ゼビウス

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テンプレート:Infoboxゼビウス』(XEVIOUS)は、ナムコ(現 バンダイナムコゲームス)から1983年1月[1]に発表されたアーケードゲーム。ジャンルは縦スクロールのシューティングゲームである。

概要

ベトナム戦争をモチーフにしたシューティングゲーム『シャイアン』の企画をベースにして深谷正一がシステムプログラムを仕上げ、遠藤雅伸(EVEZOO END)が完成させた。メカデザインは遠山茂樹。発表時のキャッチコピーは「プレイするたびに謎が深まる! ~ゼビウスの全容が明らかになるのはいつか~」である。

ギャラクシアン』(1979年)や『ギャラガ』(1981年)などと並ぶナムコシューティングの名作として大ヒットし、タイトーの『スペースインベーダー』(1978年)に次ぐ売り上げを記録。後にさまざまなパソコン家庭用ゲーム機に移植された。

森や砂漠、海などの自然を舞台としたステージ展開とキャラクターの銀色のグラデーションによる表現など、当時の主流だった原色中心とは一線を画す色使いが特徴。また、自機が敵を撃って殲滅するという根本的なゲーム性の存在だけで、ストーリーやキャラクターなどの背景設定が皆無であった当時のシューティングゲームとは一線を画し、世界観やストーリーを作り込み、戦う理由を明確にしたのが最大の特徴である。ストーリーを読んだ上でプレイすると難易度が変化する(自機の動きに応じて軌道を変える敵キャラクターが現れたり現れなかったりする)。また隠れキャラクターや隠しコマンドなどの要素も多数持つ。

ファミリーコンピュータに移植された際には、ファミコン初のキラーソフトとも呼ばれ、隠れキャラクターや隠しコマンドはファミコンソフトのデファクトスタンダードともなった。その一方、ファミコン版では説明書でストーリーの説明が全くなされておらず、後に攻略本が発売された際にストーリーが明らかになった。

音楽作品

YMO細野晴臣がゼビウスを好んでおり、ナムコの協力を得て『ビデオ・ゲーム・ミュージック』と『スーパー・ゼビウス』をアルファレコードからリリース。これ以降ゲームミュージックが音楽ソフトとして発売されるようになった。

基本的なゲーム展開

自機ソルバルウを操り、敵組織「ガンプ」が操るゼビウス軍の敵機や地上兵器を破壊し侵攻していく。ステージには空中と地上の概念が存在し、空中の敵には対空攻撃武器・ザッパー、地上兵器には対地攻撃武器・ブラスターで攻撃する。ザッパーは基本的に3連射。ブラスターは画面内の自機の少し前方に照準が表示されており、その照準内の十字の中心に落とすということになっている。地上物でブラスターにより破壊可能なものがあれば、照準内の十字のそれぞれの端が赤く点滅するので、それにより攻撃できるかどうかが判断できるようになっている。

地上の敵は出現傾向が一定であるため、覚えていれば簡単に対処できるが、空中に出現する敵はプレイヤーの操作内容によって出現パターンが変化する。これは特定の地上物を破壊することによって、敵の出現テーブルが巻き戻される、という処理によって実現されている。この仕組みによってゲームプレイに不規則性が与えられていた。同ジャンル後発のゲームでは、敵の出現パターンが完全に固定されているものが多いため、本作を特徴付ける要素の1つとなっている。エリアは全部で16種類。各エリアは8画面分である。エリア16以降は、エリア7~エリア16のループとなる。中でもエリア16は難易度が最も高く、これをクリアするほどの実力を身につけることが出来れば何回もループしてゲームを楽しむことができると言われている。エリアの途中で敵の攻撃を受けて自機が破壊された場合、そのエリアの7割以上を侵攻していれば次のエリアから、7割未満であれば元のエリアの最初からのスタートとなる。

背景設定

西暦2000年、地球は超知性体ガンプに率いられたゼビウス軍の攻撃を受けた。地球よりはるかに進んだテクノロジーを有し、核兵器も含めて破壊不可能な物質イル・ドークトで武装したゼビウス軍の前に、南アメリカは制圧された。打つ手を持たない人類に、惑星ゼビウスよりシオナイトに乗り数千年ぶりに地球に帰還したムー・クラトーとアンドロイドのイヴが救いの手を差し伸べた。彼らの語るところによれば、現在地球に侵攻しつつあるガンプは、かつて紀元前12000年の地球上に存在した文明により、人類に奉仕するために創造されたバイオコンピューターであるガンプの六つのレプリカの一つに過ぎない。ガンプは自身のドークト(ESP能力)により逆に人類を支配しようとし、彼自身の六つのレプリカと、彼に従う人類を宇宙の六つの惑星に送り出していた。残された人類は抜け殻同然のオリジナルガンプを破壊するが、レプリカのESPにより殲滅寸前になる。ガンプを構成する脳細胞の提供者である、ラスコ・クラトーのESPにより滅亡は免れたものの、14000年後に六つの惑星が地球を中心に交錯(ファードラウト)する時、地球上には真のガンプが再生され、全人類はガンプの奴隷となる。ムー達の助力により、イル・ドークトを破壊するスパリオを放つ戦闘機ソル・バルウを建造した人類は、ファードラウトを阻止すべく、南アメリカのゼビウス軍拠点へと出撃する。

ガンプ

本作のボス的存在の敵キャラ。バックグラウンドストーリー「ファードラウト・サーガ」にてゼビウスを統括している存在として描かれているものの、ゼビウス本編には登場しない。『ゼビウス ファードラウト伝説』や『ゼビウス3D/G』では実際にボスキャラクターとして登場し、倒すことが出来る。

超知性体で、元はBC12000に人間に奉仕するために作られたバイオコンピュータ。ゼビウスの言葉で「寄せ集めしもの」という意味で、ゼビウスのガンプはその6つのレプリカの1つ。初めは人類の生活の一部として使用されていたが、人々が端末によるガンプへのアクセスに感情移入しやすいよう疑似人格を植え付けるようになると、ガンプは自身の人格を形成するようになる。やがて人類の将来を「計算」したガンプは、自身が考える人類の未来のため、自分の支配下での繁栄を試みるようになる。その過程でドークト(ESP能力)が備わっていることに気付き、ドークトにより人間を支配しようと自身のレプリカを6つの惑星へ送り、14000年後(AD2000)におこる、地球を中心とした6つの惑星の交錯「ファードラウト」を利用して地球に真のガンプを再生し、全人類を支配しようとする。

アンドアジェネシスを破壊した際にコアから飛び出す「ブラグザ」はガンプの一部。

ゼビ語

本作の背景設定にリアリティを持たせるため、遠藤雅伸はゼビ語という独自の設定を創作した。ただし、内容的には主に名詞の造語にとどまり、人工言語という水準には全く達していない。おかげで、New Space Orderでゼビ語を採用しようとしたスタッフらは、古い記録を漁っても文法が存在しないことに焦り、結局足りない部分は独自に作るという結論に至った。本作に登場する自機や敵機の名前は、ゼビ語に基づいている。「ソル・バルウ」はゼビ語で「太陽の鳥」、「ガル」は「大きい」、「ボザ」は「連結」、「ギド」は「速い」、「ブラグ」は「真の、純な」を意味する。他に「イル・ドークト」は「冷たい(固定された)ESP」、「ガスト・ノッチ」は「絶好調」、「エケモゴーザ」は「ゴハンの時間です」、「オルド・ザカート・グルゼーガ」は「黄色い魔法の楽団」すなわちYMO

ゼビ語の語感は、富野由悠季アニメ作品に登場する固有名詞の独特な語感(遠藤は “違和感” と表現)を意識している。ゲームにSFアニメ的なエッセンスを加えるために行った設定といえる。

ゼビ語では、16進数のゼビ数字が用いられている。ゼビ数字は正方形に1本の対角線を加えた図形で表現され、それぞれの線分に0,1,2,4,8,の数価がある。それらを加算して0から15を表す。

ファイル:Xevi figures.png

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
ZOP AH SHEO OLI XEVI REF FAR SOPIA GAU RUQ PUSTO PIQ VEEO PHES SOLITA KURTO
ゾプ シオ オリ ゼビ レフ ファー ソピア ガウ ルク パストー ピク ヴィオ フェス ソリタ クルト

二桁以上の数は16進数表記に直したゼビ数字を続けて発音する。例えば十進数の111は、16進数の6F(16×6+15)に直し、二桁目の6に対応する「ファー」と一桁目のF(15)の「クルト」を合わせ、「ファークルト」となる。

「ゼビウス」は「4番目」の「星」の意味である。 続編「スーパーゼビウス」のタイトルについて、後日ファンから「なぜスーパーに相当するゼビ語を使って『○○ゼビウス』と名付けなかったのか」と聞かれた遠藤は「その発想がまったくなかった」と回答している。

登場キャラクター

自機

ソルバルウ
防衛軍最新鋭戦闘爆撃機。「ガンプ」が繰り出すゼビウス軍に唯一対抗出来る戦闘機。対空攻撃武器・ザッパーと対地攻撃武器・ブラスターを備える。ソルバルウの「ソル」は「太陽」、「バルウ」とは「鳥」を意味する。通称「スペースクラフト」。

敵キャラクター

()内は防衛軍側のコードネーム。

空中物

トーロイド(コイン
無人偵察機。ゲームの最初に登場するコインのような形をした敵キャラ。ソルバルウと縦軸が合うと横に回転して逃げながらスパリオを撃って攻撃する。動きが遅めだが、ゲームが進むにつれて反転すると同時にスパリオ(弾)を放つ頻度が多くなり、撃ちもらすと後方から攻撃する事もある。また、一度に多数出現するため、ときおり対処しにくくなることもある。無人機。30点。通称「フリート」。
タルケン(ビートル
対人用戦闘機。直線的な動きで画面に出現し、一旦止まったかと思うと機体中央部をクルリと回転させてスパリオを1発撃ち、やはり直線運動で退散してゆく。攻撃は狙い撃ちのような感じでかなり正確だが、その正確さゆえに軸をずらすように自機を動かせば回避しやすい。50点。宇宙戦艦ヤマトの敵メカにほぼ同デザインの宇宙戦闘機があり、これをモデルにしたのではないかと言われている。カブトガニギャバンの頭などの通称が存在する。PCエンジン版『ファードラウト伝説』では、鹵獲したタルケンを自機として使えるステージがある。通称「スカウトシップ」。
有人戦闘機ではあるが、実際にパイロットが操縦する訳ではなく、脳にケーブルを直結させた形で操作させる生体コンピュータ的な扱いになっている。
ギドスパリオ(ロングレンジザッパー)
長距離弾。ザッパーにより相殺できるゼビウス軍の遠方弾。「ギド」は「速い」、「スパリオ」は「弾」の意味。高速かつ大量に出現する非常に手強い敵にもかかわらず、倒した時の得点が最も低い10点しかない。通称「エナジーブラスト」。
バキュラ(フライングボード)
飛行新素材。平らな鉄板のようなキャラ。くるくると縦に回転しながら直進してくる。破壊不可能。設定上はゼビウス軍の建築資材であり、建築地点への移動中、もしくは空中待機中の状態にある。着想と名称は、「バキラ」という遠藤の友人から。本名は「アキラ」だが、よく物を壊すためバキラというあだ名がついた友人がおり、彼の「何でも破壊する」イメージから着想を得たという[2]。遠藤は、このようなネーミングをすることについて「僕の趣味です」とも語っている。かつて、「ザッパーを256発当てることにより破壊可能」という噂が流れたことがあるが、これはプログラムから深読みした誤解であり、開発者の遠藤がはっきりと否定している。(同メーカーのゲーム、もじぴったんwiiにはソルバルウが出演しており、ソルバルウ自身が「「バキュラ」に256発当てれば壊せるという噂はデマだった」と言っている。)ただこの声に応えたのか『スーパーゼビウス ガンプの謎』では、ダレイのスーパーザッパーによって、もしくは通常のザッパーの連射により破壊できるようになっている。遠藤によると一枚当たりの価格は日本円で88万7800円。破壊できない敵キャラクターという存在は、当時としては非常に斬新で、そのグラフィックデザインと相まって、非常に有名なキャラクターとなった。現在では、バキュラの存在はゼビウスという単一ゲームの枠を超えた、ゲームマニアの共通知識の1つとして根付いている。通称「レジスターシールド」。
ゾシー(オクトパス
無慣性攻撃機。丸鋸状の形状を持ち、不規則に反転しつつじわじわと自機に迫ってくるが、その不規則さゆえかまれに撤退するケースもある。後方から出現することもあるが、その場合の出現するエリアは限られている。70~100点。「ゾシー」はゼビ語で「死」の意味。SFテレビシリーズ「謎の円盤UFO」に登場したUFOをイメージさせるデザイン。通称「デスクワット」。
ジアラ(スピナー)
高速戦闘機。トーロイドに似た移動経路をとるが動きがとても速く、直進してきた直後、縦軸に会うと横方面にキリモミ飛行しながらスパリオを撃ってくる。タルケンやザカートと共に出現することも。スパリオは比較的弾速が遅いが、体当たりを交えたサイドアタックをしかけて来る事が多い。設定画では映画「スター・ウォーズ」に登場したXウイングTIEファイターをミックスしたイメージのデザインになっている。150点。通称はコードネームと同じ「スピナー」。
カピ(ラムバス)
迎撃戦闘機。タルケンを発展させた菱型に近い形態の機体で、スパリオの連射機能がある。ややゆっくりと前進して近づき、クルリと反転して退散する。動きは滑らかかつやや鈍いため撃墜しやすいが、退散スピードは速い。映画「スター・ウォーズ」のミレニアム・ファルコンという宇宙船をイメージさせるデザイン。300点。通称「デフレクター」。
テラジ(リムロイド)
高速迎撃戦闘機。カピを発展させた機体で非常に動きが速い。素早く前進し、自機の近くまで近づき反転して退散する。その際に機体下部にある円形の発射口からスパリオを多量にばらまく。スピードは自機やザッパーよりも速いため、反転した後は撃墜不可。出現箇所は少ない。SFテレビシリーズ「宇宙空母ギャラクティカ」に登場したサイロン・レイダーをイメージさせるデザイン。700点。通称「ディストラクター」。
ザカート(テレポーター)
テレポート攻撃機。ワープ機能を持つ。見かけ上は黒い玉だが、砲弾ではなくワープ型無人攻撃機とされている。特異な音を発して現れた後、スパリオを1発発射してテレポートして消滅する。「ザカート」はゼビ語で「魔法」の意味。100~300点。通称「エナジーランチャー」。
ブラグザカート(クラッカー
強力テレポート攻撃機。見かけ上はザカートに似ているが中央部分に赤い点滅がある。スパリオを5発扇状に発射して消滅。ワープ機能を持っており、撃ってくるスパリオの速度も速いために2個同時に出現されると厄介な敵である。但し、3個以上は出現しない。600~1500点。通称「エナジーブラスター」。
ガルザカート(ブルズアイ)
大型多弾頭攻撃機。ザカートなどより一回り大きい。そのためにワープ機能こそ無いものの高速であり、自機に接近した直後、破裂と同時に四方八方に16発のスパリオと4発のブラグスパリオをばらまく。1000点。特定ポイントに出現する。通称「エナジーボンバーダー」。
ブラグスパリオ(ジェミニ
ガルザカートから発射される誘導弾。破壊不能だが、ザッパーを一発当てるごとに得点が入る。自機に向ってくるやっかいな弾だが、後にブラグスパリオを外に出さずにお手玉のように長時間当て続けているプレイヤーが出現した。このテクニックはジェミニ誘導と呼ばれ、ゼビウス上級者を見分けるための判定基準の1つともなっている。本作では1発当てるごとに500点加算されていたが、このことを知ったスタッフは、『スーパーゼビウス』でこの点数を2000点に引き上げている。しかし『ナムコクラシックコレクション Vol.1』収録の『ゼビウス・アレンジメント』では逆に100点に下げられている。
アンドアジェネシス(アドーア・ギレネス)
機動浮遊要塞。アルゴと呼ばれる4か所の砲台から不規則に弾を発射してくる。ザカートなどの他の空中キャラで護衛されていることが多い。中心部のコアにブラスターを落とすと機能が停止する。得点を稼ぎたいなら各アルゴをブラスターで破壊してからコアを破壊する。コアを破壊せずしばらく放置すると画面上部に移動し退散する。一見止まっているように見えるが、スクロールに合わせて絶えず移動しているため、アルゴ等を破壊するには照準を直接合わせずに、やや前に補正した上で発射する必要がある。コアの得点は4010点~4800点、FC版のみ4000点で固定。アルゴは各1000点。一部のゲーマーからは「安藤くん」と呼ばれた。通称「マザーシップ」。
ファミコン版は、ハードウェア仕様から、BGプレーンに書き込まれており、背景から独立して動くことはなく、地上物のように見える。
初期は、アドーアギレネスがコードネームではなく正式名称だったが、英米人が正しく発音してくれないと分かり、アンドアジェネシスに改められた。日本で流通した製品のインストラクションカードには「アドーアギレネス」と印刷されていた。同様の変更事例に、“バキラ→バキュラ”がある。
続編『スーパーゼビウス ガンプの謎』では、追加ステージとしてコア破壊後に、アンドアジェネシス内部に乗り込んでの戦闘が繰り広げられる。
ブラグザ(パイナップル
エネルギー体。アンドアジェネシスのコアを破壊することにより、そのコアから出現し画面上部に高速退避する謎の物体。7色に輝いている。破壊不能。通称「クリスタル」。
シオナイト(シオナイト)
友軍機。設定上はゼビウス軍内部のレジスタンスが開発した防衛軍の味方だが、代わりに攻撃してくれたりはしない。ゼプナイト(左側)とキャスナイト(右側)のセットでシオナイトと呼ばれる。破壊不能。通称「エスコート」。
特定エリアの特定位置まで侵攻すると出現する。基本的には2個出現してソルバルウのやや前方をクルクルと回って浮遊し、やがて1つに合体して画面前方に高速で消えていく。完全に演出のみの存在であり、ゲーム上では全く意味のないキャラではあるが、飛び去った後にガルザカートが出現するなど、シリーズによっては敵のある攻撃の暗示など、ゲーム進行に影響する登場をする場合がある。なお、ゼプナイトやキャスナイトは飛来中に空中物に接触すると消えてしまう。ゼプナイトが消えた場合はちゃんとシオナイトになって飛び去るが、キャスナイトが消えた場合はシオナイトになった途端に消えてしまう。

地上物

ログラム(ドーム
対空砲台。固定砲台で人造物に対して攻撃する能力を持ち、不規則にスパリオを放つ。300点。通称「スフィアーステーション」。
ゾルバク(スカイライト)
対進入用レーダードーム。設定上はゼビウス軍のレーダーサイト。特に攻撃は行ってこないが、これを破壊せずに放置して進行すると、ゲーム難度がどんどん上昇していく……と当時は説明されていたが、実際のゲーム内の処理としては、非固定の敵機出現テーブルを巻き戻しているだけなので、状況によっては破壊により再び強敵を呼び戻してしまうこともある。200点。通称「ディテクタードーム」。
ドモグラム(スライダー)
移動対空砲台。ログラムにホバーリング機能を持たせ、地上を移動出来るようにしたもの。海面には現れないが川を渡ることはできる。単独で動いているものもあれば、数体でグループを作りグルグル回っていたり四方八方へ伸縮するなど奇妙な動きをすることもある。800点。通称「ディフェンスサイト」。
ボザログラム(ドームアレイ)
中型連結対空砲台。コア部を中心にログラムを十字に4体連結させたもの。中央(コア)部分を破壊すれば全体を一度に破壊出来る。5体同時に破壊した場合のみ2000点、個別に破壊した場合は中心が600点でほかは各300点。中央とほか2体の計3体を同時に破壊すれば2600点。通称「ドームネットワーク」。
グロブダースティングレイ
万能移動車。戦車のような形をした水陸両用車で、キャタピラーではなく左右に装備した螺旋状の円柱を回転させることにより動力を得ている設定。止まった状態で配置されるものと、移動しながら現れるものがあり、海の上にも出現する。攻撃はしてこない。名前は黒豚のカナ標記に濁点をふったものに由来。ブラスターで攻撃しても全く回避しないものの他に、それに反応して前進するもの、後退するもの、アクセルを吹かし急加速するもの、高速で移動し攻撃を回避するもの(テンプレート:要出典範囲)がある。破壊の際の難易度によって得点は200点から10000点までさまざま。通称「タンク」。
1984年発表のアーケードゲーム『グロブダー』では、改造されて攻撃能力を与えられた車体が自機として登場している。
バーラ(ピラミッド
エネルギー貯蔵庫。ピラミッドを思わせる、ゼビウス軍のエネルギータンク。攻撃はしてこない。100点。ゲーム内では破壊しても放置しても特に影響はない。通称「エナジーステーション」。
ガルバーラ(ビッグ)
大型エネルギー貯蔵庫。バーラが大きくなったもの。上半分がブラスターで破壊可能。下半分はバキュラで作られているため破壊不能。300点。通称「エナジーベース」。
デロータ(ルーク
中型対空砲台。ログラムが進化し、スパリオの連射機能を持ったものだが、ブラスターで破壊できる可能性がないくらい画面手前に来ると弾を撃たなくなる。同時に3体・4体以上で出現すると脅威である。1000点。通称「ローバー」。
ガルデロータ(ダイザ)
大型対空砲台。デロータの下部にエネルギーユニットが付いたもの。上半分がブラスターで破壊出来る。下半分はバキュラで作られているため破壊不能。デロータと異なりスクロールアウトするまで攻撃し続けるため、破壊しそこねると苦戦は必至。2000点。通称「メガサイト」。

隠しキャラクター

()内は防衛軍側のコードネーム

ソル(タワー)
エネルギータワー。ボーナスキャラであり、設定上はゼビウス軍の秘密研究施設である。一見何もなさそうな地上部分でブラスターの照準が反応すれば、そこに存在する。ブラスターを落とすことより出現し、さらに完全に出現後ブラスターを落とすことで破壊できる。1本ポツンと存在することもあれば、密集して4本存在していたり、8本並んで存在していることもある。出現・破壊それぞれで2000点(『スーパーゼビウス』では1000点)が取れるので、ハイスコアを目指す場合はその出現ポイントを押さえ、出すだけではなくきちんと破壊できるよう進むことが基本となる。
2人で交互にプレイする2Pモードを選択した場合、2P側は隠しキャラのソルを破壊する時は本体ではなく、その陰の部分にブラスターを落とさなければならなかった。これは2P側のソルの当たり判定が右下に1キャラ分ずれてしまっているというプログラム上のバグが原因である。
アーケード版には1か所不具合[3]によってソルが出ない場所があるが、この場所はファミコン版で出るようになっている。
スペシャルフラッグ(フラッグ)
16エリア中4か所に存在する「スペシャルフラッグゾーン」と呼ばれる画面右端から左端までの一帯にブラスターを落とすことにより出現する。標準設定では、出現後、その上に自機を通過させることにより1機追加される。ただし、ディップスイッチ設定によっては1機追加される代わりに10000点が加算されるだけの台もある。スペシャルフラッグの存在は、ブラスターの照準に反応しないので確認することはできない。「スペシャルフラッグゾーン」中のどの位置に出現するかは毎回異なるが、出現位置のアルゴリズムは敵空中物と同じため、「スペシャルフラッグゾーンが画面に現れた時点における自機の位置の左右反対側」という、おおまかな見当はつけられる。「スペシャルフラッグゾーン」が近づいてきたらブラスターで横方向にじゅうたん爆撃を行うことが基本。ちなみに開発者は、本作品中この違和感のあるキャラを使ったことについて、「『ニューラリーX』でラッキーフラッグが登場してから、スペシャルフラッグが軽視されたので、使ってみようと思った。」と語っている。
スペシャルフラッグゾーンは川など水辺の近くを意識して設置されている。これは開発者の遠藤の考えで、彼は「水辺周辺はスペシャルフラッグの出る確率が高い」という噂をプレイヤーの間に流すことを目的としたと明言している。
エリア3か5にあるスペシャルフラッグを取ってエクステンドしてからすぐに自殺することを繰り返すと、得点効率は悪いものの永久パターンとなる。続編の『スーパーゼビウス』では、これを防ぐ意味もあって、エリア1以外のスペシャルフラッグゾーンは変更されている。
なおスペシャルフラッグは、2011年現在バンダイナムコゲームスの公式サイトのファビコンとして使用されている。

ゼビウスは「隠しキャラクター」という概念を初めて発明したゲームである。当時は隠しキャラクターという概念が斬新すぎて、社内で受け入れられなかったため、開発チームは上層部にも、その存在を報告せずにソルとスペシャルフラッグをゲーム内に組み込んだ。その結果、ゲームの大ヒットと共に、隠しキャラクターの存在を知った上層部から追及されたが、開発チームは全て「バグです」という強引な言い訳で追及を乗り切った。

本作の仕様について

海賊版対策

ディグダグ』に対する『ジグザグ』、『ギャラガ』に対する『ギャラッグ』など、当時のアーケードゲーム市場ではデッドコピーされた海賊版基板が流通していることが多く、本作ではこうしたデッドコピー基板への対策が設けられている。

コインを入れてスタートした直後、画面右端の特定位置にブラスターを落とすと爆発音と共に隠しメッセージが出て得点が10加算される。このとき、正規品なら“NAMCO ORIGINAL program by EVEZOO”、コピー品なら“DEAD COPY MAKING copy under NAMCO program”というメッセージが表示される仕掛けとなっている。

ゼビウスのデッドコピー品としては主に「XEVIOS」(ゼビオス)と「Battles」(バトルズ)が出回っていたが、「XEVIOS」を製作した会社との裁判では法廷において実際に隠しメッセージを表示させてコピー品であることを証明した。ただし、「Battles」はそのメッセージが “Prease enjoy this GAME”(“Please” の綴りが間違っている)に書き換わっている。

また、森の部分の模様の中に、namcoのロゴが隠れている箇所がある。隠しメッセージは修正した「Battles」も、こちらは気付かなかったようでそのまま表示されている。

モニターの焼き付き

ゲームセンターなどに置かれた本作は、デモンストレーション画面中においてずっとそのタイトル文字が表示されるものだった。テンプレート:要出典範囲。しかし、モニターに焼き付き跡を残すという想定外の事象の原因となった。この焼き付きは、PSP版(『ナムコミュージアム Vol.2』に収録)と、DS版『ナムコミュージアムDS』で、マニアックオプションを使うことによって再現できる。

カウンターストップ

999万9990点に達するとカウンターストップとなり、点数がそれ以上増えなくなる。ノーエブリ設定でない場合、カウンターストップの直前に、点数が動くたびに残機が増えていく「無限増え」という現象が起きる。これは、次回のエクステンド規定得点が1000万点を超えた状態、標準設定の場合は996万点到達で発生する。この次のエクステンドは1002万点で、これが内部的には2万点とみなされ、加点の際にそれを超えているために起こる。ただし、残機は256で0に戻ってしまうため、無限増えを起こし始めてからでもたまたま残機0の状態でミスしてしまうと、即ゲームオーバーとなる。また、エクステンドが起きるとその割り込み操作のために地上物とマップが1ドットずれる現象が起きるため、無限増え中は地上物とマップが明らかに大きくずれ、ゲーム速度もガタガタと遅くなる。

上記の「無限増え」中にはエクステンド音が連続で鳴り続けるため、カウンターストップ達成へのファンファーレのように聞こえる。この状態がシューター達のあこがれとされ、これを目指してマップデザイン・隠しキャラの出現位置などがプレイヤーによって研究された。中でも、本作が発表されてからわずか1か月という早さでうる星あんずが作った同人誌『1,000万点への解法』は、特に知られる。その他の本作を取り上げた当時の同人誌としては、田尻智の『ゲームフリーク』第2号が知られる。

本作を取り巻いた噂

本作ではこれまでにない「隠しキャラクター」というギミックを入れたことから、ゲーム内容がブラックボックスと化し、隠しキャラクターについて多くの噂やデマが飛び交うことになった。当時、特に噂として広まったのが「ゼビウス星」で、特定の条件を満たせば隠しキャラ「タランチュラ」が出現し、その後「ゼビウス星」が現れてエンディングになるというもの。田尻智によって広められ、雑誌にも掲載されるほどだったが、後にこれはデマと判明し田尻は大きく非難を浴びることになる。

本作で最も有名な噂として、「バキュラは256発のザッパーを当てれば壊れる」という噂がある。しかし、通常の基板では84発以上は物理的に当てることができない。「システム上当てられないだけで、プログラム上では256発当てれば破壊できる[4]」という噂も流れたが、これも遠藤が自身のブログ[1]や自著のミニコミ誌、テレビ番組『ゲームセンターCX』、ネット掲示板などで否定している。ゼビウスは、破壊可能なオブジェクトは全て耐久力が1発分で、オブジェクトの状態には破壊可能/破壊不可能/弾が素通りする、の三種類しか区別は無い。バキュラは破壊不能なフラグを立てて処理しているので、そもそも何発当たるかは関係がない。後の作品である『ゼビウス3D/G』では7面の最初に画面を数周してから右下に消えるバキュラがあり、こちらも連射装置付き筐体で二人プレイと3連射ディオスという条件で2,000発以上当てても壊れなかった。なお、DSソフト『ぼくらのテレビゲーム検定 ピコッと!うでだめし』にはこのバキュラを破壊するゲームが存在する。また、コカコーラ社のwebブラウザゲーム「スプライト×ゼビウス」ではザッパーを一定数撃ち込めれば破壊できるようになっている。

「エリア7で地上絵のくちばしの先端にブラスターを連続で落とせば7万点の特別ボーナスが入る」という噂もあった。しかしこれは、遠藤が、エリア7のスペシャルフラッグゾーンだけは自身が設定したものではなかったために、それを出そうと乱射していたところを見ていたプレイヤーが誤解したためのデマである。

エリア16は大変難易度が高くクリアしにくいことから、「その手前のエリア15の後半部分にはエリア16に遭遇しないためのワープゾーンが存在しており、そこで自機が破壊されるようにしたらエリア16はパスされてエリア17からスタートさせることができる」という噂もあった。これは「各エリアの70%を進行するとミスした時は次のエリアから始まる」というプログラム上の処理が、次のエリアデータをロードしたタイミング(エリアの82.5%程度の場所)でミスした場合、すでに次のエリアをロードしているにも関わらず実行されてしまうために都合2エリア進めるというもので、実際には15エリア以外でも実行可能である。上記のエリアワープと同様の理由で、いずれかの地上物が出現する直前にミスになった場合、次に始まる時にエリア最初の森の上にそのキャラクターが出現することがある。

スーパーゼビウス

テンプレート:Redirect 1984年には本作の続編である『スーパーゼビウス』(Super Xevious)が発売されている。これはロム交換による販売を前提に作られ、基のゼビウスのプログラムを手直しする形で作られた。

稼動開始から1か月もたたないうちに1,000万点以上のハイスコアを出すプレーヤーが次々と出現したため、「1コインで長時間粘られて設置店に利益が出にくくなることを解消する」などの理由で開発されたと言われているが、遠藤雅伸は一回当たりのプレイ料金の低い日本国外(主にスペイン・イタリア)向けに難易度を劇的に上昇させて販売したバージョンがあり、それを伝聞した日本のヘビーユーザーによる日本国内での発売要望によって製作したと語っている。 内容はほぼ同じながら難易度の大幅な上昇と、「ギャラクシアン」「タンク」「ファントム」「ヘリコプター」「ファルコン」などの各種隠しキャラの増加が特徴。難易度の上昇は非常に激しく、後半面になるとブラグザカートが同時に大量発生し、また隠しキャラのいくつかは破壊すると点数がリセットされるという陰険なフィーチャーがあり、当時のファンの怒りを買った。後に開発者もこの件については「やりすぎだった」とコメントしている。

この『スーパーゼビウス』とは別に、ファミコン版オリジナルに続編として『スーパーゼビウス ガンプの謎』が開発された。こちらも任天堂VS.システム対応でアーケード逆移植されているがこれについての開発には遠藤雅伸本人は係わってはいない。

『スーパーゼビウス』は、MZ-2500版、X68000版ゼビウス(1987年/電波新聞社)やPlayStation版『ゼビウス3D/G+』(1997年)、ニンテンドーDS版『ナムコミュージアムDS』(2007年)に収録されている。

移植版

まだ本作の移植版がなかった1983年、プログラマーの森田和郎が製作した『アルフォス』がエニックスから発売された。完全に本作を意識した酷似作品で、発売に際して許諾を得てナムコのコピーライトが入っている。

電波新聞社から発売されたPC-6001版(1984年)は登場キャラクターは同じであるものの、ハードウェア上の制約から、別のゲームとも言えるほど異なるビジュアル・内容となっている。そのため、ナムコからゼビウスの名を冠することを許可されず『タイニーゼビウス』(小さなゼビウスの意)という名称となった。なお、後になって一部に知られるようになるが、このタイニーゼビウスを製作した松島徹は当時中学生だった。その後、マップやBGM等をオリジナル版に近づけた『タイニーゼビウス Mk-II』も発売された。同社に持ち込まれたものの、発売されなかったmz-700版は雑誌Oh!MZに掲載された。

電波新聞社からはX1版を皮切りに「タイニー」ではないゼビウスもリリースされた。

  • X1版(1984年5月)は藤岡忠によって作成。3エリアごとにデータをロードする形になっている。パターンのずれたPCGを用意することにより、地形の4ドットスクロールを実現している。
  • FM-7/FM-77版(1984年11月) は道浦忍によって作成された。プレイヤーがキーボードのキーを離したことを検出できないというハードウェア的な仕様により、移動キーを一旦押すと、キーを離してもそのまま直進する。止めるには別のキーを押す必要があった。
  • PC-8001mkIISR版(1985年)は、X1版と同じ藤岡忠による移植。テープ版にも関わらず全16エリアがオンメモリでロードされるのが最大の特徴。またVRAMが2面あるのを活用して、キャラクターが重なった際のキャラクター欠けを軽減させている。
  • PC-8801版は芸夢狂人によって制作され、エニックスから発売された。海の色が黒い。PC-8801mkIISRのV2モードでは起動しない。
  • MZ-2500版(1985年1月)はハードウェアによるスムーススクロール、4096中16色のパレットボードに対応し、データ圧縮によるオンメモリでの動作を実現した。後半部分には、スーパーゼビウスのデータも含む。

ファミコン版は当時としてはかなり良くできた移植作ではあるものの、アーケード基板とファミコンの性能差があったのでかなり無理をしている。タイトルロゴは専用のキャラデータの容量がなかったため、8×8ドットのモザイクパターンの組み合わせで表現せざるを得なくなった。「ガンプの謎」でのタイトルロゴはきちんと表現されている。ナスカの地上絵は、アンドアジェネシスか地上絵かのどちらかしか入らない残り容量だったためにやむなくカットされている。また、アンドアジェネシスは地上物のようにスクロールと連動する形となった。アーケード版は縦長の画面、ファミコンは横長の画面のため、ファミコン版はスクロール速度が遅く、相対的にソルバルウの動きが速く、その分難易度は低い。また、ソルが出現し始めてから破壊可能になるまでの時間が短く、アーケード版と比較して破壊しやすいため得点を得やすい。その他、バキュラが画面上に最大4枚しか同時に出せないなどの制約がある(スタートボタン連打の連続ポーズで4枚以上のバキュラを表示出来る裏技が存在する)。ファミコン版発売当時は、コントローラのボタンがシリコン樹脂になっている初期型のファミコンを所有するユーザも多く、ゼビウスを契機に連射のしやすいプラスチック製のボタンに交換するユーザも多く見られた。ファミコン版は2004年にゲームボーイアドバンスに移植されファミコンミニとして発売され日本でも初めて携帯型ゲーム機でも初めて遊べるようになった。

ナムコミュージアムではゲームボーイアドバンスを除いた各機種に収録されている。

  • 1996年2月9日発売のPlayStation版『ナムコミュージアム Vol.2』に収録。テラジの動きがオリジナルと違って横方向への反転がなく、撃墜しやすくなっている。PlayStation 2で起動させるとソフトの互換性に問題があるため、正常に動作しない。一方、PlayStation 3で起動させると正常に動作する。
  • 2006年1月26日発売のPlayStation 2版『ナムコミュージアム アーケードHITS!』に収録。
  • 2006年2月23日発売のPlayStation Portable版『ナムコミュージアム Vol.2』に収録。アーケード版仕様が初めて携帯型ゲーム機に完全移植をした。
  • 2007年10月11日発売のニンテンドーDS版『ナムコミュージアムDS』に収録。スーパーゼビウスへの仕様変更が可能。
  • 2007年12月6日発売のWii版『みんなで遊ぼう!ナムコカーニバル』に収録。
  • 2009年1月29日配信開始のPlayStation 3版『ナムコミュージアム.comm』に、新作「ゼビウスリザレクション」と共に収録。
  • 2009年11月5日発売のXbox 360版『ナムコミュージアム バーチャルアーケード』に収録。

1995年発売のアーケードゲーム『ナムコクラシックコレクション Vol.1』にも収録され、これによりアーケードゲームとして再登場した。同作には新作『ゼビウス・アレンジメント』も同時収録されている。

1997年4月25日発売のWindows版『ナムコヒストリー VOL.1』に収録されたのち、メディアカイトより単品販売された。

てんこもりシューティング』(1998年/アーケードゲーム)には本作の画面そのままの、アンドアジェネシスを破壊するミニゲームを収録。また『スターフォックス アサルト』(2005年2月24日/ニンテンドーゲームキューブ)にはボーナスゲーム、『リッジレーサー7』(2006年/PlayStation 3)には起動時ミニゲームとして収録されている。

Wiiバーチャルコンソールではファミコン版とアーケード版が、Wii Uのバーチャルコンソールではファミコン版が配信されている。

ニンテンドー3DS版はニンテンドーeショップより「3Dクラシックス ゼビウス」として配信されている。開発はアリカ[5]。基本的なゲーム内容は変わらないが、3D表示対応により高低差によって立体的に見える新要素が加わっている。解像度の違いにより画面が横に長く、両端は流れる雲で覆われている。

2012年1月26日発売のiOS用アプリ『NAMCO ARCADE』に収録されている。

関連作品

  • スーパーゼビウス ガンプの謎1986年/ナムコ/ファミコン
  • ゼビウス ファードラウト伝説1988年/ナムコ/MSX2
  • ソルバルウ1991年/ナムコ/アーケード)
  • ゼビウス3D/G1996年/ナムコ/アーケード)
    • ゼビウス3D/G+(1997年/ナムコ/PlayStation) 「ゼビウス」「スーパーゼビウス」「ゼビウス・アレンジメント」とともに収録。これらのうち、3D/Gとアレンジメントの家庭用移植はこれが唯一。
  • ゼビウス スクランブルミッション(2006年/バンダイ/Let's!TVプレイCLASSIC ナムコノスタルジア1 に「ゼビウス」とともに収録) 巨大要塞に潜入したソルバルウを操り、制限時間内にコアを破壊する。
  • ゼビウスリザレクション - PlayStation 3版『ナムコミュージアム.comm』(2009年1月29日配信開始)に収録された新作。
  • DOORSゼビウス(2009年) - TBSで2009年(平成21年)4月5日に放送されたテレビ番組『DOORS 2009春』のアトラクションのひとつとしてアルカノイドとともにDOORSゼビウスが登場している。操作は足元のセンサーを用い2人が協力して行うもので、1人がソルバルウの縦移動とブラスターの発射を行いもう1人がソルバルウの横移動とザッパーの発射を行う。プレイの様子は巨大モニターで映し出され、ステージもTBSに関連のある建物があったりとオリジナルになっていた。最終的に獲得した得点で競い、アンドアジェネシス(番組では「マザーシップ」と呼称)を撃破しオールクリアしたのはお笑いコンビののみであった。
  • スプライト×ゼビウス(2012年) - コカ・コーラ社の炭酸飲料「スプライト」とのコラボレーション。2012年5月8日より同社公式サイトにてwebブラウザゲーム[2]が開設された。アーケード版のエリア1~4をベースに、敵キャラクターにスプライトのボトルやキャップを模したものが登場する。また地上絵にはスプライトのロゴが描かれている。

アニメ映画

『XEVIOUS』(劇中タイトルは「XEVIOUS 知られざる過去」)。2002年8月10日に映画レーベル「ガリンペイロ」作品としてテアトル池袋で公開されたフルCGアニメーション映画。上映時間75分。2002年9月25日にDVD発売と発表されたが、発売されることなく現在(2010年)に至っている。ゲームのシナリオから1万年後が舞台。総監督を立てずキャラクターとメカニックの制作をCGパート毎に分けるなど、CGアニメの実験作的意味合いが強く完成度が高いとはいえない作品となっている。

ストーリー

西暦2015年、宇宙パイロットのタケルと人型コンピュータ・マーサは、謎の巨大宇宙船の中で行方不明のサーラと瓜二つの機械生命体ルウ・ミーと出会い、人類の宿敵ガンプの存在を知らされる。地球侵攻まで40分しかない中、タケルはソルバルウに乗り込みガンプの基地アンドア星へ向かった。

スタッフ

  • 製作総指揮: 中村雅哉
  • エグゼクティブプロデューサー: 橋口隆二
  • クリエイティブプロデューサー: 清野一道
  • 制作: 本間偵顕微
  • 監修: 清野一道
  • 制作: 松井建始
  • 設定・演出補: 小倉信也
  • 音楽: 長池秀明
  • 脚本: 紫堂縞緒音
  • 製作: 株式会社ナムコ
  • 配給: グルーヴコーポレーション

キャスト

その他・エピソードなど

  • ナスカの地上絵」を背景に使った演出は、マップデザインを担当したMr.ドットマンの手によるもの。
    「砂漠のスペースが大きく空いていたので、どうスペースを埋めるかと思案していたところ、たまたま昼休みに買い物をした大森(当時、ナムコの開発室が置かれていた)のレコード屋の袋に地上絵が描いてあったので、それをそのまま拝借した。正直なところ、深い意味はない」との旨を近年になって明かしている。[6]
  • プレイ中、普段は有り得ない方向(右と左、上と下など)のスイッチを同時に入れると、ソルバルウが異常なスピードで変な方向へと動く。
  • ノーコン・キッド 〜ぼくらのゲーム史〜に、ストーリーに関わるアイテムとして複数回に渡り登場。遠藤雅伸もゲスト出演している。
  • PROJECT ACESがAC04エンジンで制作されたリメイク企画があったもののお蔵入りとなり、トレイラーのみ公開された[7]

参考文献

  • 『ファードラウトサーガ』 - 著:遠藤雅伸、刊:双葉社 ISBN 4575230766
  • 『ゼビウス』 - 著:古川尚美、刊:東京創元社 ISBN 4488903010

脚注

  1. タイトル画面には「Copyright 1982」という表示があるが、これは開発およびロケテスト1982年に行われたため。
  2. ファミリーコンピュータMagazine(徳間書店) 1986年第3号 宮本茂との対談
  3. キャラクタ・オーバーによるもの。グラディウスII3面のクリスタル破壊による分裂時に一部の破片が消えるのも同じ理由である。
  4. 極上パロディウス』ではバキュラをオマージュした敵キャラ「カラー板夫Jr」は256発ショットを当てると破壊できるようにプログラムされている事が正式に確認されている。
  5. テンプレート:Cite web
  6. ゲームサイド vol.23, 2010年5月1日発行, マイクロマガジン社
  7. PROJECT ACESがAC04エンジンで企画した「ボツXEVIOUSトレイラー」です。『これは製品にもDLCにもなりません』twitpic

外部リンク

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