ひとよし号
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ひとよし号 - 熊本交通センター(2008年11月撮影)
ひとよし号とは、かつて産交バスが運行していた熊本県熊本市と八代市・人吉市・球磨郡多良木町を結ぶ高速バスである。
沿革
- 1968年当時、辛島町産交バス乗り場34番乗り場より6往復運行。ヘッドマークは、球磨川下りをモチーフにしたもの。
- 当時の停車バス停は、辛島町-迎町-松橋-小川四つ角-宮原-八代駅前-坂本橋-破木-神瀬橋-大坂間-一勝地-人吉となっていた。
- 「神瀬橋」バス停から「神瀬」へ停留所名を変更したほか、新たに渡駅前バス停にも停車する。
- 1969年11月 - ワンマン化。所要時間は2時間29分となる。
- 1970年12月 - 所要時間が2時間22分に短縮。
- 1971年頃 - 宮原経由八代行きの快速「しらぬい号」の廃止に伴い10往復に増便。
- 1980年3月 - 9往復を熊本-八代間高速道に載せ換えし、従来の国道経由は1往復のみとなる。
- 1982年2月 - 国道3号経由便を廃止し、熊本-八代間はすべて高速道経由に。
- 1982年11月 - 「なんぷう号」を6往復に増便し、「ひとよし号」は5往復に。
- 1988年4月 - 福岡-人吉-宮崎間の特急バス「フェニックス号」3往復を開設。
- 1989年12月 九州自動車道の八代IC-人吉IC間開通にともない、「ひとよし」号を7往復に増便。「なんぷう号」を8往復に増便し、この時から八代駅前を経由しなくなった。
- 「ひとよし号」は、八代IC-八代駅前-八代ICの経路で運行。所要時間は、熊本-人吉間1時間55分。
- 1990年5月 - 熊本-鹿児島間に特急「きりしま号」10往復を開設し、うち6便が人吉に停車。これに伴い「ひとよし号」は4往復に減便。
- 1992年5月頃 - 「ひとよし号」を1往復に減便。
- 1992年8月頃 - 「ひとよし号」路線廃止。
- 2004年 - 「きりしま号」廃止に伴い、熊本-新八代-人吉間「ひとよし号」4往復を復活。
- 2008年10月10日 - きりしま号(鹿児島線)開設に伴い、2往復4便が減便。九州産交バスが運行を撤退し、産交バスの単独運行となる。
- 2011年8月1日 - ダイヤ改正により運行内容を変更。
- 2013年6月1日 - ダイヤ改正により1日1往復2便に減便とし、人吉行・熊本行とも多良木発着へ。それに伴い、日中の車両有効活用策として西部車庫 - 阿蘇くまもと空港行リムジンバスを間合いで担当。また熊本行は人吉産交にて3分間休憩をはさんで運行される。
- 2014年7月31日 - 利用者低迷により、路線維持が困難になったことを理由に同日をもって運行終了[1][2]。
停車停留所
運行終了(2014年7月31日)時点
- 熊本 - 人吉 - 多良木
- 西部車庫 - 熊本駅前 - 熊本交通センター - 通町筋 - 味噌天神 - 水前寺公園前 - 熊本県庁前 - 自衛隊前 - 東町中央 - 益城インター口 - (九州自動車道経由) - 益城 - 【御船IC - 松橋IC - 新八代駅(東口)】 - 八代IC - 人吉IC - 九日町 - 人吉駅前 - 人吉産交 - 上一丸 - 錦町役場前 - 五本松 - あさぎり駅前 - 多良木 - 多良木駅前
- 【】内停留所は平日の熊本行きのみが停車(この便では八代ICは通過)。
- 多良木行き・熊本行きとも、西部車庫 - 益城インター口間のみの利用は不可だった。
- 人吉ICは、多良木行きについてはインターチェンジの出口から30メートルほど離れた場所(人吉市内方向の交差点手前)にバス停がある。なお、同バス停からは他の高速バスが発着するほか、近隣の人吉インター乗降口バス停には一般路線バスも発着している。
- 朝の熊本行きの便は、人吉産交で3分間の休憩を入れていた。
所要時間
- 熊本交通センター~人吉産交 - 1時間47分
- 熊本交通センター~多良木駅 - 八代IC経由:2時間41分、新八代駅前(東口)経由:2時間52分
- 熊本交通センター~八代IC - 57分
運行会社
車両
車内設備・乗車券等
- 4列シート
- トイレ
- 座席は全席自由席(予約不要)。運賃は車内精算。乗車券及びスーパー回数券(4枚綴り、なんぷう号・きりしま号でも熊本-人吉IC間、八代IC-人吉IC間は使用可能)は熊本交通センター及び産交バス人吉営業所において購入できた。熊本交通センターにおいては自動券売機でも乗車券を購入できた。SUNQパスは全九州版・北部九州版どちらも使用可能(熊本発着で人吉方面に向かう路線として北部九州版が使える唯一の路線だった)。また下通繁栄会加盟店での商品の購入に応じて配布される「下通交通券」も利用可能だった。
脚注