ダ・カーポ (歌手グループ)
テンプレート:Infobox Musician ダ・カーポは、久保田広子と榊原まさとしが結成した歌手グループ。久保田は1980年に榊原と結婚し榊原姓になり、2007年には娘の榊原麻理子をメンバーに加えた。
誰にでも親しめるメロディーと歌唱力、とくに広子の柔らかな美声で人気を博し、1970年代から1980年代を中心にヒット曲を飛ばし、現在も活躍している。オリジナル曲もさることながら、唱歌・童謡・フォークソングなども手広くカバーしていることでも知られている。グループ名は演奏記号のダ・カーポに由来し、いつまでも「初心を忘れずに」という思いがこめられている。結婚後2007年までは夫婦デュオとして活動していたが、デビュー35周年を契機に娘が加わり3人組のグループとなった。2013年に娘がパリへ留学することになり再び夫婦デュオとなった。
経歴
1971年、栃木県出身の久保田広子が家業のスーパーを継ぐため、神奈川県横浜市のスーパーで修行中、歌の仲間募集のポスターを見て、榊原まさとしの兄が経営していた「サカキ音楽研究所」のドアをたたき、ここで二人が出会った[1]。1973年、研究所の送別会が渋谷のジァンジァンで開かれた。このときお互いに刺激され、グループ結成を決意。1973年8月に「夏の日の忘れもの」でデビュー。翌1974年にリリースした「結婚するって本当ですか」が60万枚を売り上げる大ヒット、代表曲となった。またこの頃より童謡やアニメ主題歌など幅広いジャンルも手がけ、人気を博す。
2人は1980年に結婚し、一時期は夫のみで活動していたが、1983年に2人での活動を再開した。フジテレビ系列の「裸の大将放浪記」シリーズ[2]の主題歌として1983年にリリースした「野に咲く花のように」はよく知られている[3]。2001年には東宝の「ドラえもん」シリーズ、映画(『がんばれ!ジャイアン!!』)の主題歌を担当した。
「大沢悠里のゆうゆうワイド」(TBSラジオ)の企画「ダ・カーポ作詞プロジェクト」もライフワークとして続いている。
デビュー35周年を契機に、2007年10月にリリースしたアルバム「home〜世界の名歌集〜」より、娘の榊原麻理子が正式メンバーとして加わり、新生ダ・カーポとして活動。
2013年、麻理子が2年間パリへフルートを学びに留学することが決まり、再び夫婦デュオとなった。
メンバー
- 榊原 広子(さかきばら ひろこ、旧姓:久保田、1950年12月22日 - )栃木県佐野市出身。女声。作詞。
- 榊原 まさとし(さかきばら まさとし、本名:政敏、1949年2月27日 - )神奈川県横浜市戸塚区出身。男声。作詞・作曲。ギター。
- 元メンバー
- 榊原 麻理子(さかきばら まりこ)神奈川県横浜市出身。女声。フルート。
受賞歴
- 1973年11月 新宿音楽祭で銅賞。
- 1974年 9月 オリコン月間新人賞。
- 1974年 9月 横浜音楽祭で地域活動奨励賞。
- 1975年 5月 広島平和音楽祭でゴールデンメイブル賞。
- 1975年 7月 読売新聞主催スターマイセレクションで最優秀賞。
- 1975年11月 テレビ神奈川主催の全国民放祭で放送活動部門賞。
- 1976年10月 空の音楽祭でグランプリ受賞。
- 1976年11月 北海道有線で優秀賞。
- 2001年11月 横浜遊大賞受賞。
- 2002年10月 横浜市文化奨励賞受賞。
- 2009年1月 神奈川県イメージアップ大賞受賞。
シングル
- 夏の日の忘れもの (1973.08)
- 恋はかげろう (1973.11.10)
- この手のひらいっぱいに (1974.03)
- 結婚するって本当ですか (1974.06.01)
- 家族日誌 (1974.11.01)
- バスが坂道を下りてくる (1975.03.10)
- 燃える手紙 (1975.09)
- おはようさん (1975.11)
- (NHK朝のテレビ小説主題歌)
- 宗谷岬 (1976.04)
- (NHK みんなのうた)
- 雨あがりのファンタジー (1976.06)
- 誰かと今日もすれ違い (1977.02)
- (日本テレビ グランド劇場 主題歌)
- 愛する人と生まれた街へ (1977.05)
- (空の音楽祭 グランプリ)
- 卒業 (1977.11)
- 夕凪のふたり (1978.01)
- (日本テレビ 『気まぐれ本格派』主題歌)
- バイバイ・イエスタディ (1978.06)
- 旅路から (1978.08)
- (TBS 『あじのある旅』主題歌)
- 雪もよう (1979.02)
- 帰らざる風 (1979.07)
- 眠れないあなたに (1979.11)
- 地球(テラ)へ… (1980.02)
- (東映アニメ映画『地球へ…』主題歌)
- 風の翼 (1980.04)
- 夢中でいれば、美しい。―KEEPING ON GOING― (1980.08)
- かんじんの唄 (1980.10)
- 不良少女白書 (1981.05.01) (榊原まさとしソロ唯一のヒット。作詞・作曲はさだまさし)
- (TBSドラマ 『2年B組仙八先生』挿入歌)
- 明日・・・あざやか (1981.11)
- (NHK 銀河テレビ小説『めぐり逢いて』 主題歌)
- 横浜マリー (1982.05)
- 淋しさは夕立ちのように/野に咲く花のように (1983.07)
- 冬のかもめ (1984.01)
- (松竹映画 『家族同盟』主題歌)
- 愛と光のバラード (1984.08)
- (ヘラルド映画 『しのぶの明日』主題歌)
- 空からこぼれたStory (1984.11.25)
- (テレビ朝日 『名探偵ホームズ』主題歌)
- SELAM -よみがえれアフリカ- (1985.10)
- (テレビ朝日 『アフリカ飢餓救済』 キャンペーンソング)
- 鳩の詩 (1985.12)
- (NHK みんなのうた)
- 青春は舟 (1986.06)
- (日本テレビ 『青春アニメ全集』主題歌)
- 大きなリンゴの木の下で (1986.10)
- (NHK みんなのうた)
- 硝子の心 (1987.06)
- (NHK ファミリードラマ『旅少女』主題歌)
- 夢狩人 (1989.03.01)
- (角川映画 『宇宙皇子』主題歌)
- せせらぎの町へ (1990.11.21)
- ずっと遠くから・・・ (1992.01.21)
- (NHK 新ラジオ歌謡)
- 生きてるよ (1993.02)
- (アニメ映画『カッパの三平』主題歌)
- My Life (1994.07.21)
- (NHK 『現役クラブ』主題歌)
- よさこいワンダーランド (1995.06.21)
- (NHK みんなのうた)
- 星形のペンタス (1995.08.19)
- てふてふ/神戸物語 (1998.01.21)
- To the Future (2000.10)
- よこはま詩集 (2001.01.20)
- (NHK 新ラジオ歌謡)
- さよならとは言わないで (2001.03.01)
- (『がんばれ!ジャイアン!!』主題歌)
- Wedding Waltz(2001.10.20)
- 悲しみにさよならを (2002.09)
- 人生の贈り物 ~他に望むものはない~ (2004.06.23)
- ベストパートナー (2005.04.20)
- 青春のままに (2007.12.26)
- 君へと続く道 (2008.03.19)
- はじめての日 (2010.07.10)
- 自主制作盤(お母さん大学「百万母力プロジェクト」テーマソング)
- 恋する横浜/ふたりの記念日 (2012.02.22)
- (~もうすぐ40周年~記念シングル)
- めぐる季節の中で (栃木県佐野市市制五十周年イメージソング)
- ベイスターズを観にいこうよ (プロ野球・横浜ベイスターズイメージソング)
- この街の風に吹かれて (神奈川新聞のCMソング。一時、TVKでよく流れていた)
- よこはま詩集 (NHK「みんなのうた」2001年8月~9月初放送。5分間の放送枠をフルコーラスで放送。映像内の横浜の風景画はまさとしが手掛けた)
- 花月園競輪場のテーマ
- 星からの手紙 (テレビ朝日「超人機メタルダー」挿入歌)
その他
- 榊原広子が栃木県出身ということもあり、ダ・カーポの歌う「県民の歌」が、地元のとちぎテレビで放送終了時にテロップ付きで毎日3番まで放送されているほか、栃木放送でも放送開始時の音楽として採用されている。なおとちぎテレビでは以前は放送開始告知後にも流していた。
- 福井市民の歌「わたしのまちときめきのまち」を手がけている。こちらも参照されたい。
- SBSマイホームセンターのCMでダ・カーポが親子共演している(静岡放送、2007/11/3現在)。
- JNNの九州地区で2012年まで放送された『窓をあけて九州』のOP曲(1990年代まで)を担当・歌唱している。
主なテレビ出演
- 裸の大将 第23回「清と島の花嫁さん」(1987年7月12日、関西テレビ)
- 栃木ブランド情報番組 栃木のきらめき(とちぎテレビ)ナレーション、広子のみ(2012年3月まで)
- 栃木ブランド情報番組 満喫!とちぎ日和(とちぎテレビ)広子のみ(2012年4月から、上記の後継番組)
主なラジオ出演
- 音楽遊覧飛行(NHK-FM) 月第1週目「ふるさとのうた 心の旅」パーソナリティ、広子のみ