グヤーシュ
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グヤーシュ(テンプレート:Lang-hu、テンプレート:Lang-de)は、ハンガリー起源のシチュー料理。牛肉とタマネギ、パプリカなどから作られる。パスタ類やサワークリームを加える場合もある。ドイツ語はグーラッシュと発音される。
放牧や農作業をしていた大ハンガリー圏の人々が、わざわざ時間をかけて自宅で昼食をとる手間を省くため、外へ釜を作り大鍋で昼食用に作られた釜煮グヤーシュ(テンプレート:Lang-hu、テンプレート:Lang-de)が起源。現在でもハンガリー農村部ではこの伝統的なスタイルのグヤーシュを食べている。戦時中の移動部隊の食事にもなっていた。
代表的なハンガリー料理であり、「蒸し煮・シチュー」(pörkölt, pörkölthús, ペルケルト)の一種とされる。一般的にハンガリー家庭では主菜として食べられることはなく、日本の味噌汁のような存在である。
かつての大ハンガリー圏をはじめ、オーストリア、ドイツ南西部バイエルン地方、ルーマニア北部トランシルヴァニア地方、スロヴェニア、チェコ、スロヴァキア、ポーランドなどでも食べられている。
また、モンゴル料理のひとつである「グリヤシ」はこれがモンゴル風になったもの。
簡単なレシピ
材料
- 360gの角形に切った牛肉
- ラード
- パプリカ ティースプーン2杯
- じゃがいも約800g
- たまねぎ半分(スライスする)
- にんにく(みじんぎり)
- 塩
- 胡椒
- 角切りにしたトマト一個
- 生のグリーンペッパー60g(なくてもよい)
- キャラウェイティースプーン1杯
- 熱した鍋にラードを溶かし、みじん切りにしたたまねぎ、にんにく、キャラウェイを入れる。
- 香りが出てきたら牛肉をいれ焼き目をつける。肉に焼き目がついたら適当な大きさに切ったじゃがいもと水、塩、グリーンペッパー、トマトを加えて煮込む。肉がやわらかくなったら塩と胡椒で味を調える。なお肉は羊肉でもよい。
グヤーシュの種類
中に入れる肉の種類や野菜の種類により違ってくる
- デブレツィーナーグーラシュ (Debrecziner Gulasch)
- 豚の首まわりの肉で作られたソーセージを煮込んだグヤーシュ。その他のドイツ式ソーセージも入れて煮込む。
- ツィゴイナーグーラシュ(ジプシー風グヤーシュ、Zigeunergulasch)
- グヤーシュの肉に豚肉・マトンなど二種類以上の肉を使い、ピーマンや人参など野菜を更に多く入れ、ベーコンも加えて煮込む。
- セゲド風グヤーシュ (Szegediner Gulasch)
- ニンニクを入れたサワークリームを加えたグヤーシュ。煮込むときにシュマルツを加える。
- ウィーン風グヤーシュ (Wiener Gulasch)
- 基本的なグヤーシュに目玉焼きとダンプリングを添えたもの。
- フィアカーグーラシュ (Fiakergulasch)
- 「ウィーン風グヤーシュ」に小さめのフランクフルトソーセージと目玉焼き、ピクルスとSemmelknoedel(ドイツ風パン団子)を添えたもの。
- 野菜のグヤーシュ (Esterhazygulasch)
- 数々の野菜とケッパーを煮込んで作るグヤーシュ。
- ジャガイモ・グヤーシュ (Erdapfelgulasch)
- タマネギ、ジャガイモをラードで炒め、塩とパプリカで味付けしたシンプルなグヤーシュ。
- ソーセージ・グヤーシュ (Wurstgulasch)
- 通常使われる牛肉や羊肉の代わりに、種類の違うソーセージとサラミを多数入れて煮込んだグヤーシュ。
- トランシルヴァニア風グヤーシュ (Szegedin goulash)
- 豚肉とザワークラウトの入ったグヤーシュ。主にハンガリーのセゲド地区で食べられる。通常のグラーシュとは異なるスープ。
- 野菜とケッパーのグヤーシュ (Kesselgulasch)
- トマトをベースにした野菜類とケッパーとパプリカおよび、小麦粉を練って作ったTeig(独語版)というパスタと一緒に煮込んで食べるグヤーシュ。
- クリームグヤーシュ (Debrecziner Gulasch)
- にんにく、たまねぎをラードで炒め、パプリカと生クリーム、酢で味付けしたグヤーシュ。パンにつけて食べる。
外部リンク
- One possible way to cook The Hungarian Gulyásleves (Goulash Soup).
- Who Put the Paprika in Goulash ...and Other Hungarian Soup Tales
- For goulash recipes see the WikiBooks Cookbook
- [1](写真。チェコ)