アットホーム・ダッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Sidebar with collapsible listsアットホーム・ダッド』は、2004年4月13日から6月29日まで関西テレビ放送制作、フジテレビ系列で毎週火曜日22:00~22:54 (JST)に放送されていた日本テレビドラマ。主演は阿部寛。全12回シリーズ、平均視聴率16.9%。初回は10分(前時間帯のワンダフルライフの初回拡大に伴う。22:10 - 23:14)、最終回は15分拡大。プロ野球中継によって放送時間が繰り下げの場合もあり。

好評の為、2004年9月28日21:30-22:58 (JST) にスペシャルとして放送ATP賞2005(社団法人全日本テレビ番組製作社連盟主催)優秀賞受賞作品。

概要

憧れのマイホームを手に入れたが、リストラされて失業したCMディレクター・山村和之(阿部寛)が、家事子供教育をする「主夫」に挑み奮闘を描くコメディードラマ。題名は和製英語の「アットホーム」と、主夫を指す英語の“stay-at-home dad”(dadは「パパ」のような意味の口語)を掛けていると思われる。

の美紀(篠原涼子)や・理絵との温かい会話に心が和む。現在の家庭のあり方を考えさせられる部分もある。また、宮迫と中島は関西出身だが、演じた役柄が東京出身という設定だったため、標準語で演じた。

なお山村家の夫婦逆転により、第1話と第2話以降ではオープニングタイトルが異なっている。 永井大演じる大沢健児と滝沢沙織扮する倉本冴子はのちに結ばれ、『鬼嫁日記』にも夫婦で登場している(本作の脚本・尾崎将也が同作でも脚本を手がけており、同じ住宅地がロケ地となっている)。

あらすじ

CMディレクター・山村和之は、「男は仕事、女は家事」という概念を持った、典型的な亭主関白タイプ。妻・美紀と娘の理絵と幸せに過ごし、仕事も順調な時、ついに憧れのマイホームを手に入れ、まさに順風満帆な時を迎えていた。

しかし突然、リストラされて失業してしまう。生活のため和之の仕事が見つかるまで、美紀が以前勤めていた職場に復帰し、和之が専業主夫を努める事になる。和之は、女の仕事と馬鹿にしていた家事に戸惑いつつも、隣の家の専業主夫・杉尾優介に指南してもらう中、家族について改めて考えるようになる。

キャスト

山村家

山村 和之(やまむら かずゆき) - 阿部寛
主人公、美紀の・理絵の父親、37歳。
「男は仕事、女は家庭」という古風な考えの持ち主。CMディレクターとして手腕を振るって仕事をしている反面、専業主夫を心から馬鹿にしているが、会社からリストラされ、自分も主夫になる羽目になる。プライドが高く、自分は何でも出来ると思っているが、家事の大変さを思い知らされ、優介に助けを求める。娘のために甘いものが苦手なのにスイーツクラブに参加したり、お受験に意欲的になるなど、「いいお父さん」でもある。口下手で素直に愛情を表現することができないが、主夫業を通して美紀の偉大さを知り、心から彼女を愛し、感謝している。最後は仕事より主夫業を選んだ。
山村 美紀(やまむら みき) -篠原涼子
和之の・理絵の母親、29歳。
和之がリストラされた事から、同時期に誘われていた新雑誌の創刊を手伝うために出版社に数年ぶりに復帰し、夫婦逆転の生活になる。上田に認められ、正社員となる。
山村 理絵(やまむら りえ) - 安藤咲良
和之と美紀の、6月8日生まれの5歳。
おマセな性格で、嫌なことはハッキリと言うタイプの女の子。それゆえ親に気を遣うこともあり、時に和之や美紀を驚かせる。

杉尾家

杉尾 優介(すぎお ゆうすけ) - 宮迫博之雨上がり決死隊
笙子の・亮太の父親、専業主夫、34歳。
もともとデパートに勤めていたが、起業した笙子の方が収入が上になったため、主夫となり夫婦逆転の生活を選択する。あらゆる家事をテキパキとこなし、主婦仲間とも要領よく付き合うなど、パーフェクトな“主夫”業をこなしている。いつも助けを求めてくる和之には辟易しているが、内心では主夫仲間ができてうれしいと思っている。和之と共にスーパーでパートを始めるが、和之が短期間で辞めて独りになってしまったため、自分もつられて辞めてしまう。一匹狼の気がある和之とは対照的に、独りを嫌う。二人目の子供を自宅で出産することになった時は、妻を思う気持ちからか病院での出産を勧めていた。出産数日前にぎっくり腰になってしまったが、無事に夫としての役割を果たす。自称・カリスマ専業主夫であり、スペシャル版では、自ら立ち上げたサイトで全国の主夫から相談を受けている。
杉尾 笙子(すぎお しょうこ) - 中島知子(当時オセロ
優介の・亮太の母親人材派遣会社社長、33歳。
人材派遣会社の社長。酒好きだが妊娠したことで、美紀からアルコールを止められることが多い。臨月でも会社へと向かう程の会社人間。毎日笑顔で、妻のパンツを干せる優介を心から尊敬している。
杉尾 亮太(すぎお りょうた) - 吉川史樹
優介と笙子の息子、8月15日生まれの5歳。
凡庸で、引っ込み思案な性格の男の子。しかし、やるときは意外にやる。

岩崎家

岩崎 真理江(いわさき まりえ) - 川島なお美
翼の母親、38歳。
ひかり幼稚園の保護者のボスで、自分が常に上に立たないと気が済まず、自分が常に正しいと思い込んでいる傲慢な性格。彼女に気に入られると、子供の幼稚園生活は安泰らしいが、逆に自分に刃向かった者には周囲も使って徹底的な制裁を加える。そのため、プライドの高い和之でさえも頭が上がらない。
彼女の主催する「スイーツクラブ」は、ただケーキをつくって愚痴をこぼすだけの集まりだが、毎回彼女に一人当たり2~3千円の謝礼金を渡すのが常識となっている。夫はそんな真理江の傲慢な性格に愛想をつかし、他に女を作り別居中。しかし、世間体や息子の受験に不利なことから離婚を渋っている。
岩崎 翼(いわさき つばさ) - 國武大志
真理江の息子、イヤミな優等生坊ちゃんの典型。でもお母さんにはやさしい。

その他

大沢 健児(おおさわ けんじ) - 永井大
スポーツクラブ講師、24歳。
恋人である冴子には、頭が上がらない。幼稚園のお母様方の怖さを知らないため、交際を隠している冴子に不満を抱いている。和之と優介も、彼の勤めるスポーツクラブに通っているが、彼らは事あるごとに「退会」をほのめかしており、毎回それを止めるのに必死である。
倉本 冴子(くらもと さえこ) - 滝沢沙織
ひかり幼稚園教諭、22歳。
恋人である健児は奥様方のアイドルであるので、仕事に支障をきたさないために交際を隠している。二人が会うのは多くが冴子の家であるため、幼稚園の教材作りを健児に手伝わせている。
上田 聡(うえだ さとし) - 中村繁之
ウインザー出版編集長、35歳。
麻生 光江(あそう みつえ) - 藤田弓子
美紀の母親・和之の義母・理絵の祖母。如何なる事情でも和之が主夫をしていく事に反対している。歌舞伎を観に行くことが生き甲斐。夫には無関心。62歳。
予防接種をする医者 - 尾美としのり
第11話、後に結婚できない男でも医者役で阿部寛と共演することになる。
井上 千恵子(いのうえ ちえこ) ‐ 戸村美智子(スペシャル)
越川 佳恵(こしかわ よしえ) - 野際陽子(スペシャル)
越川助産院助産婦。厳しくもやさしくもある昔ながらの助産師さん。自宅出産する妻よりも慌てふためく優介に一抹の不安を感じていた。

スタッフ

音楽

ロケ協力

サブタイトル

平均視聴率16.9%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

各話 放送日 サブタイトル 視聴率
第1話 2004年4月13日 男子厨房に入る 専業主夫誕生 17.2%
第2話 2004年4月20日 主夫は一日にして成らず 17.4%
第3話 2004年4月27日 主夫の心妻知らず 15.7%
第4話 2004年5月4日 老いては主夫に従え 14.2%
第5話 2004年5月11日 産みの母より育ての主夫 15.9%
第6話 2004年5月18日 苦しいときの主夫頼み 16.1%
第7話 2004年5月25日 出る主夫は打たれる 16.8%
第8話 2004年6月1日 主夫老い易く 学成り難し 14.6%
第9話 2004年6月8日 金の切れ目は主夫の切れ目 17.7%
第10話 2004年6月15日 主夫は暇なし[1] 19.1%
第11話 2004年6月22日 良薬、主夫に苦し 18.1%
最終話[2] 2004年6月29日 立つ主夫、後を濁す 19.1%
スペシャル 2004年9月28日 働けど 働けど 主夫の暮らし 楽にならず 17.7%
  • 初回は10分拡大。最終回は15分拡大。
  1. DVD版では「主夫に暇なし」となっている
  2. DVD版のチャプター画面では「最集話」と誤表記している。

関連項目

外部リンク

テンプレート:前後番組 テンプレート:関西テレビ火曜10時枠の連続ドラマ

テンプレート:Asbox