刑事部屋〜六本木おかしな捜査班〜
テンプレート:出典の明記 テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『刑事部屋〜六本木おかしな捜査班〜』(でかべや ろっぽんぎおかしなそうさはん)は、2005年7月6日より9月14日まで毎週水曜日21:00 - 21:54に、テレビ朝日系列の「水曜21時」枠で放送されていた日本の刑事ドラマ。主演は柴田恭兵。
概説
『はぐれ刑事純情派』、『さすらい刑事旅情編』、『はみだし刑事情熱系』と続いた東映製作の刑事ドラマ枠であるが、長らく続いた『はぐれ刑事』シリーズ終了後の単独作品第1弾として、2005年7 - 9月の1クール放送されていた。
ドラマの舞台は東京・六本木の警視庁鳥居坂警察署。六本木ヒルズ、麻布十番も所轄の中に含まれる鳥居坂署の「刑事課・強行犯係第3班」は、管内で起こった窃盗、万引き、痴漢など、他の課から回されてきたものを捜査する班で、他の課からは“ザンパン”と揶揄されている。
そんな“ザンパン”に新しい班長が着任した。彼の名は仙道晴見。前職は警視庁警務部厚生課。入庁以来一貫して事務畑を歩んできた“53歳の新人刑事”である。しかも彼の任期は3か月という…。
仙道を中心に強行犯係3班の刑事と鳥居坂署の警察官、地元住民との人間模様を描く。ドラマは『はぐれ刑事…』等の路線を継承した人情味ある物語となっている。『ジャングル』、『あぶない刑事』などの初期のように、一話の作品の中に複数の事件や物語が盛り込まれていた。番組後半になるにつれ、初期の作風は薄れ一般的な刑事ドラマのように物語が統一化されるようになった。
『風の刑事・東京発!』から始まった柴田恭兵主演シリーズの最後の作品であり、この作品の終了後、柴田はこのテレビ朝日水曜21時枠刑事ドラマには出演していない。また、柴田自身の中では最も「スピード・重圧・熱血度の低い作品」といわれている。
登場人物
鳥居坂署
刑事課強行犯係3班
- 仙道 晴見
- 演 - 柴田恭兵
- 強行犯係3班長で警部補。永らく事務系部署(警務部厚生課)に所属し、53歳にして「新人刑事」となったが、実は過去に刑事となったものの、とある出来事がきっかけで自ら異動を希望して離れていた。妻の晶はある事故で意識の戻らないまま入院中である。ボスでありながら腰が低く、部下に対しても常に敬語である。
- 姫野 百合子
- 演 - 大塚寧々
- 刑事課強行犯係3班。超多忙なママさん刑事で巡査部長。
- 越智 由記夫
- 演 - 生田斗真
- 鳥居坂署の新人刑事。愛称“ポチ”。
- 鵜飼 遊佑
- 演 - 寺尾聰
- 鳥居坂署のベテラン刑事で警部補(ただし、第1話で田所が仙道に鵜飼を巡査部長と紹介しており、設定変更の可能性がある)。鳥居坂署の名物不良刑事。
警察関係者
- 田所 守
- 演 - 石原良純
- 鳥居坂署刑事課課長で警部。なぜか影では「タヌキ」と呼ばれている。
- 南原 亜紀
- 演 - 貫地谷しほり
- 鳥居坂署鑑識係。
- 五井 康夫
- 演 - 池田努
- 鳥居坂署地域課巡査。
- 木崎 英二
- 演 - ガッツ石松
- 鳥居坂署副署長で警視。
- 生駒 孝美
- 演 - 土肥美緒(第1話、第2話、第4話 - 第9話)
- 鳥居坂署の受付窓口担当。
- 近藤
- 演 - 樋渡真司(第1話、第3話、第7話、第8話)
- 鳥居坂署強行犯二係の刑事。
- 七海
- 演 - 今泉悠(第2話、第5話、第8話)
- 鳥居坂署の巡査。
- 三枝
- 演 - 滝直希(第3話、第4話、第8話)
- 鳥居坂署の巡査。
- 篠崎 恵子
- 演 - 大島蓉子(第4話、第5話)
- 鳥居坂署の会計課担当。
その他
- ケイ・ヨジン
- 演 - 中山恵
- 韓国人留学生。フィットネスクラブでアルバイトをしている。
- 和久井 敏夫
- 演 - 徳井優
- 浮浪者。自称「都会の自由人」。
- 岡島
- 演 - まいど豊(第2話、第7話、第8話)
- 鵜飼に様々な情報を提供する男。
- 権藤 壮介
- 演 - 春田純一(第2話、第8話、第9話)
- 極竜会の幹部。
- 前園
- 演 - 浅井江理名(第2話、第8話)
- 東和医科大付属病院の看護師。
ゲスト
- 第1話 「デカベヤに来た53才の新人」
- 第2話 「税金泥棒か? ダメ班長の夢」
- 第3話 「大きなお世話、小さな真心」
- 第4話 「沈黙の女・手紙の中の300万円」
- 第5話 「ワイロと父娘…謎の給料袋!?」
- 第6話 「連続放火激撮! スクープの女」
- 第7話 「プチ家出の罠…踊る捜査班長」
- 第8話 「デカ失格誤認逮捕vsアリバイ」
- 最終話 「さらば友よ…涙の救出劇!」
スタッフ
- 脚本 - 田子明弘、真部千晶、尾西兼一
- 音楽 - 佐橋俊彦
- 監督 - 阿部雄一、久野昌宏、道木広志、藤岡浩二郎
- 主題歌 - 清木場俊介「さよなら愛しい人よ…」(rhythm zone)
- チーフプロデューサー - 松本基弘(テレビ朝日)
- プロデューサー - 稲垣健司(テレビ朝日)・目黒正之、河瀬光(東映)
- 製作 - テレビ朝日・東映
放送日程
各話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 2005年7月テンプレート:06日 | デカベヤに来た53才の新人 | 田子明弘 | 阿部雄一 | テンプレート:Color |
第2話 | 2005年7月13日 | 税金泥棒か? ダメ班長の夢 | 11.0% | ||
第3話 | 2005年7月20日 | 大きなお世話、小さな真心 | 真部千晶 | 久野昌宏 | テンプレート:08.6% |
第4話 | 2005年7月27日 | 沈黙の女・手紙の中の300万円 | 11.3% | ||
第5話 | 2005年8月10日 | ワイロと父娘…謎の給料袋!? | 田子明弘 | 道木広志 | 11.0% |
第6話 | 2005年8月24日 | 連続放火激撮! スクープの女 | 真部千晶 | 藤岡浩二郎 | 10.4% |
第7話 | 2005年8月31日 | プチ家出の罠…踊る捜査班長 | 尾西兼一 | テンプレート:0テンプレート:Color | |
第8話 | 2005年9月テンプレート:07日 | デカ失格誤認逮捕vsアリバイ | 真部千晶 | 久野昌宏 | テンプレート:09.2% |
最終話 | 2005年9月14日 | さらば友よ…涙の救出劇! | 田子明弘 | 10.2% | |
平均視聴率 10.3%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
その他
- 第7話で事件関係者を捜しにきた台場での仙道の台詞に「お台場といえば…広域捜査隊に連絡しましょう」と演じる柴田の前出演作『はみだし刑事情熱系』を連想させるものがある。これに対する越智の台詞が「解散してると思います」というものであり、本作が『はみだし…』と同一の作品世界にある可能性がある。
- 主演の柴田と映画『半落ち』でも共演した寺尾は、この頃から「今までのような、ぼそぼそ話すような役はやりたくない。」との意向を出しており、この作品より不良中年の役が多くなる。
- 第2話~第4話のオープニングはその他と回と異なっている。クレジットタイトルで主要キャストの名前とともに六本木周辺の坂の名標がバックに映るものとなっている。登場順と各キャストの背景に映る坂は以下のとおり。
- 仙道晴見(柴田恭兵):鳥居坂
- 姫野百合子(大塚寧々):於多福坂
- 田所守(石原良純):狸坂
- 越智由記夫(生田斗真):芋洗坂
- 南原亜紀(貫地谷しほり):饂飩坂
- 鵜飼遊佑(寺尾聰):暗闇坂
- この作品はテレ朝系の刑事ドラマの中で、人が死ぬ話が最も少ない。
外部リンク
- 刑事部屋〜六本木おかしな捜査班〜 - 東映(2013年10月29日時点のアーカイブ)