ルーヴル宮殿
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ルーヴル宮殿(~きゅうでん、仏:Palais du Louvre)は、パリにあるフランス王の築いた宮殿である。
元々、中世の城館であったが、国王フランソワ1世が新たに建設することを計画した。3世紀にわたって建設が続けられたため、各時代の建築様式を見ることができる。
現在はルーヴル美術館として利用されている。
沿革
- 1200年頃、セーヌ河岸に中世の城館が築かれた
- 1546年、フランソワ1世が建築家レスコーを招き、ルネサンス様式の宮殿の建設に着手
- 1624年-25年、ルメルシエによる時計のパヴィルヨン
- 1665年、イタリアバロックの建築家ベルニーニ案による改築に着手するが、ルイ14世がヴェルサイユ宮殿に関心を向けたため、ルーヴル宮殿の計画は縮小されることになった
- 1667年-74年、ル・ヴォー、ル・ブラン、ペローにより東面が建設される
- 1793年、共和国政府により中央美術館が開館
- 1852年-57年、ナポレオン3世がパリ改造の一環として、建築家ヴィスコンティを招き、新館(第二帝政期建築)を建設
- 1981年、当時のミッテラン大統領によりルーヴル美術館の大改造計画が発表、リシュリュー翼に入っていた財務省が1993年までに段階的に移転され、美術館用の敷地に転用される