スヴェルドロフスク州
テンプレート:基礎情報 ロシアの連邦構成主体 スヴェルドロフスク州(Свердловская область; Sverdlovsk Oblast)はロシア連邦中央部の州(オーブラスチ)。ウラル連邦管区に含まれる。州都はエカテリンブルク。州名は革命家のヤーコフ・スヴェルドロフに由来する。
概要
標準時
この地域は、エカテリンブルク時間帯の標準時を使用している。時差はUTC+6時間で、夏時間はない。(2011年3月までは標準時がUTC+5で夏時間がUTC+6であった)
地理
州の大部分はウラル山脈の東麓から西シベリア平原に位置する。南西部の一部がウラル山脈の西側にのびる。西にペルミ地方、北にコミ共和国、東にハンティ・マンシ自治管区、チュメニ州、南にクルガン州、チェリャビンスク州、バシコルトスタン共和国と隣り合う。
主な川は、ウラル以東でタヴダ川、トゥラ川、ウラル以西でカマ川の支流のチュソヴァヤ川、ウファ川など。
天然資源が豊富で、鉄、銅、金、白金などの金属や石油、石綿、ボーキサイトなどを産する。
大陸性の気候。
市が47、町が99、村落が1886ある。
人口
ロシア連邦で5番目に人口の多い行政区分であり、ウラル山脈以東のロシアではもっとも人口が多い州である。人口の9割近くが都市に集中している。
歴史
1552年にロシアがカザン・ハン国を併合し、この地域もロシアの版図に入った。天然資源に富むため、18世紀から19世紀にかけてロシアの工業の中心となった。第二次世界大戦の際には、ドイツ軍の侵攻から守るために、ロシア西部から多くの工場がここに移された。
政治
歴代知事は以下の通り。
- エドゥアルト・ロッセリ 1991年1月6日~2009年11月23日
- アレクサンドル・セルゲーエヴィチ・ミシャーリン 2009年5月10日~2012年5月14日
- エフゲニー・クイヴァシェフ 2009年5月29日~
経済
ロシアの鉄鋼業の12%がスヴェルドロフク州に集中している。鉄や銅の採掘・精錬、自動車製造、金属加工、木材加工などが盛ん。特に戦時中にコピー製造していたBMWレトロバイク風のオートバイ・サイドカーを製造するウラルモト社(旧名IMZ社)は世界的に有名。この企業の存在もあり、スヴェルドロフク州イルビト市はヨーロッパ人から「レトロバイクの聖地」として知られ、イルビト・モーターサイクル博物館、イルビト・バイクショーやレースなどオートバイ関連の多彩な催し物、施設があることでも知られている。
都市
州都エカテリンブルク(州の人口の28%が集中している)のほかに、主な都市としてニジニ・タギル(437,400人)、カメンスク・ウラルスキー(207,800人)、ペルヴォウラルスク(165,400人)、セロフ(100,300人)、ノヴォウラルスク、アスベストなど。