ルーク
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テンプレート:チェスの駒 ルーク (Rook、♖♜) はチェスの駒の一種。塔または城のような形をしている。城、戦車を表している。
発音と語源
- 英語では、「rook」の発音は テンプレート:IPA2 であり、母音は短い。そのため書籍や新聞等によっては、「ルック」と表記される場合もある。
- 諸説はあるが、ペルシャ語رخ (rokh) またはサンスクリット語の「rath」が語源という説が有力。意味はチャリオット(戦車)である。
- ドイツ語「Turm」、フランス語「Tour」、スペイン語「Torre」などは、いずれも「塔」を意味する。
初期配置
白ルークはa1とh1、黒ルークはa8とh8に配置する。
基本的な駒の動き
- 動きの基本
- 縦・横の方向の、任意のマス(どこでも好きなマス)に移動できる。
- 図1 : 移動できるマスに敵の駒がある場合、その駒を取る事ができる。
- 取った後は、その駒があったマスに移動する。
- 図2 : 味方の駒のいるマスには移動できない。
- 図3 : (敵味方に関係なく)他の駒を飛び越える事はできない。
ルークの価値
キング | クイーン | ルーク | ビショップ | ナイト | ポーン | |
---|---|---|---|---|---|---|
駒の価値 | ∞(無限大) | 9 | 5 | 3 | 3 | 1 |
- この評価は一般的なものであるが、絶対的なものではない。チェスの局面によって駒の価値は変動する。
- ルークは、クイーンとともに「大駒」[1]とされている。
ルークの特色
- ルークはチェスの序盤戦では、通常あまり活躍できない。しかし中盤戦および終盤戦では、次第にその存在感を増していく。特に終盤戦では、(キングを除く駒の中で)ポーンとルークが残る確率が非常に高い。
- 敵のポーンのプロモーションを防ぐ最後の砦も、大抵の場合は味方のルークである。
- ルークは時に、単独で敵のキングをチェックメイトできる。これは「バックランク・メイト」と呼ばれ、実戦でも数多く見かけられる。
セブンスランク・ルーク
- ルークを敵陣の7ランクに侵入させると、中盤戦や終盤戦で非常に優位になる。この形は「セブンスランク・ルーク(seventh rank rook)」と呼ばれている。特にルークを2つ侵入させた形は、理想的な攻撃形態の一つである。
- 黒側であれば、ルークを2ランクに侵入させる形になる。
ルーキー
「新人」を指す英語のルーキー (rookie) はこのルークに由来する。これはルークがチェスの駒のうち最も遅く展開するためで、既に出ている他の駒にとって「後からやってくる存在」(新参者)となるためである。
注釈
- ↑ 英語ではメジャー・ピース (major pieces) 、またはヘビー・ピース (heavy pieces) となる。