とりせん
株式会社とりせん(英称:TORISEN Co.,Ltd.)は、群馬県を中心に店舗を展開するスーパーマーケットチェーンであり、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)の会員企業。
キャッチフレーズは「安全です、新鮮です、とりせん」。
概要
社名の由来は、創業者である前原仙吉が周囲から「鳥屋の仙吉」と呼ばれていたことによる。
会社の商標は静岡県富士市に本店を置くホームセンター・エンチョーの商標と非常によく似ているが、とりせんはひらがなの「と」を、エンチョーは「encho」の「e」をベースにした別々の図案で、2社に関連はない。
(株)コジマの相談役、小島章利がとりせん会長、前原章宏の娘婿であったことから、建物を共有している店舗がある(小桑原店など)。
毎週日曜や拡販シーズンに早朝タイムサービス(開店から10時30分まで)が行われ、一部を除いた商品が10%引きで販売される。但し、店内での商品価格が他店より約15~20%程、高めに設定される傾向も見られる。
月末に販促目的の福引が開催され、5,000円分の商品購入につき一回、福引に参加可能。景品はユーシーカード商品券(とりせんでの会計時に釣り銭が全額出る)等。 日曜夕刻の販促としてスクラッチくじも行われ、こちらは購入2,500円につき一回参加可能。景品は上記福引と同様、ユーシーカード商品券500円分等。
1月、8月にユーシーカード商品券10,000円分と、販促目的の商品箱(福箱、宝箱)が10,000円で販売される。箱の中身は醤油、ティッシュ、こんにゃくなど。
会計時における、ポイントカードサービスは存在しない。
従業員に対し、系列会社である前原商事、及び(とりせん会長の妻でもある前原紀美江が経営する)前原興産が取り扱う保険商品への契約・加入を促す勧奨行為が行われている[1]。
沿革
- 1912年 鳥仙商店(食品卸売業)創業
- 1948年 株式会社鳥仙本店設立、館林中央店を開店
- 1953年 葛生店(2号店)を開店
- 1958年
- 葛生店にセルフサービスを導入
- 中央店にセルフサービスを導入し、本格的スーパーマーケットチェーンの経営を開始
- 1959年 羽生店(3号店)を開店
- 1960年
- 商号を株式会社とりせんに変更
- 日本セルフサービス協会理事に就任
- 1962年 加須店(4号店)を開店
- 1963年 関東スーパーチェーン株式会社を発足
- 1964年
- 行田店(5号店)を開店
- 食品工場を設置
- 1966年
- 館林西部店(6号店)を開店
- 佐野店(7号店)を開店
- 桐生本町店(8号店)を開店
- 1967年
- 熊谷本石店(9号店)を開店
- 桐生錦町店(10号店)を開店
- 1968年 AJSに加盟
- 1970年 ニチイと業務提携、伊勢崎SC(11号店)を開店
- 1971年
- 足利ショッピングデパート(12号店)を開店
- 熊谷駅前店(13号店)を開店
- 太田南店(14号店)を開店
- 1972年
- 三俣店(15号店)を開店
- 国領店(16号店)を開店
- 江木店(17号店)を開店
- 大正店(18号店)を開店
- 1973年 館林市下早川田にプロセスセンターを建設し、生鮮食品のセントラルパッケージ方式を採用
- 1974年
- 館林市下早川田に本社を移転
- 鹿沼店(19号店)を開店
- 飯塚店(20号店)を開店
- 文京店(21号店)を開店
- 1975年 本社敷地内にディストリビューションセンターを併設した本社屋を新設し、移転
- 1976年 衣料品部門を導入した小山店を開店し、コンビネーション型の店舗展開を開始
- 1979年 ショッピングセンター1号店として西那須野店を開店
- 1982年 小桑原店に生鮮食品のインストアパッケージ方式などの新システムを採用し、1号店として改装開店
- 1986年 衣料品のロードサイド店舗としてサントリア伊勢崎店を開店、サントリア店の多店舗化開始
- 1992年 群馬町店SMを600坪型1号店として増床開店
- 1994年
- 牛乳パック、食品トレー、ペットボトルの店頭回収を開始
- 節水システムの導入
- 1999年 発泡スチロール減溶プラントを本社敷地内に設置し、リサイクルへの取り組みを強化
- 2001年 再生ゴミ袋の導入使用開始
- 2002年 NSC(ネバフット・ショッピングセンター)1号店として、真岡ショッピング・モールをオープン
- 2002年
- ポリオレフィン系ラップの導入開始
- 環境活動レポート発刊開始
- 2003年 とりせん館林物流センター稼動
- 2004年
- 省エネによりCO2を削減する「ESCO」事業の取り組み開始
- 食品資源物の堆肥化リサイクルを12店舗で開始
- 2005年 オール電化の店舗、茂呂店をオープン
- 2005年
- 5 A DAY食育活動開始
- 雑誌の分別リサイクル開始
- 収穫体験ツアー開始
- 小学生食育体験ツアー開始
- 群馬県農場公開事業の開始
- 2006年
- 東京電力よりESCO事業によるCO2削減を評価され「CO2削減証明書」を足利南点他21店が受領
- レジ袋削減のためのマイバスケット販売を全店で開始
- 2007年
- 太陽光発電システムを設置した城西の杜店をオープン
- 使用済みレジ袋、アルミ缶の店頭回収リサイクルを開始
- 2008年
- CO2削減のための環境ダイエット運動を開始
- 群馬県環境GSへ参加
- チームマイナス6%へ参加
- 2009年
- 環境マネジメントシステム「エコアクション21」を本社及び館林市内、太田市内、大泉町内の10店舗が取得
- 一部店舗でエコキャップの店頭回収を開始
- 2010年 環境マネジメントシステム「エコアクション21」を全店舗が取得
- 2011年 お買物袋持参値引2円を実施
- 2012年
- 一部店舗で古着回収を開始
- 一部店舗で段ボールの本社回収を開始
- 2013年 群馬県と地域活性化包括連携協定を締結
- 2014年 子育て家庭・高齢者支援カード事業への協賛開始
不祥事
JAS法違反(偽装表示)問題
2007年2月28日、農林水産省より「生鮮食品 品質表示基準第4条 第1項 第1号及び第2号」の規定に違反(偽装表示)したことから、JAS法第19条の14 第1項の規定に基づく指示を受ける[2]。
下請法違反問題
2010年2月2日、公正取引委員会より、仕入割戻金、EOS情報処理料、ピッキングシール代と称し、合計1066万6388円を32社の下請代金から差し引いたとして、「下請代金支払遅延等防止法 第4条 第1項 第3号(減額の禁止)」に基づく勧告を受ける[3]。
出来事
運営店舗
- 過去に出店していた県
- 福島県 : 1店
主な子会社・関連会社
- マック食品株式会社(食品製造業。とりせん会長の前原章宏が、取締役会長兼社長を兼任)
- 株式会社マエショウ企画(不動産業・清掃業等)
- 雄峯食品株式会社(外食産業向食品卸売業)
- 株式会社マエショウサプライ(ミスタードーナッツのフランチャイジー。貨物運輸業及び倉庫業、賃貸倉庫業等)
- 前原商事株式会社(卸売業及び100円ショップ、クリーニング店の運営)
- 株式会社サントリア(衣料品小売業)
- 前原興産株式会社(保険代理店。代表者はとりせん会長夫人、前原紀美江)
脚注
関連項目
外部リンク
- とりせん
- 広告リンク
- とりせん労働組合
- マック食品
- 前原興産
- 総合メディカル
- 総合メディカル・ファーマシー関東
- 農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)
- 農林水産省「食品表示とJAS規格」
- 公正取引委員会 下請法ホーム「下請法とはどのような法律ですか?」