首都高速都心環状線
テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox road
首都高速都心環状線（しゅとこうそくとしんかんじょうせん、Inner Circular Route）は、東京都の千代田区、中央区、港区を環状に通る首都高速道路の路線である。江戸橋JCT - 谷町JCT（竹橋JCT経由）間は、 テンプレート:AHN-AH アジアハイウェイ1号線に指定されている。
なお、本項では、東京都中央区の京橋JCTから東銀座出口に至る、首都高速8号線についても記述する。
目次
概要
テンプレート:独自研究 全長約14.8km。東京都心の最も中心部を一周する環状線である。主に各放射線同士を接続する役割を担う。
全線一周を走行した場合の所要時間は、道路状況が順調な場合約15分ほどであるが、大半の時間帯は交通量が非常に多い慢性渋滞状態であり、大幅に時間がかかることが多い。首都高速中央環状線が延伸したこともあって改善傾向ではあるが、それでも渋滞が多発しているのが現状である。
都心環状線はほぼ全線片側2車線であるが、この路線が果たしている機能や役割に鑑みても、これでは著しく不十分なほど交通量が多い。そのため、事故や工事などで1車線規制になると、残り1車線では交通量を捌ききれず、接続する他の路線にまで渋滞が波及する。
都心環状線の交通量がこれほど多いのは、首都高速道路には他に環状線がなく、郊外から郊外への移動であっても都心環状線を経由せざるを得ないためである。そのため、都心を通過する必要性の薄い車両の乗り入れを減少させるべく、中央環状線の建設が進められている。2010年3月の中央環状新宿線の全線開通により、谷町JCT - 竹橋JCT間の交通量減少が見込まれていたが、実際に都心環状線（谷町～霞が関間）の交通量が開通後は一日当たり11.7万台から9.7万台に減少したことが伝えられている[1]。
なお、2009年より首都高上の標識では「C1」の周囲が矢印（内回り：反時計回り、外回り：時計回り）で円を描いた表示に変更された他[2]、まれに「都環（Circle 1）」とも略記される[3]。
路線番号
C1（読み：シーワン）：Cは「Circular」の頭文字から。
法定路線名
都心環状線とは一般向け案内に用いられる道路名であり、東京都告示で認定される道路法に基づく法定路線名ではない。道路法上の法定路線名は下記のとおりである。
- 都道首都高速1号線（江戸橋JCT〜浜崎橋JCT）[4]
- 都道首都高速2号線（浜崎橋JCT〜一ノ橋JCT）[5]
- 都道首都高速2号分岐線（一ノ橋JCT〜谷町JCT）[6]
- 都道首都高速3号線（三宅坂JCT〜谷町JCT）[7]
- 都道首都高速4号線（神田橋JCT〜三宅坂JCT）[8]
- 都道首都高速4号分岐線（神田橋JCT〜江戸橋JCT）[9]
- 都道首都高速8号線（京橋JCT〜白魚橋乗継所）[10]
通過市町村
接続高速道路
- 首都高速1号上野線（江戸橋JCTで接続）
- 首都高速6号向島線（江戸橋JCTで接続）
- 首都高速8号線（京橋JCTで接続）
- 首都高速八重洲線（汐留JCTで接続）
- 首都高速1号羽田線（浜崎橋JCTで直結）
- 首都高速2号目黒線（一ノ橋JCTで接続）
- 首都高速3号渋谷線（谷町JCTで接続）
- 首都高速4号新宿線（三宅坂JCTで接続）
- 首都高速5号池袋線（竹橋JCTで接続）
- 首都高速八重洲線（神田橋JCTで接続）
出入口など
| 出入口番号 | 施設名 | 接続路線名 | 起点から (km) |
備考 | 所在地 |
|---|---|---|---|---|---|
| (C1)都心環状線 北池袋・新宿方面 | |||||
| - | 江戸橋JCT | (1)上野線 上野方面 (6)向島線 箱崎・湾岸線方面 |
0.0 | 中央区 | |
| 11 | 宝町出入口 | 0.8 | 湾岸線・新宿方面出入口 | ||
| - | 京橋JCT | 東銀座・東京高速道路新橋方面 | 1.0 | ||
| 12 | 京橋出入口 | 1.6 | 羽田・銀座方面出入口 | ||
| 13 | 新富町出口 | 1.7 | 湾岸線・新宿方面からの出口 | ||
| 14 | 1.9 | 羽田・銀座方面からの出口 | |||
| 15 | 銀座出入口 | 2.0 | 湾岸線・新宿方面出入口 | ||
| 16 | 2.5 | 渋谷・横浜方面出入口 | |||
| 18 | 汐留出入口 | 海岸通り | 3.2 | 渋谷・横浜方面出入口 | |
| - | 汐留JCT | (Y)八重洲線 北池袋・汐留方面 | 3.4 | ||
| 港区 | |||||
| - | 浜崎橋JCT | (1)羽田線 羽田・湾岸線方面 | 4.3 | ||
| 19 | 芝公園出入口 | 環状三号線 | 5.2 | 羽田方面出入口 | |
| 20 | 5.7 | 渋谷方面出入口 | |||
| - | 一ノ橋JCT | (2)目黒線 目黒・戸越方面 | 6.6 | ||
| 21 | 飯倉出入口 | 高輪麻布線 | 7.2 | 目黒・羽田方面出入口 | |
| - | 谷町JCT | (3)渋谷線 東名・渋谷方面 | 7.8 | ||
| 23 | 霞が関出入口 | 六本木通り | 8.8 | 渋谷・羽田方面出入口 | 千代田区 |
| 24 | 9.2 | 箱崎・中央道方面出入口 | |||
| - | 三宅坂JCT | (4)新宿線 中央道・新宿方面 | 10.2 | 千代田トンネル 危険物積載車両通行禁止 | |
| 25 | 代官町出入口 | 一ツ橋・内堀通り・北の丸公園方面 | 11.6 | 中央道・渋谷方面出入口 | |
| 26 | 北の丸出口 | 一ツ橋・内堀通り方面 | 12.0 | 箱崎方面からの出口 | |
| - | 竹橋JCT | (5)池袋線 大宮・北池袋方面 | 12.3 | ||
| 27 | 神田橋出入口 | 日比谷通り/本郷通り/錦町有楽町線 | 12.9 | 北池袋・渋谷方面出入口 | |
| 29 | 13.2 | 湾岸線・羽田方面出入口 | |||
| - | 神田橋JCT | (Y)八重洲線 羽田・丸の内方面 | 13.3 | 八重洲方面は大型車・危険物車通行禁止 | |
| 30 | 呉服橋出入口 | 外堀通り | 14.0 | 湾岸線・羽田方面出入口 | 中央区 |
| 31 | 江戸橋出入口 | 昭和通り | 14.2 | 北池袋・渋谷方面出入口 | |
| - | 江戸橋JCT | (6)向島線 湾岸線・箱崎方面 | 14.3 | ||
| (C1)都心環状線 羽田・銀座方面 | |||||
- キロポストは、北池袋・新宿方面の分岐が起点の「0」となっている。
- パーキングエリアやトイレはない。かつて、外回りの新富町出口すぐ先の非常駐車帯にトイレが設置されていた（ただし20:00～5:00は利用できなかった）。
歴史
- 1962年12月20日 : 京橋出入口-浜崎橋JCT4.5km開通
- 1963年12月21日 : 呉服橋出入口-京橋出入口1.9km開通
- 1964年8月2日 : 三宅坂JCT-呉服橋出入口開通
- 1964年9月21日 : 霞が関出入口-三宅坂JCT開通
- 1964年10月1日 : 浜崎橋JCT-芝公園出入口開通
- 1967年7月4日 : 芝公園出入口-霞が関出入口開通、全線開通
車線・最高速度
| 区間 | 車線 上下線=内回り+外回り |
最高速度 |
|---|---|---|
| 江戸橋JCT | 2=1+1 | 40km/h |
| 江戸橋JCT-汐留JCT | 4=2+2 | 50km/h |
| 汐留JCT-浜崎橋JCT | 6=3+3 | |
| 浜崎橋JCT | 4=2+2 | 40km/h |
| 浜崎橋JCT-江戸橋JCT | 50km/h
</small> |
首都高速8号線
テンプレート:Infobox road 首都高速8号線（しゅとこうそく8ごうせん）は、京橋JCTから白魚橋乗継所を経て、東銀座出口で東京高速道路株式会社線に直通する路線である。
延長が0.1km（ランプを含め0.5km）と他路線と比べて短い。このため、標識等が煩雑となることから、都心環状線の一部として案内されている。
通過市町村
接続高速道路
- 首都高速都心環状線（京橋JCTで接続）
出入口など (8号線)
| 出入口番号 | 施設名 | 接続路線名 | 起点から (km) |
備考 | 所在地 |
|---|---|---|---|---|---|
| - | 京橋JCT | (C1)都心環状線江戸橋JCT方面 | 0.0 | 中央区 | |
| - | 白魚橋料金所・乗継所 | - | |||
| - | 東銀座出口 | 0.1 | 京橋JCT方面からの出口 | ||
| 東京高速道路汐留JCT方面 | |||||
歴史
車線・最高速度
| 区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 |
|---|---|---|
| 京橋JCT-東銀座出口 | 3=1+2 | 40km/h
</small> |
備考
都心環状線を公道レースのように速度を出して周回する車がある。これはルーレット族と呼ばれる違法競走型暴走族で、週末の夜になるとよく出現し、一周に要するタイムを主に競う。急カーブの多い都心環状線を、最高速度を超えた速度で走行することは他車をも事故に巻き込む恐れがあり、大変危険である。ルーレット族は、首都高速道路上のPAを溜まり場とすることが多いため、ルーレット族対策として、土曜日の深夜は主要PAの利用制限が、また首都高速道路交通管制室及び高速道路交通警察隊よるビデオカメラを用いた監視も行われている[11]。
フィクションの世界では、漫画「湾岸ミッドナイト」、映画「首都高速トライアル」、ゲーム「首都高バトル」などが彼らをモチーフにして作られた。もちろん、作品内容をまねた運転は非常に危険であり、実行した場合は道路交通法違反（共同危険行為）で検挙される（なお、ゲーム「レーシングバトル -C1 GRAND PRIX-」では架空のサーキットに改修されている）。
なお、都心環状線の制限速度はほとんどの区間が50km/hであるものの、空いている時間帯は、制限速度を上回るほどの交通の流れになっている。
また、首都高速道路でも設計の古い路線であり、急カーブが多いほか、車線の一部が橋脚で区切られている個所があるため、走行に十分注意が必要である。
交通量
平日24時間交通量（平成17年度道路交通センサス）
- 中央区八丁堀3丁目2 : 93,227
- 千代田区北の丸公園2 : 120,994
- 港区六本木5丁目18 : 114,405
- 港区芝3丁目2 : 121,921
脚注
- ↑ 中央環状線山手トンネル（3号渋谷線～4号新宿線）開通後の利用状況（速報）
- ↑ [1]
- ↑ 首都高、大橋JCTの開通を2010年3月に決定 色による走行支援対策など現状を公開
- ↑ テンプレート:PDFlink（日本高速道路保有・債務返済機構、2013年6月6日閲覧）
- ↑ テンプレート:PDFlink（日本高速道路保有・債務返済機構、2013年6月6日閲覧）
- ↑ テンプレート:PDFlink（日本高速道路保有・債務返済機構、2013年6月6日閲覧）
- ↑ テンプレート:PDFlink（日本高速道路保有・債務返済機構、2013年6月6日閲覧）
- ↑ テンプレート:PDFlink（日本高速道路保有・債務返済機構、2013年6月6日閲覧）
- ↑ テンプレート:PDFlink（日本高速道路保有・債務返済機構、2013年6月6日閲覧）
- ↑ テンプレート:PDFlink（日本高速道路保有・債務返済機構、2013年6月6日閲覧）
- ↑ インフォメーション（ルーレット族撲滅のため週末のPA利用制限を継続します）/首都高速道路株式会社
