- Toledo Explorer テンプレート:En icon
- The Toledo Mud Hens Baseball Club テンプレート:En icon
- Clamor Magazine article on the North Toledo riot on October 15, 2005 テンプレート:En icon
- Google マップ テンプレート:Ja icon
- Google 衛星画像 テンプレート:Ja icon