スター・ウォーズ クローン大戦
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer 『スター・ウォーズ クローン大戦』(スター・ウォーズ クローンたいせん、Star Wars: Clone Wars )とは、アメリカ映画『スター・ウォーズ』シリーズを題材に米国カートゥーンネットワークスタジオとルーカスフィルムが製作した2Dアニメ作品。『エピソード2/クローンの攻撃』と『エピソード3/シスの復讐』の間の物語(サイドストーリー)として位置付けられ、クローン大戦をダイジェストで描いた作品。
第56回及び第57回エミー賞アニメーション番組部門受賞。
概要
アメリカのアニメ専門チャンネルカートゥーン ネットワークで2003年から2005年にかけて放送された。映画シリーズ監督のジョージ・ルーカスが原作を務めて脚本の詰めが行われたため、『エピソード3/シスの復讐』へ至るストーリーが伏線的内容と共に描かれている。
日本でもカートゥーンネットワークにてシーズン1が2003年11月10日放送開始。2004年3月29日にはシーズン2が放送された。シーズン1及び2はそれぞれ10のチャプターに分かれ、一つが3分程度で構成されている。続くシーズン3は、一つが12分程度の5つのチャプターから構成され、2005年5月1日に放送開始。本作品は、内容も公開もエピソード2と3の間の話となった。またシーズン1と2をまとめたDVD、「VOLUME ONE」(本編70分)が、5月27日に3,129円程度で発売。 シーズン3をまとめた「VOLUME TWO」(本編64分)は2005年11月23日に、いずれも20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンから販売された。
「VOLUME ONE」は『エピソード2/クローンの攻撃』の4ヵ月後から始まり、ラストシーンとなる「VOLUME TWO」の惑星コルサント上空の艦隊戦は、『エピソード3/シスの復讐』のオープニングでアナキンらが到着する直前の様子を描いていた。
ヨーダやメイス・ウィンドゥなどの他のジェダイ・マスターや、パドメ・アミダラ、グリーヴァス将軍など映画に登場する主要人物が総出演する。また、リング無しでハイパードライブ可能なジェダイ・スターファイターや、クローンの初期の主力戦闘機V-19トラントなど他には登場しない機体が見られる。トゥーンレンダリングされた3Dアニメーションや大量の動画枚数からくる絵の滑らかさとテンポのよさ、場面の切り替わりの速さから高い評価を受けた。
あらすじ
前線で指揮を取るジェダイ・マスター、オビ=ワン・ケノービ将軍と弟子のアナキン・スカイウォーカーは、ドゥークー伯爵に見出された女戦士、アサージ・ヴェントレスと対決することになる。
赤い2本のライトセーバーを巧みに操る彼女はシスの訓練を受けており、さすがのジェダイも度々ピンチに見舞われる。
銀河各地の戦争が総力戦の様相となる中、果たしてジェダイはアサージ、そしてドゥークー伯爵を追い詰めることができるのか…?
VOLUME ONE
- Chapter 1 - 10
- 戦禍が銀河各地に広がる中、パルパティーン最高議長はアナキンを指揮官とする事を薦め、ヨーダとオビ=ワンを説き伏せてしまう。オビ=ワンの忠告に、アナキンは不満を募らせていた。
- 惑星ムーニリンストに到着した地上軍を指揮するオビ=ワンはフォードー率いる少数のARCトルーパーを展開、長距離攻撃していたタワー砲台を爆破させた。劣勢のドロイド軍を率いていたダージは、スピーダーバイク部隊の先頭に立ち、共和国軍の砲台を次々と沈黙させる。
- 一方、惑星モン・カラマリではキット・フィストーが大型ビーム砲台にフォース・バブルで攻撃する等活躍。惑星ラタータックでドゥークー伯爵の前に現れたアサージ・ヴェントレスは強さを見せつけたが、ドゥークーにシスの強さを見せつけられ、アナキンを倒す様命じられる。
- 勢いに乗るダージらに対し共和国軍もスピーダー部隊を展開。装甲服に身を包んだオビ=ワンは、一瞬の隙をついてダージを真っ二つにした。宇宙空間を指揮するアナキンは自らも活躍していた。作戦が終盤に差し掛かった頃、一個中隊を全滅させた見慣れぬ赤い戦闘機に危険を感じたアナキンは真っ正面から立ち向かう。アナキンの表情に緊張が走る。
- Chapter 11 - 20
- 赤い戦闘機とのドッグファイトは加熱し、作戦空域から離れた事を警告されるが、アナキンはハイパースペースまで追いかけてしまう。オビ=ワンには嫌な予感がしていた。
- 惑星ダントゥインではメイス・ウィンドゥが奮闘していたが、敵も味方も一網打尽にする兵器サイズミック・タンクに翻弄されていた。ライトセーバーを見失ったマスター・ウィンドゥは窮地に立たされる。
- 惑星イラムでは、ルミナーラ・アンドゥリィやバリス・オフィーが騎士となるための儀式、フォースによるライトセーバー組立てを行っていた。極秘だった神殿に侵入し爆弾を仕掛けていたドロイドに、善戦するルミナーラとバリス。危険を察知したヨーダは、パドメらと共にイラムに向かった。
- ヤヴィン第4衛星の密林で未知の敵を捜すアナキン。その背後で次々とトルーパー達が倒され、アサージ・ヴェントレスが姿を表した。フォースとライトセーバーを駆使した戦いは続き、降り出した雨が二人を濡らす。激しい対決でアナキンのライトセーバーがはじき飛ばされた瞬間、彼の中で何かが変わった。戦いが決した夜空には、惑星ヤヴィンが赤く輝いていた。
- 惑星ハイポリでは墜落したスター・クルーザーの残骸にジェダイらが6人隠れていた。大量のドロイドが取り囲み絶体絶命と思われた頃、ドロイド軍の将軍が単身で相手すると申し出た。正体不明の強敵に彼らの緊張は極限まで高まる。
VOLUME TWO
- Chapter 21 - 25
- シャークマウスを施した一機の共和国攻撃用ガンシップ。彼らは生き残ったジェダイを救出するフォードー指揮下のARCトルーパーだった。後に強敵グリーヴァス将軍の強さを知ったジェダイ評議会は、異例ではあるがアナキンを騎士とする事を決めた。
- 歳月が流れ、オビ=ワンとアナキンが率いる第3軍は勝利を続けていた。そこへグリーヴァス将軍が惑星ネルヴァンにいるとの情報から、偵察に向かう。行きがかり上、アナキンはネルヴァンの民のやり方で彼らの災厄を取り除くため旅立った。そこで見たものは人体改造されたネルヴァンの戦士達だった。彼らを救出するための正義の行動は、しだいに怒りに満ちた表情になっていく。
- 戦いがアウターリムと呼ばれる辺境域に偏っていた頃、コルサントの白く霞んだ空が、突然敵で埋め尽くされた。万が一を考え、シャク・ティ、ファル・ムダーマ、ロロン・コロブら3人はパルパティーン最高議長を避難させようとした。しかしグリーヴァス将軍が現れ、思わぬ強敵に3人は逃げ続けるしかなかった。激しい地上戦が繰り広げられる中、ヨーダとメイス・ウィンドゥは議事堂と聖堂が無傷である事に気付く。急いで戻るメイスだが、パルパティーンを乗せたシャトルは飛び立ってしまった。
- 一報を受けたアナキンらはコルサントへのハイパードライブを準備する。
声の出演
キャラクター | 組織 | 銀河標準語版 | 日本語版 |
---|---|---|---|
オビ=ワン・ケノービ | J | ジェームズ・アーノルド・テイラー | 森川智之 |
アナキン・スカイウォーカー | J | マット・ルーカス | 浪川大輔 |
少年時のアナキン | フランキー・ライアン・マンリケス | 矢島晶子 | |
ヨーダ | J | トム・ケイン | 永井一郎 |
ドゥークー伯爵 | S | コーリー・バートン | 羽佐間道夫 |
メイス・ウィンドゥ | J | T.C.カーソン | 玄田哲章 |
クワイ=ガン・ジン | J | フレッド・タタショア | 津嘉山正種 |
C-3PO | N | アンソニー・ダニエルズ | 岩崎ひろし |
アサージ・ヴェントレス | D | グレイ・デライル | 磯辺万沙子 |
ダージ | B | ダラン・ノリス | 吹き替え無し |
パドメ・アミダラ | N | グレイ・デライル | 坂本真綾 |
パルパティーン最高議長 | G | ニック・ジェイムソン | 小林勝彦 |
ダース・シディアス | S | ||
サン・ヒル | I | コーリー・バートン | 水野龍司 |
キ=アディ=ムンディ | J | ダラン・ノリス | |
ルミナーラ・アンドゥリィ | J | クリー・サマー | 野沢由香里 |
バリス・オフィー | J | タチャナ・ヤスコヴィチ | 安藤麻吹 |
シャアク・ティ | J | グレイ・デライル | 雨蘭咲木子 |
アディ・ガリア | J | 西海真里 | |
エージェン・コーラー | J | ジェームズ・アーノルド・テイラー | |
キャプテン・タイフォ | N | アンドレ・ソグリウゾ | 小山力也 |
サシー・ティン | J | T.C.カーソン | 乃村健次 |
ダクマン・バレック | J | ダラン・ノリス | 竹田雅則 |
ククラーク | J | ケビン・マイケル・リチャードソン | 浦山迅 |
シャア・ギ | J | ジョン・ディマジオ | 阪口周平 |
キット・フィストー | J | リチャード・マッゴーネイグル | 高瀬右光 |
グリーヴァス将軍 | C | ジョン・ディマジオ(シーズン2) リチャード・マッゴーネイグル(シーズン3) |
菅生隆之 |
オロー・ダシーン | C | T.C.カーソン | 長嶝高士 |
※英語版の声優はC-3PO役のアンソニー・ダニエルズを除いて、全員が映画でその役を演じている役者にある程度似た声を持つ声優が担当している。
スタッフ
- 監督・製作・演出:ゲンディ・タルタコフスキー
- —ゲンディ・タルタコフスキー(Genndy Tartakovsky)は他の作品でもエミー賞をもらっている(デクスターズラボ '95,'96,'97年、パワーパフガールズ '99年、サムライジャック '04,'05年)。これらの作品では緊迫した場面で上下をトリミングする等、個性的な演出をしている。
- 原作:ジョージ・ルーカス
- 製作総指揮:ブライアン・A・ミラー
- スーパーバイジング・プロデューサー:ジェニファー・ペルフリー
- 美術監督:ポール・ルーディッシュ、スコット・ウィルス
- 絵コンテ:ブライアン・アンドリューズ、マーク・アンドリューズ
- 脚本:ゲンディ・タルタコフスキー、ブライアン・アンドリューズ、ポール・ルーディッシュ、デリック・バックマン
- キャラクター・デザイン : リン・ネイラー、ポール・ルーディッシュ、アンディ・スリアノ
- メカニック・デザイン : トッド・フレデリクセン
- 音楽 : ジョン・ウィリアムズ、ジェームス・L・ヴェナブル、ポール・ディンレティール
- 字幕翻訳:林完治
- 吹替翻訳:平田勝茂
- 吹替演出:佐藤敏夫