ルーカスフィルム
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ルーカスフィルム(Lucasfilm Limited、LFL)は、1971年にジョージ・ルーカスが設立した映像製作会社である。
概要
本社はカリフォルニア州マリンカウンティにあるスカイウォーカーランチ内に設置されている。この会社は『スター・ウォーズ・シリーズ』、『インディ・ジョーンズ』シリーズや『アメリカン・グラフィティ』などの映画製作を行っている。また、映画の特殊効果(CGI、音響)に優れた能力を持っていることで有名。多くの他社作品を手がけている。
2005年には、マーケティング、オンライン、ライセンシング部門がレターマン・デジタル・アーツセンターに移動した。
岐阜県高山市にある「留之助商店(オーナーはSFX著書で有名な中子真治)」にて、カンティーナの酒場で登場するエイリアン「フェルティパン・トレヴァッグ」の実物マスクが展示されている。なお、ルーカスフィルム関連の小道具が流出するのは非常に稀である。
2012年10月30日、ウォルト・ディズニーが現金と株式40億5000万ドル相当で買収することが発表された[1][2]。ルーカスは既に会社から身を引くことを表明しており、後任の社長として映画プロデューサーのキャスリーン・ケネディを指名している[3]。幼い頃からディズニーのファンだったと公言しているルーカスは「ディズニーは巨大な企業で、あらゆる能力や設備が整っている。今回の買収によりルーカスフィルムが得られる強さは大いにあるだろう」と語っている他、「自分が会社を去っても『スター・ウォーズ』は今後100年続く」とのこと[4]。
サイト
- スカイウォーカーランチ:本社機能とスカイウォーカー・サウンドが入っている。
- ニューサイト:ランチの隣の谷にできたビル。マーチャンダイジング部門が入っている。
- レターマン・デジタル・アーツセンター:2005年からはサンフランシスコ市内プレシディオに大規模なスタジオをオープンし、ILMなどが入る。
会社
ルーカスフィルムの関連会社には、以下のものがある。
- ルーカス・デジタル
- スカイウォーカー・サウンド - 音響のポストプロダクションを業務とする
- インダストリアル・ライト&マジック(ILM) - SFX・VFX製作会社
- ルーカス・ライセンシング - 「スター・ウォーズ」などのマーチャンダイジングとライセンシングを扱う会社
- ルーカス・ブックス - 出版関連
- ルーカス・ラーニング - 教材関連
- ルーカス・アーツ - ゲーム会社
- ルーカスフィルム・アニメーション - アニメ製作会社(2006年設立)
- ルーカス・オンライン - ウェブサイト運営
かつての傘下会社
- Pixar - 1986年にスティーブ・ジョブズに売却
- THX Ltd. - 2002年に独立
製作作品
- アメリカン・グラフィティ (1973)
- スター・ウォーズ(1977)
- アメリカン・グラフィティ2 (1979)
- スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲 (1980)
- レイダース/失われたアーク《聖櫃》 (1981)
- スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 (1983)
- Once Upon a Time (1983)
- インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 (1984)
- ミシマ (1985)
- Latino (1986)
- ラビリンス/魔王の迷宮 (1986)
- ハワード・ザ・ダック (1986)
- The Land Before Time (1988)
- ウィロー (1988)
- タッカー (1988)
- インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 (1989)
- Radioland Murders (1994)
- スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス (1999)
- スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 (2002)
- スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 (2005)
- インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 (2008)
- Red Tails (2012)
- スター・ウォーズ エピソード7 (2015)
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:ジョージ・ルーカス- ↑ "DISNEY TO ACQUIRE LUCASFILM LTD."(ウォルト・ディズニーによるプレス・リリース)
- ↑ 「ディズニー、スター・ウォーズの『ルーカス』買収 15年にも新作上映」(日本経済新聞、2012年10月31日、9時25分)
- ↑ テンプレート:Cite web
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