南原竜樹
テンプレート:宣伝 南原 竜樹(なんばら たつき、1960年5月29日 - )は、日本の実業家。自動車輸入販売の株式会社オートトレーディングルフトジャパンの代表取締役社長、LIVITO株式会社代表取締役社長、ルフトメディカルケア株式会社 取締役会長、株式会社ルフト・トラベルレンタカー代表取締役社長、エーティーワンダイレクト株式会社取締役会長、ATパブリケーション株式会社取締役会長、株式会社エルシーアイ元取締役会長、株式会社エル・シー・エーホールディングス元取締役。
来歴・人物
岡山県出身。愛知工業大学在学中、土木工学を学ぶ傍ら中近東からの自動車の並行輸入を始める。1984年にヨーロッパからの輸入を開始し、バブル景気最中の1988年2月12日にオートトレーディングルフトジャパン株式会社を設立した。
厳格な家庭環境で育ち、両親によく怒鳴られたり殴られたりする事が多かった。高校生時にはバイトでためたお金をつぎ込んで当時同年代では誰も乗っていなかったホンダドリームCB750FOUR(通称ナナハン)を乗り回していた。大学1年生の時にヨーロッパ旅行し、現地と日本の車の価格の違いを見てビジネスチャンスを直感し、すぐに日本の知り合いに電話したところ、すぐに10人ほどのお客さんを見つけることができた。これが自動車の輸入販売ビジネスを始めるきっかけとなった。その後、国際為替の動向をいち早く察知してアクションを起こすことにより韓国やメキシコなどの通貨危機を利用してそれらの国から大量に車を輸入して大きなビジネスにつなげることができた。 特にフェラーリの輸入数では正規代理店を上回っていた。当時関口房朗が社長であった株式会社メイテックに社員の福利厚生の一環として「誰も使わない海の家を作るよりフェラーリを買いませんか?」と進めて販売した。
クールで冷静だが自分の主張は押し通す面があり、テレビ番組『マネーの虎』では褒めていた志願者を一気に突き落とすという面もみられた。川原浩史 社長や岩井良明社長、堀之内九一郎社長と衝突する事が多かった。「マネーの虎」以前に、「快速・通勤仮面」や名古屋ローカルのバラエティ番組「きゃぶと虫」にレギュラー出演するなどメディア出演に積極的であった。
2001年にアルファロメオの代理店であった「チェッカーモータース」を買収。2002年にはブリティッシュインポート事業部を設立し、イギリスのスポーツカーメーカーであった「TVR」および「AC Cars]の輸入権を獲得した。2003年には同じくイギリスの「ロータス」輸入権の獲得に続き、大手自動車会社であるMGローバーの輸入権を獲得し、「MGローバー日本」を発足させ、オートトレーディングルフトジャパンの傘下としMGローバーの経営破綻まで同社の乗用車の輸入販売を行っていた。
その後2005年10月にイギリスのスポーツカー「ノーブル」の輸入権を獲得し、TVRとともに純英国製のスポーツカーの販売を再開することができた。、11月にはワイン輸入事業、コンテナ物流事業を開始している。それに加えて英国の最高級ボートメーカーである「サンシーカー」の日本での輸入権を獲得し、クルーザー高級クルーザー販売事業を開始した。翌2006年には東京の英国大使館で発表会を開催をしている。
2008年には沖縄のレンタカー会社を買収。レンタカー業者の競争が激しい沖縄で赤字続きであった会社を大手旅行会社の協力を取り付けることにより集客力を上げ3年で黒字化に成功。また同年、業務停止命令が下されたグッドウィルグループから医療・介護・看護師・介護福祉士・看護助手等の医療・介護に特化した人材派遣会社を買収。当時700名ほどの契約社員数を3年で1500名強まで倍増させた。
2009年に自動車の個人売買の仲介業務を主とする「エーティーワンダイレクト株式会社」を設立。
2010年8月18日に開催されたエル・シー・エーホールディングスの第46期定時株主総会にて取締役として選任される。
オートトレーディング・グループとして自動車の輸入販売・中古車売買業及び、電動スクーターの販売を行うオートトレーディング・ルフト・ジャパン、個人間の中古車売買を支援するエーティーワンダイレクト株式会社、自らも実験台となって肉体改造を行うパーソナルジム「Livito」を経営するトータルボディデザイン株式会社、介護・看護の派遣業を営む株式会社ルフト・メディカルケア、沖縄でのレンタカー事業を行う株式会社ルフト・トラベルレンタカーの5社を経営。先のエル・シー・エーホールディングス含め、社外取締役として経営に携わる企業も多数存在する。2011年9月にはATパブリケーション株式会社設立を発表。
エピソード
- マネーの虎出演時
- フランスロールに出資した際は、快進撃を続け、店舗拡大の為の車を要求する志願者を「井の中の蛙」と切り捨て、フランスへの修行へ向かわせた。
- 他社社長に対して、必ず「社長」と呼称するが、なんでんかんでんフーズの川原ひろし社長だけは、「ラーメン屋」と呼んでいた。
- その他
- 会社設立前は、吉野家やオートバックス、GSなどのアルバイトを掛け持ちしていた事がある
- 「ナンバラさんを利用しなさい。」が口癖。ここでいう「ナンバラさん」は、パブリックな自分を表現する記号。
- イギリス大使館で行われたトニー・ブレア首相来日パーティにおいて、当日配られていたマスコミ向けのスピーチ原稿にサインをもらう。
- 30歳代まではメガネをかける程視力が悪かったが、40歳をすぎてからレーシック手術を受け、メガネをかけずに済むまでに回復した。
- 「サンシーカー」の代理店権は2008年2月で終了している。
- 数年前までは飲まなかったコーヒーだが、スターバックスでの待ち合わせが増え、キャラメルマキアートの様な甘いコーヒーから飲み始めた。現在ではブラック。本人曰く「コーヒーは初心者」。
社長退任騒動
2005年3月22日の日刊スポーツの記事によれば、「経営していた輸入車販売業オートトレーディングルフトジャパンがこのほど中古車買い取り大手ガリバーインターナショナルに買収されることになり、2005年3月末で社長職を退く」と、買収による社長退任の噂がニュースとして流れた。しかし、ガリバー社とは交渉の過程で接触はあったものの、その後のMGローバーの破綻などによって買収話はなくなった。
著書
- 『痛快!クルマ屋で行こう。』(双葉社)
- 『Nambara style 南原流成功へのアプローチ』(ゴマブックス)
- 『会社を辞めて会社をおこせ』(ダイヤモンド社)
- 『雇われずに生きる』(ゴマブックス)
- 『なぜ彼女は愛されて仕事ができるのか楽しみながら夢をかなえる方法』(PHP研究所)
- 『世界で勝負したい人の荒削り5カ国語ビジネス術』(明日香出版)
- 『大損社長日記』(扶桑社)
- 『クルマはふつうの価格で買ってはいけない 赤』(青月社)
- 『クルマはふつうの価格で買ってはいけない 白』(青月社)
- 『予測思考 市場を先読みする11のスキル』(日本能率協会マネージメントセンター)
- 『FOR SALE 南原竜樹からあなたへの最高のビジネスオファー』(青月社)
- 『借金100億円からの脱出---地獄の危機を乗り越える逆転発想経営術』(河出書房新社)
- 『「絶対無理」なんて「絶対」ない! 』(ATパブリケーション株式会社)
- 『「旅館再生の教科書 』(ATパブリケーション株式会社)