セルゲイ・キリエンコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:政治家 セルゲイ・ウラジレノヴィチ・キリエンコテンプレート:翻字併記1962年7月26日 - )は、ロシア政治家テクノクラートボリス・エリツィン時代に首相を務めた。ウラジーミル・プーチン政権で沿ヴォルガ連邦管区全権代表、ロシア原子力庁長官を経て、国営原子力企業「ロスアトム」社長に就任した。剣道をたしなむ。

経歴

1962年7月26日、グルジア・ソビエト社会主義共和国アブハジア自治共和国スフミに生まれる。1984年にゴーリキー鉄道運輸工科大学造船学科を卒業。卒業後2年間の兵役ののち、造船工場職長とコムソモール書記を経て、ゴーリキー州(現在のニジニ・ノヴゴロド州)コムソモール第一書記に就任し、州の人民代議員にも選出された。1993年にロシア政府付属国民経済アカデミーを卒業。専門は、市場環境におけるマネージメントで、「最高等級マネージャー」の資格を有する。

1991年から1994年まで株式会社AMKの社長を務めたのを皮切りにゴーリキー州(ニジニ・ノヴゴロド州)で銀行石油会社の経営に携わる。1994年から1997年までガランティア銀行(ニジニ・ノヴゴロド州社会商業銀行)頭取、1996年から石油会社ノリス・オイル社長を務める。この頃、ニジニ・ノブゴロド州知事であったボリス・ネムツォフとの結びつきが生まれる。

1997年にネムツォフがロシア第一副首相に就任すると、キリエンコはネムツォフによって同年5月に燃料エネルギー省第一次官に就任し、ガスプロムに関係する職務に就いている。11月にネムツォフが兼任していた燃料エネルギー大臣を解任したことに伴い同省大臣に就任した。

1998年3月23日、エリツィンによって首相のヴィクトル・チェルノムイルジンが解任されたことに伴い、首相代行兼第一副首相に任命される。下院による首相承認は4月10日4月17日と二回に渡って否決されたが、4月24日の三回目の投票で、賛成251、反対25、棄権120で首相に正式に任命されるという紆余曲折を経た。こうしてキリエンコは35歳の若さでロシアの首相となり、ガスプロムに対する徴税問題や経済改革に乗り出すが、若さ故に政治的力量に欠けていた。同年8月、ルーブルの切り下げとデフォルトを発表したことでロシア通貨危機が発生するが、これを収拾できず責任を取らされる形で、わずか数ヶ月足らずで首相職を解任された。

1999年、政治運動「新しい勢力」を結成し、7月に他の右派リベラル勢力と合同して政治ブロック「右派連合」(右派勢力同盟)を結成した。12月の下院選挙で右派勢力同盟は善戦し、キリエンコ自身も下院議員に当選した。キリエンコは下院選と同時に行なわれたモスクワ市長選挙にも立候補したが、こちらは現職市長のユーリ・ルシコフに敗れている。

1999年12月31日のエリツィンの大統領辞任により代行を務めていたウラジーミル・プーチンが2000年5月7日に正式に大統領に就任すると、その下で同年5月18日、新しく創設された沿ヴォルガ連邦管区の全権代表に任命された。その後、全権代表を約5年半務める。

2005年11月30日、今度はロシア原子力庁長官に任命される。同庁長官時には、FSB(ロシア連邦保安庁)の元エージェントのアレクサンドル・リトヴィネンコ変死事件に関連し、遺体から検出されたポロニウムについて、2006年11月28日に「ロシアが海外輸出向けに年間8グラムを製造しているが、輸送・販売などで厳重な管理体制を取っている」としてロシアからの流出を否定した。2007年12月3日、プーチンによってロシア原子力庁が国営原子力企業「ロスアトム」に改変されたことに伴い、「ロスアトム」代表取締役社長に就任した。


  1. 転送 Template:S-start


テンプレート:S-off

 |-style="text-align:center"

|style="width:30%"|先代:
ヴィクトル・チェルノムイルジン
(エリツィン代行は無効) |style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon ロシア連邦首相
第2代:1998年4月24日 - 8月23日 |style="width:30%"|次代:
ヴィクトル・チェルノムイルジン
(代行) テンプレート:S-dip

 |-style="text-align:center"

|style="width:30%"|先代:
(創設) |style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon 沿ヴォルガ連邦管区
大統領全権代表

初代:2000 - 2005 |style="width:30%"|次代:
アレクサンドル・コノヴァロフ

  1. 転送 Template:End