大阪府立北野高等学校

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テンプレート:日本の高等学校 大阪府立北野高等学校(おおさかふりつきたのこうとうがっこう、英語表記:Osaka Prefectural Kitano Senior High School)は、大阪府大阪市淀川区新北野二丁目にある府立高等学校

概要

1873年に大阪東大組(後の東区、現在の中央区)に創立された欧学校を起源とし、以来大阪府第一中学校、北野中学校の流れを汲む[1]。校名は前所在地の北野に由来し、十三の現在地へ移転した際、十三中学校では13番目の府立中学校である豊中中学校(現在の大阪府立豊中高等学校)と紛らわしくなることや、一中のイメージが失われるとして反対運動が起こったため、改称が見送られたという経緯がある[2]

全日制の他に定時制が置かれていたが、2004年度の募集を最後とし2007年度で廃止された。

2003年に卒業生でもある建築家竹山聖の設計による、現在の新校舎が完成した。新校舎は、打放しコンクリートの外観に内部はコンクリート塗装フローリングが中心の無機質なつくりの中に、「空間」と「広がり」がデザインされるなど、モダンなつくりになっている。

旧校舎の壁にあった米軍のグラマン戦闘機(F6F)の機銃掃射の跡は、現在でもその壁の一部が「メモリアルウォール」として保存され、記念碑が設けられている。校内には卒業生の植物学者笹部新太郎が開発した笹部桜が植えられており、春には校門から校舎までの道を桜並木が彩る。校門前には旧制北野中学の頃のモニュメントがたたずむ。

北端には高校では全国でも最大規模の図書館があり(図書室ではなく地上2階、地下1階の別館)、地上に約2万冊、地下の書庫に約4万5千冊の計7万冊近くの蔵書があり、戦前の蔵書も少なくない。1階部分は自習室となっている。

屋上には、卒業生であり人工衛星やすばる望遠鏡、南極望遠鏡の鏡を製作した、石川勇作、鏡面半径51cm、高校では日本一の望遠鏡が設置されている(2003年設置)。年に数回、生徒が望遠鏡を使用して天体を観察できる機会が設けられたり、課題研究にも使用され、文化祭では一般公開される。

校歌は土井晩翠作詞、岡野貞一作曲で1915年(大正4年)11月に大正天皇即位の大典記念の一つとして制定された。1~5番までが存在し、1,2,5番のみが歌われることが多い。卒業式などの主要行事では、全曲が歌われる。

教育方針

前後期制を採用し、65分授業、隔週土曜授業を実施している。年5回の定期考査と、1、2学年には年3回長期休暇後の宿題考査がある。「授業を大切に」がモットーである。特に数学科に力を入れ、進度も早く、補講も随時行われる。

2002年度から2006年度まで、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールに指定された。理系教育の推進向上のため、1学年の8クラス中2クラスがSS(スーパーサイエンス)クラスを設置し、入学後に希望者を募り、選抜を行っていた。SSクラスでは、一年間を通して一つのテーマについて研究し、その成果を発表する「課題研究」というカリキュラムがあった。2011年度をもって、文理学科設置のために新規SSクラスの開設・募集を廃止。また、「課題研究」は文理学科・普通科問わず全員が実施することになった。

2002年大阪府教育委員会から「次代をリードする人材育成研究開発重点校」エル・ハイスクールに指定された。

文武両道を掲げており、体育科では学年・性別によってそれぞれノルマが課せられ、達成できなかった場合は特別補講がある。水泳および持久走の授業を欠課した際は、休憩時間または放課後を利用しての自主補講が求められる。50mプールがある。

校風は比較的寛容で、髪染め・パーマ・ピアス・化粧や、携帯電話の持ち込みなどは個人の自主性に任せられている。校舎内はスリッパ。進学指導を重視している。入学後すぐにある学年単位での進路説明会が年数回行われ、進路についての意識向上を図っている。三年校舎の一階には進路指導室があり、常時2~3人の教師が生徒の進路についての質問に対応できるようになっている。

行事

六稜祭(文化祭)(6月)
本来秋にあるべきが受験を考慮され、新学年のクラスのまだなじんでいない時期に行われる。3年生は自由参加で、旧学年のクラスで集まったり、所属部活単位で参加するものもいる。
水泳大会(9月)
プールの周りに集まる全校生徒の応援の中、全員が種目をこなす。一日の前半が授業、後半が水泳大会という構成で2日かけて行われる。
体育大会(10月)
体育科の一授業として行われる。始まりの入場行進および体操は伝統があり、直前2週間ほどのすべての体育授業で行進練習、体操練習を行う。この行進を見るためにわざわざ早朝から足を運ぶ近隣の住民もいる。
体育大会で2年生が行う「仮装」は修学旅行と並んで最大のイベントである。
遠足(10月)
クラスの親睦を深めるために年一回行われる。場所等はクラスごとに自由に計画する。
音楽フェスティバル(12月)
通称「音フェス」。1992年から始まり、2000年に文化芸術祭内舞台発表という位置づけに変更された。現在は吹田市文化会館(メイシアター)や、池田市民文化会館(アゼリアホール)を一日借り切って行なっている。
音楽選択者がクラスごとに合唱発表する他に、音楽系クラブの演奏、オーディションにより選考された有志による演奏、音楽選択者による学年合唱などがある。
断郊競走(2月)
淀川の河川敷を、男子は10km、女子は7km疾走する。走行距離こそ変わってはいるものの、1935年から毎年行われている(1946年を除く)。
卒業生の漫画家アニメーター医師手塚治虫はこの行事で10位以内に入った経歴を持つ。ちなみに「断郊」の名前の由来は「クロスカントリー」の和訳(横断郊外)の略である。

ほかに、修学旅行(2年時)、球技大会、勉強合宿(1年時)がある。

沿革

高校関係者一覧

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交通

参考文献・出典

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関連項目

外部リンク

テンプレート:選抜高等学校野球大会優勝校

テンプレート:全国高等学校ラグビーフットボール大会優勝校
  1. 『六稜百三十年』(大阪府立北野高等学校創立130周年記念事業委員会)
  2. 『六稜通信 創刊号』(大阪府立北野高等学校内 六稜同窓会)