垂水駅
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垂水駅(たるみえき)は、兵庫県神戸市垂水区神田町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。兵庫県最南端の鉄道駅。
目次
駅構造
高架駅になっている。列車線にホームが設けられておらず、電車線にのみ島式1面2線のホームがある。20m級の車両で12両対応。また、分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
東口と西口とがあり、西口にはエレベーターがある。(2005年3月17日のプリコ垂水(開業当時はビエント垂水)の開業に伴い、プリコ垂水口も新設されたが、自動券売機は設置されていない。)
直営駅(神戸駅の被管理駅)。アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCA及び提携ICカード利用可能駅である。
駅舎内に託児所「JR垂水キッズルーム」がある。
2011年(平成23年)2月、ホーム上の電光掲示板が高彩度の物に交換された。また、安全対策として車掌がホームの安全確認をするためのモニターも交換、設置角度の変更がされている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 下り | 西明石・姫路方面 |
2 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 上り | 三ノ宮・尼崎・大阪方面 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
ダイヤ
日中時間帯は1時間あたり快速・各駅停車とも4本が停車する。朝ラッシュ時の大阪方面は各駅停車が4分間隔で発車する。夕方は電車線経由の快速が4本、西明石行きの各駅停車が8本停車する。
利用状況
2012年度の1日あたりの平均乗車人員は34,434人で、これはJR西日本の駅では第20位であり、神戸市内の駅では三ノ宮駅・神戸駅・元町駅・住吉駅に次いで5番目である[1]。 また、新快速通過駅としては元町駅・茨木駅・住吉駅に次いで4番目である。
「神戸市統計書」(神戸市企画調整局総合計画課・編)および「兵庫県統計書」によると、年間乗車人数および1日あたりの平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 年間 乗車人数 |
左記の内 定期利用者 |
一日平均 乗車人員 |
---|---|---|---|
1999年 | 36,713 | ||
2000年 | 37,280 | ||
2001年 | 36,235 | ||
2002年 | 35,461 | ||
2003年 | 12,981千 | 8,400千 | 35,468 |
2004年 | 12,700千 | 8,314千 | 34,796 |
2005年 | 12,658千 | 8,280千 | 34,680 |
2006年 | 12,666千 | 8,248千 | 34,700 |
2007年 | 12,750千 | 8,296千 | 34,836 |
2008年 | 12,802千 | 8,327千 | 35,073 |
2009年 | 12,761千 | 8,273千 | 34,961 |
2010年 | 12,678千 | 8,302千 | 34,735 |
2011年 | 34,374 | ||
2012年 | 34,434 |
駅周辺
駅周辺は垂水区役所や神戸市西部の中心をなす商業地であり、特に駅北側には賑やかな商店街が広がる。
駅南側に海神社が隣接する。その南は国道2号を隔てて海であり、海岸には垂水漁港(神戸港)、マリンピア神戸(三井アウトレットパーク マリンピア神戸)がある。駅の東側、西側両方から垂水区北部の住宅地に向かう道路がのびているが、このうち西側のものを「商大筋」という。これはかつて沿線にあった神戸商科大学(現兵庫県立大学)にちなんだものであり、1990年(平成2年)の移転後もこの名前で呼ばれる。
北に山陽垂水駅(山陽電気鉄道本線)が隣接する。高架下はショッピングモールである。
駅前再開発
駅北側の商店街付近の道路が狭く、東口側バス停が駅からやや離れた分かりにくい位置にあるなど不便だったため、1990年代から再開発が行なわれた。東口側に「レバンテ垂水(1 - 3番館)」、西口側に「ウエステ垂水」の再開発ビルがある。商店街の中にあったダイエー垂水店は、2005年(平成17年)10月をもって閉店した。また、垂水駅東西地区の再開発事業に遅れをとっていた垂水駅前中央地区は具体的な再開発計画案を東地区が神戸市に提出した[2][3]ものの、東地区単独での再開発案は議会にあげられることもなく、再び西、南地区と共同で再開発案を練り直すことが決定された(神田町駐輪場付近、垂水銀座通りに張り紙)。計画では地上33階建ての超高層ビルを建設し、住宅210戸と商業施設を併設する予定だった。
なお、たるみ町つくりニュース(垂水銀座、神田町駐輪場付近の掲示板に掲示)によると、2010年(平成22年)6月13日に垂水駅前中央地区市街地再開発準備組合が発足し再開発について勉強会や計画の練り上げを進めている。
駅構内
- プリコ垂水(JR高架下) - 旧JRたるせん。2005年3月17日「ビエント垂水」としてリニューアルオープン。2012年4月1日「プリコ垂水」に名称変更。(神戸SC開発が運営)
- 東館
- グロッサリーストア 北野エース
- ドラッグストア マツモトキヨシ
- 西洋菓子処フーケ
- 洋菓子のヒロタ
- ささお花苑
- ゴンチャロフ
- 文明堂神戸店
- 千鳥屋
- モロゾフ
- 鶏太郎
- 西館
- ヴィドフランス
- 知恵蔵書店エムズクラブ
- グリーンパークスサラ
- ピンクアドベ
- デイリーコンタクト
- らーめん専門古潭
- 東館
- モルティたるみ(山陽高架下) - 旧山陽たるせん。2004年12月3日リニューアルオープン。
- ドトールコーヒー垂水駅前店
- ケンタッキーフライドチキン垂水駅前店
- コンコース上
北側
- エディック垂水校
- タクシー乗り場
- サークルK山陽垂水店
- 垂水駅バスターミナル
- ウエステ垂水
- イオン垂水店
- マクドナルドウエステ垂水店
- 大阪王将 垂水店
- 垂水東口バスターミナル
- レバンテ垂水1番館
- コープこうべ垂水店
- 文進堂書店
- ミスタードーナツ垂水ショップ
- 餃子の王将
- 本家かまどや
- ライフスポーツKTV
- パチンコネオ垂水店
- 業務スーパー神戸垂水駅前店
- 100円均一ショップダイソー
- ドコモショップ垂水店
- 神戸垂水センター街(廉売市場)・・・廉売市場は組合が解散[4]。
- 神戸市立垂水小学校
- レバンテ垂水2、3番館
- 垂水区役所、垂水保健所、市立垂水図書館、勤労市民センター
- 瑞丘八幡神社
- 五色塚古墳 - 駅の北西。[1]も参照。
海側
接続バス路線
詳細は各バス事業者の記事を参照。
- 垂水駅バスターミナル
- 1系統:愛徳学園小学校・中高等学校、歌敷山中学校経由、垂水駅行(山陽バス)
- 2系統:清水が丘行(山陽バス)
- 3系統:星陵高校前経由、ゴルフ場行(山陽バス)
- 4系統:上高丸団地経由、ゴルフ場・上高丸団地・潮見が丘1丁目・清水が丘行(山陽バス)
- 5系統:掖済会病院前経由、名谷駅行(山陽バス)
- 48系統:舞子高校前経由、学が丘・学園都市駅行(神戸市バス・山陽バスの共同運行路線、全便山陽バスが担当)
- 59系統:星陵台経由、舞子駅行(神戸市バス・山陽バスの共同運行路線)
- 171系統:掖済会病院前経由、学が丘・学園都市駅行(神戸市バス・山陽バスの共同運行路線、全便神戸市バスが担当)
- 9系統は8時台 - 17時台、清水が丘→垂水駅のみ運転
東京立川行き高速バスも運行されていたが、神戸側始発駅を三宮に変更したため現在は乗り入れていない。
- 垂水東口バスターミナル(山陽バスのみ)
- 10系統:上千鳥行
- 11系統:学が丘・学園都市駅行
- 12系統:中山経由、名谷駅行
- 13系統:新道・つつじが丘経由、名谷駅行
- 23系統:青山台、桃山台経由、つつじが丘行
- 22系統は平日の朝ラッシュ時、つつじが丘→垂水東口のみ運転
- 垂水東口(垂水区役所東)
- 57系統:塩屋大谷・青山台方面行(神戸市バス)
垂水西側ロータリー ★★土曜日・日曜日・祝日および多客期のみ 三井アウトレットパークマリンピア神戸行き無料バス (山陽バス委託)
歴史
- 1888年(明治21年)11月1日 - 山陽鉄道 兵庫駅 - 明石駅間の開通と同時に、垂水駅として開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1889年(明治22年)
- 7月9日 - 火災により焼失[5]。
- 8月 - 舞子駅に改称。
- 1899年(明治32年)4月1日 - 再び垂水駅に改称。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1934年(昭和9年)9月20日 - 当駅を含む須磨駅 - 明石駅間で電気運転を開始し、当駅にも電車が停車するようになる。
- 1959年(昭和34年)10月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1965年(昭和40年)3月28日 - 高架駅化。
- 1972年(昭和47年)3月15日 - 快速停車駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1995年(平成7年)
- 1月17日 - 阪神・淡路大震災により営業休止。
- 1月23日 - 営業再開。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCA供用開始。
その他
テンプレート:出典の明記 震災復興計画に際して当駅および山陽垂水駅の駅ビル建設案と列車線プラットホーム設置案があった。
当駅はJR西日本管内でも有数の乗降客数を誇り、朝夕のラッシュ時には非常に混雑する。垂水駅には「新快速」の停車を望む声や「快速」の全列車停車を望む声も少なくない。
元々、当駅開業時の後背人口は多くなかった。しかし戦後の高丸団地、塩屋山手地区(青山台、美山台、松風台)や桃山台方面、名谷団地の開発に伴い垂水区の人口や垂水駅の利用客数は急増した。また名谷駅(須磨区)や学園都市駅(西区)方面からのバス便も充実し、更に商圏は広がった。しかし、それだけの人口を抱える当駅や当駅周辺の開発は他の神戸市内に比べれば格段に遅く、JR西日本有数の乗降客数を抱えるにもかかわらず、駅構内の設備などは他に比べ見劣りする。列車線プラットホームを設置するには、山陽垂水駅を北へ移設させるか、電車線プラットホームを南へ移設させる必要があるため、現状では設置困難である。
なお、垂水区の中長期計画(2010年度見直し予定)では、舞子駅の快速停車駅への格上げ、垂水駅の新快速停車駅への格上げをうたっている(前者は明石海峡大橋が開通し、バス路線などへの利便性を考えて早期に特急停車駅(当時は一部のみ)にした山陽電鉄本線の舞子公園駅に対抗する目的で達成済み。後者は上記の通り、進捗状況はほぼゼロと言っていい)。
三ノ宮駅などと同様に電光掲示板の遅延表示は、「2分遅れ」から表示される(当駅以外のほとんどの駅は「3分遅れ」から表示される)。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:ColorJR神戸線(山陽本線)
- テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color快速(列車線経由、朝の上りのみ運転)
- 通過
- テンプレート:Color快速(電車線経由)
- テンプレート:Color普通
- 塩屋駅 - 垂水駅 - 舞子駅
- テンプレート:Color新快速・テンプレート:Color快速(列車線経由、朝の上りのみ運転)
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ JR西日本「データで見るJR西日本2013」
- ↑ 垂水駅前市街地再開発事業〜33階建ての再開発ビル建設〜 - Nikken Times
- ↑ 神田町東地区の再開発の都市計画決定に関する地元からの要望書の提出について - 神戸市(PDF)
- ↑ 官報 - 平成22年10月18日官報(PDF)
- ↑ 東京朝日新聞 1889年7月9日1面「停車場焼失」より。神戸又新日報1912.5.19-1912.6.12 (明治45)「県下の停車場 (一〜十二)」(神戸大学附属図書館新聞記事文庫)では焼失が1890年10月8日、再築落成を1891年2月としているが誤記か、翌年再び焼失したのかは不明。更に神戸又新日報同記事では垂水駅への再改称が1899年12月と間違っている。